KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

中部(2017年−)


2017/7/6:寒狭川

先日の台風で県内の河川はやや影響が残っていたので、今年度初めての寒狭川釣行である。しかし、何時もの囮屋へ向かうと直ぐ手前の道路が4月の土砂崩れで通行止めとの事で出鼻を挫かれる。止むを得ず上寒狭を回り道して結果、何時もより時間が掛ってしまった。8時前の到着したにも関わらず、釣り人は少ない。何処へ入るか悩んだが、やや水が高く馬洗では川を渡れないと判断して、岩倉のポンプ小屋へ入川、やはり先行者はいない。下流部のガンガン瀬は養殖囮ではとても入らないと判断して、先ずは上流部のトロ瀬から始める。何時もなら泳がせで攻めるポイントであるが、今日は流れがかなり速い。それでも開始5分程で大石の裏を泳がせていると、枯葉でも掛ったかのように囮が下流へ流れるので竿を立てると何と10cm程のビリ鮎が掛っていた。流石に囮にはならないが、これでボウズは無い、鮎は居そうだとのプラス思考で続ける。しかしこの後は全く野鮎の反応は無く時間ばかり過ぎていく。場所替えも考えつつ、試しにとガンガン瀬の流れの比較的緩いポイントへ囮を入れていくが矢張り反応は無い。それでも諦めかけた時にやっと13cm程の小型が掛る。この野鮎を囮にガンガン瀬の瀬頭の上の鏡で泳がせると程なく16cmの真っ黄色の野鮎が掛る。この囮替えからはポツリポツリと14〜15cmと小型ながら3匹を追加する。しかし後が続かず、本格的に場所替えを考え、もう一度念のためにと一番元気の良い野鮎を囮にしてガンガン瀬へ入れる。すると一発でガツンとアタリがあり、下流へ一気に走ったので、慎重に下へ下り大石裏の弛みへ寄せて引き抜くと19cmの良型の背掛りであった。元気な野鮎が手に入ったので、かなりの流れでも攻める事が出来る。根掛に注意しながら主だったポイントを攻めて行くと深場のポイントはアタリが出なかったが、浅めの瀬ではここぞと思われるポイントでアタリがあり、18〜19cmの良型が3匹掛り、内2匹をタモに収めた。アタリが遠のいたので、午後ももう少しここで粘る事として、昼食にする。午後もガンガン瀬を中心に攻めて行くと午前中に攻めていなかった、落ち込みの白波の中へ囮を入れると囮を引っ手繰る様に下流へ走られる。何とかやり取りをして竿を立てて引き抜こうとすると無念のスッポ抜け。気を取り直して同じ様なポイントを攻めるとやはり良いアタリがあり、今度は18cmをタモに収める。これはと期待させられたが、後が続かず場所移動を決める。時間もないので歩いて300m程の下流の瀬へ移動して、瀬を中心に釣り下る。一時間ほど攻めたが一度ケラレがあったのみで鮎の追いは無い。諦めて立ち込みポイントから竿を肩に担いだまま岸へ戻ろうとすると、急に竿が重くなり、根掛でもしたかと竿を立てると急に下流へ走り始める。慎重に少し下って引き抜くと18cm程ながら体高のある真っ黄色の鮎が釣れる。良い囮に変わったので、同じポイントでもう少し続けると、程なく同型が、次は入れ掛りで同型が続いた。今度こそはと期待したが、後が続かず納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2017/8/25:寒狭川

良型の鮎を求めて今季二度目の寒狭川釣行である。8時前に寒狭川に沿って囮屋へ向かうが、誰一人釣り人が川に入っていないばかりか、何時も駐車できない人気ポイントにも車が止まっていない。心配になりつつ囮屋で確認すると、やはり最近の釣果は良くない様で殆ど掛らないとの事であった。川の水の状態は良さそうであったので、取り敢えずは日釣り券と囮を購入して何時もの岩倉のポンプ小屋へ入る。川へ下りるとガンガン瀬上の平瀬の石は割と綺麗で如何にも鮎が掛りそうな雰囲気であった。早々に支度をしてこの平瀬で泳がせから始め、如何にも野鮎が着いていそうな筋を重点に攻めて行く。しかし、何処を泳がせても野鮎の反応は無く、時間ばかりが過ぎていく。やはり最近の釣果を表しているのだろうかと思いつつ、一時間程で諦めて、下のガンガン瀬へ移動する。幾つかの棚に囮を入れていくと、割と早く15分程で待望のアタリがあり下流へ走る。ガンガン瀬へ入られない様に注意しながら、脇の弛みに寄せると石と石の間に入ってしまい水中糸が絡んでしまった。慌てて近寄って掛り鮎がバレていないか確認するとガッチリと背掛りで掛っている。水中糸の絡みを外そうとするが中々外れないので、仕方がなく掛り鮎を先ずはタモへ入れて掛け針を外した後に囮を外し、仕掛けを切る。それでも何とか野鮎が手に入ったので、一安心して仕掛けを張り直してガンガン瀬で続ける。流石に野鮎だけあって可成りのガンガン瀬でも潜って行く。しかしアタリは続かず、15分程で痛恨の根掛り、当然外しに入れるポイントでもなく仕掛けを切る羽目になり、折角の野鮎囮を失う。気を取り直して2匹目の養殖囮で再開するが、やはり中々アタリは無い。如何いう訳かこのガンガン瀬は下流側の石は垢ぐされがあり、囮を入れて見るも野鮎の気配は無く、直ぐに切り上げる。再び瀬頭へ戻り、瀬頭の棚へ入れると直ぐにアタリがあり、18cmが背掛りで釣れる。又野鮎に変わったので次を期待するが、続かない。暫くしてからコツンとアタリがあったが、殆ど引っ張る様子も無いので、アブラボウズでも掛ったかと思い、弛みに寄せて見ると何と16cm程の鮎であった。慌てて引き抜くと何とスッポ抜けでバラシてしまう。その後も彼方此方攻めて見るが全くアタリは無く、囮を入れるポイントも無くなり、場所移動を決める。前回同様に下流の瀬へ移動するが、ここも垢ぐされが激しく鮎の気配もなく、釣人も誰一人見当たらない。それでもと思い、流心の垢ぐされが少ないポイントを中心に釣り下って行くと、何と期待していなかった様なポイントでアタリがあり、下流へ走る。しかし竿を立てると間もなく底バレである。どんどん釣り下り、大石上流のガンガン瀬へ囮を入れると待望のアタリがあり、竿を立てて引き抜こうとすると、意外と良型でしかも腹掛りである事が分かる。そこで慎重に下りながら瀬脇に寄せていたが、気を抜いた瞬間に大石横へ潜られて根掛ってしまった。慌てて近寄り掛り鮎を探すも後の祭りである。其処には流木が挟まっており、それに絡んでしまった様だ。これで一気に囮も弱り、やる気も無くなり、午前中で納竿を決める。午後はゆっくり湯谷温泉につかり、帰宅した。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2018/7/18:櫛田川      (赤目温泉泊)

久しぶりの三重県遠征である。今回は先日の豪雨の影響が少ない櫛田川への釣行である。前日は松坂市内に宿泊して8時過ぎに両郡橋近くの囮屋に到着したが、未だ留守の様である。表示してある電話へ連絡すると直ぐに主人が近くの自宅から到着して日鑑札と囮を調達、友釣りポイントを伺うと何と河原まで案内して頂けるとの事であった。狭い道を入って行った奥が河川敷に入る道路に繋がっており、一人ではとても入れるポイントではない。先行者が一人上の瀬で竿を出していたが釣れている気配は無い。今日も朝から日差しが強く、汗をかきかき支度をして川へ入ると何と川の水が生温かく、水温を計ると9時で既に26℃もある。これでは囮の泳ぎが心配である。早く野鮎に代わらないと大変だと思いつつ、瀬頭の上のトロ瀬から始めるが全く鮎の気配は無い。段々と瀬へ釣り下って行くと30分程で念願のアタリがあったが、竿を立てるまでもなくバレてしまう。その後はザラ瀬、早瀬等彼方此方を探ってみるが、全くアタリは無く時間が過ぎる。一時間もすると心配した養殖囮が弱り始め、潜らなくなってきたので、今季初めての錘を使用して続けるも変化なし。先行者にも釣れている気配は無く、このポイントを諦める事とする。11時前に移動を始めたが、教えて頂いた上流のポイントへ中々辿り着けず、狭い路地の袋小路に捕まる事数回、地元の人に聞いてやっと河原へたどり着く。ここはそれ程広いポイントではないが、浅いザラ瀬が続くポイントであり、早々に釣を始めようと囮缶から囮を出すと、午前中に使用した囮だけではなく、使用していない囮も弱ってしまって全く泳ぐ元気がない。囮缶の水温が高かったのと移動に時間が掛った為に酸欠になってしまった様だ。この暑さでは囮を買い増して迄続ける気力は無く、少し川水に漬けて元気になるのを待つが、元には戻る事は無い。止む無く元気のない囮で始めるものの、この流れの緩いポイントでは泳がない囮では追いもなく30分程で諦めて、坊主で今日の釣を終える事にする。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2018/7/19:名張川 長瀬太郎生川

昨日は赤目温泉で十分に体を休めたので、気力一杯で名張川上流部の長瀬太郎生川へ向かう。漁場最下流部の横矢橋麓の囮屋で日釣り券と囮を調達して、お勧めの釣ポイントを伺う。やはり初めての釣人には釣り専用区がお勧めとの事で、公民館裏のポイントへ向かう。先行者が2名居たが間がかなり空いていたのでそこへ入る事とした。釣支度をして川へ下り、向こう岸から大石に囲まれた瀬を狙う事とする。水量はそれ程多くなく、大石がゴロゴロとある瀬が続き釣り易そうなポイントである。狙ったポイントへ囮を入れて泳がせる事数分でアタリがあり、下流へ走る。慎重に遣り取りをして引き抜くと18cm程の囮頃が背掛りで釣れる。今日は幸先よく掛ったので期待をしつつ囮を換えて、同じポイントのやや下流へ送り込むと入れ掛りで17cmが腹掛りで釣れる。出だしから好調なのでこれは入れ掛りかと期待すると何時もの様に続かない。それでも10分程で次が掛るとその次は囮を換えて送り出すと、ポイントへ泳ぐ途中で野鮎が掛り、又しても出し掛りである。次も順調に掛り、やや良型であったので慎重に遣り取りをして、いざ引き抜きにかかった途端に痛恨のすっぽ抜けである。これでリズムが崩れたのか30分程アタリが途絶える。上流へ移動しながら釣り続けるとポツポツと掛るが入れ掛りは無く、午前中で何とかツ抜けを達成する。午後はやや上流部から始めるが、中々アタリは無い。30分程でやっとアタリがあり、今日最小の15cmが掛り、これを囮にしてやや深みの瀬を泳がせているとコツンとしたアタリがあったが、全く走らず、これは根掛かと思い竿を立てるが全く動かない。しかしどうも根掛の様な感触ではなく、ボウズハゼでも掛って岩にへばり付いている様な感触である。やや強めに竿を立てると今度は一気に下流へ走り出したので、慌てて下流へ下り慎重に遣り取りをして引き抜くと、今日最大の21cm超えの体高のある鮎であった。この囮であれば何処へでも入るので彼方此方を探るが中々次が掛らない。それでも30分程で囮が代わり、上流へ移動してやや浅瀬のザラ瀬を泳がせていくとここはと言うポイントで出し掛りになり、1時間程で5、6匹が掛り楽しめた。まだまだ掛りそうであったが、3時を回ったので、帰宅の時間を考えて納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2022/7/11:付知川 (東白川泊)

3年ぶりの県外遠征、先ずはブロック割が設定させている岐阜県を考えて、付知川から始めて白川、和良川、馬瀬川を釣行予定である。
朝,、予定より早く5時前に自宅を出発し、8時過ぎに付知川に到着、囮やで日釣り券と囮を購入しつつ、ポイントを教わっていると、地元の釣り人が今日は水が高く水温が低いので、9時過ぎでないと掛からないよとアドバイスをくれた。ポイントは直ぐ向かいの消防署裏であったので、ゆっくり釣り支度をして9時前に川へ降りる。やはり水はかなり高いので、瀬肩上のトロ瀬から始める。石の状態はかなり良く何処でも掛かりそうだったが、全く反応はない。50m程釣り上がるがアタリは無く1時間が過ぎる。囮を2匹目に替えて再開しようと元の位置に戻り、試しにと囮を替えずに朝一に初めた大石下の弛みを泳がせると、上流へ引ったくる様なアタリで囮頃の17cmが背掛かりで釣れた。囮を替えて、同じ大石の脇の流心側を引き上げると、又も強烈なアタリで20cmが腹掛かりで釣れる。やはり地元の釣り人の言う通りかと感心しながらも入れがかりを期待するも後は続かなかった。元気な野鮎が手に入ったので、段々と瀬へ釣り下るとポツリポツリと17〜18cmが2匹掛かっただけである。1時間程で100m程下るが、水が高く大変だった。少し開けたポイントがあり、その流心脇が良く見えたので囮を入れると、一発でアタリがあり、流心へ走られる。何とか竿を立てて徐々に下りながら脇の弛みへ寄せて引き抜くと22cmの良型であった。囮には大きいと思ったが、思い切って替えて手前から流心へ泳がせると、直ぐに入れがかりで18cmが掛かった。その後はもう一匹掛かったのみで昼食で車に戻る。午前中は何とか7匹が釣れたので、今季初めてのツ抜けを目指して午後も同じポイントで初める。すると10分程で18cm級が掛かり、その後も入れがかりは無いものの飽きないペースで17〜21cmがポツリポツリと掛かり、最終的には午後も7匹と今季初のツ抜けを達成した。それにしても高水の中、鮎が掛かる度に大石を避けて膝上まで水に浸かりながら下流へ下り、引き抜く操作の繰り返で疲れたが、久しぶりの快い疲れであった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先


2022/7/13:馬瀬川上流 (下呂温泉泊)

12日は白川へ釣行予定であったが朝からのあいにくの雨だったのとここ最近の釣果があまり良くないとの事で釣行断念した。ゆっくりと下呂温泉に向かうと雨も小降りになってきたので和良川の下見に向かった。漁協裏の川の状態はあまり良くなく垢ぐされが起きており、30分程見ていた限りでは5人ほど居た釣人の竿が曲がる事は無かった。
そこで、今日の釣行は予定を繰り上げて馬瀬川に決めた。朝9時に漁協で日釣券と囮を購入してすぐ上の瑞穂橋に入る。ガンガン瀬の上の瀬肩から始めると今期としては珍しく開始1分ほどでアタリがあり17pが背掛かりで釣れたので、入れがかりを期待するが続かなかった。それでも10分程で16cmが掛かり、その後も瀬肩を広範囲に探り、小型が2匹掛かった。小型ばかりであったので、少し良型を求めてガンガン瀬の脇を釣り下って行くが、やはり小型が3匹掛かった。最後の17cmを瀬の流心へ送り込むと一発でアタリがあり、18cmの良型が掛かった。その後も流心を攻めると、強烈なアタリで下流へ走られ身切れバラシや受け損ない等で数が伸びない。それでも今日は午前中でツ抜けを達成したので安心して、昼食の為に車へ戻る。昼食を食べながら瑞穂橋の下流を見るとガンガン瀬の開きから釣り易そうな深さに綺麗な石が点在しているのが気になった。とりあえず午前中のポイントへ戻り、ガンガン瀬の流心を再び攻めるがアタリは無く、30分程で瑞穂橋の下流へ移動する。すると5分程でアタリがあり、17cmが掛かり、その後は良いペースで釣れ続いた。やはり小型中心だが時には19cmの良型も混じる。途中根掛かりで仕掛けを切るトラブルもありながらも、時には入れ掛りもあり、ポツポツと釣れ続けて納竿迄に20匹程が掛かった。最後は掛かり鮎が石を巻いてしまい水中糸が切れるハプニングがあり、時間も4時前となり納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針楔7.0号&スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先