KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

中部(2016年)


2016/6/27:寒狭川中

久しぶりの晴れ間に釣行を考えたが、県下の友釣りは何れも今一つ調子が出ないので、今季初の中寒狭川へ釣行した。新東名が延長開通して、新城インターまで利用できるようになったので、ますます便利になった。6時前に自宅を出て現地に7時半には到着出来た。早々に日鑑札と囮を調達して状況を聞くと、解禁以来そこそこ数は出るが、型は小さいとの事であった。川を見ながら上流へ進むと何処のポイントにも結構な数の釣人が入っていたが、何時ものポイントには先行者が居ない。もしかして川の状態が悪いかと思い、川を見るとトロ場には鮎の群れが見えるので、釣り支度をして川へ降りる。川の状態は浅瀬や辺地の流れの緩い所にはトビケラが大繁殖しており、ポイントは深場か流れのある所に限られるようだ。先行者は誰も居なかったので、途中から釣り下る事として、先ずはやや流れがある瀬から始める。囮が養殖では流芯には入れられないので、少し脇から攻めていくが、全く気配は無い。この頃になると狙っていた本命の瀬にも2人程釣人が入ってしまい、釣り下がれ無くなってしまった。暫くはここで我慢する事として、彼方此方へ囮を入れるが、全くアタリは無く一時間ほどが過ぎる。そろそろ囮も弱り、流れの早いポイントへは潜らなくなってしまったので、思い切ってガンガン瀬の上の深瀬へ囮を入れると、待望のアタリが出て、ガンガン瀬へ走る。最初の一匹なので、瀬の下まで下って慎重に引き抜く。16cmと小型ながら囮には十分である。囮を代えて同じポイントで続けるが、後は続かない。その頃には入ろうと狙っていた瀬の釣人が移動したので、直ぐに移動する。このポイントの石の状態は昨年までと大きな変化は無く、釣れるポイントは大体わかっているので、其処を中心に探る事とする。すると10分も経たない内にアタリがあり、15cmが掛り、その後もポツポツと17、14cmと30分程で3匹が掛った。朝に比べて水温が上がった為なのか、一ヵ所での入れ掛りは無いものの場所を変える度に掛り、小型中心に午前中で何とかツ抜けを達成した。昼食に一旦車へ戻り、昼前からかなりの強風が吹き始めたので、午後は短竿に変えて同じポイントへ入る。すると又直ぐに小型が掛り、その後もポツポツと掛り、数が伸びる。特に2時前になるとガンガン瀬上の早瀬で入れ掛りになり、5匹連続で掛ったが、ガンガンへ入られて身切れ、すっぽ抜け等バラシの連続で、結局タモへ入ったのは2匹のみであった。それでも彼方此方のポイントで午後もツ抜けを達成し、3時に納竿とした。

使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競、小太刀(ソリッド穂先)


2016/7/15:寒狭川

県内の河川は何処も良い情報が無いので、前回そこそこの釣果があった寒狭川へ釣行した。何時もの囮屋で日釣り券と囮を購入して、何時ものポイントへ入ろうと車を走らせる。するとこの時間では殆ど空いていない下流部の駐車スペースに一台しか止まっていない。そこへ車を止めて川を見ると良さそうなポイントが空いたので、今日はここで竿を出す事とする。早々に釣支度をして川へ降りると、上部のトロ瀬と下流部の瀬の落込みに先行者がいるが、大石の点在する瀬が空いていた。川の状態はあまり良くは無く垢グサレ状態であったので取り敢えず大石の間の深瀬から始める。流心は避けてその脇を泳がせていると10分程で待望のアタリがあり、19cmの良型が口掛りで釣れる。早々に囮が野鮎に変わったので期待していると、深瀬で痛恨の根掛である。とても外しに入れるポイントではなく、上へ下へと引っ張り長く粘ったが中々外れない。諦めかけて竿を畳み空中糸を引き糸を切ろうとした途端に幸運にも外れて囮を無傷で回収できた。これが今日の好釣に繋がったのか、その後良型がポツポツと掛り始め、5匹程元気の良い囮が手に入ったので、思い切ってガンガン瀬へ囮を入れると一発で22cmが掛る。ガンガン瀬と深瀬を交互に攻めると、中には入れ掛りを含めて順調に数が伸びる。12時に昼食へ戻る時に引き船から囮缶へ掛り鮎を移すと18匹と最近にはなく、絶好調であった。昼食をそこそこに済ませて、午後も同じポイントで始めるとガンガン瀬で一発で掛る。次もそれ程時間はかからず掛ったので、午後も期待が持てた。しかしガンガン瀬で3匹目が掛った途端に底石に巻かれてしまい、全く外れないのでやむなく仕掛けを切る。仕掛けを張り替えて、釣りを再開すると直ぐに今度は深瀬で又も根掛である。いくら粘って外そうとしても外れず、仕掛けを切る。これで午後の循環は完全に狂ってしまい、その後ウグイの20cmが掛ったりして散々になってしまった。それでも彼方此方とポイントを変えていくとポツリポツリと5匹を掛けて、3時に満足して、納竿とした。
今日はどう言う訳か口掛り、鰓掛り、腹掛りが多く背掛りは数える程であり、底バレ、身切れが多く、23匹を持ち帰ったが、掛った数は根掛で失った物も含めて30匹程であった。しかし返ってそれが大石の瀬の中で掛り鮎に走られずに取り込みが出来たのではと思われる。久しぶりに良型鮎との引っ張り合いに満足できた釣行であった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス1.2号、針てっぺん7号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2016/8/26:寒狭川

このところの毎日の雷雨で暫く釣行出来なかったが、やっと天候も落ち着いたので釣行出来る様になった。しかし県内の河川もあまり良い情報は無く、何処にするか迷ったあげく、今季割と釣果が出ている寒狭川へ決めた。何時もの様に8時前に川を上って行くと、水はそこそこあり、それ程条件は悪くなさそうであったが、釣人の姿が殆ど見えない。心配しつつも何時もの囮屋へ到着すると、何と囮が無い。止む無く5分程川下の囮屋へ戻り、囮と日釣り券を購入し、状況を確認すると、やはり殆ど釣れていないとの事であった。今日は出足から躓き釣果が心配されたが、気を取り直して再び上流へ向かう。前回好釣であった岩倉のポンプ小屋へ入ると先行者が一名上流の瀬で竿を出していた。先ずは囮替えを狙い、トロ瀬での泳がせから始める。石の状態はそれ程悪くない様に見えるが、鮎の姿は全く見えない。良さそうな石周りを彼方此方丹念に泳がせるが、野鮎の反応は無く一時間程で諦めて、下流の瀬へ移動する。前回良かった瀬でも全く反応は無く、30分程で根掛で囮を失う。二匹目の囮で再開するが、根掛が心配でじっくりと囮を沈めておけない。瀬の中、瀬落ち等探るが、やはり反応は無いく、今日は坊主を覚悟する。100m程下流の渕から瀬へ流れるトロ瀬に遊び鮎を見つけるが、全く石垢を食んでいる様子は無い。それでも少しは期待しつつ、その下の瀬を探るが追いは無い。やはり駄目かと思いつつ、瀬の開きのチャラ瀬へ囮を入れると、やっと念願のアタリがあった。慎重に下りつつ引き抜くと21cmの背掛りであった。何と3時間かけてやっと手にした野鮎である。囮が何とか替わったので、次を期待して同じ様なポイントを探るが全く反応なし。その後もトロ場、瀬の中等探るが反応なく、午前中で納竿を決める。
今年は早くも鮎は下ってしまったのだろうか、兎に角鮎の姿がめっきり見えなかった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)