KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

中国・四国


2015/7/4:四万十川 (仁淀川伊野温泉泊)

前日は四万十川本流岸辺の十和温泉に宿泊したのだが、ここも一応釣り専用区に位置しているけども先日の台風で石が埋まって良いポイントが埋まってしまった。宿の主人は以前毎日川へ行っていたそうだが、体を壊して最近は全くやっていないとの事であった。そこでお勧めのポイントを聞くとやはり釣り専用区の昭和大橋下の瀬で、車で入川可能と。本流か支流へ入ろうかと迷っていたが、お勧めのポイントへ入る事とした。早々に勘定を済ませ、日釣り券も購入して、紹介して頂いた囮屋で囮も購入し、昭和大橋へ向かう。川へ降りると先行者が一人、丁度釣支度をして、これから始める所であった。話を伺うと昨日もポツポツとは掛って、大型は26cmあったとの事であった。広いポイントであるので是非一緒にやりましょうとのお勧めもあり、此処で竿を出す事とした。先ずは広い瀬の瀬頭にある大石裏の流れのやや緩いポイントから始める。直ぐにはアタリは出なかったが、15分程で強烈なアタリがあり、下流のガンガンへ走るのを何とか堪えてやり取りをするが、中々寄せられない。3、4分やり取りをしていたが、流心の向こう側の深瀬に入ったまま動かなくなってしまった。無理は出来ないのでそのまま動き出すのを待っていると、最後の一暴れで身切れで外れてしまった。最初から結構な大型だと思われ、後に釣れた24cm級の引きに比べれば格段に強く、確実に25cm越えの大型と思われ残念であった。気を取り直して、やや下のポイントへ囮を入れると又5分程でアタリがあり、今度はそれ程大型ではなさそうで難なく寄ってきたので、引き抜こうと竿を立てると又もやスッポ抜けのバラシである。その後はアタリがパッタリ無くなり、今日は出だしのバラシが響いて坊主も脳裏に浮かぶ。一時間程経って、大石の横の流心に囮を入れて引くとやっとアタリが出て、これも下のガンガンへ走るのを何とか瀬脇へ寄せて引き抜くと24cmの良型であった。何時もならこの大きさの野鮎は囮として使わないのだが、他に良い囮もなく、止むを得ず囮にして、今度は大石の上流を探っていると22cmの囮頃が掛る。その後はアタリも遠退き下の瀬で17cmが一匹掛っただけで後はケラレが2回続いて午前中は終了する。午後はケラレ対策として掛針を一段大きくすると同時に、瀬を攻める心算で仕掛けも大鮎対応の太仕掛けに交換した。午後は先ずはガンガン瀬の瀬頭から始めると30分程で期待よりはやや小型ではあったが、囮頃の18cmが背掛りで掛った。囮を交換して早い瀬を攻めるが、アタリは無く囮が弱るばかりである。すると手前の瀬脇のやや流れのない所に多くの鮎がヒラを打って苔を食んでいるのが見えたので、そこへ囮を静かに入れて泳がせていると直ぐに21cm越えが掛った。しかし直ぐに鮎は居なくなってしまい続くことは無かった。再び瀬の中を攻めていると良いアタリでガンガン瀬を囮を引っ張って上って行く。これは少しは良い型だと確信したが、太仕掛けの為、竿を立てて難なく引き抜くと24cmの良型であった。その後も忘れた頃にアタリがあると言う状況で入れ掛りは無かった。しかし後からやり難い対岸に入った釣り人は良型を次々と掛けており、20匹以上は掛けたと思われ、竿抜けに当たれば結構数は稼げると思われた。一緒に釣った先行者もほぼ同数を掛けたとの事であり、お礼を言って、次の仁淀川へ向かう為に納竿とした。
使用仕掛:午前-水中糸0.08号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背針使用、メガトルクV
      :午後-水中糸0.15号複合(付け糸フロロ0.8号)、ハリス1.5号、針一角8.0号3本錨、背針使用、メガトルクV


2015/7/5:仁淀川 (物部川 夢の温泉泊)

仁淀川の下流部に泊まったが、下流部は流れが無く砂利の川底であり、友釣りのポイントとなる場所は無いようだ。仁淀川沿いに囮屋を探しながら上流に向かう。仁淀川の友釣りのメッカとも言える中流部の囮屋に9時前に到着、最近の状況を聞くと余り良い返事は無く、釣果は上がっていない様子であった。何はともあれ囮と日釣り券を購入して、入川ボイントを教えて頂いた。先ずは一番近くの友釣り専用区である黒瀬を進められて向かった。先行者は多く、主なポイントには入ってあるが、場所が広いので余裕で入川できた。最初はガンガン瀬の開きの深瀬の先行者が良いペースで上げていたので、その上流部で泳がせから始める。15分程で待望のアタリがあり18cmが腹掛かりで釣れる。何とか泳ぎそうであったので囮を交換して、次を期待して泳がせるが、なかなか追いはなかった。下の先行者はほぼ入れ掛かりが続いている。30分以上粘ったが後の追いはなかったので、上流の瀬へ移動して、瀬頭上の鏡で泳がせると、10分程で17cmの小型が掛かる。その次も割と早く掛ったが、次が掛らない。そこでこの50m瀬頭を左岸側から右岸側まで移動して探るが、全くアタリは無かった。下の瀬では誰も竿を出しておらず、時期なのか攻めすぎで場荒れなのかは定かではないが釣れない様である。試しに瀬の中段に竿を出してみると一発でアタリがあり、瀬へ走られる。慌てて引き抜くとタモを持つ反対の右手側へ飛んで来たので、タモを出すが追いつかず囮だけがタモへ入り、掛り鮎はハリス切れでバラシてしまう。しかし瀬にも鮎が着いている事が分かったので他のポイントも探るが、全くアタリ無く、やはり瀬には鮎は居ない様であった。
午後は瀬頭上の鏡で泳がせから始めると10分程で一匹目が掛り、その後もポツポツと追いが有った。5匹程良いペースで掛ったが、痛恨の根掛で囮鮎を外しにポイントへ入った途端にアタリが止まってしまった。その後は何処へ囮を入れても全く追う気配が無く時間ばかりが過ぎていく。ガンガン瀬の開きで良く釣っていた釣人は午前中で上がり、その後はずっと開いていたので、最後にそこへ移動した。此処は初めは良い石が入っているのかと思っていたが、岩盤であった。思いの外流れが速く、押しも強いので中々囮が入らず、入っても直ぐに流されてしまう。そこで2号の錘を付けて囮を沈めると一発で追いが有り、21cmが掛る。未だ残っている野鮎がいる事が確認できたので、次を期待するが続かない。それでもしつこく攻めると追いが有り、19cmが掛った。その後も暫く続けたが、アタリも遠く、何とかツ抜けも出来た事もあり納竿とした。
使用仕掛:水中糸0.08号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2015/7/6:物部川 (大歩危温泉泊)

物部川の中流域の旅館に宿泊したのだが、中流域はダムが多く、友釣りポイントは無く、下流または上流部に限られる。下流部はダム水特有の白い濁りがあったので上流部の釣り専用区へ入川しようと考える。いずれにしても日釣り券と囮を購入する必要があったが、上流部には囮屋はないとの事であった。そこで下流部の戸板島橋近くの漁協迄下り、再び上流部の永瀬ダム上流を目指す。30分以上掛けて上流部の支流にある専用区へ着いたが完全な渓谷で、とても友釣りが出来る様な川相ではなく、又駐車場所や入川経路も全く見っからなかった。そこで本流筋も見てみたが同様の川相であったので、下流域の専用区へ引き返す事とした。戸板島橋下の専用区へ戻った頃には10時近くに成っており、囮購入してから2時間近く掛っていることになり、囮の状態が心配されたが、何とか元気な様であった。早々に支度をして川へ降りると、ガンガン瀬の開きには先行者グループ3名が竿を出していたので、取り敢えず瀬頭上の平瀬から始める。数日前までは竿出しが出来なかったと言うだけに、未だ垢付は薄く、濁りも膝下程の水深がある底石は見えない状況である。結構鮎の跳ねは多く見られ野鮎は沢山居そうな感じであったので、大きそうな石を目当てに囮を沈めていくと15分程でアタリがあり、16cmの小型ながら背掛りで釣れた。囮を交換して同じようなポイントを泳がせると、5分分程でアタリがあり、14cmの小型である。未だ囮が元気であったので囮交換せずにそのまま続けると又も5分程でアタリがあり、これは入れ掛りに成るのではと期待した途端に、痛恨のキャッチミスでバラシしてしまう。これでケチがついたのか循環は途切れ、アタリがピタリと止まり、アタリがあったと思えば10cmのビリ鮎で放流、結局午前中は2匹で終わる。午後は下流へ行こうと思い、下で竿を出していた釣人に話を聞くと、500m以上下に瀬があるとの事で暑い中河原を10分程歩いて向かう。100m程のトロ瀬〜早瀬が続いていて、その上流部に先行者が居たので、中程から下流へ釣り下ることとする。中々アタリが出ず、囮が弱るばかりである。止むを得ず午前中にかけた小型を使ってみると、直ぐに又同型が掛り、これを囮にするとやっと18cmが掛る。その後は中には20cm越えも含めてポツポツと16〜18cmの小型中心に掛った。まだまだ掛りそうな雰囲気はあったが、3時過ぎに次の吉野川へ向けて移動の為納竿とした。
使用仕掛:水中糸0.08号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2015/7/7:吉野川 (大歩危温泉泊)

前日の夕方、高知から大歩危温泉に向かう途中、一時間程の間、前も見えないぐらいの突然の雷雨に見舞われた。川の濁りが心配されたが、朝起きて川を見ると、その心配は全く無かった。大歩危、小歩危にもポイントはある様であったが、入川場所も分らないので取り敢えず三好市へ向かう。市内の釣具店で日釣り券と囮を購入して、ポイントと入川場所を聞く。人気のある生コンの瀬は釣人が多いとの事でピーヤーの瀬を勧められた。早速にポイントへ向かうが入川場所がよく分からず、地元の農家の人に聞くと予讃線の鉄橋辺りがピーヤーと呼ばれているとの事であった。車で近くへ行くと川へ向かう農道があり、その先に釣人の車が一台駐車されている。川を覗くと先行者が一名竿を出しているが、川幅は広く、しかもここは川が分かれて中州もあるので、十分に入れるスペースはあった。早々に釣り支度をして川へ降りるが今日も非常に暑い。釣り支度をしただけで汗びっしょりである。26cmも出ているとの事であったので大鮎仕掛けを採用して、先ずは瀬頭から始めるが中々アタリは出ない。先行者も苦労している様だが、それでも時折竿を曲げていたので少しは掛るのだろう。始めて一時間程経った頃に、瀬の中頃で初めてのアタリで野鮎が掛ったが、口掛りであったので、それ程の引きではなく、慎重に引き抜くと22cmの良型であった。これを囮に同じポイントを攻めるがアタリは続かなかったので、瀬頭の泡立ちの中を引くと直ぐにゴリゴリと重いアタリで囮が下へ引かれる。下の瀬へ入られると寄せるのに大変になると思い、慌てて竿を立てたが針掛りせずケラレてしまう。割と早くアタリがあったので、囮が元気良ければ追われるのかと思い、段々と流心から中州の方へ探って行ったが、それ以降全くアタリは出なかった。中州に渡り、右岸側の流れを見ると腰位の深さのトロ瀬があり、その下には良い瀬が続いており石色も良かったので、丹念に囮を泳がせたり、引いたりして攻めたがやはりアタリは無かった。結局午前中は一匹のみで終わり、午後は何処かポイント変更も考えて、上下流へ車を走らせたが、入川場所や駐車スペースも見つけるのが困難であった事と、連日の釣りと移動の疲れが出た事もあり、結局納竿とした。
使用仕掛:水中糸 0.15号複合(付け糸フロロ0.8号)、ハリス1.5号、針一角8.0号3本錨、背針使用、メガトルクV


2017/7/26:日野川 (庄原さくら温泉泊)

昨日は皆生温泉に泊まったが、夕方から雷雨がかなりあり日野川の増水が心配された。ホテルを出るとすぐに日野川を渡るがやや増水していたので上流部へ向かう。囮屋で最近の状況を聞くと、上流部はあまり良くないとの事。釣れているのは下流部のみと事であったが、やや濁りがあったのと、今日の宿泊が広島の庄原であるので、濁りが少ないであろう上流部へ向かう。しかしかなりの上流部へ行ったが濁りが強く、膝下が見えない状態であった。支流も散々見たが、友釣りができそうな支流もなく、やむを得ず再び下流部へ向かう。途中釣り人は見えず、やっと伯耆橋の上流のトロ場で釣人数人が竿を出してるのが見えた。急いで車で向かい川の状況を見ると笹濁り程度で十分竿出しが可能であった。急いで釣り支度をして釣りを始めたのは11時を回っていた。先行者の間で竿を出すが全くアタリはない。30分後に待望のアタリがあったがケラレだけで終わってしまう。その後も全くアタリなく、アッと言う間もなく午前中は終わってしまう。昼食をとりながら考えたが、思い切って瀬を責めることとする。100m程下の伯耆橋の下にガンガンの瀬があるのでそこで竿を出す事とする。先ずは大石の周りの緩い流れへ囮を入れるが反応なく、やはり今日はボウズを覚悟する。思い切ってやや流れのある瀬へ囮を入れるとコツンとしたアタリがありやっと野鮎が掛かった。慎重に抜き上げ、タモに入ったのは何と14cmの小型であった。それでも養殖オトリよりは泳ぐと考えられたので、囮を変えて再開する。すると瀬の中に入ったかと思った途端に良いアタリがあり下流へ走った。今度は18センチの囮頃であった。この囮をガンガン瀬に入れると強烈なアタリで下流へ走った。下流はガンガン瀬で下れないので竿を寝かせて何とか耐えて徐々に上流へ引き上げる。竿を立てて何とか引き抜くと、22、3cmの良型がタモに収まった。流石に此を囮にする事は躊躇されたので、囮を変えずに其のまま続けると又5分ほどで良いアタリで 20cmが掛かる。その後も大型のバラシを含めポツリポツリとアタリがありなんとか5匹が掛かった。3時前になり瀬頭の方へ移動して始めると又、ポツポツと良型2匹が掛かった。瀬頭には未だ攻めていないポイントがあり、少し続けたかったが、今日の宿泊地までの移動距離が長くなっているので、3時で納竿した。
使用仕掛:水中糸0.1号複合(ダイレクト結束)、ハリス0.8号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2017/7/27:江の川支流 出羽川 (広島龍温泉泊)

江の川の両国橋に9時前に到着するとやや川の水は多いようであった。近くのオトリ屋で話を聞くと本流はやや濁りがあり高水であまり釣れないとの事であった。支流出羽川で昨日は良型が30匹程釣れ、型は最大23センチ最小でも20cmとのことであった。早々に日釣券と囮を購入して川へ向かうが、ポイントがよくわからない。少し上流へ行くと川は細くなり、再び囮屋付近に戻り探していると川幅は狭いが良さそうな瀬が続いている。口羽大橋から川底を見て見るが、垢腐れが酷く、鮎の姿は全く見えない。とても昨日に30匹も釣れたポイントとは思えなかったので、本流へポイント探しに行く。しかしやはり本流は水位が高く、やや濁りもある。どんどん下流へ行くがどこも同じで、川への降り口や駐車スペースも見つけられなかった。やむを得ず再び出羽川へ戻り、朝見たポイントで竿を出す決心をする。早々に支度をして、口羽橋と上流の橋の間へ降りたのは昨日と同じ11時になっていた。川に入ると水は澄んでいるのに川底は暗く、石が良く見えない。垢が腐っている事は分かっていたがこれ程酷いとは、坊主と言う文字が頭によぎる。石が有りそうなポイントを探って行くが当然アタリはない。どんどん釣下がって行くと30分程で波立ちがあるポイントで何の前触れも無く、ゴンと言う様なアタリがあり、20cmもある養殖囮を上流へ引っ張って行く。慌て竿を立てると対岸から中々寄って来ない。数分間やり取りをして、下流のガンガン瀬へ入られると下へは下れ無いので、囮が水面を切った時に思いきって引き抜く。ズドンと言った感じでタモヘ収まった野鮎は23cmを越えている様な良型であった。とても囮にする勇気は無く、次の養殖囮に交換して周りのポイントを探ると5分も掛からず次のアタリがあり、今度はガツンと一気に下流へ走った。危うく竿を伸されそうになったが、辛うじて持ちこたえ、葦の間をかき分けて何とか5m程下って竿を立てて、やり取りが出来るようになりやっとの事で引き抜くと、此れも22cmオーバーの良型であった。今度は囮が未だ元気であったのでそのまま釣りを続けてたが、その後はアタリは無く昼食とする。今度は口羽橋から始めるつもりで、川へ下りると、朝に囮屋で会った地元の釣人が橋の下で昼食休憩をしていた。少し話しをするつもりが、ついつい釣談義が盛り上がり30分程話し込んでしまった。この釣人は本流に入って午前中に10匹程の良型を掛けたとの事であった。ここはポイントが狭く昨日に30匹も釣れれば今日は期待できないと。口羽橋の直ぐ下の瀬頭から始めると、10分程で良いアタリがあり、やっと囮として使えそうな21cmが釣れた。囮を野鮎に替えても期待通りには追いは無く、時間が過ぎる。それでも30分程で次も囮頃の20cmが掛かる。その後も同型が掛かった後が続かない。3時前に再び上流へ戻ろうとすると、曇っていた空からポツリと雨が落ちて来た。大降りする様な空模様では無かったが、釣れそうな気配も無かったので納竿とした。
使用仕掛:水中糸0.1号複合(ダイレクト結束)、ハリス0.8号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2017/7/29:高瀬川支流 匹見川 (庄原泊)

今日は津和野温泉のホテルを8時前に出て高津川漁協の囮屋に8時半過ぎに着いた。日釣券と囮を購入して、車で入りやすいポイントを聞くと支流の匹見川が入り易いし、そこそこ釣れているとの事であった。早々にポイントに向かい河原に車を止める。今日はなんとか9時から釣りが出来そうだ。ポイントは数百メートルは続く瀬であり、先行者は5人程が適当な間隔で入っている。何処へでも入られる状態であったが、一番上の瀬が空いていたので、そこに入ることにした。石がびっしりと詰まって居り、結構綺麗に磨かれている様子であった。何故此処でが空いているのかは後で分かる事に為るのだが。先ずは手前側から囮を入れて行くが、野鮎の反応は無く、徐々に流芯へと攻めて行くが、全くアタリが無かった。30分程で瀬を諦めて、瀬落ちを探って行くと直ぐに良いアタリがあり下流へ走る。下流はトロ瀬であるので慌てずにやり取りをして、引き抜くと21cmを越える良型の背掛かりであった。今日は何の躊躇も無く囮として使い、再び瀬を探って行くが、やはり何の反応も無い。仕方ないので瀬落ちへ戻り続けるが、2匹目は掛から無い。すると下流の釣人が移動したので、トロ瀬へと囮を入れて泳がせる。その下の釣人は完全泳がせでポツポツと掛けている。囮は未だ元気に泳ぐけど野鮎は反応しない。下流の釣人を避けて、更にその下へ移動するが、下流程垢腐れが酷く綺麗な石が無い。良さそうな瀬や石周りを探って行くが全くアタリが無く、午前中は終わる。
午後はどうするか悩んだが、今日は帰りの事もあり、それ程時間が無いので、此処で粘る事とする。午後一はやはり石が綺麗な瀬を再び攻めて、それで駄目なら納竿しようと決心する。そこで午前中に竿を入れていない対岸側を中心に攻めて行くと、15分程で瀬頭の鏡で待望のアタリがあり、やっと野鮎が掛かった。瀬へと走られそうになったが、口掛かりであったのでわりと簡単に引き抜けた。しかしやはり型は良く22センチであった。この野鮎を囮に瀬を泳がせたり、引いたりしたが二匹目は掛からなかった。段々と下り再び瀬落ちへ入れると午前中に掛った筋とは違う筋でやっとアタリがある。瀬落ち下のトロ瀬でやり取りをして、引き抜こうとするが、何か糸が絡んで引き抜けない。止む無く立ち込んで糸がらみを外しに行くと、何と友釣の水中糸ではなく5号はある様なごろ引きのナイロン糸であった。しかも10号位の錘に、掛け針仕掛けもしかり付いている。何とか仕掛けごと引き抜き掛り鮎をタモへ納める。これが他の釣人が竿を出さない理由が分かった。このポイントは釣り専用区では無いので、投網くらいは入っているかと思ったが、まさかのごろ引きとは、静岡の河川ではこんな上流部でごろ引きが許可されている釣り場は無いので頭に全く無かった。この元気な野鮎を持って下流部のトロ瀬へ移動、泳がせると流心部へ泳いで行ったと思った途端に良いアタリで同型が掛る。次は時間が掛ったが、下の瀬の深場で掛る。この囮で再びトロ瀬を泳がせると一発で掛ったが、何と頭掛で瀕死の重傷であった。そのままの囮で続けるが、囮が弱り泳がなくなると全く野鮎の反応は無くなってしまう。3時前になり納竿とした。
使用仕掛:水中糸0.1号複合(ダイレクト結束)、ハリス0.8号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)