KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

関東


2009/6/23:笛吹川(石和温泉泊)

今季初めての遠征である。今回の予定は山梨・釜無川、桂川、次に東京・秋川、埼玉・荒川を巡る予定であるが、昨夜来の梅雨で各地に相当の雨を降らせている様で予定通り釣行できるか心配であった。昨夜のネットによる水位調査では釜無川の水位はそれ程高くなっておらず、これ以上降らなければ何とかなりそうであった。既に石和温泉に宿の手配も済んでいたので、朝6時に自宅を出発した。国道52号を富士川沿いに上るが本流はもとより途中の支流福士川、早川何れもまっ茶色であり諦めの境地である。釜無川に架かる船山橋を渡る時、水位はそれ程上がってはいなかったがやはり茶色の川となっており、とても釣が出来る状態ではない。支流塩川も駄目である。やむを得ず更に笛吹川を見に行くと思ったほど濁りは酷くなく、何とか釣りは出来そうな状態であった。上流の万力大橋まで見に行ったが、状態はあまり変わりがなかったので、再び下の鵜飼橋まで戻り、たもとの釣り具屋で状況を確認するもここ数日は雨模様の低温で状況は良くないとの事であった。今日は天気も良く水温も上昇し好転するかもと考え、入漁券と囮を購入して上流の瀬に入った。長い瀬に先行者は数人と少ない。釣を始める頃には時間は既に11時を回っており、川の状況を確認するもののやや濁りがあり川底の石は良く見えず、適当な瀬脇から始める。数流し目で早くも根掛かり、竿を煽ってもも外れず、やむなく川へ入ると川底にはゴミが多く見られた。運が悪いことに囮が既に鼻管から外れ仕掛けだけしか回収できなかった。新しい囮を付けて更に釣下るも当たる気配もなく、掛るのは根掛かりばかり、しかも石に根掛るのではなく、ゴミや小枝に針が掛るので竿を煽っても外れず、その度に川へ入る必要があった。昼食後も2時間程竿を出したが、全く掛る事はなかった。地元の釣人はぽつぽつとではあるが掛けていたが、1日粘っても10匹釣るのは大変と思われる状況であった。河原にもゴミが多く見られ、いくら街中の河川と言えどちょっと気分をそがれた。早く終了してホテルにチェックイン、温泉にゆっくり浸かってで気分転換を図ったが、初日からボウズではこの先が思いやられる。


2009/6/24:桂川、秋川、多摩川下見(名栗温泉泊)

朝、目が覚めてホテルの窓から外を眺めると、どんよりとした曇り空で今にも降り出しそうである。今日の関東地方の天気予報も昼過ぎまで雨であり、釣りは無理かなと思いつつ朝風呂へ。露天風呂に浸かっていると間もなくぽつぽつと雨粒が落ちて来て、直ぐに本降りとなり予報が当ってしまった。ゆっくりと朝食を取り、ホテルを出た8時過ぎには土砂降りになっていた。取り敢えず20号を東に向けて車を走らせるが、雨は酷く、既に笛吹川はかなりの増水となっていた。1時間半程で猿橋の桂川へ着いたが、その頃には雨は小降りになっており、川もそれ程酷く濁っている様子はない。梁川付近の塩瀬橋下では5〜6人が竿を出しているのが見えたが、掛る様子はなかった。この辺りの川相は素晴らしく、条件の良い時に再び訪れる事とした。次に秋川へ向かい、昼前に着いたが、雨は殆ど上がっていた。川への降り口がなかなか見つからず、少し早いが蕎麦を食べつつ店で聞いてみた。何とか山田橋下の河原へ出るも、川はやや濁りがあり、竿を出している人は数人であった。その上流のキャンプ場前には良い瀬があったが、結局は入り口が分からず、又雨がぱらついて来ており釣れそうもなく、竿を出す事無く、奥多摩へ向かう。その頃には青空も見え始め、沢井の楓橋に着いた時には完全に青空であった。橋の上から川を見渡すが下流に1人のみ入川、そこで釣り好きな監視員さんと出会い小一時間話を聞きながら観戦していたが、全く掛らなかった。監視員さんの話では奥多摩橋の下の瀬では夕方には少しは掛っているとの事であった。既に3時を回っていたので、結局釣をする事無く本日宿泊予定の名栗温泉に向かった。宿泊したホテルでは夜に蛍観賞会を実施していたので参加した所、車で数分の入間川河畔で多くの蛍の乱舞を見る事が出来た。以前は解禁待ちなどの為に夜に河原へ入る時には良く見たものだが、最近は夜に河原に入る事が無くなった。蛍を見たのは何年ぶり、たぶん15年以上は見ていなかったのでその神秘的な光に感動した。


2009/6/25:多摩川(秩父市内横瀬川河畔泊)

外は曇っているものの、今日は雨は降らない予報である。昨日見た秋川、多摩川、それとも先へ進んで秩父荒川へ行こうか迷った。今日の宿泊を考えると秋川はちょっと遠い。奥多摩川はあまり条件は良くなさそうであったが、距離的に近く水色が良かったので決定した。奥多摩川橋の近くの釣具店で囮、日鑑札を購入して川への道を尋ねる。狭い道を下っていくと、かなりの車が駐車できるスペースに車はかなり多く止まっているものの釣人は数人しか見当たらない。他の人は皆その釣りを見ているだけで竿を出していない。話を聞いてみるとやはり最近は良くないとの事だが、瀬頭の先釣者は小型ながら数匹掛けているとの話。早速準備をして川へ囮管を浸けると水温がかなり低い、長く手を浸けていると痛い程である。駐車場の直ぐ下の瀬脇を中心に囮を入れるが、追いは無く、時間ばかり過ぎていく。やむなく下のガンガン瀬に下り、一発勝負に出る。流石に養殖囮では瀬に入れる訳にもいかず、瀬脇を流しながら50m程釣下る。しかし全くかからないばかりか鮎の気配はない。地元の見学者が見るに見かねたのか、数日前に向う岸の大石の下で型の良いのが掛ったので入れて見たらと助言をくれた。どうせ一発勝負だからと根掛かり覚悟で、流芯の向う側に投げ入れる。鮎が付いていれば直ぐに追いがありそうな流れあるが、やはり付いていない様だ。数回繰り返して囮が弱り潜らなくなったので、大石の直ぐ裏側を泳がせると微かなアタリがあり、15cm級が掛る。大型が掛った時の心配をしていたが、難なく引き抜く事ができた。一応背掛かりであったが、真っ白の遊び鮎であった。直ぐに囮を代えて同じところを攻めるが、続く事は無かった。長い昼食を取りながら地元の方と話をしたが、此処は朝一と夕方4時過ぎからしか追わないとの事であった。特に上のチャラ瀬で夕方に追いがあるとの事で、上の瀬を見に行くと未だ数人が竿を出していたが、掛っている様子もなく皆さん置き竿で夕方待ちの様であった。又そこで地元の釣人と長い情報交換して、3時頃からチャラ瀬を泳がせる。掛る事は無いと思っていると30分程で小さなアタリがあり、囮が下流へ流される。掛る事は無いだろうと集中していなかったので、少し慌てて抜こうとするが水面でバラしてしまった。秩父に向かうには少し早いが納竿とした。
使用仕掛:水中糸フロロカーボン0.25号、ハリス1.2号、針一角又は撃の6.5号3本錨、使用竿:バーサトル


2009/6/26:荒川(牛久市内泊)

今日は昨年まで勤めていた牛久市に所用があり、3時に到着する為には遅くとも12時には秩父を出なければならない。という事は荒川で釣が出来るのは11時半までの3時間しかない。ちょっと時間が短く釣をするかどうか迷いつつ荒川の一級ポイントである武の鼻へ向かった。今回の遠征での釣果の乏しさ、又荒川の状況をネットで調べて見ると午後の方が追いが良いとの事であり余計に迷う原因である。武の鼻の河原について見るとそこには広大なガンガン瀬を始め、上流の佐久良橋から延々と続く岩盤瀬、下流のトロ瀬と広大な釣り場が広がっており、釣人も多く竿を出しており、川の状態も良好、これを見てしまったら我慢できなくなり、直ぐに囮と日鑑札を購入していた。囮屋さんで聞くとやはり午前中は水温低く難しいとの事で取り敢えず目標を一匹掛ける事に置き、上流の岩盤瀬に入った。先行者は5、6人が上流に入っており、今日は時間もないので掛りの早い瀬に入る事とし、中でもやや流れが緩やかになっている瀬尻に囮を入れた。瀬の岩盤は綺麗で状態はそれ程悪くないのだが、なかなか掛らない。やはり水温が17℃しかなく追いが悪いのだろう。1時間程その瀬のあちこちを攻めるが全く追いは無ので、その100m下の岩盤瀬まで下るが、この岩盤は雲っており釣れる気配がない。もう一度前の岩盤に戻ると、直ぐ上の釣人が小型ながらぽつぽつ掛けていた。その上の釣人が移動したので聞いてみると全くダメとの事、その後に入り新しい囮に代えて最後の勝負にでた。すると30分程で小さなアタリがあり、15cm級が掛り、難なく引き抜き、今日の目標達成してほっとした。既に11時を回っており、直ぐに囮を代えて同じ所を攻めるが、押しが強く数回で浮いてしまい底に潜らない。そこで今期初めての背バリを打ち黒い岩盤の上を狙い、数回流すとまたしても小さなアタリで更に小さい13cm級が掛る。何時もなら当然囮に使うサイズだが、この押しではとても潜らないので、そのまま背バリを打ち直し、大石の脇に潜らせると、やや大きなグイとしたアタリがあった。これも小型だろうと勝手に判断して抜こうとするが、なかなか浮いてこない。竿がのされない様に5m程下り、瀬脇に寄せると結構良い型が掛っている。今期最大の21cm級をタモに受けるものの、既に11時半であり、終了予定の時間である。どうするか迷ったが、この囮を使わない手は無いと思い、鼻環を通す、背バリを付けなくても流芯へ潜って行く。ちょっと期待したが全く追われる事無く15分が経過した時点で、後ろ髪を引かれながら納竿とした。結構な流れの瀬で釣っていたのにも関わらず良いアタリは出なかった事から追いは良くなく、やはり水温が上がる午後の方が良いのだろうと思われた。
今回の関東遠征は散々な結果であったが、多摩川、荒川と大都市近郊にも関わらず、素晴らしい川相であり、是非もう一度ゆっくり訪れたいと思った。
使用仕掛:水中糸フロロカーボン0.25号、ハリス1.2号、針一角の6.5号3本錨、使用竿:バーサトル、一時背バリ使用


2012/6/14:福士川

地元の藁科川に回復の兆しが無い為、解禁から順調に釣れている福士川へ釣行した。7時に自宅を出て、新東名を使って1時間強で福士川の囮屋へ到着。状況を聞くと上流部より下流部の方が数が出ているとの事で日鑑札と囮2匹を購入して、皐月橋へ向かう。かなり水が少ない割に釣人が多く、橋の下流部へは入れそうもないので、上流へ向かう。有東川との出会いには大石が点在しており、その周りの底石も綺麗に磨かれており、如何にも野鮎が付いていそうであるが、如何せん水が少なく、流れが弱い。元気な野鮎が無いと難しいと判断して、もう少し上流部の平瀬に入る。ここも浅いが流れが多少早いので何とかなると考えたが、全く野鮎の反応は無かった。30分程で先ほどの合流点に戻り、有東川の落ち込みの石周りを泳がせると、直ぐに囮の後ろで小鮎がヒラヒラしているのが見えた。竿を立てると野鮎が掛っていたので、引き抜こうとするとバレてしまった。最初の野鮎をバラしてしまい幸先が悪かったが、気を取り直して同じ所をより丁寧に泳がせると、10分程で今度は良いアタリがあり、14cmが背掛かりで釣れる。囮を野鮎に替えて同じポイントへ入れると、これぞ入れ掛かりと言う様に直ぐに良いアタリで15cm、その後も同様に小型ながら4匹が入れ掛かりで釣れた。養殖囮では反応が無かったポイントでも、囮が野鮎に替わった途端に入れ掛かりになり、しかも全て背掛かりであった。その後もポツポツと掛るがやはり小型ばかりである。解禁から既にほぼ一週間で良型は釣切られているのだろう。場所移動したいと思っても川が細い上に、かなりの釣人で移動できない。昼前になると群れ鮎が彼方此方でヒラを打つようになったが、群れへ囮を近づけると何処かに消えてしまう。アタリが遠のく度に上部のガンガン瀬の落ち込みの瀬尻の泡立ちに囮を入れると16cmと小型ながら追星のしっかりした鮎が2匹掛った。やはり少しでも流れの早いポイントにはやや大きい鮎が付いている様だ。結局午前中は11匹に終わり、午後も同じ場所を攻めたが2匹を追加したのみであった。午後2時を回ったので下流部へ移動したが、依然と釣人は多くなかなか良いポイントは空いていない。皐月橋の真下の堰堤上部に一寸した瀬があったので、駄目元で囮を入れると一発で小型が掛る。囮を替えて直ぐ上を引くと又入れ掛かり、結局4匹が入れ掛かりで釣れたがやはり小型ばかりである。ここで後一匹追加したが始めての腹掛かりであった。その後更に下流のチャラ瀬で一匹追加して、3時に納竿とした。
使用仕掛:水中糸フロロ0.25号、ハリス0.8号、針ASTEA長軸早掛6.5号3本錨、使用竿:小太刀


2013/7/17:酒匂川(七沢温泉泊)

昨日は箱根湯本温泉に宿泊して朝起きると雨がシトシト降っている。これは今日は雨で釣りは出来ないと思いつつ、朝風呂にゆっくり浸かっていると急に空が明るくなり、雲間から青空も覗き始めたではないか。急いで朝食を済ませ、何とか8時前にホテルを出発出来た。30分程で報徳橋に到着したが釣人も少なく、ポイント的にも魅力は感じずパスして更に上流を目指す。新十文字橋の長い瀬には多くの釣人が竿を出していた。橋の袂の囮屋で話を聞くとポツポツとは上がっているとの事であったので、囮と日釣券を購入して川へ下りる。瀬には多くの先行者がいて入れそうも無く、瀬頭の上の平瀬へ入る。早々に囮を繋ぎ、流れの辺地よりを上流へ泳がせると二流しめでアタリがあり、16cmが背掛かりで釣れた。囮を野鮎に変えて流れのやや強いポイントを泳がせると、良いアタリがあり19cmが口掛かりで上がる。三匹目はやや時間が掛ったが、その後も20cmの良型混じりでポツポツではあるが順調に掛かり、午前中に何とかツ抜けを達成した。特に昼前には同じポイントで群れ鮎と思われる追い星の薄い16cm級が3匹入れ掛かりがあり、なかなか昼食へ戻れなかった。遅い昼食を済ませて午後は瀬頭が空いていたので流れが強いポイントへ入ったが、なかなか掛からない。1時間程掛かって何とか午後の最初の鮎が釣れたが、この頃より遠くで雷の音が聞こえ始める。それでも囮が替わると又ポツポツと掛かり始め1時間で5匹と順調に掛かったが、更に雲行きが悪くなり、今にも雨が降りそうな状況である。まだまだ続ければ釣れそうであったが、やむを得ず早上がりとした。
今日のポイントは膝下程度の深さしかなかったが、そこそこの流れがあり、砂利底に頭大の石が結構入っていて、彼方此方移動出来た場所であった。瀬は釣人が多かったが、多い分移動が儘ならず釣果はそれ程良くなかったのではないだろうか。
使用仕掛:水中糸フロロカーボン0.2号、ハリス0.8号、針バレン6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2013/7/18:中津川(七沢温泉泊)

今日は朝食が遅く8時半を過ぎてからしか旅館を出発出来ず、又交通渋滞もあり、高田橋を見て目指す大島キャンプ場に着いたのは10時を回っていた。川には多くの釣人が腰まで立ち込んで竿を出しており、暫く見ていたが誰も竿を曲げる事は無かった。ポイントも底石が見えない程深場の泳がせが中心であり、ポイントを良く知らないととても釣にはなりそうも無いので、支流の中津川を見に行く事にした。中津川の八菅橋へ到着すると良い瀬があるにも関わらず、釣人は数人と少ない。袂の囮屋で話を聞くと数は期待できないが、20cmを超える良型が掛るとの事であった。時間も11時を回っていたので囮と日釣券を購入して、橋上の瀬頭へ入る。瀬頭の泳がせから始めるが、全く鮎の気配は無く、同時に入った釣人と2人で瀬頭全体を攻めるが全くアタリは無い。途中大石の前で不気味な大きな鰭が見え隠れしているので、近づいてみて見ると70cmを超える大鯉が悠々と泳いでいた。1時間程でこのポイントを諦めて昼食とする。午後は橋下の瀬尻から次の瀬の間の深瀬へ移動した。ここは腰までの深さがあり、石もしっかり入っており良いポイントと思われたが、何せ鮎の姿が見えず跳ねも無い。隈なく泳がせて探って行くが、全くアタリが無いまま時間だけが過ぎる。途中朝から釣をしていた釣人に話を聞くと小型2匹しか釣れないとの事であった。次の瀬頭の大石周りへ囮を入れると、ビリビリと言った小型のアタリがあったが、ケラレしまう。その後はアタリも無く、釣れる気配も全く無いので、早上がりとした。
ポイント的には非常に良い場所であるが、都会に近く駐車場も広いせいか、バーベキュー後が多く、岸辺にはゴミが多く二度と訪れる気はしない川であった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針バレン6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)



2013/7/19:中津川

今日は午前中のみの予定であったので、如何しようか悩んだが、上流部なら少しは釣になるだろうと思い馬渡橋へ向かった。漁協管理の駐車場に車を止めて、直ぐ下の囮屋で囮と日釣券を購入して、状況を聞くとあまり芳しくないとの事で今日も苦戦が予想された。駐車場下の長い瀬を釣下り、ここぞと言うポイントを探って行くが全く鮎の気配は無い。石の状態もあまり良くは無く、辺地の石には青ノロが付き始めている。2時間程かけて300m程釣下ったが全くアタリが無いので、今度は駐車場上の瀬の上へ移動した。ここは水量がかなり多く、深さもあり、大きな石も点々としており、時折小型の鮎も跳ねている。ボウズ逃れを期待したが全くアタリは無く、1時間で気力も無くなり、予定通り午前中のみで終了とした。
遠征釣で始めての二日間ボウズであったが、帰ってからネットを見ると中津川は場所によっては10匹程度は釣れていた様だが、やはり全体的に鮎が少なく、この日に追加放流をした様である。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針バレン6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2013/8/7:鬼怒川 (喜連川温泉泊)

5年ぶりに久慈川で竿を出そうと月曜日の午後に茨城県に入ったが、大子へ到着した途端に物凄い雷雨、しかも夜にも再び雷雨で大増水で釣不可能であった。那珂川も今期一番の増水で暫く友釣りは出来そうもない。水曜日に急遽鬼怒川へ移動して川を見ると少し増水してやや濁りはあるが、友釣りが出来ない程の濁りではなく、所々には釣人の姿もあり、竿を出している。そこで鬼怒橋袂の釣具屋で日釣券を購入して増水時のポイントを聞くと親切に地図を描いて説明してして頂いた。直ぐ裏の囮屋で囮を調達して教えて頂いた飛山の瀬へ向かう。ここは分流になっており、増水時は分流側の瀬で良く追う事があり、昨日も少しは釣れたとの事であった。飛山のポイントに10時前に到着すると本流側の瀬には多くの釣人がいるが、分流側には誰もいなかった。支度をして川へ下りるとガンガン瀬の上の水深は膝下位で、何とか底の石が確認できる程の笹濁りであった。このポイントで泳がせを始めるが、石垢の状態が今一の状態であったので最初は苦戦を予想したが、何と開始5分程で良いアタリがあり、18cmが背掛かりで掛かった。まあまぐれだろうと囮を替えて焦らずに続けると30分程で2匹目が掛る。今度は20cm越えの良型であり、期待が膨らんだが、予想通りこの後は全く追いは無かった。上流の深瀬や下流のガンガン瀬脇、開きの深瀬と移動して探って見るが全く反応は無い。午後も彼方此方移動してみるも状況は午前と変わらなかった。3時過ぎになったのでそろそろ納竿かと諦めかけたが、やや減水しかけていたので最初に掛かった少し沖をヘロヘロの囮を泳がせると強烈なアタリがあり、21cmが掛る。又もまぐれかと思いつつ囮を替えて送り出すと直ぐにアタリがあり、下へ走る。何とか竿を溜めてやり取りするが身切れでバラシてしまう。午前中に何度も攻めたポイントにも関わらず反応が早い。これが鬼怒川で良く言われている午後の入れ掛かりかと俄然やる気が出る。その後も入れ掛かりは無かったが、ポツポツと良型が掛かり、3匹を追加した。4時過ぎになり未だ粘れば数匹は掛かりそうであったが、今日の宿泊ホテル迄やや時間が掛る為、泣く泣く納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:メガトルクV


2013/8/8:鬼怒川 (那須塩原温泉泊)

今日も同じポイントを攻めようとホテルを出発して、途中で河原にある囮屋で囮と日釣券を調達して、飛山のポイントへ9時前に到着した。今日は流石に釣人も多く、本流は満員、分流側も上と下の瀬にはそれぞれ先行者が入っている。しかし昨日掛かったポイントは空いていたので、早々に支度をして川へ下りる。今日は午前中はこのポイントを攻めて、野鮎を数匹確保したら本流側へ移動して大型を狙うつもりでいた。しかしその思惑は見事に外れ、アタリは全く無かった。濁りも完全に取れ、石も見た目は昨日より綺麗に見えて、条件は昨日より良さそうなのに全く野鮎の追いは無い。やはりこのポイントは増水の時だけなのだろうか。目論見は見事に崩れて、2時間程でこのポイントを諦めたが、瀬でも殆ど竿が曲がらなかった。早昼食を済ませて、本流へ移動する。中洲が広く、うねっている上に背丈の高い草が茂っている為見通しが利かず、踏み跡を辿りなが歩くのだが、カンカン照りの中道を迷いながらであったので5分以上掛かって大汗をかいた。本流の長いガンガン瀬の上部に出るとそこは広いトロ場で、瀬頭よりも心なしか石は綺麗であった。準備をしていると対岸の泳がせの釣人が鮎を掛けていて、しかも良型である。早速泳がせを始めるが、養殖囮では無理かと思いつつも未使用の囮を付けて泳がせる事15分程で奇跡が起こる。上流へゆらゆらと囮が泳いだと思った瞬間にガツンとアタリがあり、2、3m囮が引っ張られるが、トロ場の為余裕で溜めて、引き抜くと21cmと期待する程でなかった。しかし野鮎が取れた事で期待が膨らんだが、直ぐに裏切られる。彼方此方を泳がせるが次が中々掛からない。1時間程で野鮎が全く泳がなくなり、追われる可能性がなくなったので、再び養殖囮に登場願う。すると今度は5分程で20cm級が掛かり、養殖鮎の大活躍である。これを囮にして泳がせる事30分程で今日1番のアタリで、瀬頭に向かって一直線に走る。これは良型と確信して、瀬に入られたらお終いであるので必死で耐えて何とか浮かせるて、慎重に引き抜くと腹掛かりであった。これが何と長さは20cmチョットしか無かったが、腹ぼての鮒の様な体型の鮎であった。しかし腹掛かりで即死であったので循環は完全に途切れ、それ以降のアタリは無かった。3時前になったので、このポイントを諦め、昨日のプチ入れ掛かりを狙って朝一ポイントへ戻る。しかし2匹目のドジョウは居なかった。明日からは福島の伊南川へ入る予定であったので、今日は途中の那須塩原温泉迄車を走らせなければならなかった事もあり、3時過ぎに納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:メガトルクV


2017/8/29:久慈川 (南平台温泉泊)

4年ぶりの久慈川であるが、前回は前日の雷雨増水で竿出しは出来なかったので、実際に竿を出したのは定年してから始めてである。前日の夕方に大子に入り下見をしたが、何処のポイントでもポツポツ掛っていた。そこで今日は以前に良く釣行していた池田橋下流に入る事とした。此処は岩盤瀬である為、以前と川の流れは殆ど変わっていなかったので、先ずは橋下の段差の瀬落ちで泳がせから始める。以前に通っていた時には此処で囮替えを良くしたポイントであるので、慎重に泳がせると15分程でコツンとしたアタリがあり、ビリ鮎が掛るが直ぐにバレてしまう。徐々に釣り下りながら以前の記憶を辿りながら良さそうなポイントを攻めて行くが、全くアタリは無い。水温が低く、全体的に青ノロも発生しており、条件はあまり良くなかった。松沼橋上の先行者の所まで釣り下がったが、アタリが無いまま時間が過ぎる。他の釣人も殆ど竿が立たないので、午後はポイント移動を決めて、11時で川から上がる。観光やな迄車で移動して、川を見ながら先ずは早めの昼食を取る。此処にもかなりの釣人が竿を出しているが、ここもあまり竿が立たない。その内に昼食に上がる釣り人が出始めてポイントが空き始めたので、やなと下流の久慈川橋の間に入る。此処は上流よりも青ノロが少なく、綺麗に磨かれている石も多い。先ずはガンガン瀬の瀬頭上の平瀬から始めると、15分程でアタリもなく囮が下流へ引かれて、15cm程の小型が掛る。直ぐに囮を替えて同じポイントで続けると、又直ぐに今度は明確なアタリで、16cmが背掛りである。囮を替えて泳がせると勝手に向こう岸の方へ泳いで行ったと思うと良いアタリで下流へ走る。ガンガン瀬に入られない様に慎重に引き抜くと18cmが背掛りであった。その後も入れ掛りで15cmが掛ったが、その後はアタリが止まってしまう。水温が少し上がった為に追いが良くなったのか、偶々時合に当たったのか30分程で4匹午前中の事を思えば雲泥の差である。その後は少し上流の石が綺麗そうなポイントを泳がせると、この日最大の20cmが掛ったのを始めに、向こう岸よりの浅瀬でポツンポツンと16〜17cmが主体に掛った。上流の釣人も同様にポツポツ掛っていたので、他の釣人が段々と周りに増えてきて、身動きが取れなくなり、アタリが遠のいてしまう。午後だけで何とかツ抜けも出来たので、3時前に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.1号、ハリス1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2017/8/30:那珂川

前々日の予報では夕方まで天気は持つつもりの関東遠征であったが、昨日の予報では昼過ぎには雨の予報に変わり、朝起きると直ぐにも雨が落ちてきそうな雲行きである。それでも又直ぐには来れないと思いつつ、那珂川上流へ向かうと、途中から雨が落ち始め、時折強く降り始める。既に雨は本降りの様相を示していたが、せめて午前中だけでも竿を出せればと与一観光やなで日釣り券と囮を購入して那珂川橋下流の駐車ポイントの前に入る。水の中の石は暗くて良く見えないが、足元の石から推測すると青ノロがかなり付いていそうであり、磨かれている石は少なそうである。其れよりも水温が低く20℃を切っており、又気温も25℃と低く、ウエットウエーダーでは寒い程であった。ガンガン瀬の上の平瀬から始めるが、何か購入した囮の元気がなく一匹目の養殖囮が15分程で全く泳がなくなる。仕方がなく2匹目の養殖囮に交換するが、こんな条件の悪い日に囮が無くなるのはピンチである。なるべく囮を弱らせない様に流れの緩やかなポイントを主体に攻めて行く。すると30分程で大石の間の深瀬で待望のアタリがあり下流へ走る。これはラッキーと思い、慎重に遣り取りをして引き抜くと18cm程の囮頃であった。しかし、何と腹掛りで大量出血で瀕死の重傷で泳ぐ気配が無い。やはり掛り鮎は追星も殆ど無く、遊び鮎が偶々掛ったと思われた。これで囮鮎も完全に弱ってしまい、弱り目に祟り目とはこの事である。その後は騙しだまし囮鮎を泳がせるが、追われる気配も無く、その内に雨も強くなり、一気にやる気も失せる。囮を買い替えてポイント移動も考えたが、雨もやむ気配もなく、早々と11時前に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.1号、ハリス1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2018/6/14:桂川

静岡近郊の河川はあまり状況が良くないので山梨県の桂川へプチ遠征した。前日に都留市に入り幾つかのポイントを見て回ったが、良い人で20匹を超す釣果の人もいたが全体的にはやはり垢ぐされが進んでいて今一つの感じであった。当日は小泉囮店に駐車して日釣り券と囮を調達して、すぐ前の分流の左岸側の瀬に8時前に入る。既にかなりの釣人が竿を出していたが、野鮎が掛っている様子は無かった。水温が16℃と低く、曇っている事もあり、川に立ち込むと震えがくる程の寒さであった。石の状態はそれ程悪くないが、水温が低いせいか全く野鮎の追いは無い。一時間程で諦めて右岸側の瀬頭で泳がせから始める。この頃から曇っていた空が明るくなり、雲の途切れから日が差し始め暖かくなってきた。すると15分程で辺地の流れの緩いポイントで待望のアタリがあり、13cmと小型ながら背掛りであった。囮としては小型であるが弱った養殖よりかは良いと判断して、囮交換をしてやや流れのある瀬頭へ入れると、すぐに反応があったが今度こそは本当のビリ鮎、タモに受けるまでもなく自然放流。気を取り直して同じポイントを攻めると程なく良いアタリがあり、今度こそは囮サイズの16cmの背掛りであった。囮が元気のよい野鮎に換ったので今度は流れのある瀬の中を攻め下って行く。するとやや深みのある良い石組みのポイントで良いアタリがあり、18cm級が腹掛りで釣れる。全く問題なく泳ぎそうであったので囮交換をして、彼方此方を探るが続かなかった。それでも向こう岸の辺地で泳がせて何とか1匹を追加出来たが、結局午前中は4匹で終わってしまった。11時過ぎに早めの昼食を済ませ、午後は上流へ向かい、大渕への落込み上部のトロ瀬に野鮎の跳ねが見られたので、其処で泳がせる事とする。しかし小一時間囮を取り換え、ポイントを彼方此方探るも野鮎は全く反応しなかった。更に上流のガンガン瀬の上へ移動して、瀬を引いたり、泳がせたりしたが全くアタリは無かった。午後2時を回ったので今日はこれで納竿かと思いつつ、ガンガン瀬の瀬頭へ入れて大石に腰掛けていると、5分もしない内に突然の当たりで下流へ走られる。もう掛るとは思っていなかったので、不意を突かれ慌てたが、何とかタモへ納めた。囮が元気な18cmに替わったので再びやる気が芽生えて、やや流れの緩やかなポイントを泳がせると5分もしない内にやはり18cm級が掛る。その後もコンスタントにアタリがあり、中には入れ掛りを含めて、17〜20cmが5匹連続した。しかし、この良い循環も1時間程で太陽が雲に隠れ始めた途端に終わってしまった。時間も3時を回っていたので納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.1号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2025/6/18:秋川

先日の雨で地元の河川は大増水で暫く友釣りは出来そうもない。そんな中、突然の梅雨の中休みで今週は晴が続くとの予報である。急遽、雨の影響がなかった関東へ遠征釣行を計画した。初日は一番近い多摩川水系、秋川からである。5時前に自宅を出発し、8時前には秋川漁協の事務所へ到着、専用の駐車場はほぼ満車で15台程止まっていた。やはり都心から近く便利なのだろう。状況を聞くと今の所、雨が少なく渇水で追いが悪いとの事であった。早々に日釣券と囮を購入して漁協裏の瀬へ向かう。やはり先行者は多く、空いているポイントは少ない、200m程上流の岩盤瀬の上が空いていたので入川。最初は瀬肩から始めると10分程でアタリがあり、下流へ走る、慎重に引き抜こうとすると空中バレ。15cm程の小型であったが、最初からバラシでは先が思いやられる。その通りにその後は全く反応なし、周りの釣人も殆ど竿が立たない。そこで先行者が全く竿を出していなかった左岸側の瀬へ移動する。すると直ぐに小気味良いアタリがあり、14cm級の小型ながら追星が真黄色な鮎が背掛でで釣れる。囮が代わると今までの追いが嘘の様に15、6cmの小型が3連荘。しかし、4匹目をスッポ抜けでバラスと再びアタリが止まってしまう。それでも下流へ釣り下るとポツポツと掛かる様になり、午前中に何とかツ抜けを達成した。しかし、型が何れも小型であり、最大は17cmが一匹のみで後は13〜16cmであった。一旦昼食に車へ戻り、午後も同じポイントで始めようと川へ戻ると2人が入っていたので、朝一の瀬肩での泳がせから始める。すると5分も経たない内に良いアタリがあり、囮を上流へ引っ張って行く。これは良型と思い、慎重に引き抜くと18cmの良型の背掛であった。その後、上流のやや深瀬を泳がせると、入れ掛かりには成らなかったが、ポツポツと5匹程が掛かり、殆どが16〜19cmの良型ばかりであった。途中今日も16cm程のあまごが掛かり、鼻管周りの仕掛けが切れて、18cmの良型囮を失う羽目に、何故か分からないが、掛かったあまごは掛け針が水中糸に絡んでタモへ飛んで来た。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2025/6/19:神流川南甘漁協 (八塩温泉泊)

宿を8時前に出て、途中昼食、飲物等を調達しながら南甘の囮屋へ向かう。状況を聞くと上流部(南甘釣場No.20より上)の方が釣れている様だが、その分先行者も多いとの事。そこで囮と日釣券を調達し、やや下流の瀬が長いNo.16へ入る事とした。釣場に到着すると大きな駐車場には一台のみ、先行者は一名だけであった。此処の釣場は200m程の大石がゴロゴロした瀬が続く広い釣場であった。先行者が下流部へ入川したので中央部へ入る。先ずは大石の間の弛みから探って行くと、10分程すると今まで元気に泳いでいた囮が動かないので少し穂先を上げて囮を動かそうと思った途端に急に下流部へ走られる。結構良い引きで中々引き抜けず、少し下流の弛み迄下って引き抜くと18cmの良型の背掛かりであった。野鮎が既に掛かっていたのか、囮の動きが誘いになって野鮎が飛びついたかは定かではないが、幸先の良い一匹となった。良型の囮に代わったので続くかと思われたが、甘くはなく彼方此方探るものの暫くは沈黙。それでも10分程で良いアタリがあり掛かったかと思われたが、ケラれたのみであった。上流部へ釣り上がりながら浅めの瀬を探って行くと良いアタリで17cm、入れ掛かりで16cmと全て背掛かりで釣れる。その後も入れ掛かりは無いものの飽きない程度にアタリがあり、良型が掛かる。瀬の上流でもポツポツ掛かったが、全て15、6cmと小型になってしまった。それでも何とかツ抜けは出来たので、余裕で昼食とする。昼食前には瀬は釣人が多く入っていたが、終わる頃には移動して、空いていたので朝に始めたポイントのやや下流から始める。元気な囮を選び、急瀬を引くと、5分程でアタリがあり、16cmが釣れる。その後もポツポツと釣れるが、全て小型、しかも背掛かり割合が減り、腹、口掛かりが多くなる。瀬を彼方此方移動して探り午後も何とかツ抜けで、合計20匹を超えたところで納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2025/6/20:神流川上野村漁協 (八塩温泉泊)

宿を早めの7時半に出発し、途中、囮屋で囮と日釣券を購入しながら状況を聞くと、そこそこ釣れているとの事。しかし囮屋のこの手の話は話半分に聞いておく。ポイントは上流部の弁天橋付近を勧められたので、橋へ向かう。橋の下の河原に数台の先行者の車が見えたので、河原へ下りて駐車をする。橋付近の良さそうなポイントには既に先行者が竿を出しており、入れそうもない。そこで300m程上流の急瀬の上から竿を出す事とした。先ずは急瀬上の平瀬から始めると15分程でアタリがあり、下へ走ったので、これで囮交換が出来たと内心喜んだが、実際にタモヘ納まったのは10cm程のビリ鮎であった。囮には使えそうも無かったが、念のために囮缶へ仕舞う。その後はアタリなく、仕方がないので、思い切って急瀬の瀬頭へ囮を入れると、待っていたかの様に強烈なアタリで下流へ走る。この荒瀬では途中で引き抜くこともできず、20m程下の急瀬の開き迄下って慎重に引き抜くと17cm級の囮ごろの鮎が背掛かりで上がる。囮が元気な野鮎に代わったので、急瀬の中を彼方此方を探って行くと、入れ掛かりはないもののポツポツとアタリがあり17〜18cmの良型が掛かった。しかし瀬の中で掛かると瀬尻まで川岸の葦や雑木を避けながら下るので途中でバレたり、無理に葦の上を越して引き抜こうとして、空中バレしたり数が伸びない。それでも掛かる鮎が全て背掛かりでよく走り、やり取りは面白かった。しかしこのフィーバーも一時間程で終わり、一通り掛かった後に掛かる鮎は15、6cmの小型となり、掛かりも腹、口掛かりが多くなった。12時前に突然にこの急瀬を上流へ突っ走るアタリがあり、目印を見失っている間に仕掛けが鼻管下で切れていた。姿は見えていないが、この付近が大型のヤマメ、イワナの釣場を兼ねている事から、多分どちらかだろう。それでも囮だけは戻ってきたので不幸中の幸いであった。これを機に昼食へ戻ると、先行者たちも川から上がって来て居たので釣果を聞くと、全くダメで囮にも成らない様な小型ばかりと嘆いていた。7〜8人程いた釣人は全て昼食後には移動して行ってしまい、誰も居なくなった。午後も同じポイントへ向かい、仕掛けを張りなおして竿を出すと、数分でアタリがあり16cmが背掛かりで上がる。これは午後も続くかと期待すると、やはり何時もの悪循環が始まり、直ぐに根掛かりで仕掛けを失う羽目になる。再び仕掛けを張りなおして、再開するもものの15分も経たない内に又根掛、どう足掻いても外れないので、仕掛けを切る。午前中は偶に根掛っても何とか小枝ごと外れていたが、午後は全く外れない根掛であった。遂にこのポイントを諦め、空いた下流部へ移動する。そこでも直ぐに小型が掛かり、期待したが後が続かず、どんどん下る。すると又根掛かりかと大きく竿を煽ると、急に下流へと走り出した。その姿にビックリ、何と40〜50cmも有りそうなイワナが掛かっていた。何とかやり取りしようと頑張ったが、向こう岸の葦の根元へ潜り込んでしまい出てこない。これで又しても仕掛けを失う事になり、やる気も失せて納竿となる。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2025/6/21:碓氷川 (磯部温泉泊)

今日は上州三川(烏川、鏑川、碓氷川)の何処で竿を出すか悩んだが、宿泊地の磯部温泉に一番近い碓氷川に決めた。しかし囮屋の情報が少なく、やっとHP上であま沼近くの土手に臨時の囮屋を開設している事が判ったので向かう。9時を少し回った頃に到着して囮と日釣券を購入して状況を聞くが、余り芳しくはないとの事。しかし、この日は土曜日と言う事もあって釣人も多く入っており、少しは釣れるだろうと甘く考えていた。囮屋から直ぐのトロ場には結構な人数の先行者が入っおり、300m程下流の瀬に入る。釣を始めようとしていると、既に上流の先行者が場所移動で帰ってしまうのを目の当たりにすると今日の釣の苦戦が予想された。先ずは瀬肩の緩やかなポイントから始めるも気配はなく、徐々に瀬の中と探って行くが、全く反応は無い。瀬の開きの深トロには鮎と思われる魚影がキラリと時々光るので鮎は居ると思われるが、如何せんかなりの垢グサレで磨かれている石は見当たらない。下流の釣人も下って行ったので、徐々に釣下るもやはり反応なし。一時間半程で囮も弱り釣にならないので、上流に置いたままの引き船のポイントへ戻り、囮を交換しようと、引き船の中を見るも空っぽ。釣を始めた時にはちゃんと2匹居たし、蓋も空いた気配がないので囮が逃げる事もない。考えたくは無いが、誰かが持ち出したか。確証も無いので何とも言えず、狐につままれたとはこの事かとしばし呆然。この釣れない状況では囮を買い増して釣を続ける気力もなく、納竿とした。トロ場での泳がせ釣では多少は掛かっているのか辛抱強く釣を続けていたが、暫く見ている限りでは掛かる様子は無かった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)



2025/6/22:名久田川 (四万温泉泊)

本来は吾妻川の本流筋で竿を出したかったが、本流の解禁は7月にはいってからとなっている、今回の関東遠征は7月を前提として立てた計画だが、突然の梅雨の中休みと言う事で、宿泊場所の確保を優先した為に6月初旬に解禁している名久田川での竿出しとなった。
昨日は早上がりの為、夕方早くに到着して今日の吾妻川の支流名久田川の下見をした所、思ったより川が狭く、鮎釣ポイントも短い事が判った。又水位がかなり低く、垢グサレが酷かったので、今日の竿出しを如何しようか悩んだ。当日になると他に行くところもなく、午前中だけでも竿を出そうと吾妻漁協へ向かう。しかし漁協は土日祝日休業との張り紙。囮は24時間セルフで購入可能なので買うことができたが、日釣券は近所のコンビニで購入した。そして昨日下見をした宇妻橋の駐車場へ向かう。9時前に到着すると車が2台止まっており、2名が橋の下流で竿を出していた。橋直下のチャラ瀬で竿を出す準備をしていると、先行者の一人が川から上がり帰ってしまった。30分程探るも全く気配なし、いずれにしても石が汚く、食み跡は無い。その後、橋の上流部へも行ったが、状況は変わらず。再び、先行者を避けて橋の下流300m程迄下りながら探るも全く気配はなく、12時前に納竿をした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)



2025/6/23:多摩川 (青梅泊)

多摩川は16年ぶりだが、最初の計画では初日の秋川の翌日に計画していた。しかし計画が1ヶ月早くなって未だ解禁を迎えてなかったので、今回の遠征釣行の最終日に変更した。しかし、当日の朝を迎えると天気予報が悪く昼頃には雨が降り出す予報に変わった事と、連日の釣りと2日連続のボウズの疲れが溜まっていたことに加え、解禁3日目なので土日で相当釣人が入り、場荒れで釣果も期待出来ないと考えると中々気力が出なかった。取り敢えず8時前にホテルを出発し、囮屋を目指して車を走らせると、見える景色は新緑に渓谷、綺麗な水色を見ると、段々やる気が湧いてきた。囮屋で状況を聞くと近年になく鮎の数が多く、未だ小型ながら数が釣れたようだ。特に上流部が良く、駐車スペースが確保できるキャンプ場を勧められる。途中の釣場も見ながら上流を目指すが、駐車スペースが見つからない。多分全て有料駐車場を利用する事になるのだろう。目指す氷川キャンプ場も有料であるが、二階建ての屋根付きの駐車場であった。700円を支払い、駐車場で釣支度をして急坂を下って川へ降りると先行者は居ない。キャンプ場の前に良い瀬が連なっており、直ぐ前のガンガンの上に9時過ぎに入る。養殖では入りそうもないので、先ずは瀬肩から上流の早瀬で始める。始めは水温が17℃しかなく、追いが悪いのではと思われたが、10分程で小気味良いアタリで15cmが頭掛かりで釣れた。囮を天然鮎に替えてガンガン瀬の瀬頭へ入れると囮が川底に馴染む暇もなく、良いアタリで下流へ走る。此処でほぼ入れ掛かりで連続3匹が掛かったが、根掛かりで仕掛けを失う。仕掛けを張りなおして、上流部の早瀬へ移動して再開すると、入れ掛かりは数回程であったが、次々と小型ながらアタリが続く。しかし、やはり水温が影響しているのか、アタリは弱く背掛かりは殆どなく、口、腹が多いので引き抜きでの空中バレや身切れが続出した。予報は昼頃から降り始めるとの事であったので、午前中だけの釣りを覚悟していたが、未だ日が射しているので、午後も続ける事にした。 午後はガンガン瀬の下流を攻めることとし、先ずは開きへ囮を入れると、瞬殺で16cmが掛かる。その後も上流部と同様に飽きない程にここぞと言う石回りや、流れのヨレに囮を入れると追いがあり、小型ばかりであったが楽しめた。2時前になると晴れていた空に予報通り雲が掛かり始めると、途端にアタリが遠のいた。納竿してキャンプ場に戻ると大粒の雨が落ち始めたが、何とかずぶ濡れに成らずに駐車場に帰る事が出来た。
良型は解禁日2日間で抜かれた様で17cmが一匹混じっただけで、後は14〜16cmが主であった。囮に成らない様なビリは混じらず、全て追星がはっきりした元気な鮎であって、ほどほどに楽しめた。2回連続のボウズで落ち込んでいたが、綺麗な川の条件で釣りが出来て、しかも釣果が上がるのが一番だと実感させられた日であった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)