KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

東北


2009/8/3:小国川 (瀬見温泉泊)

静岡の河川は何れも水多く、あと一週間は友釣りは無理な状況である。東北地方の週間予報を確認するも猫の目予報で一時間ごとに変わっていてあまり参考にならない。それでも今週は割と雨マークが少なく、長く延期していた東北遠征を決行する事とし、日曜日の夜9時に自宅を出発しした。東京首都高の渋滞を避ける為に夜中に通過するつもりがETC割引の影響で東京に入る迄に渋滞、首都高も事故渋滞などに合う。それでも何とか東京を抜けて途中のPAで仮眠を取りながら、翌朝8時には舟形町のアユパークに到着。しかし川を見てビックリ、水が高く、かなり濁りがある。家を出る前にもネットで確認したが、増水は無かった。囮屋で確認すると昨日9時過ぎから激しい雷雨で増水したとの事、後で再確認したところ、やはり9時からの50cm程の増水であった。以前数回入川した事がある経壇原の瀬を見に行ったが、水か高くとても入れない。鮎釣大会がよく行われる一ノ関大橋下の瀬には2人が入っていたので暫く観戦していたが、濁りが強い為か全く釣れる気配はない。やむを得ず上流部を見に行くが、瀬見温泉でも薄くならない。更に上流部の満沢橋では底石が何とか確認できる程であったが、あまり磨かれている様子はない。ついでに時間つぶしの為に宮城県鳴子温泉の江合川も見に行ったが、こちらも濁っていて釣りは出来そうもなかった。もう一度瀬見温泉に戻ると濁りは笹濁り程度まで薄くなっていて、底石が良く見えるようになっていたが、瀬見橋、経義大橋とも殆ど磨かれておらず、鮎の気配は無かった。弁慶大橋上の瀬には所々磨かれた石があり、そこに既に2人が釣をしていた。水はまだ高く、どうするか迷っている時に、1人に鮎が掛ったのをたまたま目撃してしまった。直ぐに瀬見温泉の囮屋で囮と日鑑札を購入して橋下の瀬に入った。しかしやはり水が高くとても流芯には囮を入れられず、辺地を探るも全くアタリは無い。そればかりかアブが多く、特に囮の逆さバリを直す為に低い姿勢になると、顔の周りに10数匹の大群が集まってくる。まるで手で叩かれないのが解っている様なアブの行動である。1時間程して橋上の瀬が空いたので、そちらに移動、ここは広い瀬頭になっているので流れもやや緩く、何とか囮は入る状況で、しかも川に立ち込んんでいるとアブも少ない。黒い石をあちこち攻めるが追いは無く、時間ばかりが過ぎ、囮もヨタヨタに。そろそろ新しい囮に代えようかと思った時に突然にアタリ、下流に流されるも、何とか竿を立てて慎重に引き抜いた。18cmの囮ごろで直ぐに交換して同じように攻めると、10分程で2匹目が掛った。同じように下に走られ、慌てて引き抜くと、1m程手前に着水、慌ててタモを伸ばすが、囮だけタモの中、野鮎はハリス切れで痛恨のバラシである。掛け針を付け替えていると、何と無く手尻が長い、移動仕掛けの空中糸が伸びていた様だ。その後も30分ほどで又掛ったが、抜きの体制に入っている時に身切れでまたもやバラシである。その後はアタリもなく、アブに悩ませられて納竿。下流部の状況を見に行ったが余り釣れている様子は無かった。
使用仕掛:水中糸0.25フロロカーボン、ハリス1.2号、針一角の7号3本錨、使用竿:バーサトル90


2009/8/4:小国川 (瀬見温泉泊)

2日目は迷わず経壇原に決め、アユパークの囮屋で囮と日鑑札を購入、川原へ車を止めると、既に先行者が5人ほど入っている。支度をしている時にたまたま1人が鮎を掛けて取りこんでいた。早々に支度をして上流に入るが、その後に続々と釣人が入り、あっいう間に10人を超えてしまった。未だ水がかなり高く、流芯はとても養殖囮では入らないと思い、辺地を釣り上がるつもりでいたが、全く身動き出来ない状態になってしまった。しかも水が高い為、立ち込む事も出来ない。仕方なく大石の下などを泳がせたり、引いたり攻めるが、全く掛る感じがしない。周りの釣人も同様で全く竿が曲がらず、1時間もすると釣人は少なくなり、次の人が入ると言った繰り返しであった。昨日色々川を見て回った限りでは何処も同じ様な感じであったので、ここで粘る事とし、背バリを使って潜らせたりしたが、結局掛る事は無かった。朝早くから竿を出していた地元の釣人に聞くと、朝早くに4匹ほど掛ったとの事であった。昼になりどうしても我慢できなくなり、昨日の最上流部の満沢橋へ移動する。橋上から見ると昨日に比べると辺地が随分綺麗に磨かれているので、入川を決めて、橋下の瀬から攻める。暫く流芯の向う岸側を流しているとコツンとしたアタリかあり、やっぱり移動は正解だったと思う間もなく、その思いは打ち砕かれる。小型のハヤが尾掛かりで掛っていた。気を取り直して同じ所で今度はやや強いアタリ、期待するが、やはり中型のハヤであった。その後全くアタリは無く、下のガンガン瀬の瀬頭へ下るが、石は磨かれていない。その下の瀬の開きまで探るが、全くアタリは無かった。上流部も鮎は薄いようである。
使用仕掛:水中糸0.25フロロカーボン、ハリス1.2号、針一角の7号3本錨、使用竿:バーサトル90


2009/8/5:桧木内川 (ゆぽぽ温泉泊)

小国川の状態が良ければもう1日釣りをしてから秋田に入るつもりであったが、昨日までの状況では余り期待できず、瀬見温泉を朝8時に出発、新庄経由で桧木内川へ向かう。以前入川した事がある栃ノ木の橋に10時半に到着、水はやや高いものの、澄んでいる。先行者は橋の上下の瀬に4人、暫く見ていたが竿が曲がる事は無かった。今から他の場所を探す時間もなく、橋下のトロ場には良型の鮎が群れをなしてヒラを打っている。結果的にはこの鮎に騙されたのであるが、早々に近くの酒屋で囮と日鑑札を購入し、仕度をしていると先行者は殆ど移動の為上がってしまっている。やはり釣れないのだろうか、午後の水温の上昇で鮎の活性が上がる事を期待して11時に川へ入る。昨年はこの瀬には中央に深いガンガン瀬があり、その両側の駆け上がりで良く掛かったが、川の状態は以前と変わり、全体的に大きな石は埋まり、川幅一杯の広大な平瀬になっていた。それでも石は頭大がゴロゴロ入っており、昔の名残で中央にやや早い流れの芯があるので、その辺地を釣り下っていくが全く追いが無い。囮がやや小ぶりであったので直ぐに流れに負けて潜らないので、背針を使用して潜らせるがやはり反応は無い。石垢が未だ薄いのであろうか、全く釣れる気がしない。下流の釣人の竿も同様に曲がるのを見る事は無かった。粘っても釣れる気配が全くなかったので、14時に上がり下流部の状況を見に行った。角屋橋上の岩盤瀬はやはり全く釣れていなかったが、角館市内の古城橋の上下流には20人近くの釣人が入っており、時々竿を曲げていた。全体的には下流部の方が良かったのかもしれない。
使用仕掛:水中糸0.25フロロカーボン、ハリス1.2号、針一角の7号3本錨、使用竿:バーサトル90


2009/8/6:阿仁川 (大滝温泉泊)

昨日の桧木内川の状態では今日も期待できず、朝7時半に瀬見温泉を出発し一路阿仁川へ向かう。9時過ぎに阿仁合に到着、昨年入川したポンプ場上の瀬を見てみたが、垢が未だ薄い様で食み跡も確認できなかった。更に下り阿仁前田の小又橋の袂の囮屋で囮と日鑑札を購入して、状況を聞くと上流部はやはり未だ垢が薄く、あまり釣れていないとの事。小又橋の下流部の瀬にはかなりの釣人が入っていたが竿はあまり曲がっていなかった。如何するか迷ったが、鮎は上流にも昇りつつあるとの事で、もう一つ上流の橋である五味堀橋へ向かう。橋の下流の瀬は二つに分かれており、左側の瀬に1人釣人が見えるが、右側には見えなかったので、仕度をして入川した。先ずは膝下程度の深さの瀬頭を広く攻めるが、追いは無い。次に瀬脇、段々瀬、瀬尻、開きと下りながら攻めるが全く追いは無い。やはり未だ垢が薄い様である。次の瀬頭もだめで、既に1時間半程掛かっており、ここで三日連続ボウズの文字が頭によぎる。囮もよたよたになり、2匹目の囮に交換するかどうか迷ったが、次の瀬で駄目なら場所移動を決めて、瀬と瀬の間の急瀬の辺地に何とか囮を入れて、暫く待つと待望のアタリである。慎重に瀬脇に寄せて引き抜くと口掛りながら19cmの良型である。直ぐに囮を代えると今度は流芯に楽に入って行き、何度か繰り返していると強烈なアタリで下流のガンガン瀬へ下り始める。何とか竿を伸されない様に竿を立てて川原を10m程下り、下のチャラ瀬で引き抜くと21cmであった。囮にするのをためらったが、高切れ覚悟で流芯へ潜らすと直ぐに18cm級が掛かるが、腹掛りで引き抜く際に空中バレ。気を取り直して再び流芯へ囮を入れると今度は背掛りで18cmと、入れ掛りではないが30分で3匹と順調である。昼頃に下流から上がって来た釣人と話をすると、この急瀬で朝に3匹掛けたが続かなかったとの話であったので、私もこれで終わるかなと思っているとここから今日のクライマックスであった。4匹目が掛かってから怒涛の入れ掛りで5連荘、しかも最大は22cmで小さくても18cmと良型ばかりである。その後も昼飯を食べるのが惜しいぐらいに適度な間隔で掛かる。良型が掛かる度に下のチャラ瀬まで下り、引き抜き、上流の引き舟まで戻るの繰り返しで疲れる釣であるが、気持ち良い疲れである。途中ケラレや身切れが多くなったので針を一段大きくしてみたが、あまり変らなかった。またアタリが遠のき囮が代わらないと途端に流芯へ潜らなくなるので、水中糸を新素材の0.07号に交換、更に背針も併用して、流芯に潜らせれば何とかぽつぽつと掛かってくる。20〜30m程の急瀬で下はガンガン瀬の狭い場所だけであったが、16匹取り込む事が出来た。しかも半数は20cm以上で16cm級は2匹のみと良型ばかりであった。たぶん垢の付き始めで追いはそれほど良くない為口掛り、頭掛りが多く、又ケラレ、底バレも多かったのではないかと思われる。それでも今日ほど昔から良く言われる一場所、二囮、三腕を実感した日は無かった。場所が良くて囮が元気であれば本当に良く釣れるのを体験し、場所選び、場所選定の重要性を実感した。
使用仕掛:水中糸0.25フロロカーボン、ハリス1.2号、針一角7号3本錨、途中から水中糸新素材0.07号(付け糸0.3号)、針狐7.5号3本錨、使用竿:バーサトル90


2009/8/7:藤琴川 (大滝温泉泊)

過去2回米代川に来ているが何時も増水で本流では友釣は出来ていない。今日こそはと下流の銀杏橋へ向かったが、未だ水はやや高く、濁りも少しあり川底が見えない状態であり、初めての場所であるので安全を考え入川を諦めた。橋の上下には10人程の釣人が入っていたが、竿を曲げる人はいなかった。そこで支流藤琴川へ向かい、途中で囮と日鑑札を購入して以前にも入ったことがある馬坂の橋上の瀬に入る。ここの瀬はそれ程大きくは無いがその上に長いトロ瀬が上流の堰堤まで続いており、そこでの泳がせ釣を期待して入ったのだが、川は変わっており、トロ瀬は浅くなってしまっていた。始めに瀬を攻めたが全く鮎の気配は無かったので、一応上流の堰堤まで見に行ったが鮎が付いている感じは無かった。場所換えを考え下りつつ、瀬頭のヒラ瀬を流すとかすかなアタリで今日始めての14cmが掛かる。直ぐに囮を代えて瀬頭を攻めると暫くして良いアタリで19cmが掛かる。これはと期待するが瀬頭では全く追いが無く、もう一度上流のヒラ瀬へ戻り、泳がせていると20cmが掛かるが、それ以降は全くアタリは無かった。昼になったので場所移動を考え、粕毛川へ向かうが途中の橋から川を見ると乳白色の濁りがあり、釣人は入っていたが釣をする気にならず、藤琴川へ戻る。寺沢地区の橋から川を見ると上流部には数人釣人が入っているが釣れている様子は無い、下の瀬には誰もいなかったので上流部の土手から川原を車で下り橋まで引き返す。橋の下流の瀬に沈下コンクリート壁とテトラの間に2m程の深い溝があり、そこへ囮を入れると直ぐに18cmが掛かり、ここから今日も脅威の7連荘、型も17〜21cmと良い。幅2m長さ5m程の腰ぐらいの深さの溝であるがテクニックは何もいらず、唯その溝に囮を入れて、引いているだけで続けて掛かった、完全に竿抜けだったのであろう。入れ掛りが終わった後はその周りの瀬やその下の瀬頭で型はやや落ちるものの順調に数が伸びる。その下の瀬でもぽつぽつ掛かるが型は16〜17cmと小型主体になる。その下の岩盤では全く掛からず、前の溝に戻ると又4連荘で掛かったが小型ばかりであった。ほぼ釣り切ったと判断し、雨粒も落ちてきたので、16時で納竿とした。今日も運よく良い場所に当たったが、今年の鮎は釣れる場所が限られる特徴は全国的なのだろうか。
使用仕掛:水中糸新素材0.07号(付け糸0.3号)、ハリス1.2号、針一角7号3本錨、使用竿:バーサトル90


2013/8/9:伊南川 (さかい温泉泊)

朝、那須塩原温泉を出て9時半頃、囮屋に到着、囮と日釣券を購入して状況を聞くと、やや未だ水は高いがポツポツ掛かり始めているとの事であった。以前に何回か釣行した事のある高校裏のポイントへ向かうと、既に先行者が多く一定の間隔で竿を出している。とても入れそうもないので上流へ向かうと、直ぐ上の大宮橋は右岸側と、左岸側の橋の直ぐ下は先行者が居たが、下のガンガン瀬の上には入れそうであった。支度をして川へ下りると対岸の釣人にはポツポツ掛っている。焦る気持ちを抑えて、仕掛けを張り、囮を付けて、先ずは流芯脇へ囮を入れる。アタリが無いので徐々に上流へ上がって行くと、30分程で深瀬の中で16cmが口掛かりで釣れる。囮が替わって流れのやや強いポイントへ入れると直ぐにアタリがあり、引き抜くと何と空中バレである。何時もならこれで循環が悪くなってしまうのだが、今日はその後もポツポツとアタリが続き2匹の野鮎が掛った。唯先行者が攻めた後なのかどうも型が小さい。今日は順調に数が増えるかと思った瞬間に深瀬の真中で根掛かり、とても外せそうも無いので仕掛けを切る。これで完全に循環が狂いアタリが止まり、今度は下流へ釣下るが、やはりアタリは無い。しかも悪い事にガンガン瀬の脇で今日2度目の根掛かり、又仕掛けを切る。ここで悪い循環を断ち切る為に昼食休憩を取る。その間にも対岸の釣人は深瀬の中で良型をポツポツ掛けている。午後は気を取り直して、最後の野鮎を丁寧に早瀬に入れると直ぐにアタリがあり、17cmが背掛かりである。慎重に引き抜きタモへ入れる。これで循環が戻り、その後も同じ様なポイントでポツポツと5匹程掛かった。良型が掛った時はこれを囮にガンガン瀬を攻めると次が割と早く掛かるが、しかし全般的に小型が多く、強い瀬は攻められない。それでも誰もいない100m程の長い瀬を上下して、時には入れ掛かりを含めてポツポツ掛かった。しかし根掛かりが多く、この日も最後まで悩まされ、合計5回仕掛けを切った。どうも流木が石の間に挟まっている様で、根掛かると石に掛かった時の様に外れる事は無く、全て仕掛けを切る羽目になった。それとバレも多く、底バレ、空中バレが頻発した。タラレバではないが、根掛かり、バレが無かったら20匹以上は持ち帰れただろう。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2013/8/10:伊南川

今日は帰宅する必要があるので長くても3時頃までしか釣行出来ないので、昨日と同じポイントと決めて囮、日釣券を買って大宮橋へ向かう。先行者は橋下と下のガンガン瀬のみで昨日のポイントは両岸とも空いていた。昨日の対岸の釣人に掛かっていた良型が目に焼き付いていたので右岸側へ入った。やはり良い深瀬になっており、底には適度に大石も入っている。期待しながら養殖囮を付けて、先ずは芯脇の大石横へ入れると直ぐにアタリがあったが、何か引きが弱い。引き抜いてみると予定外の16cm程の小型であった。この野鮎ではとても深瀬には入らないので流れが緩やかな流芯脇や、辺地を攻めていたが全くアタリは出ない。30分程でこの囮を諦めて、最初の養殖鮎に戻して深瀬を中心に攻めていると15分程で良いアタリがあり、19cmが背掛かりで釣れる。これを囮に今度こそは入れ掛かりをと期待したがアタリは続かなかった。それどころか下の大石前で又してもガッチリ根掛かりしてしまい、仕掛けを切る羽目になる。これで今日は終わりと観念した。昨日あれだけ良型が掛ってしまったので完全に場荒れであろうか、しかし自分が釣った対岸や、下流の瀬ではポツポツと掛かっていたのでそればかりではないだろう。昼食後は2匹目の養殖囮を付けて上流の瀬や下流の深瀬も探るが全く掛かる様子は無い。最後にと下流のガンガン瀬の上へ囮を入れると直ぐに良いアタリがあり、21cmが掛った。掛かり鮎と囮をタモへ入れて。引き舟のある10m程上流へ囮替えに向かうと、何を思ったのか下の瀬で竿を出していた釣人かポイントへ入ってしまうではないか。文句を言うのも馬鹿らしくなり元のポイントへ戻り、釣を続ける。が当然掛かる筈も無く、帰りの時間を心配して早上がりとした。
今日は完全にポイント選定を誤ってしまった。流速のある深瀬が良い事は昨日も同じであったが、良型は完全に抜かれてしまっていた。もっと早くこのポイントを見切り、昨日釣れた対岸へ移動するべきだった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)



2019/7/31:岩木川 (鰺ヶ沢温泉泊)

今日は朝から囮屋探しに苦労した。前もってネットで検索した囮のある釣具店に向かうもなぜか定休日、次の囮屋に電話すると、既に閉店したと。最後の頼みの岩木川漁協に電話するも、電話が繋がらず。スマホで再度ネット検索すると漁協の住所が変わり電話番号も変わっている、そこで新しい電話番号に電話するも、応答なし。時間は既に9時を回ってるのに何てことだろう。最後の手段でカーナビに住所を入力して検索すると、なんと昨日泊まっていたホテルの直ぐ近くに漁協が移転していた。なんとか10時前に到着すると普通の住宅での営業、やっと一人の方が出勤したばかりであった。囮と日釣り券を購入し、釣りポイントをよく聞いて川へ向かう。一番のポイントは岩木橋の上流とのことで、10時過ぎに河原に到着、早々に 釣り支度をして、川に降りる、先行者は誰もおらず、まずはすぐ目の前の瀬から始める。今日は朝から風が強く、短竿で始めるがそれでも竿が煽られる。流れがそれほど速くないので背バリなしで始め、10分ほどあちこちを攻めるがアタリはない。辺地には鮎の姿は見えないが所々で鮎の跳ねが見られるので、鮎は居そうな感じであった。そこで再度背針を装着して、瀬に囮を入れるとすぐにアタリがあり、16cm級が背掛かりで釣れる。偶々なのか、背針の威力なのかはっきりしないが、ともあれなんとか野鮎に変える事が出来た。囮を変えて、同じ瀬に入れると何と入れ掛かりで16cmが釣れる。小型ばかりであるので、やや深く流れの速いポイントへ囮を入れると、良いアタリで っと18cm級が掛かる。その後も、ここぞと思うポイントで野鮎が掛かり、順調に数が伸びる。一通り瀬の中を攻めたので、次は瀬の上流の波のない トロ瀬を泳がせると 良い当たりで20cmが背掛かりで釣れる。この囮で再び瀬の深場を攻めると19cm級が掛る。12時前に昼食にしようと、最後の一匹を掛けて、曳舟に入れた途端に広報無線から津軽三味線の大音響の時報が川に響き渡る。流石に津軽地方だと感心する。午前中は順調にツ抜けを達成し、小型を含めて15匹ほどが上がった。車に戻り、昼食を済ませ、再び同じ瀬から始める まずは瀬上の トロ瀬で泳がせると、入れ掛かりで17cm級が掛る。しかし、腹掛かりで囮に向かなかったので、囮缶から違う囮をつなぎ、やや下流を泳がせると 再び良い当たりで、下流へ走られる。何とか止めて、引き抜こうとすると、痛恨のスッポ抜け。気を取り直して同じポイントへ入れると、又直ぐに当たり、しかし今度は底バレである。これでケチが付いたのか、アタリが遠のき、瀬の中でもアタリは出なくなってしまう。そこでもう一つ上の瀬へ移動するが、アタリ無く30分程で諦めて、元の瀬へ戻り続けるが、やはり、アタリはない。そこで今度は下の瀬へ移動するが、中々アタリは出ない。それでも30分ほど粘っていると、何とか16cmの遊び鮎が掛かる。これ囮にすると再びポツポツトと17〜19cm級が掛るようになり、5匹程がタモに収まった。3時を過ぎた頃にもう一匹掛ったが、又しても引き抜きでスッポ抜け、これを機に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2019/8/1:赤石川 (鰺ヶ沢温泉泊)

9時前に小森橋の囮屋に到着して鮎釣りポイントを聞くと、上流部はアブが大発生して釣りに集中できないと。この付近は大丈夫という事なので、河原へ降りる道を確認すると小森橋の近くか上流部にあるとの事で、取り敢えず上流へ車を走らせると数分で降り口に到着する。先行者は誰もいないので早々に釣り支度をして川へ降りる が、今日も風が強く短竿を選択する。絶好のポイントと思われたガンガン瀬の下流の棚へ行こうとチャラ瀬を渡り始める。すると足元に 鮎が走るのが見えたので、先ずはここで竿を出すこととする。囮を付けてチャラ瀬の頭から始める。5分程流れのある筋を泳がせると、良いアタリで下流へ走る。慎重に引き抜くとアタリの割には小型の15cm程の鮎の背掛かりであった。思い通りに最初の野鮎が手に入ったので、気を良くして回りをあちこち探るが、後が続かない。30分程で諦めて、本命と思われた瀬に向かう。先ずはチャラ瀬からの落ち込みへオトリを入れると一発で17cm級が腹掛かりながら掛かり、囮を替えて本命の下流の棚で始めるとポツポツと20cmの良型まじりで掛かる。その後はアタリが止まると、更に下流の瀬へ移動すると、再び連荘はないもののポツポツと掛かり、今日も午前中で楽にツ抜けを達成し、安心していると、根掛を外そうと思い竿を煽ると、天井糸から切れてしまう。慌てて川へ入り、仕掛けを回収すると何の異常もない。何と竿の先端の回転トップが壊れてスッポ抜けた様だ。少し昼食には早いが、トップを交換しに車へ戻ったついでに昼食とする。午後も同じポイントで始めるが、中々アタリが出ないので、だんだんと下流へ移動し、やっと一匹がかかる。その頃に何処からか他の釣り人が上流部に入り、ポツポツと掛け始めていて、戻れなくなってしまった。今日はこの長い瀬を独り占め出来る思ってたのに残念である。しばらくアタリが 遠のいたので、更に下流へ移動しながら攻めるがケラレばかりで中々針掛かりしない。風が強くてアタリも分からまま逆針が外れている状態が続く。そこで掛け針を一角の7.5号に変更すると、やっと良い囮が手に入ったので 再び元のポイントに戻り 始めると 再びポツポツとアタリが出始めた。その頃には上流に入った釣人も移動して行ったので、自由に移動できるようになり、アタリが遠のくとそちらへ移動したりして探ると、やはりポツリポツリと掛る。 午後もなんとか10匹近くが上がり、何とか今日も20匹以上の釣果が出た。しかし、3時を過ぎた頃に風が一層強くなり、竿も立てられない状態になったので、3時半頃に納竿とした。それにしても連日風が強くて鮎が掛かった時は竿を立てて、風が弱くなるのを待って引き抜くと言った状態であったので、風が無ければもっと数が伸びたのにと思悔やまれる。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス0.8号、針楔6.5号、一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2019/8/3:皆瀬川 (湯の沢温泉泊)

今日も囮を買うのにやや苦労した。ネットで検索した漁協の電話番号をカーナビにセットし無事に到着するも、そこは普通の民家 漁協の影は微塵もない。ちょうど向かいの家の人が庭掃除をしていたので伺うと、囮は皆瀬川の川辺で売っているとの事で、ここはその人の自宅との事。早速に囮屋の場所を教えてもらい向かうと、川辺の小屋に囮屋があり、無事に囮と日釣券を入手する。ポイントと駐車場所を詳しく教えてもらい、早々に向かうと最初のポイントは流石に土曜日、既に駐車は出来ず、次へ向かうと道に迷って農道で余分な時間がかかった。何とか大館橋の上流にたどり着くと下流に先行者が居て丁度引き抜きの最中であった。鮎が居る事はわかったので、100m程上流の瀬の辺りに車を止める。早々に釣り支度をして、川へ降りる。今日は風が無いので9m竿で先ずは瀬頭の上の鏡で囮を泳がせると、数分でアタリがあり14p程ながら真黄色の野鮎が掛る。背掛りで囮になるサイズだったが、最初の囮も未だ元気だったので、そのままで続けると、5分程で16cmの囮頃が掛かった。今度は囮を換えて続けると、次はやや時間がかかったが、17cmが背掛かりで釣れた。その後はアタリが出ず、下の早瀬へ移動して、流心を攻めるが中々アタリは出ない。15分程続けると、急に引ったくるアタリがあり、下流へ走られる。何とか竿を立てて堪えながら、下流へ下り引き抜くと、19cmの良型の背掛かりであった。この囮に替えて続けると、何と怒濤の良型の3連チャン。その後もポイントを少しずらして攻めると、良いペースで掛かり、午前中だけで20cmの良型混じりで15匹程が掛かった。昼前には流石にアタリは途切れたが、移動しても良いポイントに当たるかどうかも分からないので、午後も此処で続ける事にして、昼食にする。午後は中々アタリが出ず、段々と釣り下り30分程でやっと一匹目が掛かった。しかし囮が代わると午前中程ではないけど、ポツポツと掛かる様になる。時には矢張囮が代わると入れ掛かりもあり、順調に数が伸びた。流石に3時前にはアタリも遠のき、珠に掛かっても小型が多くなったので納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2019/8/4:子吉川

東北遠征の最後は秋田県子吉川である。数年前にも秋田県に遠征した時に子吉川で竿を出す予定であったが、 雨に降られて断念した思い出がある。今日も前もってネット検索した 釣具屋へ向かうと 囮が置いてないとの事で、日釣券だけを購入して 囮屋とポイントを教えてもらう。囮屋は立石橋のすぐ近くにあったので、そこで囮を購入し、右岸側の橋の袂から入川する。今日は天気は非常によく、雨の心配はないが、朝から風もなく非常に暑い。釣準備をしているだけで汗だくである。川へ降りると石の状態はあまり良くなく、 辺地は垢ぐされ気味でハミ跡は確認出来ない。それでも鮎は多そうであちこちにハネや泳ぐのが見られるが、川幅が広くポイントが絞りづらい。とりあえずは一番水量がある流れの筋から始める。ちょとした瀬頭から始めて、瀬肩、流心と探るが全く野鮎からの反応はない。30分程でこのポイントを諦めて、流れを切って左岸側の分流にあるチャラ瀬から初めて、その上の平瀬に囮を入れると強烈なアタリがあり、下流へ走られる。最初の野鮎であるので慎重にやり取りをして、無事にタモヘ引き抜くと18cmの真黄色の良型の背掛かりであった。囮が野鮎に代わったので、その周りを泳がせぎみに引くと入れ掛かりではないものの、良いペースで4匹が掛かった。しかしその後は全くアタリが続かず、下流へ移動する。途中、いくつもの大石を良型の鮎が食んでいたので泳がせるが、水の流れが余りにも弱く全く反応しない。50m程下流に大石の深瀬を見つけて、あちこちを泳がせたり、石脇を引いたりしても中々鮎の追いはない。それでも30分程で何とか16cm級が掛かり、囮が代わるとその後はポツポツと良型混じりで掛かり始めた。昼前には入れがかりになり、簡単にツ抜けを達成した。昼食の時間であったが、車迄が遠かった事と土手の囮屋から昼食に上がった釣人が見ていたので、多分ポイントを開けると戻れなくと思われた。そこで昼食抜きで3時迄粘る事にして、同じポイントを攻めるがポツリポツリで終わってしまう。そこで更に下流のガンガン瀬へ移動するが小型が数匹掛かっただけである。この瀬なら居れば直ぐに掛かると思っているので、多分毎日攻められて、場あれしているのだろう。諦めて再び深瀬へ戻るも一時間近くアタリない。2時を回ったので、もう一度瀬で粘る事として、瀬で囮を止める釣り方で待つと、強烈なアタリがあり、今日最大の21cmが掛かる。その後も入れがかりを含め小型中心ながら10匹程が掛かった。先程迄とは違いあちこちでアタリが続き、多分一時的に鮎が指してきたのだろう。アタリが一段落したので3時前に納竿とした。
今回の東北4河川の遠征は何れも20匹を超えるダブルツ抜けを達成できて大満足であった。今までの遠征では偶には当たる事はあっても続く事は無かった。これは囮屋で偶々良いポイントを教えて頂いた事もあるが、何はともあれ川に釣人が少なく、遅い時間でも思い通りのポイントに入れた事が幸いしたのだろう。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)