KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

静岡県(2023年)



2023/6/21:大千瀬川

今年の静岡県の河川は昨年の台風で荒れている中、解禁前の大雨に続き、6月解禁時の台風で未だ回復できていない。そんな中、ここ大千瀬川も解禁前の台風の大増水からやっと減水し、数日前からやっと竿が出せる様になったとの事で、今年の初釣行をした。何時もの錦橋袂の駐車場所に7時過ぎに到着し、周りを見ると既に解禁日かと思われる位の釣人が竿を出している。ゆっくり釣支度をしながら、周りの釣人の様子を伺うが、未だ水温が上がっていないのか、見える範囲では殆ど竿は曲がっていない。何時もの様に鉄橋下へ向かうと、丁度瀬頭の先行者2名が下流へ移動したので、其の後へ入る事とした。昨年までの川相と大きな変化は無いが、瀬全体がなだらかになった事と、流心もやや浅くなった位である。先ずは手前の緩やかな流れから始めるが、中々当りはない。思ったほど水温は低くなく18℃もあるのに追いが無いのは、ここ数日攻められて過ぎで場荒れなのかも知れない。やむを得ず段々と流心へ囮を入れて行き、流心脇の大石裏の弛みへ囮を入れるとやっと良い当たりがあり今季の初鮎が掛かる。苦も無く引き抜くと追い星がはっきりとしているが14cmと小型であった。囮替えに30分程掛かったが、囮を変えて流心へ送り込むと出し掛かりで2匹めが掛かるが、これも小型の真白い鮎である。3匹目もほぼ入れ掛かりで掛かり少し型が良い16cmが掛かったが、何と頭掛かりでほぼ即死の状態で囮替えが出来ない。そのまま続けるがアタリは完全に止まってしまった。徐々に下流へ下って行き良さそうなポイントを探って行くとポツリポツリと掛かり、何とか囮継ぎは出来るが小型ばかり。他の釣人も同じ様なのか移動が激しく、ポイント移動は割と自由に釣下る事が出来、午前中に何とかツ抜けが出来た。午後も同じポイントで続けるが、昼前から今にも降り出しそうな雲が出てきて真っ暗になり寒くなった為か全くアタリは出ない。それでも一時間程すると薄日が差すようになり暖かくなると午前中と同じ様にポツポツと追いが出て来て、囮継ぎは出来る程度にかかったが、やはり小型ばかりである。高水で垢が薄い状態が続いていた為か鮎の育ちが遅れているようであった。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2023/7/4:大千瀬川

前回は型が小さかったものの数はそこそこ釣れたのと、他に良い情報もなく、又2週間近く経過した事もあり少しは成長したのではとの考えで前回に続いて今日も大千瀬川へ釣行した。何時もの錦橋袂の駐車場に8時前に到着すると、駐車には余裕があったが、相変わらず川には先行者が多い。何時も最初に囮替えをしている鉄橋下には既に先行者が竿を出している。仕方なくその直ぐ下の瀬頭から始めようと支度を始めたが、竿を短くしたこともあり仕掛けの準備に手間取り、釣開始は8時半を回っていた。先ずは手前の流れの緩やかなポイントから始め、徐々に流心へ向かって行くが、全くアタリはない。次は瀬の中へ進めて行くがやはり生命反応はない。更に瀬尻、そして2匹目の養殖囮へ交換して更に釣下るが、全く野鮎の反応はない。2時間も過ぎ様とするのに一度も逆針が外れることもなく、周りの釣人も竿が曲がる事はなく、今日はボウズを覚悟する。再度上流へ移動しようと考えて念のために手前の緩やかなポイントで囮を泳がせると明確なアタリがないまま下流へ囮が引っ張られる。竿を立てると何と野鮎が掛かっており、しかも16cmの囮頃の真黄色の野鮎であった。やっと囮換えが出来たので、次を期待するが、この野鮎が弱くて瀬に入って行かない。仕方なく再び緩いポイントへ入れると14cm程の野鮎が掛かり、これを囮にやや強い瀬へ入れると17cm掛かる。この囮を持って朝方に養殖囮で散々攻めた瀬へ移動して始めると、何と怒涛の8連荘、型は12〜18cmとバラバラであったが、前回と比べても全体的に型は良くなった。囮が野鮎に変わった事もあるかもしれないが、やはり地合いなのだろう、周りもポツポツ竿が曲がっていた。その後もポツポツとアタリは続き中々止められず、結局12時半になってからやっと昼食とした。午後も同じポイントで始めると5分ほどで囮が変わり、最初はアタリが続いたが、段々とアタリは遠のき、3時前になると空は晴れているのに山の方に雲が湧いてきて雷鳴が轟き始めた。未だ暫くは雨は降りそうもなかったが、大事を取り納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2023/7/12:大千瀬川

今回も大千瀬川へ釣行した。何時もの錦橋袂の駐車場は既にかなりの車が停まっており、川にも既に多くの先行者が竿を出している。早々に釣支度をして何時もの鉄橋下へ向かうが、瀬肩に一名、瀬尻には数名の先行者が竿を出していた。余裕がありそうな吊り橋付近へ入ろうかと思ったが、瀬頭にスペースがあったのでここから始めることとした。先ずは手前の弛みで泳がせ釣から始め、少しづつ流心を探って行く。すると5分程で小さなアタリがあり、12cm程の小型が掛かったが囮にはやや小さいのと養殖囮が未だ元気であったので、キープしてそのまま続ける。しかしその後30分程全く追われる気配がなく移動を考え始めていると対岸で竿を出していた先行者が釣れなかったのかどこかへ移動した。そこで上下に大きく移動出来ないので、段々川中へ立ちこんで流心、対岸側を探って行く。すると程なくして16cmが掛かり、囮が野鮎に変わった途端にバタバタと掛かり始め、一時は入れ掛かりもあり16〜18cm級が主体に中には20cmが一匹混じった。瀬でアタリが遠のくと瀬頭の鏡を泳がせると面白いようにアタリが続いた。午前中に早くもWツ抜けを達成して余裕の昼食とする。午後も同じポイントで始めると10分程で囮が変わり、川も空いてきて上下に移動できるようになり、下流へ釣下って行くと1時間程で6匹とテンポよく釣れて、今日は楽に30匹越かと思った途端に良型のスッポ抜けバラシの後はピタリとアタリが遠のき、1時間程かかってやっと小型を一匹追加したのみで3時前に納竿とした。今日は囮が元気で泳がせ気味にポイトンを探ると追いがあり2、3匹続くが、囮が弱った途端にアタリが遠のくといった繰り返しであった。
車に戻り着替え始めるとポツリポツリと雨粒が落ち始め、着替え終わった途端に土砂降りとなり、何とか濡れずに済みホッとしたのも束の間、帰りの運転では前が見えないほどの土砂降りに、特に三遠道路のトンネル間では大きな雹が車の屋根にガンガン当りビックリするほどであった。新東名に入る途中で駐車帯で10分程小降りになるのを待ってから帰宅した。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス1.0号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)