KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

静岡県(2022年)



2022/6/3:藁科川

先日の大雨で増水し石垢が飛び、未だ笹濁りで10cm程の高水の為、6月1日の解禁日は竿出しを諦めポイントの下見に行った。全体的にはそれ程大きな変化は無かったが、やはり釣人は少なく途中で会った数人の釣人に釣果を聞いたが皆さんボウズとの事であった。
今日は8時前に川へ到着し、囮を購入後釜戸の瀬の上へ向かうが、先行者2名が竿を出していたので、先ずはその上流部の左岸側辺地の残り垢が有りそうな大石周りを泳がせ釣りから始める。丁寧に1時間程探ったが、一回だけ逆針が切れるアタリがあったのみで、どうするか迷っていると下流の釣人も釣れないのか移動する様子である。段々と釣り下って行き昨年も垢が残りやすかった左岸側の石垣辺地を中心に探っていると、急に良いアタリがあり下流へ走る。今年の初鮎であるので、慎重に竿を立てて引き抜くと、思ったより良型の18cm級の黄色い縄張り鮎であった。囮が良い野鮎に変わったので、期待するものの全く反応なし。釣り下り瀬の中段の棚でやっとアタリがあり、17cmが背掛りで釣れる。しかも又思っていたよりは追星がある野鮎であった。今度も偶々と思い同じポイントで続けると何と3匹が入れ掛りで釣れる。但し型は13〜15cmと段々小さくなり、最後はビリ鮎が掛かるとその後はアタリが無くなった。更に釜戸の瀬へ移動するがやはり垢飛びで掛かる気配はない。30分程で再び上の瀬へ戻り、上流部から探り直すと30分程でアタリがあったが、腹掛りが見えたので慎重にやや下り引き抜こうとした途端に身切れバラシである。その後も彼方此方を探るがアタリなし、入れがったポイントで再びビリ鮎が掛かる。その後は小型のアブラボウズが掛かり、仕掛けがぐちゃぐちゃに絡み作り直して、再開するも今度は落ち葉が水中糸に絡みパーマになり、何とか解くものの傷が入り切れてしまう。仕掛けを張り直そうとも思ったが、この釣れない状況では気持ちが切れて2時前であったが納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2022/6/8:大千瀬川

8時前に囮屋へ到着、日釣り券と囮を購入して河原の駐車場へ車を止める。未だ釣人はそれ程多くなく、キャンプ場のつり橋付近へ入川しようと上流へ歩いて行くと相川との合流点下の瀬が良さそうであったので、取り敢えず竿を出すこととした。解禁以来結構釣れている情報の割には川の状態はそれ程良くなく、やや垢ぐされ気味で磨かれている石は少なく汚い。30分程良さそうなポイントを攻めるがアタリは出ない。少し上流へ移動して瀬肩を攻めるがやはり全く反応なし。この時間になると釣人も増えて彼方此方に入っているが、見えている範囲では竿は全く立たない。つり橋の上へ移動して粘るも全く反応なし。この辺の石は割と綺麗であるが、既に解禁5日目で釣り切られたのか今日は周りの釣人も全く釣れていなかった。対岸の釣人が辺地の泳がせで偶に竿を曲げる程度であった。12時前に今日のボウズを覚悟して、昼食を取ろうと車に戻る途中、相川合流部の少し上の辺地の川底の色が良いのが気になり少しだけ竿を出してみる。すると5分程で良いアタリがあり、16cmと小型ながら追星がはっきりした野鮎が背掛りで釣れる。これで今日のボウズは逃れられたと安心して、二匹目を狙うが後は続かず、合流部まで釣り下るが結局アタリは無かった。13時前に午後は諦めて納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2022/6/10:西河内川

今日は藁科川の釣行を考えていたが、昨日の夕立で15cm程の増水と濁りが出た為、急遽西河内川へ釣行した。何処へ入るか迷ったが、川を見ながら上流へ向かっていくと、釣人は少なく何処でも入川可能であった。取り敢えず上流部の内匠へ入る事とした。久しぶりの内匠であったが、川相は以前と余り変わっていなかった。早々に釣支度をして、先ずは白石沢の合流部上から始める。良さそうな石色をしているが、中々野鮎の追いは無い。やはり解禁から数日経っているのでかなり釣られているのだろう。それでも15分程綺麗な石周りを探って行くと明確なアタリ無く囮が下流へ引っ張られる。竿を立てると何と14cmの鮎の口掛りである。一応囮が野鮎に変わったので、次を期待するが続かない。30分程後に更に小型の13cmが掛かり、直ぐに今日最大の16cmが掛かる。その後やはり小型を一匹追加して下流部へ釣り下る。途中の良さそうなポイントでも全く追いは無く、何となく空模様が怪しくなってきた。今日はこれで終わりにしようかと思い、最後にと何でもない浅場の平瀬へ囮を入れると直ぐにアタリがあり、15cmが背掛りで上がる。その後2匹が入れ掛りで小型が掛かり、これはと期待するが、後は続かない。少し離れたポイントで一匹を追加したが、ポツポツと雨が落ち始め、予報通りの雷雨になると帰れなくなる危険があるので、12時前に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2022/6/13:藁科川

明日からの雨で再び暫く竿出しが出来なくなる恐れがあり、余り釣果に期待できない中藁科川へ釣行した。何時もの様に9時前に到着したが釣人は無し、釜戸の上の瀬へ向かうが貸し切り状態。良さそうな石を中心に飛び付きを狙ってどんどん釣り下がっていくが10cm程のビリ鮎が掛かったのみで囮換えもできず。其の内に右岸の瀬へ狙いを換えて流心へ入れると痛恨の根掛である。何とか外せそうであったので大石を持ち上げて外そうとすると鼻管周りが切れてしまい、囮をロストする。仕掛けを直し、二匹目の囮を付けて探るがアタリが無いので、一発勝負と深場の絞り込みへ囮を入れると直ぐに良いアタリがあり、下流へ走る。下流の開きで止めて引き抜くと18cmを超える良型の背掛りである。これを囮に同じポイントを攻めると暫くして17cmが掛かる。しかし後は続かず、根掛で仕掛けを切る羽目に。その後釜戸の瀬まで釣り下るが、全く反応は無い。12時前に昼食の為に車へ戻ろうと上流へ歩いて行くと、青ノ木の右岸側分流の合流点の瀬が気になり少し竿を出す。瀬頭へ囮を入れると一発で反応があり、16cmが掛かる。これを囮に上の瀬肩へ入れると入れ掛りで13cmが掛かるが、後は続かなかった。左岸側へ移動して良さそうなポイントを泳がせていると14cmの小型が掛かるがやはり単発である。小型の鮎の姿は見えるので石が綺麗なのはこれらが食んでいるのだろう。余り期待は出来そうもなかったので、13時で納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2022/6/27:藁科川

9時前に到着するも川には釣人なし、2人が釣支度をしているのみ、最近の釣果を表している様だ。何時もの釜戸の上の瀬へ向かうが此処にも釣人の姿は無く貸し切り状態。いつもの追いが有りそうなポイントを中心に釣り下って行くが、全くアタリは無い。川の状態はそれ程悪くなく、所どころにハミ跡も見えるが、何処を探っても全く野鮎の反応は無いので、11時前に諦めて上流へ移動を決める。車で上流へ向かい、坂の上の瀬を見るが此処にも釣人は誰も居ない。先ずは早めの昼食を取り川へ下りる。未使用の養殖囮を付けて、瀬肩の泳がせから始めるが反応は無く、瀬頭へ囮を入れると一発でアタリがあり、下流へ走る。やっとボウズを免れたと気を良くして引き抜くと、水面から飛び出した魚体は黒く、15cm程もあるアブラボウズの良型であった。がっかりするばかりでなく、これで小型の囮の元気が一気になくなり、泳がなくなってしまった。瀬の中程まで釣り下るが、当然のごとくアタリは出ない。沢の出会いの上流部へ移動して、囮を午前中に使用した大型の養殖鮎に換えて良さそうなポイントを探って行くと、15分程で大石の裏の泡立ちで待望のアタリがあり、今度は正真正銘の鮎であった。16cm程でしかも腹掛りであったが、何とか泳ぎそうであったので交換して釣り下る。しかし続かず、沢の出会い上のガンガン瀬の瀬頭でやっと二匹目の18cmが背掛りで掛る。入れ掛りを期待したが、続かず、何とかガンガンの落ち込み上で掛かり、慌てて引き抜くとタモが間に合わず振り子抜きに切り替えて受けようと思った途端に、仕掛けがボトルホルダーに絡んでしまう。何とか掛かり鮎は残っているので、タモで受けつつ外そうと錨針の一本を摘まんで外そうと思った途端に針先が親指の爪の間に深く刺さり抜けない。体勢も悪く中々外すことが出来ず、痛みが増すばかりで、野鮎を受けることを諦めて左手で何とか外すが、掛かり鮎も外れて落ちてしまう。其れだけでなく時間が掛かったので、囮鮎も暫く空中にぶら下っていた為グロッキ―になってしまった。出血と痛さで一気に釣り気分は無くなり、2時前に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.06号、ハリス0.8号、針一角、スティング6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)


2022/7/25:大千瀬川

中々ホームの藁科川の濁りが取れない中、又明日からの雨が予想されていて暫く竿が出せなくなる恐れがある。そこで今県内である程度の釣果が期待できる大千瀬川へ釣行した。
何時もの様に囮と日釣り券を購入してお錦橋の袂の駐車場に車を止めて8時前に川へ下りる。未だ釣人はそれ程多くなく、鉄橋下の瀬へ向かい、先ずは瀬肩の右岸側の浅瀬で始める。流れのあるポイントを泳がせると何と予想外に数分でアタリがあり、14cmの小型が背掛りで釣れる。囮にはギリギリのサイズであったが、囮にすると予想外に元気よく上流へ泳いで行く。暫く泳がせたが追いが無いので釣れたポイントへ戻すと良いアタリがあり、17cmの囮頃が掛かった。これは朝から入れ掛りかと期待するもその後は続かず、段々と流心へ立ち込んでいく。すると流心にある泡立ちの脇で良いアタリで18cm級が掛かり、これを囮に泡が消える辺りを泳がせると強烈なアタリがあり、下流の瀬の中へ走る。慎重に下りながら脇に寄せて引き抜くとこの日最大の22cmの良型であった。流石に囮にするには躊躇されたのと未だ囮が元気であったのでそのまま続ける。段々と瀬頭から瀬の中へ釣り下って行くとポツポツと良型交じりで釣れる。更に釣り下り、見た目には他と変わらないポイントで泳がせ気味に攻めると追いが良く、周りでも余り掛からない中、入れ掛りもあり午前中に早くもツ抜けを達成した。しかしそのポイントを過ぎて釣り下ると全くアタリは無くなってしまった。ここで昼食の為に一旦車へ戻り、引き船の鮎を囮缶へ移して、再び午前中のポイントへ戻る。すると数人の釣人がいた中、偶然にも追いが良かったポイントが空いている。早速に支度をして囮を出すと、ポイントへ囮が入った途端にアタリがあり、17cmが掛かる。しめしめと思い囮交換をして、囮をポイントへ誘導しながらタモをベルトへ挿そうとしているともう掛かっている。これは又も入れ掛りかと期待するが、やはり後は続かない。それでもポイントを少しづつ変えながら探って行くとポツポツと飽きないペースで良型交じりで掛かった。下流の釣人が移動したので、50m程釣り下るがこのポイントを外れると全くアタリがない。最後にと再度元のポイントへ戻ると又掛かったが型が小さくなった。根掛を外しに川へ入り、掛っていた小枝を外して後ろへ投げたつもりが水中糸に絡まり、今度はそれを外そうとしていると水中糸が切れて囮ごと放流となってしまった。まだまだ釣れそうであったが、もう満足して4時前に納竿とした。
今日は偶々良いポイントへ入った事もあり、周りがあまり掛からない中満足な釣果であった。しかし良型の身切れバラシが4〜5匹と多く、針サイズが小さかった様にも思われた。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)



2022/8/1:大千瀬川

先週の再来を期待して再び大千瀬川に釣行した。先週釣行の次の日にかなり増水して週末までは竿出しが少なかったが、土日には結構釣人が押しかけたようだ。
今日も未だ釣人は多くなく、先週と同じパターンを期待して先ずは瀬肩で数匹の天然囮を確保してから、先週良く掛ったポイント移動を考えていたが、囮が変わらないどころか、下流から来た釣人が先にポイントへ入ってしまった。それでも1時間が過ぎた頃に瀬の中でやっとアタリがあり16cmが掛かる。しかし続かず更に30分後にようやく2匹目が掛かる。下流のポイントの釣人はポツポツ掛けている様でポイントが空きそうもない。仕方なく再び瀬肩へ戻りながら探って行くと小型を追加して、これを囮に左岸側の浅瀬を泳がせるとやっと18cmの良型が掛かる。更に朝一でも攻めた流心脇の大石周りを泳が瀬気味に攻めると、どうした事か怒涛の5連荘で17〜19cmの良型ばかりが掛かった。やはり囮が代わった所為なのか、又は偶々時合であったのか解らないが今日も何とかツ抜けの期待が持てる午前中であった。午後はやはり同じポイントから始めようと考えていたが、狙っていたポイントが空いているではないか。早速準備をして先週に良く掛かったポイントから狙うがアタリは中々ない。やはり午前中に抜かれてしまったと思われる。仕方がないので狙いにくい向う岸の浅瀬や大石周りを探って行くとやっとアタリがあり、17cm級の囮頃が掛かる。その後もポツリポツリと掛かるが、先週の様な良型は全く釣れず、20cmを超える良型は掛からなかった。途中囮缶から囮が飛び出て放流するアクシデントもありながら何とかツ抜けもできてアタリも遠のいたので15時で納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2022/8/24:大千瀬川

8月初旬の県外遠征以降も濁りで全く釣が出来ない藁科川だが、回復にはまだまだ時間が掛かりそう。そこで回復が早い大千瀬川の水位が下がるのを待って釣行したが、朝方のにわか雨でやや増水している様だ。何時もの鉄橋下の瀬へ入る。先ずは広い瀬の一番岸寄りの筋を丹念に探って行くが、全く反応は無い。15分程で次の流心寄りの筋に移り、石横をゆっくり引き上げると良いアタリがあり、18cmの囮頃が背掛りで釣れた。これを囮に換えて手前から掛かった筋に送り出そうとすると、先ほど養殖囮で散々攻めた手前の筋を横切った瞬間に強烈なアタリがあり、下流へ走しられる。少し下流へ下りながら引き抜くと21cmの良型の背掛りであった。やはり囮が野鮎に代わる事の重要性をに再認識した。今日は躊躇することもなくこれを囮にして攻めるが、続かず、段々と流心へ立ち込んでいく。するとポツポツと良型が2匹釣れた後に17cmが掛かると全くアタリが遠のいてしまう。そこで前回釣れたポイントへ移動しようと徐々に釣り下って行く途中、念の為と向う岸の辺地を探ると又しても強烈なアタリで下流の瀬へ走り、中々浮いてこない。竿を起こそうにも下流へ走るばかりで寄ってこないので、少しづつ下りながら20m程下った弛みへ寄せて引き抜くと、体高のある22cm級の丸々とした鮎の背掛りであった。流石に囮にするには躊躇されたのと他に代わる野鮎が居たので引き船にしまう。この後も良さそうなポイントを探って行くと飽きない程度に良型が掛かり、午前中でツ抜けを達成した。午前中最後には根掛で仕掛けを切り良型囮を失う。これを機に昼食の為に車に戻り、引き船の掛かり鮎を囮缶に移すと12匹であった。午後も同じポイントで始めたかったが、他の釣人が入っており、朝一のポイントから再開する。一匹目は再開10分程で順調に掛かり、これは今日はダブルツ抜け達成かと思われた。しかしこの後は仕掛けのトラブルばかりで数が伸びない。先ず最初は強烈なアタリがあったが針掛りせず、これは蹴られたかと思い囮を引き寄せると何と逆さ針から先がない。その後二回続けてキャッチの時に掛かり鮎だけがタモに入り囮がタモの外、この時に鼻環仕掛けが切れてしまった。幸いにも囮が飛んでしまうことは無かったが、仕掛けの作り直しに時間ばかり取られてしまう。そして最後には再び逆さ針のスッポ抜けでバラしてしまう。これで鼻環周りの仕掛けストックが無くなり2時半過ぎに強制終了となってしまった。鼻環周り仕掛けは最初は0.8号を使っていたが、午後からは初期の残り物の0.6号を使用した為と思われる。しかし、幾ら掛かり鮎がやや大きいと言え、これ程簡単に切れた事は初めての経験であった。
今日は水温がこの時期にしては低く、苦戦を予想したが、野鮎の反応は良く、7.0号針を使用した割には背掛りが殆どであり、空中バレの一匹が口掛と、一匹が腹掛りのみであった。その為かバラシは口掛りの一匹のみで、掛かり鮎が瀬の中を走り回り面白い瀬釣が出来た。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)


2022/8/29:大千瀬川

先週に続いて大千瀬川へ釣行した。何時もの様に8時前にお錦橋の袂の駐車場に到着すると、平日というのに今日は朝早くから釣人が多い。今週の中頃から又秋雨で増水し鮎釣りが出来なくなると考える釣人が多いのかもしれない。既に鉄橋下の瀬肩には3名程の先行者がおり、反対側からも一名竿を出している。何時もの下の瀬にも先行者があり、予定していたポイントへ入れるか心配したが、鉄橋下の瀬肩に何とか入ることが出来た。先ずは手前の筋から始めると5分程でアタリがあったが針掛りせず、ケラレてしまう。これは直ぐに次のアタリもあるかなと期待したが、何処を探っても全く反応は無く、段々と流心へ立ち込んで行く。しかし全く野鮎の反応は無く、一時間程でこのポイントを諦める。何時も良く掛った瀬のポイントの下が空いたので、移動して2匹目の養殖囮を付けて良さそうなポイントを探る。中々アタリが無く、囮が弱るばかりで、やはりこの瀬は野鮎でないと難しい。やや諦め気味に向う岸寄りの瀬を泳がせていると待望のアタリがあり、17cm程の口掛りであった。囮を交換してやや浅めの瀬を探っていると強烈なアタリがあったと思った途端に掛かり鮎が囮鮎と共に水面から飛び出した。これは良型が掛かったと思い慎重に下りながら引き抜くと、思ったより良型の24cmが顔掛りで上がった。流石に囮にするのは躊躇されたので、そのまま続けると程なくして20cmが背掛りで釣れ、その後も飽きない程度に釣れて、雨が落ち始めた11時半頃までに良型中心に3匹を追加した。雨宿りをしつつ早い昼食を取りながら様子を見る。雨もにわか雨程度で終わったので、午後も同じポイントから始めようとしたが、先行者があり、その上の瀬に入る。すると5分程で向う岸の辺地でアタリがあり、16cm程の小型が口掛りで掛ったが、囮にすると全く泳がず他の野鮎に換える。彼方此方を探るもアタリが無いので、一番の流心へ囮を入れると強烈なアタリで下流へ走る。余裕で引き抜くと20cm超えの良型で、これを囮に直ぐ上の棚へ入れると入れ掛りで又良型が掛かる。しかしその後は続かず、下の瀬が空いたので少しづづ下りながら向う岸の辺地を中心に探って行くとポツリポツリと飽きない程度に囮が代わる。段々とアタリが遠退きその内に根掛で仕掛けを切る羽目になり、良型の囮を失う。仕掛けを張り替えて続けても釣れる気もせず、何とかツ抜けも出来た事と、又雨が降りそうな気配があったので3時前であったが納竿とした。
今日は掛かる鮎が良型が多くなったので、久しぶりにソリッド穂先ではなくノーマル穂先でやったが、良型が掛かっても割と簡単に引き抜く事が出来た。しかし中々囮が代わらない時には、ソリッド穂先の時の様に囮を扱うとやくり囮の弱りが早い気がした。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ノーマル穂先)


2022/9/5:大千瀬川

今週も又台風前の大千瀬川への釣行である。何時もより少し遅くお錦橋の袂の駐車場へ到着すると、既に多くの釣人が車を止めて川へ入っている。何とか一台分のスペースが空いていたので車を止めて、釣支度をして川へ下りる。先行者の多くはお錦橋から鉄橋までのトロ瀬に入っており、まるで解禁日の様に込み合っている。何か上流の方が良い情報でもあったのか、鉄橋下の瀬には先行者は一名のみで、何処へでも入川可能であったので、先ずは瀬肩付近の手前の筋から始める。囮を付けて泳がせ気味に上流へ引き上げると、一分もしない内にガッガンと下流へ走られる。流れが弱いので余裕で溜めて引き抜くと、思ったより良型で22cmの背掛りであった。しめしめと思いながら躊躇なく囮を交換して囮を放すと、勝手に上流へ泳いで行ったと思いきや又もやガツンとアタリがあり、流心へ走り始めた。何とか流心から手前へ引き寄せ、慎重に引き抜くと23cmの尻尾掛りであった。今日のクライマックスは此処までで、入れ掛りが続くかと思ったが後は全く続かず、根掛を外しに川へ入ったのを機に流心、向う岸と攻めるが全く反応なし。次が掛かったのは約一時間後で、小石でも掛ったかと思うほどアタリは無く、ただ下へ流れるだけで引き抜いてみると17cmが口掛りであった。23cmの囮に17cmの口掛りでは掛かり鮎も走るパワーは無いかも。久しぶりに囮が変わったので次を期待したが、やっぱり反応は無く、段々と何時もの瀬へ釣り下って行く。しかし先週まで良く掛った向う岸の辺地でも全く追いは無く、やっと掛かった18cm級をキャッチミスでバラシて万事休す。再び上流へ戻り最初に使用した養殖囮で流心の手前側のやや緩い瀬を引いていると突然の強烈なアタリで流心へ走られる。何とか竿を立てて堪えて、下流の弛みへ寄せて引き抜きの体勢を整えていると最後の鮎の走りに水中糸が持たず、痛恨の親子ドンブリ。掛かり鮎はそれ程大きくは無かったので、水中糸に傷が出来ていたと思われる。ここで昼食として、午後も同じポイントで仕掛けを張り直して、未使用の養殖囮を使ってやはり流心脇のやや緩いポイントから始めると、10分程で一匹目が口掛りで釣れ、その後も飽きない程度に20cm級が2匹掛った。最後にもう一度下流の深瀬を攻めようと下って行くと、先週までと違って向う岸の辺地より手前の右岸側の方が石色が良いと思い、立て竿で下流の辺地を泳がせて行くと直ぐにアタリがあったがケラレてしまう。しかし下流へ釣り下るとポツポツと2匹掛ったが、後は続かず納竿とした。
今日はタラレバであるが、キャッチミス、ドンブリが無ければ何とかツ抜け出来たのに残念であった。しかも掛かったオス鮎を囮に使っていると段々と婚姻色が出始めて、早いもので今年の鮎シーズンも終盤に入った模様である。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ノーマル穂先)


2022/9/13:大千瀬川

大千瀬川の水位が下がったのを確認して今週も釣行した。何時ものお錦橋の袂の駐車場はやや時間が早かったのか余裕で駐車出来た。しかし何時もの入ろうとしている鉄橋下の瀬には既に三人程の釣人が確認できた。何処へ入ろうかと考えながら釣支度をしていると釣れなかったのか真ん中の一人が移動していったので、其の後へ入る。何時もの様に手前の緩い筋から始めるが、全く反応は無い。其の内に上下の釣人も移動して、この瀬を広く探れるようになり緩い瀬を中心に広く探るが全く野鮎の反応は無い。一時間程で新しい囮に換えたり、深場、対岸の辺地と考えられるポイントを全て探ったが一緒であった。この瀬で釣れた鮎は対岸に入っていた釣人が掛けたのが有一であり、他には誰も掛からなかった。今迄良く掛った下の瀬はやはりポツリポツリと掛かっている様でポイントが空くことは無かった。止むを得ずこの瀬で上下を繰り返すが全くの気配はなく、ボウズのまま11時で納竿とした。
先週からやや緩いポイントへ変化している様に感じていたが、やはりお錦橋と鉄橋の間のトロ瀬での泳がせ釣にはポツポツと掛かっていたようだ。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ノーマル穂先)


2022/9/15:藁科川

やっと藁科川の濁りが取れて少しは釣果が期待できそうであったことと、今週末からの台風で大雨となれば藁科川の今年の友釣シーズンは終わってしまう恐れがあったので、急遽釣行した。何時もの釜戸の瀬の上流に入るが他に釣人は無し、貸し切り状態である。今日の天気予報では晴で気温も高くなるとの事であったが、全くの外れで今にもポツポツと雨が降りそうで、気温も低い。これでは唯でさえ垢付もまだ悪く、この天気ではこの時期の鮎は釣れないと思いつつ瀬肩から始める。中々アタリは無く、段々と瀬の中へ釣り下って行くと白泡の立つ下流で13cmの小型が掛かるが、今日の水量では囮には使えない。それでも野鮎が居ることだけは確認できたので、そのまま続けるが全く反応は無い。更に釣り下ると、ガンガン瀬の上流の辺地の大石裏の弛みでやっと囮に使えそうな16cmが背掛りで釣れた。開始から約一時間が経過してやっと囮が野鮎に代わったので、次を期待して同じ様なポイントを探ると直ぐにアタリがあり、これは入れ掛りではと期待したが、飛んできた魚体は真っ黒の大型のアブラボウズであった。それでも分流の合流点の瀬の開きをしつこく泳がせ気味に攻めていると、やっと良いアタリがあり17cmが掛かる。此処では他に15cm、13cmが掛かったが小型ばかりで終わってしまう。再び上流へ引き返し、始めたポイントから野鮎の囮で攻め直すと、養殖囮では追いがなかったのにポツポツと掛かり始め、小型中心ながら5匹が釣れ、中には18cmが混じった。最後に右岸側の泳がせ釣で17cmを追加したが、12時前になるとピタリとアタリは止まってしまった。昼食後も一時間程この辺りを探ったが全くアタリは無かった。2時前にこのポイントを諦め、駐車場に戻りつつ、良さそうなポイントを釣り上がって行くが、やはり野鮎の反応は無い。最後に分流左岸側のガンガン瀬の瀬落ちの白泡の中を使ってなかった14cm程の野鮎を囮として泳がしていると10分程でコツンとしたアタリがあり、根掛かと思い竿を立てると何か重い。小石でも掛かったかと思い更に竿を立てると生命反応。しかし走らないので鮎ではないと確信して引き抜くと、21cmはある痩せた真っ白い鮎であった。多分成魚放流物の生き残りではないかと思われた。これを囮にして暫く彼方此方を攻めていたが、アタリは無く、エビになったので引き寄せて水中糸を摘まむと、水中糸が鼻環上でプツリ、自然放流である。仕掛けを張り直す気力もなく、2時過ぎに納竿とした。
今日はまだ垢付が薄く、曇り空の割には、小型中心と言いながら最後の放流がなけれはツ抜けが出来た事を考えれば良かったのでは、又小型の割にはアタリも強烈で引きも良く、多分海産の天然鮎が掛かっているのではないかと思われた。
使用仕掛:水中糸複合0.08号、ハリス1.0号、針楔7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)