KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

静岡県(2016年)


2016/6/1:気田川



今季の解禁を何処で迎えるか悩んだが、それ程混雑しない気田川へと釣行とした。何時もの宮川橋へ6時過ぎに到着すると、既に4、5人の先行者が竿を出していた。此処もポイントが狭くなり入川出来そうもないので、ゆっくり朝食を食べながら様子を伺う。解禁日の朝一にも関わらず、30分程の間にも全く竿は曲がらない。今日の釣果が心配される中、釣り支度をして、下流の竹やぶ前の瀬を見ると、何とか竿が出せそうであったので、川の中を歩いて向かう。何時もの年であれば此処の浅瀬には稚鮎の多く見られるが、今日は全く姿が見えない。心配しながら瀬に到着すると、瀬の下流部には5人程の先行者が居たが、瀬頭上には十分入るスペースがあったので、ここで竿を出す事とする。川の状態はあまり良くは無く川底の石はあまり磨かれている様子は無かった。先ずは比較的に流れが緩やかな向こう岸の際から攻めるが、全く反応は無い。周りの釣人の竿も曲がる様子は無く、一時間程が過ぎた辺りから、早くも下流部の釣人が動き始め、ポイントが空き始めた。そこへ移動して見ると、去年までとは川底が変わっており、瀬の下半分は砂利で埋まってしまい、大石が無くなっていた。此処は諦めて、更に下流部へと移動してポイントを探すが、これと言ったポイントは無い。300m程下流の小石底の瀬で竿を出すが、全く鮎の気配は無い。途中で会う釣人にも状況を聞くが、全くダメと言う人ばかり。他に良さそうなポイントも無いため、再び元のポイントへ戻り続けるが、全く野鮎の反応は無い。11時前に諦めて下流部の状況を見ながら車で大移動する。何処も人は多いが、釣れている気配は無く、最下流部の松間大橋迄下る。河原に車を止めて昼食を済ませて、橋直下の瀬で再開するも、やはりアタリは無い。徐々に釣り下がり、瀬の開きのトロ瀬で泳がせていると、何故かトンビが上空から離れない。ポイントを変えようと囮を水面に持ち上げた瞬間に、そのトンビが急降下して囮鮎を急襲。反射的に竿を煽り、囮を動かして難を逃れたものの、水中糸がトンビの足に絡まり切れてしまった。トンビに油げならぬ囮をさらわれてしまうと言った、初めての経験であった。これで気力も無くなり、2時でボウズのまま納竿とした。長く鮎釣りをしているが解禁日のボウズは初体験。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/6/3:藁科川



今日は解禁3日目の藁科川の状況を見に釣行した。何時もの囮屋に9時過ぎに到着したが、川には釣人の姿がちらほら見えるだけと言った寂しい状況であった。囮屋で解禁日の状況を確認するとやはり厳しかった様で、小型が少し掛っただけとの事であった。早速に今年の年券と囮を購入して、誰も居ない橋下の瀬へ向かうつもりで、雛壇から入川する。川を見ながら橋下瀬へ向かおうとすると、直ぐ上の大石周りのトロ瀬の石があまりにも綺麗に磨かれていたので、此処で竿を出す事とした。しかし主だった鮎は解禁2日間で抜かれた後なのか、全く反応は無かった。一時間程で諦めて、橋下の瀬へ移動する。11時を回っていたにも関わらず、この瀬には誰も竿を出していない。瀬尻から吊り上がって行くと、15分程で瀬の中頃の深みで待望のアタリがあり、今季の初鮎が上がる。14cmと小型であったが、何とか囮になりそうであったので囮を交換して、少し上流へ送り込むと、直ぐに良いアタリがあり、17cmが釣れる。その後はアタリが無く、彼方此方とポイントを変えていくと、ガンガン瀬の中でやっとアタリがあり、15cmが掛る。しかしこの後根掛で囮を回収できず仕掛けを切る。ここで昼食とし、午後も始めると直ぐにアタリがあり、ポツリポツリと4匹が掛ったが、型は14、15cmが主体であった。しかし根掛で2匹を失い、引船に残ったのは4匹のみであった。2時頃に瀬を諦めて、下流へ移動しようと瀬の落ち込みの下の開きに囮を入れると今日一番の良いアタリがあり、これまでの鮎とは違って中々上がってこない。慎重に引き抜くと19cmの良型であった。良い囮が手に入ったので、再び瀬の中の流れの強いポイントを探るが全く追いは無かった。下流の鏡岩へ移動して、チャラ瀬の泳がせで15cmが掛り、その後は下流へ釣り下ったがアタリが無いまま、3時で納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/6/4:大千瀬川



今日は1日の解禁に所用で同行できなかった釣友H氏と浦川の解禁に釣行した。5時過ぎに囮屋へ到着すると既に前の川は満員で入るスペースなし。そこで錦橋へ向かい、川を見るとかなりの渇水で釣りが出来る範囲が狭いのと、土曜日の解禁が重なったことで余計に混雑している様だ。鉄橋下に2人分のスペースが有りそうなので、川へ降りる。周りの先行者には本当に偶に小型鮎が掛っている程度で、全般的には不調の様である。このポイントは瀬頭の上流であまり流れが無い場所であり、静かに泳がせで狙うしかない。しかし1、2時間全く掛る様子は無い。周りも極たまにポツリと小型が掛るのみ。この頃から周りの釣人も移動し始めて、少し動ける様になったので、徐々に瀬頭へ移動して続けるが、やはりアタリは無い。向こう岸の木と大石の間のやり難そうなポイントへ入れると、やっと待望のアタリがあり下流へ走る。これは間違いないと思い引き抜くと、飛んで来た魚がやや赤っぽい。タモの中の魚を見るとやはりウグイであった。その後、少し下流の大石周りでやっと本物が掛ったが、引き抜きの途中で身切れのバラシで万事休す。11時にH氏に声を掛けて昼食とした。H氏は何とか5匹を掛けたが、全て囮になるかならないか位の小型ばかりとの事であった。
午後も好転する兆しは無く、大移動を考えたが、何処でも同じだろうと同じポイントへ戻る。午後は針をチラシに替えたり、新しい養殖囮に変えたりと、あれこれ試みたが、全くアタリは無かった。やや流れのある良いポイントの瀬ではポツポツ釣れた様であるが、全体的に小型が多い感じであった。川全体に砂虫(ヤマトビケラ?)が大繁殖して石の表面についており、鮎が石垢を食めない状態が影響して鮎が育っていないのかもしれない。
いずれにしても今季は解禁日2日続けてのボウズと散々な出だしとなった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/6/8:藁科川



今日も10時前に囮屋へ到着したが、やはり橋下の瀬には誰も居ない。ここへ入る事も考えたが、今日は違うポイントを観て見たいと考え、釜戸の瀬へ向かう。先行者が2名上流に入っていたので、やや期待を持って瀬の下から始める。しかし30分もすると先行者は移動して行き、またも独り占めである。やはり釣れていなかったのであろうと思いつつ、主だったポイントを探るが全くアタリは出ない。1時間程で諦めて、車で大移動を決める。しかし、ここでは辺地やチャラ瀬には大量の稚鮎が見えたので梅雨明け頃には好転するかもしれない。
各ポイントの様子を見ながら上流部へ車を走らせるが、どのポイとも釣人は少なく、自由に入れそうではあったが、渇水で川が細く釣れる気配が無い。坂の上の瀬には多くの釣人が入っていたので、暫く様子を見ていたが、竿は曲がらなかった。日向のつり橋の上流には先行者が数名いたが、下流は開いていたので、入川を決める。ゆっくり車の中で昼食を取り、川へ降りる。つり橋下流の分流の左岸側のちょっとした深みへ囮を入れると一発で野鮎の反応があり、17cmの囮頃が背掛りで釣れる。これは竿抜けかと期待したが続かず、その後はやや下流で13、4cmが掛った。それでも15分程で2匹が釣れたので、さあこれからと思った途端に、下流から釣人が上がって来て直ぐ下流部へ入ってしまった。止むを得ずその釣り人を追い越して、更に下流の瀬へ向かう。石の色はあまり良くない。30分程彼方此方を探っているとやっとアタリがあり、野鮎が掛ったが、スッポ抜けのバラシである。その後は11cmのビリ鮎が掛った。その後は木の枝が覆い被さる様なポイントで、忘れた頃にポツンポツンと3匹が掛ったが、やはり14〜15cmの小型ばかりであった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/6/17:藁科川



昨日の雨で少しは川の状況が変わったかと思い何時もの奈良間へ釣行した。9時過ぎに川へ到着すると、釣人は皆考える事は同じと見えて、今日はやや釣人の数が多い。それでも福養橋下の瀬には誰も入っていなかったので、早々に囮を調達してから、雛壇に車を止めて瀬へ向かう。辺地の垢は腐り始めているが、流心はそこそこ磨かれている様だ。竿に仕掛けをセットし、囮を付けて流心脇へ囮を沈めると直ぐにコツンと小さなアタリがあった。又ビリ鮎でも掛ったかと思い、軽く引き抜こうと竿を立てるが、以外にも竿が立たない。それどころか一気に流心へ潜り、なかなか浮いてこないので、慎重にやり取りして何とか引き抜きタモへ入れると18cmの良型の尻掛りであった。今日は朝一で良い囮に変わったので、更に流心へ囮を送り、待っていると5分程で今度は良いアタリで下流へ走る。しかし今度は14cm程の小型であった。それでも何とか囮になりそうであったので、囮交換して瀬へ入れると又、ほぼ入れ掛りで次が掛る。こんな良い調子で30分程で5匹目が掛ったので今日は簡単にツ抜けが出来るだろうと考えていた途端に、この様子を見ていたかの様に次々と4人の釣人が対岸に入ってしまった。これで身動きが取れなくなり、途端にアタリが止まってしまう。しかも下手に入った釣り人には小型ながら入れ掛りになっている。その後、何とか一匹を追加したが、全くアタリが無くなったので、瀬の最下流のひらきへ移動したが、13cmの小型だけに終わる。これでこの瀬を諦めて、午後は雛壇下流の瀬を攻める事とし、早めの昼食を取るために車へ戻る。昼食後、雛壇のやや下流の瀬で始めると、又も直ぐに掛るが、14cmと小型であ。囮を替えて次を期待しながら釣り下るが続かない。囮が小型で体力無く、直ぐにバテテ泳がなくなってしまう。囮を他の野鮎に交換して始めると忘れた頃にポツリポツリと3匹掛るが、全て15〜16cm程の小型であった。その後も同じような状態で掛るが、底バレ、すっぽ抜けとバラシが続いた為、気力が無くなり2時過ぎに早上りとした。
今日は出足が好調であった為、今季初めてのツ抜けを何とか達成出来た。川の中を歩くと結構な数の鮎が逃げ惑うのを見ることが出来る様になってきたので、今後は段々と調子が出てくるかもしれない。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/7/4:藁科川



待望の先週の雨でやや水が出たが、あまり良い情報が無い中藁科川へ釣行した。何時もの囮屋へ10時前に到着するが最近の釣果を物語っている様に瀬には釣人の姿は無い。しかも囮屋さんも留守で誰も居なかったので、帰りに代金を払う心算で囮を購入。先ずは福養橋の上流の釜戸へ向かうと、釣人が川へ入る準備をして居たので、パスして橋下の瀬へ向かう。雛壇に車を止めると、辺りには5、6人の釣人が竿をだしていたが、やはり追いは無いのか何となくのんびりムード。早々に瀬へ向かい、仕掛けに囮を繋ぎ釣り始める。先ずは何時も釣れる流れに入れたいが、今日は水が高く養殖囮では難しそう。何時もより流心から離れたポイントを中心に探って行くが、中々アタリは出ない。それでも15分程で大石裏の白泡の中で何とか掛り、17cmの囮頃が背掛りで釣れる。囮が野鮎に代わったので、その後に期待して流心を中心に攻めるが続かない。流れの早いポイントを中心に彼方此方を探るとやっと次が掛り18cmと良型である。次は割と早く17cmが掛り、一時間弱で3匹とそこそこのペースで釣れたので、今日も何とかツ抜けを期待したが、その後はパッタリとアタリが止まってしまう。ポイントを瀬尻の落込みに変えて開きで何とか16cmが掛ったが、やはり続かない。昼食に雛壇へ戻り、午後は雛壇前の瀬から釣り下る事とする。午後は釣り始めると直ぐに瀬の中で追いが有り、17cmが掛る。どうせ午前中に攻められた後なので続かないと思いつつ、直ぐ下へ囮を入れると良いアタリがあり、下流へ走る。何とか竿を立てて引き抜こうとすると身切れのバラシである。気を取り直して続けると入れ掛りでアタリが出るが、又も底バレである。その後アタリが無くなり、下流へ釣り下って行くが、全く鮎の追いは無い。一時間以上でガンガン瀬の上でやっと一匹が掛るが、後が続かない。最後にとガンガン瀬の中段へ囮を入れて様子を見るがアタリは無い。彼方此方を探っているとやっとコツンとアタリ、今日最小の13cmが掛るが、気力も無くなり3時過ぎに納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/7/6:中部天竜川



今季初の中部天竜川へ釣行した。解禁以来あまり釣果は上がらず、増水後一時調子良くなったものの、ここへ来て再び厳しい釣果の様である。8時前に囮屋へ到着するもB型鉄橋付近には釣人の姿が見えず、最近の貧果を物語っていた。囮と日釣券を購入して川へ降りると先行者が一名、瀬尻の落込みに入っていたので、下流中間部から釣り下る事とする。川の状態はあまり良くなく、石は垢グサレと一部の石には青ゴケが着いている。全体的に平らになり、養殖囮でも何処へでも入りそうであったので、中でも流れのある筋を中心に探る事とする。しかし何処へ囮を入れても野鮎の反応は無く、鮎が居る気配が無い。2時間程全くアタリは無く、囮も泳がなくなってしまう。周りの状況も同じ様なので、休憩して下流部の調査をするも、釣れそうなポイントは無かった。11時頃になると周りの釣人にポツポツ掛り始めたので、二匹目の囮を付けて再開する。すると15分程で待望のアタリがあり、17cmがやっと頭掛りで釣れる。何とか泳ぎそうであったが、目に掛ったために沖へは泳がず、手前の岸に寄ってきてしまう。そこで右岸側へ移動してみると良く沖へ泳ぎ、二匹目が掛る。その後もポツポツと小型が2匹掛り、午前中は4匹で終了。午後は朝に始めたポイントから再開するが、やはり中々アタリは無い。それでも一時間程で瀬の落込み下で良いアタリがあり、18cmが背掛りで釣れた。良い囮が取れたので次を期待するが、続かない。徐々に釣り下り、瀬の段々の中間の平瀬を泳がせると2時半頃に突如入れ掛りとなり、15分程で5匹が掛り、4匹がタモに入った。最後の一匹は14cmと真っ白な遊び鮎でこれを最後にパッタリとアタリは止まってしまった。渋い中何とか9匹とツ抜けは出来なかったが、最後のチョットした入れ掛りに満足して、3時で納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/7/12:藁科川



何時もの様に9時前に川へ到着すると、福養橋の下の瀬は今日も先行者なし。やや水が多い様だが、囮を仕入れて橋の袂に駐車をして川へ降りる。何時も掛るポイントへ囮を入れたいが、養殖囮では入りそうもないので、やや脇の緩いポイントを中心に探る。15分程で何の前触れもなく竿が曲がったが、ゴミでも掛ったかと思い竿を立てると急に生体反応が出てガンガン下へ走る。慎重に少し下って引き抜くと18cmが腹掛りであった。結構深い傷であったが、泳ぎそうであったので、囮を替えて、流心を攻める。しかし未だ流心の石は白っぽく磨かれていない様だ。彼方此方を探っていると囮が石裏に入った途端にふぁっと軽くなる。根ずれで水中糸が切れてしまった様だ。せっかくの野鮎を放流してしまい、再び最初からやり直しである。それでも又15分程で17cmが背掛りで釣れて期待が膨らむ。しかし何処を探っても次は掛らず、やっと瀬尻の開きで13cmの小型が掛ったのみである。何時もなら囮として使用するが、今日の流れでは使えそうもない。そのまま続けるが、野鮎の反応は無かった。2時間程でこの瀬を諦めて、下流へ釣り下り、何時もの雛壇前の瀬も反応が無かった。12時になったので橋に止めた車まで戻って昼食を取り、午後は釜戸の瀬を攻める事とする。瀬へ向かうと先行者が一人瀬落ちで泳がせをしていたので、散々攻められた後なのだろうと、さほど期待をせず中段に入る。二匹目の養殖囮を使って中段の棚を探っていると、5分程で落ち込みの上の大石の前で19cmの良型が掛る。良い野鮎が手に入ったので、流心を中心に攻めて行くと、ポツポツと18cmクラスが掛る。段々と瀬の上段へ釣り上がると、良さそうな流れのポイントではアタリがあり、入れ掛りもあったが掛りが悪くバラシも多かった。竿抜けなのか時合なのかは解らないが、1時間弱で7匹と午前中では考えられない釣果があった。一通り掛った後はアタリが遠のき、空が曇って暗くなった事もあり、一時間時間を間違えて2時半頃に早上りとした。
使用仕掛:午前 水中糸複合0.07号、ハリス1.2号、針環付ギア7.5号2本チラシ、午後 水中糸フロロ0.25号、ハリス0.8号、一角6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




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2016/7/19:藁科川



今日は珍しく先行者一名が福養橋下の瀬に竿を出していたので、前回追いが良かった釜戸の瀬へ向かう事とした。囮屋さんで話を聞くと、3日間の連休で散々攻められた上に、昨日、この辺りで大会があったとの事であり、今日の厳しい釣りを予感させられる。この瀬には誰も居なかったが、瀬尻の落込みで竿を出している人がいたので、多分攻められた後だろうと思いつつ、前回追いが有った石周りを中心に探る事とした。先ずは中段の落込み上の深瀬周りを探ると10分程で良いアタリがあり、慎重に竿を立てて抜こうとすると痛恨のすっぽ抜けでバラシてしまう。幸先よく掛った一番鮎をバラした日は大抵貧果に終わると予感しつつ、逆針を打ち直しやや上流を泳がせると、予想に反して5分程で次のアタリがある。今度こそはとより慎重に抜き上げると17cmの囮頃が背掛りでタモへ収まる。良い野鮎に変わったので、前回良型の追いが有った流心を攻めるが全くアタリは出ない。やはり3日間で散々攻められたのだろう。それでも隈なくポイントを探って行くと、思わぬポイントでアタリが出て、飽きない程度に釣れる。ただし前回に比べて全体的に型が小さく最大は18cmの一匹のみで13cmクラスも混じった。底バレ、すっぽ抜けもあり、結局午前中にツ抜けは出来ず、8匹で終了。午後はポイントを変える事として車へ戻り昼食にする。昼食後に車を上流へ走らせてポイントを見て行くと、坂の上のカーブ下の瀬が空いていたので、ここで竿を出す事とした。川へ降りると先行者2名が瀬上の平瀬で泳がせていたので、瀬から釣り下る事とする。先ずは瀬上の深トロに良い色の大石があったので囮を泳がせると狙い通りに一発で追いが有り、17cmが掛る。これは竿抜けかと期待したが、後は続かない。良さそうなポイントを隈なく探って行くと、ガンガンの白泡の中ではアタリが出ないが、その下流の泡が消える辺りでアタリが出てポツリポツリと飽きない程度に同型が掛った。2時間で4匹とペースは悪く、3時に納竿して、湯ノ島温泉へ向かう。すると温泉手前数100mで道路工事の為に時間通行止めに成っているではないか。次に通行出来るのは5時との事でとても待てないので、引き返した。何処かに表示があったのかもしれないが、カーナビにも表示は出ていなかったので周知不足と思う。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/7/21:安倍川



今日は安倍川でも少しは釣果があるとの情報があり、安倍川へ向かう。竜西橋の下には良い瀬が出来ており、3年ぶりに本流で竿を出す事とした。囮屋で状況を聞くと割と流れのあるポイントでは良型が掛るとの事であった。先ずは野鮎の囮を取るべく、ガンガン瀬の上部の緩やかな流れから始める。しかし野鮎の追いは無く、時間ばかり過ぎて行く。30分程経って、そろそろ養殖囮の泳ぎが悪くなったかなと思い始めた時、大石前のポイントで待望のアタリが出て、口掛りながら17cmが掛る。囮を代えて、上流へ釣り上がると割と直ぐに16cmが掛る。その後も直ぐに14cmの小型が掛るが、今日のポイントでは囮に使えそうもないので、そのまま続けるが、後が続かない。30分程でこのポイントを諦めて、囮屋の話を思い出し、より流れのある瀬へ移動する。ガンガン瀬の中でもやや緩やかなポイントへ囮を入れると直ぐに良いアタリがあり、瀬の中へ走る。足場が良いので自由に下がれるので5m程下って引き抜く。やはり流れの中で掛った鮎は19cmと良型であった。ここから怒涛の10連荘が始まり、囮を入れると流れに馴染んだとほぼ同時にアタリが出るか、出ない場合は少しポイントを変えると数分でアタリが出ると言った状態である。しかし型が良いので中々引き抜けないことが多く数匹をスッポ抜けでバラシてしまう。ややアタリが遠のいたので、昼食を取り、午後もこの荒瀬を攻める事とする。午後は午前中よりもやや下流から始めると直ぐに強烈なアタリがあり、10m程下って何とか竿を立てて引き抜きの体勢に入ると又もスッポ抜けである。これが2回続き囮が弱り、アタリが遠のいてしまう。囮が潜らなくなってしまたので、囮を交換して始めると直ぐにアタリがあるが、またまた底バレである。次のアタリで何とか囮が変わると、又ポツリポツリとアタリが出るようになり数が伸びる。しかし中々寄ってこない様な良型はバラシが多く、17cm以下の掛り鮎は取り込めるが、次に囮に使うと直ぐに弱ってしまい、アタリが出なくなる。良型が囮の場合には急流へ入って行くので割と直ぐに次のアタリへと繋がる。それでも3時頃になると完全に曇空となりアタリが遠のいてしまう。最後の一匹と思い対岸側の荒瀬へ囮を入れると強烈なアタリで、下流へ走ったので、今度こそはと竿を立てて下の辺地へ寄せて、安心して引き抜こうと思った瞬間に今日お馴染みのスッポ抜けである。これで納竿としたが、今日は良型が多く、21匹中16cm以下は5匹で18cm以上が12匹と満足な一日であった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/7/25:安倍川



二匹目のドジョウを狙って先週釣れた安倍川の同じポイントへ釣行した。河原へ到着すると先週に比べて釣人がやや多いが、狙いの瀬には下の方に一名だけであったので、先ずは瀬頭の上のポイントから始める。しかし中々アタリは無く、鮎が着いて居そうなポイントを彼方此方探るが全く反応は無い。一時間程で諦めて、瀬頭の大石裏へ囮を入れると、やっとアタリがあり何とか17cmの野鮎が掛る。これで先週の入れ掛りの再現かと期待して、ガンガン瀬を攻めると、直ぐにアタリどころか痛恨の根掛である。何とか外そうと粘るが、ガッチリと掛ってしまい外れそうもないので、止む無く仕掛けを切る。気を取り直して仕掛けを張り直し、二匹目の養殖鮎を着けて、そのままガンガン瀬を攻める。すると5分程で良いアタリがあり、下流へ走るが、何とか堪えて引き抜くと19cmの良型が口掛りでタモへ収まる。養殖囮で掛るぐらいなら、この野鮎で入れ掛りと期待するが、その後は何の無反応も無し。しかも掛り所が悪かったのか、囮が直ぐに弱ってしまい瀬へ潜らない。昼食後も野鮎の回復が見られないので、再び養殖囮で再開する。それ程使ってない2匹目の囮であったので、最初は結構瀬へ入って行ったが、30分もすると潜らなくなる。止むを得ず2号の錘を付けて、無理矢理沈めて、瀬の中を攻めていると30分程で待望のアタリがあり、又も19cmが背掛りで釣れる。流石に背掛りの囮は元気よく、何処へでも入って行くが、肝心の野鮎の反応は無く3時で納竿とする。
途中で他の釣人と情報を交換をしたが、週末の土日には多くの釣人がこの瀬に入っていたとの事なので、完全に釣りきられた可能性が高い。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/7/29:藁科川



久しぶりの藁科川であるが、随分水が減り苦戦が予想された。福養橋下の瀬には珍しく先行者2名が入っていたので、釜戸へ向かう。ここにも2名の先行者がいたが、1名は瀬頭上の深瀬、もう1名は瀬落ちの深瀬で泳がせ釣りをしていたので、瀬の中央に入る。今日は水が少ないので養殖囮でも何処へでも入りそうであったが、どうせ瀬の中は先行者に攻められた後だと思い、先ずは流れの緩いポイントでの泳がせから始める。しかし予想どうり全くアタリが無いまま時間だけが過ぎる。やむなく段々瀬の中へも囮を入れるが反応は無い。其の内に先行者も移動して自由に移動できるようになったので、瀬上の深瀬下のも探るがさっぱりである。橋下の瀬へ移動しようと釣り下がって行くと、瀬落ちの大石裏でやっと野鮎の追いが有り、17cmの囮頃が手に入る。一時間半掛って野鮎に変わったので、予定を変更して、もう一度瀬へ戻り瀬の中を攻めるが、やはり追う鮎は居ない様だ。30分程で諦めて大移動を決める。車で富厚里橋へ移動して昼食をしてから午後の釣を始める。富厚里橋で竿を出すのは10年以上ぶりである。橋直下に良い瀬に続いて深瀬が続いているので、先ずはここから始める。しかしアタリは無いので、瀬へ囮を入れて行くと、中段でガツンと強烈なアタリがあり、下の深瀬まで走った。何とか竿を立てて引き抜くと21cmの良型の背掛りであった。これを囮に同じ瀬を攻めるが、続く事は無かった。橋下の平瀬、チャラ瀬と釣り下って行くが、ケラレが一度あったのみで掛らなかった。更に下のチャラ瀬に4、5人の先行者が居り、瀬には小型の鮎が多く見えたので、囮を未使用の養殖鮎に代えて、泳がせ釣を始める。30分程でアタリがあり、15cmの小型鮎が掛るが、腹掛りで囮にはならない。そのまま続けていると今度は16cmが背掛りで掛り、囮を代えるとパタパタとプチ入れ掛りで4匹が掛った。しかし14、5cmの小型ばかりでこの時期の鮎釣りとしては面白み欠けたので、まだまだ掛りそうであったが3時に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/8/16:大井川



ネット情報で数は期待できないが、良型が上がり始めたとの事であったので、一年ぶりの大井川に釣行した。ここ数年大井川の年券は購入していないので、下流部で日釣り券と囮を調達して、鵜網へ向かう。最近の鵜網には良い瀬が出来ており、先行者が数名居たが、長い瀬であるので問題なく入川出来た。一番上流部へ向かうと、右岸川の分流の開きに多くの遊び鮎が見えたので、その上流の瀬で囮替えを狙い、囮を泳がせる。しかし中々アタリは出ず、30分程で諦めて本流へ移動する。水深は膝下位のあまり大石が無い押しの強い瀬頭である。少しの撚れを選んで囮を泳がせて行くと、10分程で良いアタリがあり、下流へ激しく引っ張られる。少し下り何とか竿を立てて引き抜くと、どっしりとした重みのある鮎がタモへ収まる。最初の一匹から丸々とした22cmの鮎であり、構わず囮として使う心算でいたが、生憎掛り所が鰓で、全く泳がない。仕方が無く、そのまま養殖囮で続けると、数m上流で又良いアタリがあり、今度は流心へ潜り、中々浮いて来ない。これは良型かと期待して、慎重に遣り取りをして、引き抜くと21cm程の鮎であった。背掛りであったが、それにしても良く走る鮎である。囮を替えて続けると、直ぐに同型が掛り、一時間程で良型が3匹と好調であり期待する。するとアタリはピタリと無くなり、一時間アタリなし。しかし、後から左岸側の流心に錘を付けて竿を出していた釣人には良いペースで掛っていたので、押しが強い流心は竿抜けに成っていた公算が強い。昼前から急に釣人が増えて移動も儘ならなくなったので、昼食とする。午後は中流部の平瀬が空いていたので、ここで泳がせから始める。やはり少し流れが撚れたポイントを中心に泳がせていくと15分程でアタリがあり、20cmが掛る。囮が替わると直ぐに21cmが続いたが、3匹目は中々掛らない。この頃になると水温が高くなったのか、囮が直ぐに弱り30分程で泳が無くなってしまう。引き船の囮も全て弱っており、中では最初に使用した養殖囮が一番元気であったので、再び登場願った。大石の周りを引き気味に泳がせると、一発で凄いアタリがあり、下流部の流心へ走る。囮は水面から出るのだが、中々引き抜けない。暫くやり取りをして辺地の浅瀬へ寄せて、何とか引き抜くと23cmの今日一番の良型であった。勿論これを囮に更なる大物を狙ったが、暫くして次に掛ったのは今日最小の18cmであった。この後は下流のガンガン瀬等も遣って見たが、アタリは無く、3時で納竿とした。今日は数は出なかったが、掛る鮎の型が良く、遣り取りが面白かった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8、1.2号、針一角7.0、7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/8/18:藁科川



今日は天気が安定せず雨の予報であったが、自宅付近では結構晴れ間が見えていたので、急遽釣行した。何時もの囮屋へ10時前と遅く到着すると、今日の天気予報の所為なのか、最近の釣果の所為なのか先行者は無し。いつ雨が降り出すかもしれないので短期決戦のつもりで囮を一匹のみ購入して、橋下の瀬を攻める事とした。何時もなら瀬脇のやや流れの緩やかなポイントから攻めるのだが、今日は流心脇の流れに囮を入れて行く。中々アタリは出なかったが、15分程経った頃、ゴミでも絡んだかの様に急に重くなり、下流へ囮が流れた。竿を立てても何の引きも無く、簡単に寄ってきたが、15cmの小型が口掛りで掛っていた。今日の水量では使えないかとも思ったが、囮を替えて、向こう岸の大石周りを攻める。すると竿には何のアタリが無いまま、目印が上流へ上がって行く、慌てて竿を立てると瀬を横切って手前まで囮を引っ張って寄ってきたので、引き抜くと18cmの良型であった。良型の囮が手に入ったので、流心を攻めて行くが、アタリは続かない。それでも彼方此方のポイントを探って行くと、一カ所では続かないが、ポツポツとアタリがあり、小型が追った。午前中の2時間で7匹が掛ったので、午後は釜戸の瀬を攻めれば、今日はツ抜けは簡単に行くと楽観して昼食とする。しかし車へ戻って昼食を取っていると、曇っていた空に急に真っ黒な雲が広がり始めた。心配になりスマホで雨雲をチェックするとの藤枝側の山には雷雲が近づいていたので、何れ直ぐに降り出すのだろうと思い納竿する事とした。着替えて帰宅する途中では大粒の雨がポツポツ落ちてきたが、結局、藁科川の上流部には大した雨は降らなかった様である。
今日は瀬を中心に攻めたが、掛った鮎は盛期の夏のアタリでは無く、何となく掛ると言った、追い星の薄い鮎が多かった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針一角7号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2016/8/31:藁科川



久しぶりの藁科川釣行である。10時前に川へ到着するが、釣人の姿は殆ど見えないので、何処へでも入れそうであった。そこで久しぶりに雛壇へ入る事として、囮を仕入れて川へ向かう。釣り支度をして川へ降りると、見える範囲で先行者は2名のみ、先ずは雛壇前の瀬から釣り下る。すると30分程で瀬の開きのチャラ瀬でコツンとアタリがあり針掛りしたので、竿を立てると口掛りの小型鮎が見えた。掛りが薄そうであったので慎重に引き抜こうとするとやっぱりスッポ抜けである。釣れない時のバラシ、特に最初の一匹目は致命傷である。やはりこの後はボウスハゼが掛ったのみで、下のガンガン瀬迄釣り下がったが野鮎が掛る事は無く、午前の部を終了する。一旦雛壇へ戻り昼食として、午後も続けるかどうか悩んだが、新しい囮が残っていたので、今度は雛壇の上流部を攻める事とする。すると今度は予想に反して始めて5分程で瀬の下の深い開きでアタリがあり、やはり口掛りであったが、掛りが深く、バラス事なく引き抜けた。しかし傷が深く片方の目まで掛ってしまい、囮にしてもあまり泳ぎが良くない。同じ様なポイントや瀬の中等を彼方此方攻めて見たが、全くアタリは出なかった。結構チャラ瀬には鮎の姿も見え、ハミ跡も確認できるが鮎の追いは鈍かった。結局、午後も最初の一匹のみで2時に納竿した。
使用仕掛:水中糸フロロ0.25号、ハリス0.8、1.2号、針一角7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/9/2:安倍川



藁科川の釣果が期待できないので、今日は安倍川本流に釣行した。何時もの竜西橋下流へ来ると前回の上流の瀬には数人の先行者が入っていたので、下流の瀬へ入る事とする。先ずは囮を野鮎に替えるべく、右岸側の分流のザラ瀬で泳がせる。すると5分程で良いアタリがあり、19cmが背掛りで釣れる。良い囮が手に入ったので直ぐに本流へ入れようとも思ったが、念のためにもう一度少し上流へ泳がせると、又も5分程でアタリがあり、17cmが掛る。何れも背掛りであり、ひょっとすると竿抜けかもと思い合流点迄50m程釣り上がるが、後は追いが無かった。そこで元へ戻り、本流側へ囮を入れると即反応があり、流れの中へ潜り中々出てこない。少し下りながら慎重に遣り取りをして、辺地へ寄せて引き抜くと、20cmの良型の背掛りであった。囮を替えて、流れの芯へ送り込むと強烈なアタリで下流へ走った。フロロの0.25号であったので更に慎重に遣り取りをして何とか引き抜くと22cmの良型であった。流石にこの糸では囮にする勇気は無く引き船に仕舞い、そのままの囮で続ける。するとやや上流で底バレ、次は腹掛りで引き抜きでスッポ抜けと連続でバラシてしまう。すると全くアタリが遠のいてしまい、やはり循環の大切さを思い知る。その後は上流や下流を移動しながら探って行くとポツリポツリとアタリがあり、16〜20cmを3匹追釣して午前の釣りを終了する。午後は竿を入れていないガンガン瀬の上流を二匹目の養殖囮を付けて攻めると又も強烈なアタリで下流へ走られて、頑張って竿を立てながら下流へ下がり遣り取りをするが中々浮いて来ない。段々下らされ、これ以上下がれない所で何とか囮が水面を切ったので、思い切って引き抜くと痛恨の糸切れ、親子ドンブリである。せめてもの救いは囮が養殖囮であったことである。仕掛けを複合に張り替えて続けるが、アタリは続かない。上流へ戻り続けると何とか一匹を手にしたが、後は続かなかった。その後2〜300m下流のガンガン瀬の間の深瀬へ移動したが、底バレだけで続かず、納竿とした。午前中の勢いでは久しぶりのツ抜けと期待したが、午後は失速して期待外れであった。それでも良型主体の遣り取りで久しぶりに友釣りを楽しんだ。
使用仕掛:水中糸フロロ0.25号or複合0.07号、ハリス0.8、1.2号、針てっぺん7.0号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/9/12:藁科川



先週の台風で安部、藁科川は増水して、未だ友釣りは無理だと思っていたが、念のために奈良間ライブカメラでチェックすると、何と殆ど濁りは無い。水は未だ10cm弱高く、垢も殆ど飛んでいて釣果は厳しいと思いつつも10日間あまり竿を出していない事、明日からは秋雨前線の影響で又増水で暫くは友釣りが出来ない可能性が高いので、急いで支度をして自宅を出る。何時もの様に9時前に川へ到着、当然釣り人の姿は無し。囮を購入して、先ずは釜戸の瀬へ向かう。川の様子はそれ程悪くなさそうであったが、やはり水が未だ多く釣り難い。先ずは手前の囮が入りそうなポイントを探って行くが野鮎の反応は無い。30分程で今度は根掛覚悟で向こう岸の辺地の大石周りを探っていると突然のアタリで流れから中々出てこない。慎重に竿を溜めて引き抜くと21cmの良型の背掛りであった。良い囮が手に入ったので急瀬から深場とあらゆるポイントを攻めるが後が続かない。一時間程で此処を諦めて橋下の瀬へ移動する。ここもやはり水が多く瀬の中は釣りづらいので、瀬頭の手前や向こう岸の辺地を主に攻める。先ずは向こう岸の辺地に良い色をした石があったので、養殖囮で泳がせるが反応はい。そこで分流のチャラ瀬へ囮を入れると一発で16cmの小型が掛る。この野鮎を囮に再び向こう岸を泳がせると暫くして18cmが掛った。やはり元気のある野鮎の泳ぎに誘われたのだろう。その後は何時もの瀬下流へ移動するが、やはり囮が入らず、辺地を中心に探るが、全くアタリは無いまま午前の釣りを終える。午後は雛壇へ移動して、すぐ下流の瀬から始める。ここは川幅が広がっているので何処へでも囮が入る状態であり、返って何時もこれ位の水量があれば面白いポイントと思われるほどであった。暫く向こう岸の辺地を泳がせていたが、反応が無いので、一旦囮を点検して再度空中輸送でポイントへ入れる。すると、囮が潜った瞬間にアタリが出て下流へ走って行き、何とか下流へ下り引き抜くと19cmの背掛りである。囮を交換して同じポイントを泳がせると、やや下流で追いが有り、17cmが掛る。これは残り垢で入れ掛りかと期待したが、後は続かななかった。やや下流へ下り左岸側の分流を泳がせるとポツリポツリとと2匹が掛った。その後は少し前に先行者が攻めた瀬の流心にある大石下へ囮を入れて泳がせる。先行者が攻めた後なので追いは無いだろうと油断して、下竿になっていた所に突然にガツンとアタリがあり、下流へ走られる。竿を伸されそうになるのを堪えて、下流へ走り、何とか竿を立てて引き抜こうとするが、中々出てこない。結局30m程下がった弛みに寄せて引き抜くと22cmの幅広の良型であった。囮には大きいので他の野鮎を囮にして再度同じポイトンを泳がせるとほぼ入れ掛りで20cmが掛る。その後もこの瀬でポツポツと18と19cmが2匹掛った。大石下流で残り垢が有ったのだろうが、先行者が攻めた後であったので、偶々時合に当たったのだろう。その後は更に下流へ釣り下がり、同じ様なポイントを探ったが、一回底バレがあったのみで追加は出来なかった。それでも良型含みで久しぶりのツ抜けも出来て満足した日であった。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8、1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/9/15:藁科川



昨日の天気予報ではあまり良くなかったが、朝起きて見ると空が明るい、それに午後には晴れ間が出る予報に変わっていた。明日からの雨予報、来週の台風など又暫く友釣りが出来なくなるかもしれないので、急遽釣行を決心してライブカメラで水況を確認すると濁りは殆どない。先の釣行で増水時でもそこそこの釣果があったので、二匹目のドジョウを期待して同じ雛壇に入る。11時前に到着すると先行者が一名釣り支度をしていたので、やや下流の瀬から始める。しかし昨日までの増水の影響で前回よりさらに高水で流心は囮が入りづらい。前回掛った向こう岸の辺地を中心に釣り下って行くが、全く野鮎の反応は無い。前回大型が追った大石下流も垢の状態はそれ程変わっていないと思われたが、同様である。結局午前中は坊主、昼食に雛壇へ戻り、土手から上流部を観察すると上流の瀬の向こう岸の辺地が良さそうであったので、午後は右岸側へ渡り、辺地の泳がせから始める。丹念に辺地を泳がせているとコツンとアタリがあり、18cmが口掛りで釣れる。囮を野鮎に替えて、更に上下流を泳がせるが続かない。今度は左岸側の辺地を泳がせると良いアタリで19cmの背掛りである。良い囮であったので辺地ばかりでなく、瀬の中も探るが追いは無い。再び午前中に攻めた雛壇下の瀬へ移動して同様に辺地を探ると直ぐにアタリがあり、18cmが掛る。午前中は全く追わなかったので、午後の時合かと期待したが、やはり後は続かない。それでも釣り下って行くと、流れの緩やかなポイントでポツリポツリと同型2匹を追釣したが、入れ掛りもなく、4時に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8、1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2016/10/14:藁科川



今年の竿納めを何処でするか悩んだが、何処もあまり良い情報は無いので、何時もの藁科川へ釣行した。午後からは日が差すとの予報であったので、ゆっくりと自宅を出て10時に何時もの雛壇へ到着。先行者が4、5名と以外に多く、水位が下がるのを待ちわびていたようだ。先ずは上流の瀬脇から始めて徐々に流心、向こう岸の辺地と探るが、全く追われる気配は無い。一時間程で諦めて、下流部へ移動。ここでも良さそうなポイントを隈なく探って行くが、やはり野鮎の反応は無い。辺地の石や流心の大石周りには結構良いハミ跡が見られるが、水温が低くて活性が低いのではと思われた。周りの釣行者の竿も曲がる事は無かった。結局、午前中は坊主に終わる。何とか最後の釣行で鮎の顔が見たくて、午後は新東名へ移動を決める。
ゆっくり昼食を取り、川へ降りる。橋下流の瀬には先行者が居たので、橋上流へ入ろうと川を歩いて行く。すると橋の真下の瀬頭の向こう岸の辺地に良い石の並びが見えたので、先ずはここで竿を出す事とする。静かに囮を泳がせること5分程で待望のアタリがあり、下流へ走る。慎重に少し下って引き抜くと19cmが口掛りでタモへ収まる。囮を野鮎に替えて同じポイントへ入れると直ぐにアタリがあったが、針掛りせずケラレてしまう。逆さ針を打ち直して、やや下流の流れがあるポイントを探っていると、囮を上流へ引っ張っていくアタリがあり、竿を立てると良型らしき引きで下流へ走る。あまり下流へ入られると流れも速く、橋の下で竿も立てられないので、竿を寝かして何とか上流へ引き上げようとやり取りしていると、急にファーと軽くなりバレてしまう。その後はアタリが無くなり、橋の下流の瀬が空いたので移動する。しかし全くアタリは無く、更に瀬の開きへ移動するも同様であった。午後から日が差す予定が外れ、数回薄日が差しただけで、この時間になると風が冷たくなってきた。今日は鮎の顔が見えた事に満足して今年の竿納めとした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8、1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)