KATOAYUの全国鮎友釣漫遊記

静岡県(2015年)


2015/6/1:気田川



今年の解禁を何処で迎えようかと釣友H氏と相談した結果、比較的人出が少ない気田川に決めた。朝6時前に現地に着いて日釣券と囮を購入して、去年と同じ宮川橋へ向かう。到着してみると何時もに比べて車が多く止まっており、橋下の瀬には既に多くの釣り人が竿を出しておりとても入れそうもない。その下流の竹藪前の瀬を見ると先行者は5人で何とか入れそうであったので、早々に支度をして川へ降りる。H氏は瀬の中程、私は竹藪前のトロ瀬に入るが、ここは昨年に比べて流心に石が少なく向こう岸の石周りがポイントと思われた。先ずは流心手前の石周りを狙うがアタリが無いので、本命と思われた向こう岸の石周りを一時間程彼方此方と泳がせで攻めるが、全く反応は無い。そこでやや上流の木が覆い被さるポイントへ移動して、空中糸が枝に架からない様に竿を寝かしたまま、囮を木の下へ引き入れると直ぐにビリビリとした待望のアタリで野鮎が掛った。竿を寝かしたまま下流へ下がり、竿を立てて引き抜くと、13cm程の小鮎であった。何とか囮になりそうであったので、囮を野鮎に替えて再び向こう岸の石周りを泳がせるがやはりアタリは無かった。30分程で諦めて、下流のH氏の様子を聞きに行くと、何とか2匹が掛り型もそれ程悪くは無いとの事であった。この時点で下流にも入る余裕が出来ていたので、H氏の下へ移動した。囮を新しい養殖鮎に替えて、流心脇の瀬に入れ、暫く引いていると良いアタリで15cmが掛り、その後も12〜17cmが4匹、ほぼ入れ掛りで掛った。午前中の不振は何だったのか思う程であったが、やはり「友釣りで一番大切なのはポイント」を痛感した。しかし、その後はパタリとアタリが止まり、ポイントも変えられず、早めの昼食とした。午後も同じポイントで始めるとポツポツと掛り、中には19cmの良型(成魚放流物?)も混じった。その後は上流にも空きポイントが出来たので移動してやはりポツポツと10〜18cmが掛り、何とかツ抜けが出来たので15時で納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2015/6/2:藁科川



今年の藁科川の状況を確認する為に釣行した。9時前に川へ到着したが、解禁二日目の割には釣り人が少ない。囮屋で昨日の状況を聞くと一番多く釣った人は40匹を超え、型もそこそこ良かったとの事であったが、この状況では良い思いをした釣り人は限られているのではと思われた。今年の年鑑札と囮を購入してお馴染みの雛壇へ向かうと、先行者は見える範囲では4、5人程である。一番入りたかった大石周りに先行者が居たので、更に上流の瀬に入る。如何にも釣れそうな石の並びのポイントを攻めるが、開始後30分してもビリともしない。仕方なく大石の泡立ちが消える辺りを静かに引くと、アタリが無いまま囮が下へ流れる。竿を立てると掛り鮎がやっと走り始める。今季初物であるので慎重に引き抜くと、何とか囮サイズの15cmであった。囮が野鮎に変わり、最初の瀬の上流のチャラ瀬を泳がせると、直ぐにアタリがあったが、10cm程のビリ鮎でリリース。その後は又アタリが無く時間が過ぎる。更に上流へ移動して、同じ様なポイントを攻めるが、やはりアタリなし。良さそうなポイントは昨日の解禁で殆ど釣られてしまっている様である。鏡岩の前の瀬へ移動して、瀬の中程に囮を入れると、直ぐにアタリがあり、16cm程の野鮎が掛ったが、引き抜く途中ですっぽ抜けてしまう。これ程追いが無い時に貴重な一匹であったのに残念である。気を取り直して同じ瀬の少し上流へ入れると、又も直ぐにアタリである。今度こそと慎重にやや下って引き抜くと17cm程の囮頃であった。次も割と早く掛ったが、15cmと小型になり、これでアタリが止まってしまう。雛壇に戻り昼食を取り、休憩した。午後は何処へ行こうか迷ったが、下流のチャラ瀬を釣り下ることとした。一匹目は10分もしない内に掛ったが、数が釣れるようなポイントでない為、次々とポイントを代えていく。ほんとに、ポツンポツンと掛るが数は伸びず、何とか4本が釣れた時点で、下流へ下るスペースが無くなり、移動を決める。今度は今後の釣行為にと福養橋下流の瀬を見に行く。未だ数人が右岸から竿を出していたが、左岸には入れそうであったので、竿を出すと瀬落ち上の棚で直ぐに小型が掛ったが、やはり後が続かず納竿とした。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)

鮎は知人に進呈した為釣果写真なし

2015/6/4:藁科川



昨日の増水で少しは鮎が動いた事を期待して、今日も藁科川へ釣行した。今日も雛壇周りは釣り人は少なく、何処のポイントも入る事が出来たが、今季未だ竿を出していない、雛壇上の大石周りを攻める事とした。先ずは大石周りを泳がせで攻めると5分程で囮ごろの16cmが背掛りで釣れた。今日は早く囮が変わったので期待すると、それを予感させるようにポツポツと2匹が続き、これはと期待するとパッタリとアタリが止まってしまう。それでも午前中はここで粘ろうと決めて続けるが、中々アタリが出ずそろそろ昼食にしようかと思った途端にアタリがあり、小型ではあったが囮が変わった後にポツポツとアタリが出始めて、30分程で5匹が掛った。午後も同じポイントを攻めるとやはりポツポツと掛った。中でも大石の間の絞り込みでは18cmが掛り、引きを楽しませてくれた。それでも3匹でアタリは止まり、ポイントを鏡岩前の瀬へ代えて始めると、今日も入れ掛りで2匹が掛ったが、後が続かない。その後は橋下の瀬へ移動して竿を出してみるが、アタリも出そうもなく30分程で納竿とした。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/6/15:中部天竜川



解禁3日目の中部天竜へ釣行した。8時前に囮屋へ到着し、日釣り券と囮を購入しながら解禁の様子を伺うと、解禁日は例年通り快調に釣れたとの事であったが、2日目にはガクンと釣果は落ちたとの事であった。其のせいか何時ものB型鉄橋下へ着いたが、先行者は5、6人と少ない。川を見ると殆どの石に青ゴケが発生しており、川全体が緑色に成っている。この川の状況での今日の釣果を心配しつつ、瀬の中程へ入り、竿を出す。先ずは手前の流れの緩いポイントから始めて、囮を替える事を考える。今日は囮として野鮎を選んだ事もあり、意外と泳ぎが良く、流れの強い瀬にも結構入って行く。それでも野鮎の追いは無く、段々と流心へポイントを移し、大石の裏側へ囮が入った途端に良いアタリがあり、やっと野鮎が掛る。慎重に引き抜くと16cmと小型ながら背掛りであった。予想に反して15分程で囮が変わったので、一安心して囮を替えて、やや強い瀬を攻めると5分程で良いアタリがあり、17cmが又背掛りで釣れる。これはと期待すると何時ものようにパタリとアタリは止まり、移動しようにも釣人が増えて移動も儘ならない。途中ケラレが2回ほどあった他は何事もなく時間が過ぎて行き、11時過ぎに早めの昼食に上がる。ゆっくり昼食を取り、12時に川へ戻ると狙い通り、他の釣人が全員川から上がっており、何処のポイントも選び放題であった。気になっていたやや下の瀬へ入り始めると、程なくアタリがあり、小型がポンポンと掛る。しめしめと思うも、やはり後が続かない。少し下りやや水深のある早瀬でもポツンポツンと忘れた頃に小型、遊び鮎が掛るが続かなかったので、2時には納竿しようと考えつつ続けていると、その時は突然やってきた。2時前になりそろそろ納竿と思った途端に良いアタリがあり、一匹目が掛るとその後に4連荘、本当に入れ掛りとはこの事を言う程に、囮がそのポイントに入ると途端に盛期の様な良いアタリで掛った。今季初の入れ掛りを楽しんだが、それは15分程で終わってしまい、又パタリとアタリが無くなってしまった。どうも群れ鮎の様でその後は上流へ移動した様で、上の釣人にポツポツ掛っていた。その後30分程続けるがアタリが無いまま3時前に納竿とした。
使用仕掛:水中糸複合0.07号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:競(ソリッド穂先)




2015/6/17:西河内川、中河内川



今日は玉川の長光寺へアジサイを見に行くついでに中河内川の様子を見る為に釣行した。午前中だけを考えていた事と中河内川の上流は工事の為時間通行止めであったので、先ずは玉川小裏へ入るつもりで、上助橋の袂の囮屋で囮を買おうとしたが、いくら声を掛けても留守の様であった。止むを得ず西河内へ上り、途中の囮屋で囮を一匹のみ購入して内匠へ入る。川を見ると以前と随分と変わっており、良かったポイントは砂で埋まっている様だ。その為か先行者は見えず鮎も薄い様に感じられた。先ずはチャラ瀬で泳がすが反応は無く、15分程で諦めて、大石の手前の流れへ入れて暫く待っていると待望のアタリがあり、15cmが腹掛りで釣れた。何とか泳ぎそうであったので囮を替えて、今度は同じ大石の反対の流れを攻めているとやはり15cm程が掛り、釣れないだろうとの予感を裏切って30分程で2匹と出だしは良かった。しかしその後はどのポイントを攻めても全くアタリは無く、下流へ移動を考えるも、下流から他の釣人が上がって来てしまったので諦める。少し上流の絞り込みの深みに遊び鮎が少し見えたので、囮を入れて見るが全く反応しない。一時間でここを諦めて、中河内川の玉川小裏へ移動する。ここも以前よりは少し石が埋まっているが、水量も多く良い瀬に成っている。先ずは瀬の上の平瀬から始めて、アタリが無いまま瀬の中へ釣り下る。すると瀬の中程で良いアタリがあり、16cmが背掛りで釣れる。囮を替えて続けると15cm程の遊び鮎が掛る。此処でも30分程で2匹と出だしは良かったが、後は続かず昼食とする。午後も同じポイントを攻めるがアタリが無いので、更に100m下流の瀬も攻めて見たがアタリは無く、終了とした。
此方は未だ水温が低く、石垢も薄いからか鮎の育ちが遅い様に感じた。本格的になるのは梅雨明け後と思われた。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/6/29:藁科川



今日は気田川へ釣行予定であったが、天気がはっきりしなかったので、何時もの藁科川奈良間に釣行した。今日も先行者は少なく何処へでも入川可能であった。先週は瀬でポツポツ追ったので、今日も福養橋の瀬へ入る事としたが、他の釣人も同時に対岸に入った。先週と同じポイントへ入るが、今日はやや水が高く釣りづらい。それでも流心の脇から攻めていると10分程で向こう岸側で良いアタリがあり、下流へ走る。何とか竿を溜めて引き抜くと19cmの良型が背掛りであった。良い囮が手に入ったので、少し流れの早いポイントを中心に攻めるが、アタリは無い。再び瀬脇を泳がせると14cmの小型が掛ったが、今日の水量では中々流れの中へは入らず、次は中々掛らない。瀬落ちへ移動してもアタリは無いので、鎧岩周辺の瀬を攻めるが、ケラレが一度あったのみである。一度昼食へ戻り、午後は釜戸の瀬へ入る事とした。此処もガンガン瀬が完全に無くなってなだらかな良い瀬が出来ていた。数人の先行者が居たので瀬頭から始める。一時間程色々なポイントを攻めるが中々アタリは無いので、瀬の中へ囮を入れると一発でアタリがあり、下流へ走る。竿を伸されそうになったが、何とか引き抜くとやはり19cmの良型であった。これを囮に瀬頭を泳がせると先ほどは反応が無かったポイントで16cmの遊び鮎が掛った。その後も続けるが、アタリは遠く、霧雨も降って来たので、2時で早上りとした。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/7/29:大千瀬川 (湯谷温泉泊)



藁科川の垢着きが遅れているので、西部の大千瀬川へ今季初釣行した。8時前に何時もの囮屋さんへ到着して川を見ると、キャンプ場上下には既に多くの釣人が竿を出している。とても入れそうもないのでタケヤブ裏へ向かう。主な駐車スペースには車が止まっているが川を見ると釣人は疎らで百m程は間隔があいている。此処は全体的に流れが緩やかであるが、丁度車を止めた前は瀬に成っており、誰も入っていない。早々に支度をして川へ入り、先ずは瀬の上の緩やかな流れから始めるが、アタリが無いので徐々に下り瀬頭にある大石の下の撚れに囮を入れると突然のアタリで下の瀬へ走られる。慎重に竿を立てて引き抜くと17cmの囮頃の野鮎が背掛りで上がった。囮を交換してすぐ下の瀬へ入れると5分程で次の19cmが掛り、開始15分程で2匹と快調である。これは竿抜けかと思わせるほどであったが、何時ものようにこの後は沈黙。一時間程でこの瀬を探り終わり、瀬落ちの深瀬へ囮を入れると、突如としてアタリが出始めて、18〜20cm級が入れ掛りになる。途中ケラレ、すっぽ抜け、底バレが多発したので、慌てて掛け針を一段大きくしたが、時既に遅しで針交換してからは一匹が掛ったのみであった。それでも此処で5匹を何とか引き船に入れることが出来た。その後はパピタリとアタリが無くなり、何処を探っても野鮎の反応は無くなった。再び瀬を吊り上がり、何とか一匹を掛けて、昼食とする。午後は上流の釣人がトロ瀬の泳がせでポツポツ掛けていたので、瀬の上流のトロ瀬から始めるが、中々掛らない。シビレを切らして、再び瀬を探るとやっと18cmが掛る。これで又掛り始めるかと期待して、瀬を引いたり、トロ瀬を泳がせたりしたが、2時間もの間全くアタリは無く、結局午後は一匹のみの釣果で納竿した。
トロ瀬での泳がせ釣りに徹底していた釣人にはポツポツ掛っていたのでトロ瀬で粘る事が大切であったと痛感した一日であった。
水中糸 0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス0.8号、針楔6.5号orハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背針使用、競(ソリッド穂先)




2015/8/12:藁科川



7月に釣行出来なかったので一か月半ぶりの藁科川釣行である。しかし今日は夕方から用事で、午前中のみの釣行である為、何時もより一時間早く自宅を出発する。8時前には川へ到着し、囮を一匹のみ購入して釜戸へ入ろうかと思うと、既に先行者が2名竿を出していた。諦めて何時もの雛壇へ向かうと、この辺りには先行者は見当たらない。支度をして川へ降りて石の状態を確認すると、辺地は垢グサレでハミ跡なく、流心の石も磨かれていない。そこで川を見ながら上流へ移動していくと、深場の大石は多少綺麗に磨かれている。特に鏡岩前の深トロの石が綺麗であったので、此処から始める事とする。先ずは落ち込み上部のチャラ瀬を泳がせるがアタリが無かったので、本命の深トロを泳がせると一発で根掛してしまう。有一の囮であったので、腰まで水につかり何とか根掛を外す事が出来たが、ポイントを荒らしてしまった。仕方が無くその下の大石裏の深場へ囮を送り込むと、今度は一発で野鮎の追いが有り、18cmが背掛りで釣れる。その後も大石周りの深場を攻めて釣り下るが、アタリが無いので、チャラ瀬を泳がせると良いアタリで次が掛る。入れ掛りは無いので、次々とチャラ瀬を泳がせていくとポツリポツリと野鮎の追いが有る。鮎が掛ったポイントでは思ったより追いが良く、囮が入ると直ぐに掛る時が多かった。雛壇下のチャラ瀬も良さそうなポイントは全て囮を入れて見たが、一匹掛ったのみであった。11時頃から福養橋下の瀬へ移動して瀬を攻めて見たが、全く追いは無く、一時間程で諦めて納竿とした。
今日は半日程で運よく7匹が掛ったが、一日やってもツ抜けは大変そうな状況である。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針楔6.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/8/14:中部天竜川



今日は最初気田川への釣行を考えていたが、昨日の雨で増水した様で濁りが出ている可能性があったので、中部天竜へ変更した。朝、家を出るとき何か忘れ物がある様な気がして何度も確かめたが、分からないまま出発した。何時ものように天然囮を購入して、川へ降りて、いざ着替えようと思ったら、何時なら釣バックに入っている釣用の長そでシャツが入っていない。この天気では半袖では日焼けが心配であったので、日焼け止めクリームを腕に万遍なく厚く塗り、釣りを始める。今日は先行者が思いの外多く、10人程が両岸から竿を出していたので、空いている橋の直下へ入る。先ずは左岸側から竿を出したが、この時間でも既に日差しは強烈で、肌を刺すように痛い。止む無く橋の日影に入って釣りを続けるが、アタリが無く、徐々に右岸側へ移動してゆく。しかしアタリは出ず、一時間程経ってからほぼ川の中頃から右岸側の瀬でやっと良いアタリがあった。慎重に少し下りながら竿を立てて抜きの体勢に入った途端に身切れのスッポ抜けである。中々渋い中、最初のアタリであったのでがっかりである。気を取り直して逆さ針を打ち直して続けるが、何処を攻めてもアタリは出ない。更に一時間程経った頃、最初の囮が流石にバテて、流れの強いポイントへは入らなくなった。止む無く2匹目の囮に交換しに元の左岸側へ戻り、囮交換する。2匹目の囮を使うのは今季初の事である。再びそのポイントから囮を入れると、直ぐにアタリがあり、今度こそはと更に慎重に抜き上げる。17cmとやや小振りであったが、囮交換出来た事で一安心であった。その場所で囮交換して流れに囮が入ると直ぐにアタリがあり、19cmが釣れる。しかし後が続か無い為、日差しに耐えられず、又橋の影へ避難して続けるがアタリは出ない。それでも30分程で右岸寄りの瀬で18cmが掛り、昼前に右岸のチャラ瀬で同型が掛るが後は続かない。昼前に大石裏でコツンとアタリがあったので小型が掛ったと思い抜き上げると鮎とは違う色の魚が飛んで来た、オイカワであった。これで午前中を終了として昼食とした。午後もやはり日差しを避けて橋下で彼方此方を攻めたが、全くアタリは出ず、2時で早上りとした。今日の反省は何と言っても長袖のシャツを忘れた事である。もっと彼方此方へ移動することが出来れば、多少釣果も上がったと思われる。
このB型鉄橋下も先日の出水で瀬が変わり、以前のように段々瀬や深瀬が無くなり、膝ぐらいの単調な瀬に成ってしまった。釣り易くはなったが、鮎の付場所が少なく成ってしまったのではないだろうか。この日も殆どの釣人が午前中で竿を畳んでしまい、午後も竿を出していたのは数人であった。
水中糸 0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針環付ギア7.5号2本チラシ、背針使用、競(ソリッド穂先)




2015/8/24:藁科川



明日からの台風の進路次第では又暫く鮎釣りが出来なく恐れがあったので、天気が心配であったが藁科川へ釣行した。9時過ぎに何時もの福養橋へ着くと釣り人の姿は見えず、最近の状況を物語っていた。今日は何処でも入川可能であったが、今年初めての釜戸へ入る事とした。釣り支度をして川へ降りて釣り準備をしながら、水温を見ると21℃しかない、何と何時もの年なら9月末の温度である。未だ水が高く、水温が低かったので追いが心配されたが、瀬の上の深瀬から始める。此処では追いは無く、瀬頭の大石周りへ移動して囮を沈めると直ぐにコツンとしたアタリがあり、下の瀬へ走った。慎重に少し下って引き抜くと、18cmの囮ごろが背掛りで釣れる。囮が野鮎に変わったので瀬の中を攻めるが、アタリは続かない。再び瀬頭の向こう岸の大石周りを泳がせると良いアタリで石裏へ走る。直ぐに竿を立てようとしたが石裏のゴミか何かに水中糸が絡み痛恨の高切れである。釣り始めから0.2号のフロロではやや不安であったが、予感が的中で養殖囮でやり直しである。それでも30分程で瀬の中で18cmが掛り、囮を替えると入れ掛りで掛ったが、引き抜きですっぽ抜けのバラシである。その後アタリは無くなり、最初の瀬上の深瀬へ戻り泳がせると良いアタリで掛るが、キャッチミスで掛り鮎がタモの外へ。この悪循環で完全にアタリが無くなり、彼方此方を探るが全く野鮎の追いは無くなった。午後は諦めつつも瀬の落ち込みアタリを丹念に探るが、中々アタリは出ない。それでも白泡が消える辺りへヘロヘロの囮を入れると野鮎の反応があり、20cm級が口掛りで釣れる。後は続かず下のトロ瀬の泳がせで忘れた頃に18cmが掛ったのみであった。
使用仕掛:水中糸フロロ0.2号、ハリス0.8号、針一角6.5号3本錨or複合0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、環付ギア7.5号2本チラシ、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/9/5:興津川



静岡県の河川は何れも長雨の影響で鮎釣りが出来ない状態が続いており、やや禁断症状が出てきた。そこで土曜日にも関わらず有一回復が早い興津川へ釣行である。未だ高水の為、上流部へ向かったが、釣人が考える事は皆同じで8時過ぎに川へ到着すると殆どのポイントには釣人が入っている。囮と日釣り券を調達し入川場所を探すが、上流部は初めてであるので中々見つからない。少し下って茂野島キャンプ場の駐車場に車を止めると、ゴミ拾いのボランティアの人は多かったが、釣人は数えるほどであったので、早々に釣り支度をして川へ入る。瀬の開きに入り、高水で垢が無い状態であるので、向こう岸の辺地の弛みの残り垢狙いで始めるが全く気配は無い。徐々に上流へ移動しながら良さそうなポイントを探るが全くアタリは出ない。11時過ぎに成り、橋下の瀬の中段に良い石があったので此処で駄目なら今日は諦めようと囮を出す。暫くはその石周りを攻めるが、やはりアタリは出ず、諦めかけた時、囮が急に向こう岸近くへ泳いで行った。その途端に強烈なアタリがあり、下のガンガン瀬へ走られる。竿を伸されそうになるが、何とか5m程下り慎重に引き抜くと21cmの良型が背掛りで釣れる。囮を替えてガンガン瀬を攻めると5分程で次が掛り18cmと囮頃である。これは残り垢のポイントかと期待したが、後は続かず又沈黙の時間が過ぎて行く。午後も垢が残っていそうなポイントを彼方此方探るが全くアタリがなく、2時に早上りして、やませみの湯で体を温める事とした。
使用仕掛:水中糸 複合0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針環付ギア7.5号2本チラシ、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)




2015/9/28:大千瀬川



やっと天気が落ち着いたが、もう鮎釣りも終盤を迎えてしまった。ほぼ一か月ぶりの釣行を何処にするか悩んだが、比較的川の状態が良さそうな大千瀬川にした。何時もの囮屋で日釣り券と囮を購入して、竹やぶ裏へ向かう。時間が遅いにも関わらず、駐車スペースがかなり開いている。釣り支度をして川へ降りると先行者は見える範囲で数名と少ないのは最近の釣果を物語っている。先ずは瀬頭の上のトロ瀬で泳がせから始める。彼方此方で鮎の跳ねは見られるが、追われる気配は全くない。一時間程で諦めて上流の瀬へ移動して続けるが、やはりアタリはない。周りの釣人も同様で全く竿が立つ様子は無かった。早々に諦めて早い昼食とし、午後は下流のトロへ移動する。此処も鮎の跳ねは多く野鮎は居るのだが、養殖囮では全く泳ぎが悪く追われる感じがしない。止むを得ず更に下流の瀬へ移動して、此処が駄目なら今日は終了しようと考えて始める。長い瀬を良そうなポイントに囮を入れていくが、やはりアタリは無く、2時前になる。最後にと向こう岸の良い石周りへ囮を入れて、「今日はまぐれでも当たらない」と呟いた途端に良いアタリで下流へ走られる。腹掛りが分かったので慎重に下って引き抜くと22cmのメス鮎であった。良い野鮎に代わったので、この瀬を再び上から探り直すが、全くアタリは続かなかった。先ほどの跳ねが見られたトロへ戻り野鮎を使って泳がせてみると、15分程でアタリがあり、21cmが背掛りで釣れが、追い星は小さく群れ鮎と思われた。その後も1時間程でポツリポツリと2匹が掛ったが、後が続かず納竿とした。
使用仕掛:水中糸 複合0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針一角7.5号3本錨、背バリ使用、使用竿:メガトルクV




2015/9/29:藁科川



今週後半には再び雨模様の予報に、未だ早いと思われた藁科川へ釣行した。何時もの囮屋で囮を購入して釜戸の瀬へ向かう。水位情報ではほぼ平水に戻っているはずなのに、未だ水が高く瀬には囮が入りそうもない。先ずは瀬頭のトロ瀬で泳がせるが追われる気配は無い。徐々に下がって瀬の開きの浅瀬に囮を入れると直ぐに追いが有って、やっと囮が変わる。元気な囮に変わったので、ガンガン瀬へも囮を入れるがアタリは無い。この時期はやはり浅瀬かと思い最初に掛った周りのチャラ瀬を泳がせると16cm程が背掛りで釣れたが後は続かない。更に釣り下がりトロ瀬にも囮を入れるが、全く鮎の姿もなく、午前中は終了する。午後は橋下の瀬の開き、更に下流の鏡岩のトロ瀬などを攻めるが、全く鮎の気配は感じられず、早上りとした。
今季の藁科川は雨に祟られた一年であり、まともに竿を出せたのは解禁初期だけであった。今年は全体を通して釣行数、釣果とも少ない年となってしまった。来年に期待して今季は竿納めとした。
使用仕掛:水中糸 複合0.07号複合(ダイレクト結束)、ハリス1.2号、針環付ギア7.5号2本チラシ、背バリ使用、使用竿:小太刀(ソリッド穂先)