勉強会「鬼頭塾」



 『変貌する城下町名古屋の周縁部  前津小林村庄屋留帳』 (毎月第3金曜日、午後1時半から1時間40分)

 名古屋開府から100有余年、経済的発展や宗春の積極財政政策などを経て、名古屋の城下町は当初の碁盤割の区域を超え周辺部へ拡張していきました。このため、周縁部の村々も家が建ち、城下町と一体化しつつ、様々の課題を抱えるようになりました。このため、尾張藩は享保8年(1723)に寺社門前地を、同13年(1728)には町続きの村々を町奉行管轄地に編入し、町行政の一元化を図りました。

 現在では名古屋の中心部である名古屋市中区の矢場町から下前津(上前津と東別院の間)にかかる「前津小林村」も、村から町へと大きく変貌しつつありました。

 宗勝期(1700年代半ば)を中心に、宗春の治世が残した残滓の清算や新たな発展を遂げつつある「前津小林村」を、その庄屋の留書を通じ、様々な出来事や世情を読み解き、その変貌を学びます。

 原本は、名古屋市鶴舞中央図書館所蔵本です(飼沼)。


 『蓬州旧勝録 巻四』を原文で読む! (毎月第3金曜日、午後3時半から1時間50分)       参考

 安永8(1779)年の蛙面坊茶町(あめんぼうちゃまち/鈴木作助)の自序を持つ蓬州旧勝録、いよいよ第四巻に入ります。
 
 この巻では、巻一から巻三で取り上げられた名古屋城郭内・碁盤割とその周囲に続き、その外側を名古屋中心部の西側から南にかけ、(1)巾下・廣井の一部、(2)前津小林、(3)南寺町、(4)日置について取り上げます。
  
 「名古屋」は巻五までです。以下熱田、愛知郡等と続きます(飼沼)。


 講師は、いずれも歴史や古文書に造詣の深い鬼頭勝之先生。以前、高校の先生をされていただけに、その授業ぶりには定評があります。あなたも楽しみながら、地元の歴史に触れてみませんか。

 受講料は、いずれも1講座1000円です(資料代を含む)。出席した当日、会場でお支払い下さい。少人数でやっており、和気あいあいの雰囲気です。

 先ずは「お試し」(無料)を。事前に下記の飼沼世話人宛にメール下されば、資料を準備します。飛び入り参加も大歓迎です。   ⇒ ⇒ ⇒ Email: nagoyasansaku@gmail.com



 2022年のスケジュール

 
   月 日    講義内容    講義内容       会  場    備 考
 3月18日(金)   『前津小林村庄屋留帳』
 (13:30~15:10)
『蓬州旧勝録 五』
(15:30~17:20)  
  名古屋青少年文化センター
  ※ナディアパーク 9階

  研修室   アクセス
 尾張文化
 芸能研究会
 4月15日(金) 『前津小林村庄屋留帳』
 (13:30~15:10) 
『蓬州旧勝録 五』
(15:30~17:20)   
  名古屋青少年文化センター
  ※ナディアパーク 9階

  研修室 
 尾張文化
 芸能研究会 
 5月20日(金)    『前津小林村庄屋留帳』
 (13:30~15:10) 
『蓬州旧勝録 五』
(15:30~17:20)   
  名古屋青少年文化センター
  ※ナディアパーク 9階

  研修室 
 尾張文化
 芸能研究会 



 塾生のブログ    古文書を読む! ~自主運営勉強会はじめました~


 塾生の声

 鬼頭塾の魅力を探る(飼沼)

 講師の魅力

鬼頭塾の〈売り〉は、なんと言っても鬼頭勝之先生の「語り」です。鬼頭先生の博覧強記と歴史を見る目の「おもしろさ」にあると言っても過言ではありません。

単にテキストを読むのではなく、書かれた内容について原典まで遡って検証し、『小治田之真清水』の引用が不正確である事もしばしば指摘されました。当時の出版事情のためか著者岡田啓の間違いかは不明ですが、古文書を読むとき、ついつい字面に追われて内容の検証がおろそかになってしまいます。

また、歴史をメカニカルな「合理主義」のみで捉えることなく、人間の心情にまで立ち入った理解と解釈を提起され、非常に「知的刺激」に満ちた講義です。 

 皆が先生

 受講生といえども、講義内容について発言は自由。いわゆる初歩的質問からそれぞれの知識や専門性を生かした発言まで出来ます。講師と受講生・受講生同士の意見交換により、より豊富化、深化されます。

 幅広い知識

 鬼頭先生が入手された江戸期の信仰、民俗、習俗資料の説明があり、テキストにはない歴史の知識が幅広く得られます。





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