魚が釣れる時もあれば一匹も釣れない時もある。
太陽の光がまぶしい夏の真っ最中!
久しぶりで、近くの沢に、弟と岩魚釣りに行くことになった。
釣竿を担いで、エッチラホッチラ、流れの急な沢を、
釣り登った。 しばらく行くと、とある滝に差し掛かった。
この話と、殆ど同じような「日本昔話」が、テレビで放映されたが、
その著作権を侵害するものでもない。
私が、その旅館のご主人より聴いた話は、西暦1970年頃・・・!
その滝は、落差20メートルもあろうか・・・
激しく叩き付ける、滝の水は、深く深く滝壺をえぐっていた。
若者は、その滝壺に竿を投げ入れたが・・・幾ら、竿を投げ入れても・・・
ちっとも魚は釣れない・・・・・。    どうしたんだろう!
おかしいなぁー、この滝壷に岩魚がいないわけはない・・・・・・
釣竿をあげ、滝壺を・・・そっと・・・覗いてみた。!
太陽の光にきらきら光る、滝壺の水の中を、目を細めて覗いてみた。
うぉー、いたいた、1 メートル程のでっかい岩魚が滝壷の底を悠々と泳いでいた。
立っている足が、震えてきた。 うーん、何とかこのでかい岩魚を釣りたい!
若者は、何回も何回も、釣竿を滝壺に投げ入れ、岩魚が釣れるのを待った。

やがて、日が暮れる時間になった、やむを得ない、今日は帰ろう!
昔々、福島県の南会津地方のとある山奥に、釣りの好きな若者が住んでおった!
若者は、農作業の合間を見つけては、近くの沢に、岩魚釣りによく出かけたと言う。
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