山形県の最上川の支流に相沢川という・・・人の名字の名を付けた川がある。
その川の上流に、これ又人の苗字と同じ名前の小林川と言う支流がある。
なぜ、人の名前と同じかは不明だが・・・今回は、この川での釣りの話です。
陸羽西線に狩川と言う駅がある、その近くの最上川に最上川橋と言う橋があり、それを渡り最上川の対岸を少し上った所に363号線
の県道の入り口がある。その道を、グニャグニャと登り、グニャグニャと降りた所に小林川があった。
川沿いの両側には田んぼがいくつもあり、その川沿いを進んだところに、車が駐車できるほどのスペースがあった。
既に、そこには渓流釣りに来たと思われる、スズキのジムニーが駐車していた。
いやぁー、先人が居るわいと呟きながら、上流の渓相を見るため車を上へ上へと走らせた。
車は、段々川から遠ざかり山のてっぺん迄登ってしまった。
やむを得ず、別の沢に行こうと山道を降りてきたら、さっきの場所で、先人の人が釣りから戻って来た所だった。
釣れましたか ? いやぁー、釣れなかったよ ! ルアーですぐ上の堰堤でやったのだが、釣れなかったよ。
でも、サクラマスがルアーを追って来たよ。 それで、この後、上流を釣るんですか ?
いやぁー、自分は、別の川に行く予定だよ。だから、この沢の上流を釣ってください。結構楽しめますよ・・・。
・・・と言うわけで、沢沿いの道を少し車を走らせ、その上から釣ることにした。
沢の両側は、コンクリートで縁どられ、降りる場所をやっと探しあて、早速釣り糸を流した。
すぐさま、ぐっぐっぐっと、糸は引っ張られ、23 センチほどのイワナを釣り上げた。
さっきの釣り人は、山女魚しかいないよと言っていたが、今日の最初の釣果は岩魚だった。
釣りガイドには「岩魚」とも書いてあったので「やっぱり」と、思った。
入渓前に、沢を眺めたら、結構な川の流れで、沢山の釣れそうなポイントが確認された。
こりゃぁー、今日は大漁かも・・・と、胸がふくらんだ。
直ぐ、次のポイントで、20センチほどの山女魚が釣れた。幸先の良い釣果である。マスマス、胸がふくらんだ。
所がどっこい、その後は連続的な好ポイントがありながら、一匹も釣れず、姿すら現われなかった。
とうとう、堰堤まで釣り登った。じっくりと、堰堤で釣り続けた、やっとの思いで、13センチほどのイワナが釣れたが、リリーズした。
エンエン、150キロも走ってきて釣果が2匹では、釣りを道楽とする自分には悲しい限り・・・・。
堰堤を登り、その上流に行くことにした。  誰も、この上に行っていないのか、藪また藪をかき分け堰堤の脇の藪から川原に降りた。
ザラ瀬だが、清らかな水が先日の雨で、トートーと流れていた。
まずは、木の根っこの下の流れに釣り糸を流した。22センチほどの山女魚が釣れた。
しばらく上流に進むと、また、堰堤があった。ごぅーごぅーと、堰堤から大量の水が落ちていて、深い淵もあった。
夏の太陽に、水のしぶきが白く輝き、眩しく感じられた。まず、その堰堤の左側の落ち込みの淵に、釣り糸を流し込んだ。
キラリと白いモノが飛び跳ねたのを見たっ。釣り糸には何のアタリも無く、とりあえず、糸を引き上げ餌を確認した。
もう一度、同じ場所に釣り糸を流し込んだ。
その時であった、グイっと釣り糸は深みに引き込まれ、糸が何度も何度も音をたてて右へ左と引っ張られた。
糸を切られないように竿を立て、ゆっくりゆっくりと、釣り上げる場所を探しながら後ずさりした。
格闘すること、13分、浅瀬から砂利が敷き詰められた川原にやっと引き上げた。
キラキラ輝く尺サイズの銀鱗がバッタバッタと飛び跳ねた。尺サイズの山女魚であった。
逃げられないように、すぐさま、〆て、がたがた手を震えさせながら、写真を撮り、魚籠に収めた。
その堰堤の右側で、24センチ程の山女魚も釣り上げた。その後も、その堰堤を攻め続けたが釣れなかった。
時間も時間、15時を過ぎていた。
その堰堤を登ろうと道を探したが、道もなく、かなりの崖であったので、今日の釣りは此処までとした。
なを、この近辺には田沢川ダム、玉簾の滝、鳥海山、酒田市の山居倉庫 等々、観光名所が沢山ある所でもある。
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