日々のエッセイ  2

  

 
10月は秋真っ盛りのはずですが、晴れた日の昼間は町の風景に、
夏の余韻を感じます。
 この時期、カフェに行ったら、テラス席を選びます。頭の上に広がる
青くて高い空を、目で
追いかけて。店を彩る花も、まだ夏色でした。


            


 いろんなお店で、ラ・テ・アートを見掛けるようになりました。
ハートだったり、花だったり、動物だったり、文字だったり。そんな中でも、
気に入っているのは、これ。
とぼけた顔が、かわいくて。


                 


 それでも秋は、少しずつ、まわりにやって来ていますね。
この間、夕方のポストを開けたら、大きな形の良い落ち葉が、そっと
入っていました。
  誰かのいたずらかしら? と思ったら、ちゃんと切手が貼ってあり、
わたしあての手紙だったのです。
 手紙の主は、昔、東京新聞でコラムを書いていた時に、一度だけ取材に
伺った、呉服屋さんでした。新米記者だった頃の懐かしい記憶と、秋の
気配が心に静かに広がっていきました。

  秋の風景といえば、おととい、午後4時半ごろ、神宮前から赤坂に
向かって、車を走らせていたら、一瞬、町が銀色に見えました。
秋の光の魔法でしょうか、まっすぐ続く道路も、両脇のビルも、なにもかも
色を落とし、信号の緑や赤だけが、モノトーンの絵に垂らしたインクの
ように、くっきりと輝いていました。
素敵な風景が見られたなぁと思う瞬間でした。




トップベージに、もどる

前回のエッセイへ、もどる
次回のエッセイへ