北国街道と京都・近江の旅 
お盆の墓参りで武生に行き京都・近江へと足を延ばしました。二十数年ぶりに国道365号線(北国街道)を通り木之本に抜け、湖西を通り京都にはいりました。
京都・近江では、送り火、上賀茂神社、貴舟社、三千院、水郷めぐり、八幡山城、安土城資料館を見学。
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8/16
 北国街道は、柴田勝家が賤ヶ岳の戦のとき山越えをした古道です。
越前市(旧武生市)陽願寺が菩提寺なので墓参りをすませ出発しました。
陽願寺の参道に前田利家夫人「まつ」の念持仏が安置されている厨子が有名。かっては武生市街を東西に北陸道が貫き道路の中央に用水が流れ、その両側に松の並木が茂り、国府の面影を色濃く残していましたが40数年前に道路拡幅のため暗渠となってしまいました。現在の市街地空洞化を見るに大切な遺産を無くしたものと残念でなりません。一部残っていますので探索を。府中3人衆の城跡の探索なども。
 JR今庄駅前の「蕎麦屋」でおろし蕎麦を昼食に。高いが美味しい、最近上品になってしまったかな?。
気品ある蕎麦なら武生の国分寺近く「うるしや」が絶後。
「ぶっかけおろし蕎麦」の野趣を求めるなら、今立の「勘助」がもうたまらない。親子丼やカレーなどとメニューが混在していてこれこそなんでも食堂。元々、おろし蕎麦はこんな味なんて主張せずに亭主がさらりと出してくる。でも、亭主が運んでくるのはおろし蕎麦だけなんだ。
 北国街道の写真は、車窓を懐かしむに必死で取れていません。街道は、高速道路が未開通時には短時間で滋賀県に抜ける道として重宝されていました。なにせ、最初に通過した30数年前当時は武生(大塩村)から木之本まで信号機が1個も無かったのです。栃ノ木峠、椿坂峠とかなりな急坂が続いていますが、現在は、全て舗装されていますので安心して通ることができます。
 今庄ICから木之本ICまで高速道路を降りて走るのも楽しいかも知れません(42km)。
栃ノ木峠近くには木の芽峠があり、敦賀に抜ける平安からの北陸道(自動車は不可)が残っています。かって、道元や芭蕉が越えた峠です。歩いてみるのも。
 余呉湖で休憩し、161号線から湖西道路を一気に京都に向かう。湖西道路が無料になった途端に混雑し始めたがまだまだ名神高速を通るよりは速い。マキノ道の駅の鯖寿司が美味しい。
 五山の送り火六文字中5文字をみることが出来た。大文字、妙、法、左大文字、舟形です。
左京区高野橋の上と右岸から(法、大)、カナート洛北の4F駐車場から(左大、舟形、妙)がみえた。カメラの腕が悪くうまく取れませんでした。三脚は必需品なのですね。

※「うるしや」さんがなくなられたなんて知りませんでした。かって、生家から50mほどのところにあり、親父なんぞは座敷で酒を食らっていました。あっしぐらいでしょう。おろし蕎麦をぶっかけで食べて亭主に追い出されなかったヤンチャ坊主は。いつ頃からか、いつ行っても休業の看板が上がっていて、日曜日で又我侭しているのだろうと思っていました。ご冥福をお祈りします。

8/17
上賀茂社から貴船へ行ったものの大渋滞。すれ違いもままならず、奥へ奥へ。神社を通り過ごしてもUターンする所も無し。仕方ないのでひたすら奥へ。
林道のような(そのもの)細い悪路。地図では芹生へと書いてあるものの、不安。
アブに襲われつつ(エアコンはエンジンに負担になるので入れない)やっとのおもいで芹生峠標高680mに到着。
 峠を下り芹生へ。そこから、鞍馬への近道ありの看板。地元の人に尋ねると輪達があり相当の悪路とか。遠回りでも国道477号を行ったほうが良いとの事。忠告に従い前進あるのみ。またまた同じようなみち。国道へ出たもののしばらくはバスも通る舗装道?。狭いが国道。昼はとっくに過ぎ。路肩で昼食。(食料だけはあった。)
 鞍馬諦め三千院へいくことに。着いたときには疲労困憊。四駆で無かったら引き返すしかなかったかも。三千院は昨年も母、女房と3人で出かけたのですが丁度、往生極楽院の天井画を復元模写するため寄進を募っておられたので母が幾許か寄進しました。天井画の完成の葉書を頂き母に代わり拝観したもの。大原はやはり平家物語大原御幸・寂光院なのですが今回は拝観しませんでした。

 もともとどこかの道の駅に泊まるつもりでいたので琵琶湖まで一目散。
「スパリゾート雄琴とおりゃんせ」でお風呂にはいり、食事、仮眠。宿泊はできないので、琵琶湖大橋のたもとの道の駅(琵琶湖大橋米プラザ)へ。
車内を設営して一泊。(今道の駅で泊まるのが流行っている。駐車は無料、トイレはあるし。)
 子供達が中学生頃までは、春・夏と必ずキャンプに行っていた。最近はオートキャンプ場など整備されて来ていますが、当時は水場とトイレだけの小さな村営キャンプ場があちこちにあり、予約しなくてもテントを張ることができました。要予約のキャンプ場なんて旅の楽しみを奪っていませんか、ポイントを決めあとは自由に旅を楽しむスタイルが好みです。
 ノアの座席を倒しフラットにしたのですが、車の中で宿は座席が凸凹でそのままでは無理みたいです。トヨタさん何かいいアイディアはありますか?。次回はとりあえず座布団を用意してみよう。暑さ対策には網戸用の網を加工しマグネットで止め、乾電池で動く蚊取り器を準備したが効果があったようです。

8/18
 それから近くの浮御堂を見て琵琶湖大橋を渡り近江八幡の水郷めぐり、ロープウエイで八幡山へ上り秀次の無念を偲ぶ、安土へ。(写真は八幡山から琵琶湖・長命寺を望む)安土城の隣の山が佐々木氏の居城「観音寺城」で戦国最大の山城などとはついぞ知らなかった。もう山登りは無理なんです。残念、。
JRびわこ線安土駅裏の「城郭資料館」で安土城天主閣の1/20ミニチュアを見る。近江風土記の丘で、「安土城考古博物館」と「信長の館」にて、復元された安土城天主(五層・6層部分)を見学して帰路に。「信長の館」は箱物の中でも必見の施設だ。もったいなくて写真も写しませんでした。6層部分を見るのに老人・障害者用のエレベーターを是非付けてあげて欲しい。
 8号線を下り米原ICから北陸高速に乗りこみました。道路標識によってはmaihara maibara元々どちらが正しい。
大変な目に遭いましたが無事帰れました。
 今度貴船鞍馬へ行くときは電車かバスに。でも駅からだいぶありそう。手前で駐車させシャトルバスにすればいいのに。後でネットで見たら車両進入禁止とのこと。実際には車がどんどん進入していました。上高地の様に、ちゃんと車両規制したらどうでしょうか。消防車・救急車だろうと絶対に通れませんよ。
山科本願寺跡も見れなかったけど、大文字の送り火を見れたのはラッキーでした。