9月16日に愛知県に上陸した台風18号、一時は四国に上陸の心配もありましたが、おじさんの近辺では被害はありませんでした。日曜日に予定されていた運動会(体育祭)が延期になった中学校はあったようです。
しかし京都府、滋賀県と福井県には運用が始まったばかりの特別警報まで発令され、各地に大きな被害が出ました。被害に遭われた方々の一日も早い復興を願うばかりです。
NHKのニュースでは被害の様子や暴風の中、飛ばされそうになりながら出勤している人の様子などが報じられていました。その中で小学校中学年くらいの女の子と母親が動物園の前で、「せっかく来たのに休園になって残念」というようなことを言っていたのが気になりました。
9月16日の朝日新聞「天声人語」は「神出鬼没で暴れるゲリラ豪雨と違って、台風は強大な「正規軍」の来襲を思わせる。」と始まっています。おじさんが若い頃にはテレビかラジオでしか最新の台風情報を得られなかったのですが、今ではインターネットでいつでも得ることができます。台風の来襲はしっかりと把握できるのです。
台風への備えは万全に<2012年6月20日>でも書いたように,台風が近づきそうなときは備えをします。今回も飛びそうなものはきちんとしまいました。隣の家は物干し竿も片付けていました。
それなのにもうすぐ台風の直撃を受けるかもしれない地域で、動物園に出かけることがおじさんには理解できません。早くからその日を楽しみにしていた、その日にしか行ける日がなかった等の事情はあるかもしれませんが、まずは危険を避けることを最優先にすべきだと思うのです。
悪天候ではなくても平常より条件の悪い天候で登山や海水浴・川遊びをしていて遭難したということもよく聞きます。「それもせっかくここまで来たのだから」とか「この日しかないから」などの理由で無理をした結果ではないでしょうか。
動物園の母子の場合、子どもがどうしても行きたいと駄々をこねたとしても、絶対に連れて行かない、行ってはいけないと教えることが大事だし、そのことを教えるためのいい機会だったと思います。
NHKがこの母子をニュースで報じたのは、そんなことを考えて欲しかったからでしょうか。