熱中症対策グッズの落とし穴

2013年8月10日

月に一度は生家に帰って墓掃除をしています。12月から3月くらいは草もほとんどないので、少しの草引きと掃除だけですみますが、5月になると草引きに草刈りも加わります。そして6月から9月は暑さとの闘いもあるのです。

先日はまだ暗い時に出発して、7時頃からお墓に行きました。生家から小高い山の中頃にあるお墓までは歩いて15分くらい、途中で会った人に「暑いね」と声を掛けると「もっと早う来んからよ」と言われてしまいました。

去年、NHKの「まちかど情報室」を見ていて「これは良い」と思った物があります。冷凍室で凍らせる保冷剤が細長い形状になっていて、さらに曲げることができるのです。それを専用のカバーに入れて首に巻いて熱を吸収するのです。

値段も手頃だったのですぐに購入して、実際に墓掃除で試しました。最初に巻いたときは良かったのですが、首に巻いたときの輪が大きすぎて作業している内に冷たい部分が首に当たらなくなるのです。でもこれはカバーを工夫すれば対応できそうです。新しいタイプはもっと短くなって今の問題も改善されているようです。

次に保冷時間の問題を感じました。冷凍庫から出して使うまでに2時間くらいなので、クーラーバッグに入れている間に保冷時間が短くなります。それで新聞紙に包んでもう少ししっかりしたクーラーボックスに入れることにしました。そしてお墓までは新聞紙に包んだままにして、作業を始める前に巻くようにしました。

それで少しは改善しましたが、冷凍庫から出して2時間以上も経ってから巻くという使い方に無理があるのかもしれません。実際に散歩のときに使うと結構効果がありました(見た目は良くありませんが)

ところがこのマフラーに落とし穴があると気がついたのです。草刈りが終わってマフラーをはずすと首のまわりが涼しいのです。

草刈りをしている間に保冷効果が全くなくなっています。それだけならいいのですが、保冷のマフラーが断熱のマフラーになってしまい、熱を発散できなくしていると感じました。 冷たくて気持ちのいい状態から徐々に効果がなくなるのに加え、それなりに作業に集中しているので、暑くなっているのに気がつかないのです。

このような作業だけでなく、デスクワークや睡眠時にも使えそうですが、保冷効果がなくなったのに気がつかずに長時間巻いたままにしておくと、逆に熱中症の原因になるかもしれません。 熱中症対策に限らず、どんなに効果のあるものでも使用法には充分な注意が必要だなと感じました

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