危険な使用法のシーンに対する
NHKの回答

2011年9月10日

前回の「ニュースの映像が危険な使用法を広めてしまう」について、NHKに質問しました。質問の内容は、

8月18日の朝のニュース「岩手・大槌町 来月仮設校舎へ」の中で建設作業員が脚立の天板に立って作業している映像がありました。

脚立の天板に立つことは危険なので説明書などにも注意書きがあります。敢えてこのような映像を放映することについてのNHKのお考えをお聞かせいただけないでしょうか。 なお、この映像を見て誤った使い方をする人が出てはいけないと思い、ごく少数にしか読まれてはいませんが自身のホームページ「おじさんとおばさんのつぶやき」 http://www7b.biglobe.ne.jp/~b7www/ で「ニュースの映像が危険な使用法を広めてしまう」<2011年8月20日>と題して問題点を指摘しています。

文字数の関係もありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
  またこの映像の1コマを引用していますが、不都合なら削除します。

というものです。それに対してのNHKの回答は、

脚立に立って作業しているシーンがあるけれどもその行為を紹介したのではなく、校舎の建設作業風景と工事の進捗状況を紹介したものです。

という趣旨のもので、それ以上のことは書かれていませんでした。なおNHKの「みなさまの声にお応えします」のページには「NHKからの回答は、お客さま宛てのものであり、内容を転用、二次使用することは固くお断りいたします。」と書かれているので「内容の転用・二次使用」には当たらない範囲との判断で趣旨のみを紹介しました。

「脚立に立った行為を紹介したのではない」ということは分かった上での質問です。「建設作業風景と工事の進捗状況を紹介」するのであれば、「脚立」のシーンが絶対に必要ではないでしょう。それなのに敢えてこのシーンを放映したことについての回答にはなっていません。

回答はNHK盛岡放送局からでした。質問を該当の制作局に回してそちらで処理をさせたということだろうと推測ています。しかし該当の制作局はこのシーンを問題と思わずに放映しているわけですし、指摘に対しては少しでも問題にならないように処理したいと思うでしょう。

「みなさまの声にお応えします」との窓口を設けていても、このような対応では意味をなさないと思います。視聴者の意見を真剣に聞き、より良い放送を目指すなら、制作に関わっている部署ではなく、第三者的な立場で客観的に判断できる部署が回答すべきだと思うのですがどうでしょうか。

それとも「脚立」の件はおじさんが過剰に反応しすぎているのでしょうか。

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