1週間ほど前、夜中に地震がありました。震源は島根県で、高知では震度1か2くらいだったようです。数日前の昼間にも書棚のガラスが鳴った(?)のでテレビを見ると瀬戸内海で震度2くらいの地震でした。
高知では何年も前から「南海地震についての備えを」とテレビやラジオでも呼びかけています。我が家でも家具の固定や防災用品の準備などに気を付けています。食料や水も備蓄していますが、まずは身の安全を守ることだと思います。
そのために必要なものとして、バールを2本用意しています。バールと言ってもピンとこない人がいるかもしれないので説明します。釘抜きと言ったら分かるのではないでしょうか。工作などで使った経験があるとすれば20〜30センチくらいのものでしょうが、それよりもずっと大きなサイズ(90Cmなので畳の短い方くらい)のものを用意しています。
1つは寝室に置いています。これはずっと前からなのですが、今は寝室と違う階にも置いています。寝室に置いているのは、寝ているときに地震が起きてもすぐに取れるためです。もう1本は階段が使えなくなった場合のこともありますが、とにかくすぐに取れるように1階と2階の両方に必要と思ったからです。
使い方は、家具や柱などが倒れてきた場合にそれを除けることが考えられますが、これはかなり被害が大きいときのことでしょう。それよりも窓やドアが開かなくなったときにこじ開けたり、ガラスを割ったりするといった使い方が多いと思います。
このようにバールを2本用意したらいいということを、最近テレビでおばさんが見たそうです。そこでは1本は寝室に、もう1本は玄関が開かなくなったときに外から助けてもらうために外に置くように言っていたそうです。ですが、これには二人とも反対です。
地震が起きたときにすぐ使えるということは、普段でもすぐに取れる状態にしておくということでしょう。それは防犯上、大きな問題だと思います。泥棒にわざわざ道具を貸すようなものです。おじさんはクワやスコップなども外には置かないようにしています。
全ての家庭がということは無理でしょうが、多くの家庭がバールを用意しておけば、地震発生後に近所で閉じ込められたりした人を救助に向かうときには自分のバールを持参できます。近所の人を救助しようと思う人は、バールの必要性が分かれば自分で用意しておくでしょう。
地震への備えは大事ですが、そのために防犯がおろそかになっては大変です。身の安全を守るために、「しなければいけないこと」と「してはいけないこと」をもう一度整理して考え直さなければと思いました。