先日松山に行く用があったので、おばさんと一緒に「地球最古の恐竜展」を見に行ってきました。会場のアイテムえひめは初めてだったので、早めに出発して館内にある物産観光センターなどを見て回りました。開場の10分ほど前に恐竜展の入り口に行くと、テレビで宣伝しているせいもあったのでしょうか、そこそこ並んでいました。
「定刻より少し早いのですが、入場を開始します。」との案内が2分ほど前にあり、入場が始まりました。例え1分でも早めてくれるのは気持ちが良くなります。
それほどの行列ではなかったので、すぐに展示室に入れました。説明のパネルと実物大の骨格の標本、そしてガラスケースに入った化石が展示されています。
子どもたちは熱心に見ていたようで、写真を撮っている子どももかなりいました。時折フラッシュが光ると係員がすかさず注意をします。写真撮影はOKだけど、フラッシュ撮影と動画の撮影は禁止だということでした。
恐竜への関心が強かったわけではなく、むしろ苦手な分野だったので骨格の大きさに「ホォー」とか「フーン」とか思う程度でした。 それでも「あの骨格は本物だろうか」くらいの疑問は持ったのですが、パンフレットも何もくれなかったので調べようがありません。それで近くにいた係員に尋ねました。フラッシュ撮影の注意などのためか係員は多くいました。ほとんどが女性でしたが、相手をしてもらったのは年配の男性で丁寧に答えてくれました。
「石の上に展示しているのは複製だけど、布の上に展示しているのは本物です。」との答でした。おじさんたちが知りたかったのは骨格の標本のことでしたが、それはもちろん複製で、ガラスケースの中の化石には本物もあるということを教えてくれたのです。
それでガラスケースの中を注意して見ていくと、確かに小さな石の粒を敷いた上に展示されているのと、黒か白の布の上に展示されているのがありました。ざっと見た感じですが半分くらいは本物がありました。と言っても、本物と複製の違いは分からないのですが、本物だと思って見ると有難みが増します。
そこでまた別の疑問が沸いてきました。「この会場に来ている他の人たちは、このことを知っているのだろうか。」「知っているとしたら、どうやって知ったのだろうか。」ということです。
2時間以上の駐車は200円になるという掲示は入場前に気がつきました。でも本物かどうかについての掲示は見ていません。見終わってから入り口近くを見渡しても、撮影についての注意しか見あたりません。
入場券はローソンで買ってチラシをもらっていなかったので、入り口近くにあったチラシをじっくり見ましたがそのことは何も書いていません。この「つぶやき」を書くために、恐竜展のホームページも調べましたが見つけられません。
そこでまたまた疑問に思ったのは、どの係員に尋ねてもそのことを教えてくれたのか、たまたまおじさんが尋ねた男性だけが教えてくれたのかです。
いや、ひょっとしたらこの話は男性係員の作り話で、石の上に置くか布の上に置くかには何の意味もなく、本物と複製の区別などなかったのかもしれません。
チラシには
「小学生以下の来場者全員に『恐竜手帳』プレゼント!
謎を解明すると“恐竜博士”になれるよ!
と書かれていましたが、全く別のことで謎が深まった恐竜展でした。