先日、NHKニュースおはよう日本のコーナー「まちかど情報室」で、「上着を携帯できるベルト」(「冬の外出 身軽に」2008年2月19日放送)を紹介していました。肩から斜めに掛けたベルトに二つ折りにしたコートを引っかけて両手を自由にするという物です。
テレビで紹介された男性は、美術館に行った時に両手を自由にして、鑑賞に集中するために利用しているということでした。
おじさんにはそんな目的はないのですが、とにかく荷物を持つのが大嫌いです。そのために色々と考えるので、何かを引っかけるだけのベルトも考えたことがあります。でも実行力がないので考えただけで終わっています。
そんなおじさんが閃きですぐに実行したことがあります。半年ほど前だったでしょうか、おばさんと街を歩いている時でした。
その日は街で買い物をして、おじさんはビニールの袋を2つ持っていました。買い物と言っても、服などを買いに行ってもすぐイヤになるおじさんのことですので、多分食べ物関係だったのでしょう。 あまり大きくない袋でした。
昼ビールを飲んで買い物をして、帰り始めた頃だったと思います。アパートまで50分くらいを歩くのにどうも荷物がじゃまくさく感じたのです。何か良い方法はないかなとポケットを探ると紐がありました。
紐があると結構役に立つことがあるので、よく持ち歩いているのです。例えば飲み屋で傘を傘立てに入れる時に、ひとまとめにして縛っておくと間違うことがありません。レジ袋のような物であれば、腰のベルトに縛ってぶら下げることができるので、この方法でも両手を自由にすることができます。
袋が2つに紐。となれば、思いつくのはあの方法です。紐の両端に袋の持ち手を縛ります。そして、袋が体の前と後ろになるように、紐を肩にかけるのです。そうです、時代劇の旅の場面で見かける振り分け荷物の要領です。それを街中でしたのです。とたんに「お願い、やめて!」というおばさんの悲鳴のような声。
あまり重い袋ではなかったので肩に食い込むこともないし、両手は自由になるし、これはなかなか良い方法だぞ、と思ったばかりなのに、です。おばさんはよほど恥ずかしかったのでしょう、やめないと一緒に歩かないぞという雰囲気だったので、仕方なく手に持ち替えました。
でも、今でも良い方法だと思っています。肩に当たる部分をテープ状の布にする等の工夫をすれば、多少重い物でも食い込まずにすむでしょう。使わない時はポケットの隅に収まります。ひったくりの問題があるので貴重品には向かないけれども、レジ袋のような物なら狙われることもないでしょう。
あとはおばさんが恥ずかしがらないような工夫です。その解決方法も考えました。周りに誰もそんなことをしている人がいないから恥ずかしいのです。だったら仲間を増やしてそれが当たり前になればいいのです。
あなたも仲間になりませんか。