14372時間のロス

2007年9月29日

文部科学省の調査で「地方協力費調査」というのがあります。いくつかの項目があるのですが、おじさんが関わったのはPTA寄付金等に関する項目です。前年度のPTAの決算書から、該当する支出を整理して回答するというものです。

最初はどの支出が該当するのかを、調査の説明書を読みながら判断するのに手間取りましたが、次年度からは決まった支出だけを合計すればいいので簡単に回答できます。

先日、昨年度分についての回答をしたのですが、従来の調査票(紙)による提出から、「電子調査票収集システム」というインターネットを利用したオンラインでの提出に変更されています。その回答の様子を紹介します。

まず指定のページにアクセスして、市町村教育委員会から送られてきた仮IDと仮パスワードを入力します。それから学校種別等、2、3の項目を選択します。次に担当者名やメールアドレスなどの利用者情報とともに本パスワードを自分で決めて入力すると、登録したアドレスに本IDが送られてきます。

送られてきた本IDと自分で決めたパスワードでログインすると、電子調査票収集システムの業務メニューとやらが表示されます。そこから「学校協力費調査票」を呼び出し、再度IDとパスワードを入力してやっと入力できるようになるのです。

きちんと時間を計ってなかったのですが、ここまでに30分くらい、少なくとも20分はかかりました。一度仮IDの入力場所を間違いはしましたが、市教委から送られてきた説明書3ページとA4版で21ページのマニュアルのうち関係のある8ページを読みながらの作業ですので、普通に必要な時間ではないかと思います。

いよいよ入力です。おじさんが入力しなければならないのは

19560

たったこれだけです。

数値を入力してからまたマニュアルを読みながらの作業です。まず、チェックボタンを押します。チェックボタンを押して次に進むまで少し時間がかかります。誤入力を防ぐための仕組みでこれは必要だと思います。ところがたった1箇所の入力で、しかも間違いのない数字なのにエラーが出るのです。「前年度との比較で30%以上の増減がある」というものです。その場合はエラーメッセージを無視して最後にそれぞれに理由を入力するようにとマニュアルに書かれていました。その辺りがわかりにくく何度かやり直しました。

そして送信となるのですが、そこで「時間切れ」というような表示が出て送信できません。また入力画面を受信するところからやり直しですので、またチェックボタンも押さなければなりません。「チェックボタンを押すと先に入力したエラーの理由が消えてしまう」と書かれています。また理由の説明を入力しないといけません。今度もまた同じようにうまくできません。何度か試したけどダメで、結局全く最初からやり直して、やっとうまくいきました。ここまでで1時間ちょっとかかりました。

それで済んだと思ったら、何日か後に机の上にメモがありました。私は正確に1円の単位まで入力したのですが、1000円未満は四捨五入だったのです。これはおじさんのミスです。確かに前年度は記入の手引き通りに四捨五入していました。それからまたIDとパスワードを入れ、メニュー画面を呼び出してからの入力です。IDはメールで送られてきていたのですぐにわかりましたが、パスワードはメモしていなかったのですぐには思い出せません。記憶の糸をやっとのことでたぐり寄せました。

その後は何も言ってきませんので今度こそ完了だと思います。それにしても、あのチェックはどういう意味だったのでしょうか。「前年度との比較で30%以上の増減がある」というような、エラーではないことへの指摘はするのに、端数処理をチェックするだけの単純な機能は思いつかなかったのでしょうか。

つづく

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