「おきゃく」の楽しみ 〈その二〉

2007年4月19日

今年も「土佐の『おきゃく』」に行きました。行ってみたいイベントは沢山あったのですが、6日目の「ドリンクラリーはしご酒大会」に参加しました。これは90分で指定された5軒の店を回るというものです。移動の時間も考えると1軒の店で飲む時間は15分程度なのでどうかなと思ったのですが、それなりに楽しめました。

最終日のお目当ての1つは南風舎の沖縄黒豚です。南風舎には常設の店はなく、何かのイベントにときおり出店するとのことでした。去年食べてその味に惹かれ、イベントに行くたびに探していたのですが出ていなくて、やっと一年ぶりに食べられると楽しみにして行ったのです。が、残念出店していませんでした。

でも、一番のお目当てだった七輪を囲んでの「おきゃく」はしっかりと楽しめました。まずは大橋通商店街にある友人の店に行き、商売の邪魔をしながらビールで乾杯!。それから七輪です。

3つある七輪を10人ほどのおんちゃんが囲んでいます。ニロギとメヒカリ(これも、丸宮 宮本商店のホームページで紹介されています)を買うと店の主人がおんちゃん達の中に席を作ってくれました。去年は木箱のような物に座ったのですが、今年はきちんとしたイスをかまえてくれました。

先にいたおんちゃん達は商店街の役員さんやその関係者のようで、一升瓶を傍らに置き、もうすっかりできあがっている様子でした。

おんちゃんが何人か居なくなった後に、コップ酒(小さな紙コップですが)を手に持った二人の若い女性が私達(おじさんとおばさん)の前に座りました。すると残っていたおんちゃんがとたんに元気になり、一升瓶をもってその女性にすり寄っていくのです。

「まあ一杯やりや」「焼けたぞね、はよう食べや」と世話をします。そのうちに大きな杯を持ってきて献杯です。徳島から来たという二人はなかなか飲めるようで、注がれたお酒をキューッと空けて返杯をしていました。

私達はそれから友人の店に戻って、店先で飲んでいたのですが、先ほどの女性が一人のおんちゃんに連れられて商店街を歩いているのが見えました。おんちゃんがすっかりいい気になって案内している様子でした。

おじさんもすっかりできあがったので、「もう帰ろう」と席を立ちました。ところが商店街を50mほど歩いたところで会ってしまったのです。徳島から来た女性に。案内していたおんちゃんはいなくなり二人だけでした。

おじさん達は友人の店先で飲んでいてこれから帰るところだというようなことを話しているうちに、友人の店を紹介しようということになりました。

店に戻ると、イベント用に用意されていたテーブルが空いていて、途中から一緒に飲んでいた別の友人が一人で飲んでいました。

結局そこでまた「おきゃく」が始まったのです。3時過ぎになって、バスの時間だということでお開きになりました。

七輪が縁ですっかり盛り上がった「おきゃく」でしたが、来年もこの二人は来るのでしょうか。

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