スーパーに納豆がないそうですね。今週はおじさんの周りでも納豆の話でもちきりでした。もちろんダイエットに絡んでのことですが。
ちょっと前までは寒天が話題になっていました。その前は何だったでしょうか。お酢も聞きましたし、あまり色々あって思い出せません。食べ物以外では、熱を冷ますために体に貼るシートがダイエットにいいとも聞きました。元同僚がそれを聞いて大量に買い占めたけれど、2,3日でかぶれてしまい、すぐにやめてしまったと言っていたのを思い出しました。
今回もまたテレビの影響力の強さを思い知らされました。おじさんの知り合いの女性は今回の納豆のテレビは見ていなかったそうです。もちろんおじさんも見ていないので、どんな内容だったかは全く知りません。その女性は「私は納豆が食べられないので、番組を見ていても食べないけど本当にスーパーには納豆がないね。」と最初は言っていました。
でも、その数日後には「そんなに効果があるんだったら食べてみようかな。」と言っていました。それに対して「毎日納豆を食べている人はたくさんいるけど、その人達がみんなスリムなわけではないですよ。」とたしなめる人もいましたが、「それは、よく練ってから20分置いてないからじゃないの。」との反論です。
なるほど、今回の狂騒曲の目玉はよく練って20分たってから食べることなのかと気がつきました。そのワンポイントが納豆嫌いの人にまで、ダイエットのためなら臭いやネバネバを我慢してでも食べようと思わせたのですね。
先日、飲んでいるときに友人が言っていたことを思い出しました。友人は生のキャベツをかじるようになってからダイエット効果が出たというのです。しかも切り方を工夫するとか、切ってからしばらく置くとか、そんなことは一切しないのです。この話をテレビででも取り上げたら、すぐにキャベツが売り切れてお好み焼き屋さんが困るのではないでしょうか。
普通に考えたら嘘みたいな話だと思うのですが、本当のことのようです。しかし、キャベツを食べたことがダイエット効果につながったのではないのです。
友人は焼酎を飲むときに、ピーナツや揚げたじゃこ等が入った小袋入りのおつまみを食べていたそうです。それが結構塩分や油分もあるようですね。それの代わりにキャベツをつまみにするようになったということなのです。
だからキャベツでなくても、セロリでも大根でもよかったのです。ようは小袋のおつまみが問題で、それを食べなくなったからダイエット効果が現れたということなのです。
この小袋入りのおつまみのことを抜きにして「生のキャベツをかじるとダイエット効果がある」とテレビが大きく取り上げると、今回納豆に走った人達が競ってキャベツを買いに行く。その効果の真偽が確かめられる前にまた新しいダイエット食品が取り上げられ、キャベツは見向きもされなくなる。その繰り返しのような気がします。
納豆ではなく、「ダイエット狂騒曲」と言った方がいいようですね。