お好み焼きのチリトリ

2004年7月22日

先日、大阪千日前の「美津の」というお好み焼きを食べに行きました。休日の昼時だったからでしょうか、店内でも結構な人数が待っているようでしたし、道路にも20人くらいの行列でした。

たまには並ぶのもいいだろうと覚悟して列の最後尾につきました。列は左右に2列で、どちらが最後かわからなかったのですが、男性の店員がたびたび様子を見ては整理をします。

左の列の先頭が店内に案内され、右の列の先頭が左の列の最後に移動します。その時にメニューを渡されるので、後から来た人が知らずに左の列に並んでもメニューを持ってないのですぐにわかるというシステムでした。

50分くらい待って席に案内されました。その日は姪と3人だったので人気メニューの上位5つの中から4種類を食べることにしました。最初に「山芋焼き」というのを私たちの席の鉄板で焼いてくれました。食べ終わった頃に「ねぎ焼き」と「美津の焼き」というのを焼き上がった状態で持ってきてくれました。そうです「チリトリ」のような物に入れて持ってきてくれるのです。

そのうちに、奥の方で焼いていた店のおにいさんが、「チリトリを持ってきて」というのが聞こえました。それで、「あれはやっぱり『チリトリ』という名前なんだね」と話していると、なんと本物のほうきとちりとりを持ってきているではないですか。そこで最後の「あまから焼き」を持ってきてくれた時に、「それは何という名前ですか」と尋ねてみました。他の店員にも聞いてくれたようですが、「よくわからない。自分たちはキャリー」と呼んでいるとのことでした。

今日、なじみの金物屋(調理器具が専門)で調べて貰うと、カタログにありました(もちろん、インターネットでも料理道具のページに同じ物が出ていました)。「お好み焼用チリトリ」という名前の物と、「モナカ柄 運搬具」という名前の物がありました(モナカ柄というのは柄の構造のようです)。どちらもほとんど同じ形です。メーカーで名前が違うのでしょうか。

商標とかの問題があるかもしれませんが、お好み焼きを入れて運ぶ道具の名前が「チリトリ」というのは、面白くていいなと、おじさんは思ったのでした。

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