家を建てるなら

〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

やはり「ポストは家の中に」

2011年6月30日

これまでに住んでいたアパートなどではポストは玄関のドアに付いていたと前回書きました。その便利さも書いたのですが、一つだけ不安なことがありました。防犯上の問題です。

ポストにはふたがありますが、押したらそのまま内側に開いてしまいます。ドアの内側には郵便物などを受けるポケットがありました。ほとんどが受ける部分が手前に開くタイプでしたが、最後のアパートはふたではなく、横が開いていてそこが取り出し口になっていました。

ポストのふたを押し開いて中を覗いてもポケットしか見えませんが、マジックハンドのようなものをポストの口から差し込んで、サムターンを回して解錠することは不可能ではないと思いました。実際に針金などを差し込んでサムターンを回す手口があるようです。だからサムターン回し防止の仕組みを作って取り付けていました。

そのような防犯上の問題点には早くから気がついていましたので、ポストをつけるときにはその対策も考えました。まずサムターン回しについては玄関ドアが対応していました。サムターンが取り外せるようになっているので、もしドアに穴を開けて手を差し入れてもサムターンがなければ回すことが出来ないのです。

とてもいい仕組みなのですが、外したサムターンがどこにあるか分からなくなると、自分が外に出られなくなります。予備のサムターンは付いていなかったので、すぐに注文しました。それは常に一定の場所に保管しているのですが、2度ほど出番がありました。

サムターンの取り外しとは別におじさんが考えた対策は、ポストを家の中に作るという方法です。ポストを家の中に作るなんておかしいですよね。

設計士に探してもらったポストは家の内側の方にもふたがありましたが、ポストの奥行きは壁の厚さしかなかったのです。はがきや普通の封筒くらいしか入れられないくらいの大きさです。1日分の新聞でも入らないかもしれません。

そのポストは差し込み口の部分だけ使うつもりだったのでそれで良かったのです。そこから差し込まれた郵便物などが貯まる部分は戸棚のような構造にしました。「ような」というより、戸棚そのものですね。戸の部分は窓用のアルミサッシです。普通の窓と同じですので、内側からロックが出来ます。マジックハンドを差し込んでもその先は窓がガードしているという仕組みです。


上の写真がその戸棚ですが、戸棚の上部に差し込み口があり、下に貯まります。そこそこの容積がありますので、1週間分くらいの新聞なら余裕で貯めることが出来ます。また透明なガラスですので、郵便物などがあるかないかも戸を開けずに確認できます。

このままでは外からポストのふたを開けると覗かれますが、もちろん家の中までは見えないように目隠しをしています。

戸棚部分がポストの本体で、ポストの口が壁を通って外に出ているということです。これは家が完成する前に現場に通って自分で作ったので特に気に入っています。それで名前をつけました。ポスト本体の上部は宅配便の伝票にサインするときなどに机代わりになります。それでポストとデスクから「ポスク」と呼んでいます。

ということで、今回は「ポストは家の中に」の説明でした。

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