抜き取り道具の数に限りがあるため、抜き取り場所には長蛇の列が出来ていた。並んで待つ内に、新たな作戦が閃いた。ポットに一つ、ビニール袋に二つ芝を入
れれば、合計六つ持って帰れるのではないか。他の人はみんな、ポットに芝を一つ入れ、そのポットをビニール袋に入れている。おろかよのうと、
途端に思えてきた。私の番になり、作戦を決行した。係員と目を合わせないことが秘訣であった。首尾良く六つの芝を手に入れ持ち上げようと
した。異様に重い。しまった、重さのことをちっとも考えていなかった。おまけに持ちにくい。50 m
歩いて力尽きた。やはり、ビニール袋は、ポットを入れるために生まれてきたのであろうか。しかし、気力を振り絞って、50 m
歩くごとに休憩しつつなんとか車に戻った。芝を六つゲット!