「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況
若手研究者のお経
進行状況ホーム
3/31(金)の進歩 5W2H
論文の書き方のページを探していたら、5W2H というものが出てきてウケてしまった(このページ)(ビジネスの世界で使わ
れている言葉らしい)。
Who 誰が
What 何を
When いつ
Where どこで
Why なぜ(どんな目的で)
How どうやって
How much いくらで
論文に、「この研究は○○○万円でやった」と書いたら味わい深そうだ。安い方が優れた業績なのか、高い方が優れた業績なのか?
東北大生命科学研究科の場合は後者なんだろうな。何しろ、研究科長が事あるごとに言うのは、「高額の研究費を取って来い」という趣旨のことだから。私とし
ては、「良い論文を書
け」とか「学生を育てろ」と事あるごとに言われる方が意欲が沸くのだけど、こういったことは眼中に無いのかな? 「本研究を行うために
2300
万円の研究費を取った。しかるに似たような研究をした□□は 100
万円しか取っていない。よって本研究の方が優れている」と書くように頑張るか。
コジコジが、卒業研究のテーマの相談にやって来た。いろいろ話したところ、クローナル植物の繁殖に関することになりそう。無性生殖と種子繁殖への資源投
資とか、大きくでるなら、有性生殖と無性生殖の意義とか。奇しくも私は、先日行われた生態学会シンポ「クローナル植物の適応戦略」でコメンテーターを務め
た(3/25 の進歩参照)。「その経験がさっそく役立ちそう」と言うのは憚るけれど、各講演は参考になった。
さて、
クローナル植物のどこをどう攻めるか。
ベガルタ仙台は明日、敵地でヴィッセル神戸と戦う。今季 J2 に落ちた神戸はもちろん強敵である。しかし、昨季 J2
下位だった草津・徳島に負けたりと、今ひとつわからないところもある。仙台としては三浦の FK
に警戒だ。また、今週の練習では、「忘れかけていた守備などチームの決まり事を確認した」「自分は忘れたわけではない」と木谷は語っている(ベガルタモバ
イルより)。私は明日は CS で応援の予定だ。もちろん勝ちを狙う。悪くても引き分けだ。
3/30(木)の進歩 友蔵・キメグ・彩子が去っていった
久しぶりに研究室に来た。二つの机が空になっていた。友蔵とキメグが座っていた所だ。友蔵は、七年間を私の研究室で過ごした。研究室に入った歓迎会の時
に、チビまる子ちゃんのおじいさん(友蔵じいさん)に似ていると暁子が言ったことから、「友蔵」と七年間呼び続けた。以来、マルハナバチの訪花行動の研究
に一心不乱に打ち込み、それはけっして、「友蔵と呼ばれること」に対する葛藤からでは無かったと思う。そして今年度みごと博士号を取り、四月からは、学振
の PD
研究員として筑波大学に移る。友蔵の研究はみな、独自の発想で新天地を切り開いてきたものであった。精緻な実験を根性と忍耐力でやり遂げ、この分野の研究
を大きく進展させてきた。間違いなく、時代を担う生態学者だ。七年の間、いろいろなことがあった。友蔵への思いをみなここに書くのは到底無理である。これ
以上何も語るまい。「酒井さんの弟子としてこの業界をつき進んでいく所存です」という言葉に、静かに感謝したい。キメグは、私の研究室で一年間を過ごして
くれた。学生の面倒を良く見てくれて、みなが頼りにしていた。おかげで、学生達の研究が大いに進んだと思う。こたび、研究者としてさらなる飛躍をするため
に東大の田無に移ることになった。私としてはもっと長くいて欲しかったけれど、キメグの専門(分子マーカーを使った遺伝解析)に関して素人の私が引き留め
ることは出来ない(「マルハナバチに関しては素人じゃないのか」とちらと頭をよぎるもやり過ごす)。スキルをさらに磨いて、繁殖生態学の研究を引っ張って
いっておくれ。それと、酒器ありがとうね。今晩しみじみと飲みことにする。
その後、彩子がやってきて、どたばたと机の片づけを始めた。彩子は、ヤマユリの花の香りの研究を一所懸命にやって、立派な英語論文を書いてくれた。きっ
とアクセプトさせるので、あとは任せておくれ。卒業後は、山形の 3M
に就職する。研究の世界を離れることになるけれど、ここで学んだプレゼンテーション能力は活かせるはず。新しい世界での健闘を祈る。お隣だし、いつでも遊
びに来て頂戴。
たけしが、偉大なる決断をした。会社を辞め、
サッカーのフリーライターになるそうだ。すばらしい。たけしは、私の研究室の卒業生だ。清水出身ということで清水エスパルスの熱烈サポだった彼を、ブラン
メル仙台(現ベガルタ仙台)の試合に連れて行ったのが私である。そしていつしか仙台サポとなり、仙台サポきっての論客となり、全 J
リーグサポに知れ渡る書き手となり、ついにはサッカー専門誌に原稿を書くまでになった。これからの道は厳しいとは思う。しかしたけしならばやり遂げるであ
ろう。私自身、たけしの文章にどれだけ元気付けられたことか。たけし、飛躍を祈っている!
朝、仙台の掛かり付けの病院にじゅりを連れて行った。病院内で歩かせてみると、後ろ足が棒立ちのような感じでヒコヒコとしか歩けなかった。ソファーに登
ろうとするも、後ろ足が上がらずじたばたするのみ。消炎剤を数日飲んで様子を見ることになった。心配。元気なじゅりに早く戻って欲しい。
3/29(水)の進歩 じゅ
りーーーー!
じゅりを連れて病院に行った。血液検査をしたところ正常であった。風邪を引いているわけでもなく、肝臓や腎臓などに異常があるわけでもないようだ。外科的
な問題かと、レントゲンを撮った。そして驚くべき事実が判明した。椎骨(背中のあたりの背骨)の間が詰まっていて、一言で言うなら、腰の
曲がったおばあさ
ん状態になっているというのだ。椎骨のまわりが炎症を起こして痛みが出ているらしい。「この注射が効けば、椎骨が原因と確定します」と
いう、炎症を抑える
注射を打たれた。こうなった原因は肥満によるもので、体重を1 kg
くらい減らすようにとのことだ。がーーん、言葉無し。そういえば、ベッドの上に登れなくてじたばたしていることが多かった。明日からダイエット生活か。
3/28(火)の進歩 じゅり、元気が無い
夕べは、エコゲノミクスの懇親会で飲み過ぎてしまった。二日酔いだ。会場まで歩いてきたものの、しんどくて発表を聞く気になれない。会場前の芝生に寝転
がってずっと寝ていた。やがて、昼食のいくら丼を持った暁子が私の所に歩いてきた。けっこう丸見えだったようだ。暁子が去ってからしばらくして私も会場に
戻り、自由集会を終えて出て来るであろう暁子をロビーで待った。暁子が出てきたと思ったら、窓際に行って、私が寝ていた芝生の方を眺めた。まだ寝ているか
確認した模様である。
夕方、横浜の暁子の実家に戻った。じゅりが飛び出してくると思いきや、部屋の中で寝たままだった。どうしたのか。いつもなら、私たちの顔を舐めまくって
大歓迎するはずだ。じゅりの頭をなでながら、「まだ寝ぼけているの?」と聞いた。しかし、ぺろりとも舐めない。とりあえず、二階に着替えに上がった。やが
て、私たちを追ってじゅりが階段を登る足音が聞こえてきた。「かしゃ、かしゃ、かしゃ」と力無い。そしていつまで待っても上がってこない。どうしたのかと
上から見下ろすと、階段を登れずにいた。前足だけ段にかかり、後ろ足が上げられないのだ。やがてすべって、どどどどどどっと下まで落ちた。じゅり、どうし
たのか?
階段を登れないなんてありえない。抱きかかえみると、熱があるように感じた。歩く姿もふらふらしている。病気か。明日仙台に帰る前に病院に寄ろう。
3/27(月)の進歩 エコ
ゲノミクスのシンポ
今日は、モリナガ主催のエコゲノミクス(生態学的視点からゲノムの遺伝情報を解析する分野)のシンポジウムの日である。私はコメンテーターを勤める。エコ
ゲノミクスをやっていないのに何故かというと、エコゲノミクスに批判的な点を見込まれたのだ。全演者の発表が終わり、いよいよ私のコメントとなった。さし
てウケなかった、ウケ狙いのスライドが。コメント本体の方は、けっこう刺激的だったようだ。要するに、「生物の表現形質を決める遺伝的しくみはブラック
ボックス、それをあえて開ける意義は何なのか」と問うたのだ。進化生態学の研究の多くは、ブラックボックスのまま(「その表現形質は、何らかの遺伝子に制
御されている」という認識ですます)で何ら困らない。エコゲノミクスは、生態学的問題を解決するためにゲノム解析をする分野である。生態学者にその意義を
納得して貰うためには、生態学の研究においてもブラックボックスを開ける必要があることを示すことだ。ブラックボックスのままでは結論を誤るとか、新しい
研究段階に進めないとか。「どうして開けるのか明確に」だ。その後は、私のコメントに関して議論が盛り上がった。
シンポの終わり頃、土松から携帯に電話が入った。さては、祝いの品(3/25 の進歩参照)に対する返礼がな
いので文句を言う気か。しかしシンポ中なので出るわけにいかない。終了後にこちらからかけ直し、「指人形ありがとう」と畳みかけて文句を封じようとした。
それでも何か言おうとするので、「指人形をはめて会場内を歩いたらウケたよ」とさらに畳みかけた。ようやくにして土松が言った。「論文が通りました!」。
なんと! この前投稿した種子休眠の論文がもう通ったのか!
すごい、素晴らしい。おめでとう。これまでの苦労が一瞬のうちに吹き飛んだだろう。この喜びを忘れずに、次なる論文に挑戦しよう!
午後は、口頭発表を聞いた。大橋の講演に関して、「あと少しだけ時間があります。短い質問があればどうぞ」と座長が言う。ならばと質問に立ち、マイクの
所に歩いて行った。その瞬間に終了の鈴が鳴ったので、マイクの周りをぐるっと回って帰って来た。ウケたので嬉しかっ
た。
今日の午後に、自分の発表がある。時間が空いたので練習をしようと思ったら、発表用ファイルがパソコンに入っていないことが判明。がーーん。これから、
ぶっつけ本番で発表してくる。報告:発表は無事終了した。我ながら、ぶっつけ本番とは思えない出来であった。山形大学の越智さんに、「大変面白かったで
す」と声をかけていただいた。あーーこの感じ、懐かしい。この頃は、「私=これ論」で、研究のことを褒められることが無かった。なんか、原点に返った感じ
だ。どうもありがとうございます、越智さん。
3/26(日)の進歩 懇親会の日
暁子と二人、宿から会場へと歩いていたら、タクシーが勝手に止まって、「乗っていきませんか?」と言われた。強引な客引きだなと思ったら、可知さんであっ
た。私たちを見つけたのでタクシーを止めさせ、相乗りを誘ってくれたのだ。ありがたく相乗りさせていただいて、会場へと向かった。
午前中は、生態学会賞などの授賞式・受賞講演・総会に出た。その後、鮮魚売り場にまたしても行って、甘エビ・サヨリ・ヤリイカを下ろして貰い昼食を摂っ
た。友蔵・モリナガが刺身定食を食べていたので、「素人よのう」と言っておいた(3/24 の進歩参照)。友蔵
は、「美味しかったですよ」と見栄をはっていた。
午後は、植物と動物の相互作用のシンポジウムに出た。井鷺さんの研究が(も)面白かった。ホオノキに訪花中のマルハナバチを掴まえて体表の花粉を調べた
ら、ほとんどすべてが自家花粉(訪花中のホオノキ個体の花粉)であったそうだ。これでは他殖に貢献しないという意外な結果である(「コペルニクス的転換」
の絵を出していたが、すべっていた)。しかし疑問も生じた。マルハナバチがその木にどれくらい滞在していたのかで結果が変わるのではないだろうか?
たとえば、新しい木に行った瞬間は、自家花粉は付いていないはずである。そして、滞在時間が長くなると共に自家花粉が増えるということなのではないか。
夕方は懇親会であった。会場に入るとすぐに、場内を一周して食べ物の分布状況を調査した。どの島にも同じ食べ物が置いてあった。ならば、人口密度の低い
島に行くことが賢明である。生態学会の懇親会は、あっという間に食べ物が無くなってしまうことで有名なのだ。別室のような雰囲気になっていて人口密度の極
端に低い(というより誰もいない)ところがあったので、そこの島を狙うことに決めた。そして乾杯が終わったらすぐにその島に取り付き、食べ物をたくさん
取った。ついつい三皿も取ってしまったわい。しかし、新潟なのに刺身が無いのは悲しかった。懇親会費の元を取った後は、新潟の地酒を飲み比べて楽しんだ。
みっちーと話していたとき、私の隣に女性が一人いた。気になりつつも、知らない方なので言葉を交わすことなく 10
分ほど過ごした。やがて、「それは豚汁ですか?」と話しかけられたので、「そうです、向こうにありましたよ」と答えた。と、「「これ論」読みました」と言
われた。筑波大の吉田さんであった。豚汁が会話のきっかけとは印象的な出会いである。それからしばらく、論文の書き方
について話をさせていただいた。ちな
みに吉田さんは、二年連続ポスター賞を受賞したホープである。私も彼女と、充実した会話を楽しむことができた。しばらくして、彼女の先輩の北本さんも加わ
りしばし会話。しかし、北本さんの研究の話を伺っている最中にエコカップの表彰が始まってしまい、会話が打ちきりとなってしまった。北本さん、無礼をして
すいません。エンジョイ部門三位は何も表彰されなかったと、ご報告しておきます。
3/25(土)の進歩 サイ
ン会
生態学会が本格的に始まった。今日から研究発表が始まるのだ。午前中は、富松君・キメグ・井上さん主催のシンポジウム「クローナル植物の適応戦略」に参加
した。分子マーカーの発達により、クローナル植物の研究も新しい段階へと突入している。その方向性を指し示してくれたシンポだった。私は、コメンテーター
として、全講演終了後に統括的言葉を述べた。「言いたいことは三つあります」と述べ油断させてから、「四つ目として、「これ論」のサイン会をするので来て
下さい」と宣伝した。エコカップの後の懇親会でも宣伝したし、これで少しは来てくれるか。
サイン会の会場に行くと、「お祝いの品が届いています」という。なんと土松(学会に来ていない)が、指人形をわざわざ送ってくれたのだ。か、か、感激!
狙いがわからない品であるが、感謝に堪えない。どうもありがとう! 祝電を強要しておいた甲斐があった。午後 1
時に、いよいよサイン会が始まった。いきなり誰もいなくては寂しいので、三年生の、ブッチー・コジコジ・ひじりを拉致。とりあえずサクラとして並ばせた。
ブッチーは買ってくれたので(他の二人は、別ルートで購入ずみ)、サクラとは言わないか。しかし心配することはなかった。気づくと、三人の後にも人が並ん
でいる。最初の 20
分は、列が途絶えることなく常に人が並んでいて、休むことなくサインをし続けた。キメグ・井上さん・モリナガ・富松君・新田さんら若手のみならず、菊沢さ
ん・矢原さん・粕谷さん・難波さん・よっぴー・井鷺さん・生方さん・仲岡さん・巌さんら錚々たる方々も来てくれた。その後は客足が減ったけれど、閑という
感じにはならなかった。来て下さった皆様、まことにありがとうございます。篤く御礼申し上げます。お知らせ:「工藤考子」という方がいらっしゃったら、
「これ論:大改訂増補版」を一冊謹呈したい。サイン会のときに、「孝美」と書くべきところを「考子」と書いてしまったのだ。どうしてこういう書き間違えを
するのか不思議に思うかも知れないが、事実である。「工藤考子」さん、いらっしゃいましたらご連絡下さい。注;「孝」ではなく「考」です。
サイン会終了後も、何人もの人にサインをした。歩いていると、「サインをして下さい」と声をかけられるのだ。そして、お買いあげ下さった「これ論」にサ
インをさせていただいた。ちょっとしたスター気分だった。どうもありがとうございます。
祝、ベガルタ仙台勝利! 会場をうろうろしながら携帯で経過をチェック。仙台リードの報に「よしっ!」と叫んでいた。周りの人はあやしく思ったであろ
う。3-1 で愛媛 FC に勝って、ともかくもほっとした。内容的にはまだまだ修正の余地があるらしいが、勝利が欲しかっただけに嬉しい。
イタポンが、ポスター賞優秀賞を受賞した。おめでとう。よく頑張りました。
統計の自由集会に出た後、クローナル植物の懇親会に出た。終わりの頃に、「酒井研一同待っています」という、かとぅからのメールが来た。研究室の学生が
揃ってどこかで飲んでいるようなのだ。三月いっぱいでキメグ・友蔵・りんか・彩子が研究室を去るので、皆が揃うのもこれが最後になってしまうかも。学生の
二次会に合流して、二時過ぎまで楽しんだのであった。
3/24(金)の進歩 会議
の一日 生態学会が始まった。とはいっても今日は各種委員会の日だ。会場は、新潟港のそばに位置する朱鷺メッセだ。午前
中、将来計画委員会に出た後、昼食を摂ろうと外に出た。魚市場の隣に鮮魚販売所があった。こういう場所は大好きなので、嬉々として中を覗いた。しかし、千
葉産とか愛媛産とか、非新潟産の刺身が多くて「なんだこれは」と思った。新潟産のサヨリと甘エビを探し当て、刺身に下ろして貰った。そしてご飯を買い、
テーブルの置いてある所があったので、そこに座って昼食にした。見ると、刺身定食を売っている。生態学会の人が何人かそれを食べていたけれど、私ががっか
りした非新潟産の刺身のようであった。新潟の魚市場の隣に来て、余所から陸送された刺身を食べるのは悲しいだろう。その点、私は市場の通である。市場で
は、
・ ごはんを買う
・ 自分で品を選んで刺身にして貰う
ことが鉄則である。
全国委員会が終わった後、暁子と落ち合って、「本陣」という割烹に行った。とても美味しかった。鰤・甘エビ・鰺・バイ貝などの刺身を堪能。他の料理も最
高であった。一昨日の店とは比べものにならない良さだった。
3/23(木)の進歩 エコカップ
今日は、生態学会参加者による懇親フットサル大会「エコカップ」の日だ。仙台大会のときに始めてもう五回目になる。ブランメル生態からは、優勝を義務づけ
られた最強チーム「ブランメル生態 Nature」と、準優勝を義務づけられた「ブランメル生態 Ecological
Research」がチャレンジ部門(勝つために闘うチームが参加する)に出場した。私は、河田さんらとエンジョイ部門(楽しむことを優先するふりして勝
利を味わおうというチームが参加する)に出場した。
我がチームの初戦の相手は、土松が所属する東大広域システムであった。しかし土松は学会に来ていない。そして皮肉にも、相手は一人足りなかった。四人の
相手に猛然と襲いかかった私たちは 5-1
で大勝した。なんと、私も点と取った。試合で点を取ったなんて中学生のとき以来である。感動だ。その後も、女の子ハンディ(女の子がフル出場すると
0.5 点)や年齢ハンディ(河田さんが大会本部にねじ込んで作らせた)を活かして奮闘し、2 勝 1
敗で予選リーグを終えた。得失点差で一位通過してしまった。初戦での 5-1 の大勝が効いた。実は、ちゃんと取った得点は 2
点のみで、各種ハンディを積み重ねると 5
点の勘定なのだ。しかし、決勝リーグでは二連敗してしまった。ハンディ作戦を研究されたのが痛い。それでも、エンジョイ部門で堂々三位という快挙であっ
た。全試合を通して 1 点しか取れなかった去年とは大違いである。
チャレンジ部門では、まさかということが起きていた。過去三回の優勝を誇る強豪フィールドノート(首都大学東京)が、予選リーグで敗退したのだ。エース
松尾が欠場したのが痛かったか。「これ論」のサイン会には来いよ、松尾。一方、ブランメル生態 Ecological Research
も、奮闘虚しく予選リーグで敗退してしまった。しかし、フィールドノートに勝ったことは偉大な業績である。一方、最強チームブランメル生態
Nature は強かった。期待通りの戦いぶりで、4 戦全勝で予選リーグを突破した。4 試合で 17 得点 1
失点と、内容的にも他のチームを圧倒していた。これは楽々優勝か。決勝トーナメントに入ってもその強さは変わらず、余裕で決勝戦に進出した。決勝の相手は
筑波大学だ。GK の徳永君が本職 GK で、レベルの違うセービングを見せて勝ち抜いてきた。フットサルの小さなゴールにあんな上手い GK
がいたのでは点が入る気がしない。GK 徳永を破るかどうかが試合の鍵となるであろう。試合は予想通り、ブランメル生態 Nature
が支配して進む。しかし、小野寺の豪快なロングシュートを横っ飛びのキャッチングで防がれたり、吉野の決定的シュートを弾き出されたりしてしまった。プロ
の GK
がいるなんて反則だと思った。そうこうする内に、速攻からまさかの失点をしてしまった。その後も攻め立てるも徳永の鍵は硬い。最後は、こちらの GK
山本も上がって総攻撃をしたが、ついにゴールを上げることは出来なかった。0-1
の敗戦。優勝を確信していただけに悔しさが募る。悄然と頭を抱え込む理一。しばらく声をかけられなかった。ブランメルのメンバーとして最後の大会になるか
もしれない(四月から東大に移る)だけに、絶対に優勝したかったのだろうなあ。しかし来年がある。メンバーは若いし、山本も、就職先から駆けつけると言っ
ていた(しかと聞いた。私が証人)。理一も、来年もブランメルから出れば良いのだ。考えてみると、二位(ブランメル生態
Nature)と三位(私や河田さんのチーム)を独占したのだからすごいではないか。出場部門が異なるけど。
終了後に懇親会があった。「優勝カップを作りたかったけれど、新潟にそういう店はなかったので、ぜひ次回の愛媛大会で」という主催の中村君の言葉があっ
た。酔いも手伝って私は、「カップ代をカンパしよう」とカンパ箱を回した。ブランメル生態のメンバーには、「自分たちが貰うカップを作るのだから」とそそ
のかした。こんな感じで会場全体にカンパ箱を回したら、なんと、5
万円を超えるカンパが集まった。サッカーを愛する人たちの熱き思い。次回は、素晴らしきカップを目指して闘おう。
中村君を始めとする新潟大学の運営の方々、どうもありがとうございました。おかげで素晴らしい大会を楽しめました。次回の愛媛大会主催の方、楽しみに
待っております。
3/22(水)の進歩 新潟へ
じゅりを持って新潟に向かった。横浜の暁子の実家にじゅりを預け、学会へと向かうのだ。相変わらず、というより、ますますじゅりは重い。11Kg
ものかごを抱え、何とか横浜に行った。途中、チワワを連れている人にあった。小脇に抱えられる鞄にチワワが入っている。チワワは、鞄から顔を出して、おや
つを取り出す飼い主をじっと見つめていた。あんなに軽ければ旅行も楽しいであろう。かたや、じゅりを持ち運ぶのは苦行である。でも、じゅりが側にいないと
私は発狂してしまう。というわけだな。
新潟について、大助という店で夕食を摂った。この店だけなのか新潟はみなそうなのかわからないが、とても安くて量が多かった。何しろ、2000
円の刺身盛り合わせは超てんこもり。一切れ一切れもでかい。おかげで、食べにくくて大変だった。一切れを大きくすることに何の意味があるのか。量は同じま
まに手頃の大きさに切ってくれればいいのにと思った。でも、まあまあ美味しかった。すごく美味しいわけではなかった。24
日には、暁子と美味しい店に行こうと思うのであった。
3/21(火)の進歩 連敗
ベガルタ仙台が連敗を喫してしまった。うーむ。
昨夜は、友蔵・彩子・りんかを連れて陸女寿司に行った。博論・修論祝いだ。いつも通り
軽やかで美味しく、みな大満足であった。友蔵は、「一度やってみた
かった」ということをついにやった。ご飯茶碗一杯に、シャリだけを貰ったのである。こんな人、初めて見た。しかし、さ
もあらんと思った。陸女寿司の美味し
さの秘密は、ネタももちろんであるが、とろけるようにほのかに甘いシャリにあるのだ。「その寿司屋にもう一度行きたくなるかどうかはシャリで決まる」とも
言うし。陸女の後は、卒業生の宏太が料理人をしているアントレッフェンに行き、シャンパンやワインを飲んだ。そのあとさらにカラオケに行ってしまった。り
んかの上手さに驚いた。大人の女の歌声であった。
二日酔い気味で寝ているところに、「これ論」の大改訂増補版」が届いた。かっこいい。みなさん、どうぞお買い上げ下さいませ。初版をお持ちの方も、買い
直して絶対に損をしません。大幅に生まれ変わっていますから。
午後 1 時から、ベガルタ仙台対湘南ベルマーレの試合を CS で見た。仙台がやや押し気味の展開。しかし、セットプレーからの 1
チャンスを決められてしまった。その後仙台が攻め続けるも、引いて守る湘南をなかなか崩すことが出来ない。結局 0-1
で敗れ、連敗してしまった。なぜ点を取れないのか?
最大の問題は、ボルジェスとロペスが、一人でやろうとしていることにあると思う。ボールを貰うと必ずキープしてしまうので、2-3
人に囲まれて奪われてしまう。ダイレクトパスとかも使って、周りとの連携で崩すことを心がけないといけないのではないか。梁・菅井・千葉の中盤は奮迅の活
躍をしていたのだから、もっと彼らを信用して、パスワークでの崩しもするようにすべきだ。次節は、3/25
にホームで愛媛と対戦する。絶対に勝たないといけない試合である。J2 の厳しさを理解してもう一度修正し、必ずや勝利して欲しい。
というわけで、明日から生態学会に行って来る。愛媛戦は泣く泣く欠場だ。新潟から念を送ろう。ちょうど、「これ論」のサイン会の時だ。一筆一筆に、勝利の願いを込めてサインすることにしよう。サイン会に 100
人以上来て下さったら、仙台の勝利間違い無しと信じる。だからどうか来て頂戴。次回の更新は 3/30 の予定です。良い月末をお過ごし下さい。
3/20(月)の進歩 ポスター続々
私の研究室の学生は全員、生態学会でポスター発表する。学会は 25
日からであるけれど、「ポスターにコメントできるのは今日までだよ」と宣伝したら(3/13 の進歩参照)、全
員がちゃんと見せに来てくれた(もちろん、もっと前に見せに来た人もいるが)。入れ替わり立ち替わりポスター試案を持ってきて、それに私が意見を述べる。
改訂したのをまた持ってきて最終 OK
を出す。なんだかんだで、学会の五日前にみんな完成してしまった。私の研究室の学生は優秀なんだなと思ってみたりするのであった。
「これ論」の大改訂増補版が完成したらしい。私の元には明日届く。事前にご注文下さった方には、22
日に発送予定とのことだ。どうか楽しみにお待ち下さい。事前注文(割引になる)は 4/10 で締め切るので、まだ注文していない方もどうかお早めに。
今日は、友蔵・りんか・彩子を連れて、博論・修論祝いに陸女寿司に行く。美味しいお寿司で楽しもう。
私は、22 日に生態学会に出発の予定だ。明日、研究室に来るかどうかはわからない。仙台に戻るのは 29 日の予定なので、次回の更新は 30
日になるであろう。みなさま、しばしさようなら。
3/19(日)の進歩 富栄養化と食害の関係について
じゅりがウッドチップを食べちゃったこと(3/15 の進歩参照)について暁子と議論した。私の疑問は、写真の
中央部ばかりなぜ食べたのかという点である。鉢を載せる棚の下であり、じゅりの頭は入らない。前足でかき出して食べたものと思われる。ウッドチップは他の
所にもたくさんあるというのに、なぜ、わざわざそんな面倒なことをしたのか?
これに対して暁子が、「富栄養化したためではないか」と指摘した。鉢にハイポネックス(肥料の入った液体)を撒くと、鉢から滴り落ちたハイポネックスが地
面に降り注ぐ。そのため、棚の下のウッドチップが肥料を吸い込んで富栄養化したのではないか。「ここのウッドチップは美味しい」と、棚の下のをじゅりが選
択的に食べたという説である。科学的だ。ティッシュだろうとビニールだろうと構わず食べるじゅりが、そんな科学的な行動を取っている気はしないのである
が。今度この説を検証してみるか。そんな暇があったら新四年生のテーマを考えるか。
3/18(土)の進歩 仙台艦隊撃沈
開幕戦の快勝にるんるんしてユアテックスタジアム仙台に参戦したら、柏レイソルにあっさり敗れてしまった。意気揚々と出撃せしも、港の出
口で機雷に触れて
沈んじゃったてな感じである。とはいっても、悲観する戦いぶりでは決してなかった。強敵にがつんとやられて目が覚めたと思う。
仙台駅で暁子と待ち合わせた。11:37
に仙台着と、いつもより一時間くらい早い帰仙に、暁子の燃えぶりが伝わってくる。昼食を済ませ、一時くらいにユアテックスタジアム仙台に着いた。入り口に
は、「Yurtec Stadium
Sendai」の真新しい看板が掛かっていた。かっこいい。スタジアムに入ってしばし待つと、メンバーと審判団の発表があった。主審が野田と知り愕然。い
きなりこいつの登場か。試合は立ち上がりから、両チー
ムの激しい攻防が続いた。両者ともレベルが高い。とくに仙台は、去年とは全然違うレベルだった。仙台にとって痛かったのは、開始 10
分で村上が負傷退場してしまったことだ。替わりに入った磯崎は、そもそも攻撃力が無い上に守備面でも軽かった。レギュラーを固定して練習をしてきたことの
ツケか。一方、柏の名将石崎監督は、きっちり仙台対策を打ってきた。内のブラジル人三人はボールを持ちたがる癖があることを見て取り、2-3
人が囲んで激しく汚くプレッシャーをかけてくる。それでも、ボルジェスとチアゴネーヴィスは何とか耐えていた。しかし、ロペスはまったく仕事をさせて貰え
なかった。三人の中でもひときわボールをキープしたがる選手だし、徳島戦で慢心してしまった節もある。ロペスのところでボールが収まらず、攻撃力が半減し
てしまった。それに加えて、訳のわからない判定を主審野田が繰り返し、ブラジル人トリオのいらいらが増した。激しいプレッシャーで柏が中盤を支配するも、
0-0 で前半を終えた。後半 10
分に、致命的なことが起こってしまった。チアゴネーヴィスが、転んだ弾みに柏の大石を蹴ってしまった(故意ではない)。怒った大石が、チアゴネーヴィスを
両手で突いた。チアゴネーヴィスも両手で突き返すと、大石が絶妙に転倒した(わざととは見えぬ名演だった)。これを野田の節穴が見逃すはずもない。チアゴ
ネーヴィスのみにレッドカードを提示して一発退場となった。最初に手を出した大石にはお咎め無し。話が逆だ。これでは、吉良ではなく大石を討ち取らないと
いけない。しかしチアゴネーヴィス、猛省せよ。やり返したことは事実なのだから。退場によって、仙台の選手があからさまに動揺してしまった。ゲームプラン
も狂った。なんとか頑張ったものの、柏のティエゴに決められて 0-1 で敗れてしまった。
悔しい、なんとも悔しい。確かに柏のプレスはすさまじかった。しかしあれを続けては、後半に足が止まることは目に見えていた。チアゴネーヴィスの退場が
なければ、後半に一点を取って逃げ切ったかもしれない。この敗戦を良き薬としよう。ブラジル人トリオも、日本サッカーのプレッシャーのすさまじさに目が覚
めたであろう。修正して次の湘南戦に臨めば良いのだ。必勝あるのみ!
3/17(金)の進歩 この頃の大人
この頃の大人の躾のなってなさに憤然だ。いい年して恥ずかしくないのか。
今日は、休暇を取って家にいた。洗面所の改装工事があるのだ(2/12 の進歩参照)。洗面
台を入れ替え、新しい棚を付ける。INAX の最高
級品という豪華な試みである。積水ハウスの担当者が業者を連れてやってきて、作業が始まった。私とじゅりは二階の書斎にこもり、じゅりはおねん
ね、私は仕事をした。新四年生のために、OVID を用いた文献検索を改訂するのだ。
OVID
は、去年の夏にがらっと様変わりしたので、それに合わせて改訂しよとしたわけ。午後の四時くらいに、洗面所改装作業が終わった。見ると、高級感溢れる空間
に生まれ変わっている。大満足だ。2/12
の進歩には、「お洒落で高級感溢れる空間に散歩から帰ったじゅりを乗せ、ばたばたするじゅりの足を洗う日も近い」と書いたが、とてもそんな気になれない。
じゅりの足を洗うと、抜け毛や泥で汚れて大変なのだ。これからは台所で洗うことにしようと決意を新たにした。るんるん気分で、じゅりを散歩に連れて行こう
と玄関を開けた。と、玄関先に置いていた花鉢が変になっていることに気づいた。しばし調査してわかった。INAX
の業者が倒したのだ(積水ハウスにねじ込んだところ、業者が犯行を認めた)。荷物を搬入したときにぶつけて倒したらしい。倒したのはやむをえない。しかし
なぜ黙っている? なぜ謝罪しない?
なぜ、土と鉢底の石をごちゃまぜにして鉢に戻す?(言うまでもなく、鉢底の石を下に敷いて、その上に土を入れなくてはいけない)。なぜ、その上に草花を置
いてごまかす?(「植えて」ではない;根を土に埋めることなく、空気中にさらしたままにすることを「植えて」とは言わないだろう)。この他にも常識を疑う
行為があった。水道からホースを外して手を洗ったのならば、ホースを水道につけ戻しておくのが当たり前だろう。しかしそんな簡単なこ
とも出来ない、外しっぱなし。--------------- 以前(2/4 の進歩参照)に
も、ハーマンの作業員が、車を我が家の壁にぶつけて知らんぷりをした。まったくこの頃の大人は。いったいどういう躾を受けて育ったのか?
3/16(木)の進歩 伝わってくる
ベガルタ仙台の選手・スタッフが、40
日間ものキャンプからそのまま徳島入りし開幕戦を戦ったことはご存じと思う。その日の夜に実に久しぶりに仙台に帰る予定であったけれど、飛行機が遅れて東
京泊へと予定変更になってしまったらしい。それに対して、村上・菅井・萩原らが果敢に挑戦したそうだ。21:00 に羽田に着陸、21:05
にタクシーに乗車、21:26 に新幹線ホームに到着、21:32 に最終電車に乗るという快挙であったという。3/15 の村上の日記にその経緯
が書いてある。日本語の作文技術的にはめちゃめちゃな文章ではある。とくに、「でも飛行機の中で新幹線には間に合
わないから東京で一泊することになってしまった」というくだり、何だこの文はと言いたくなる。しかし、思いが伝わってくる文章だ。「東京泊なんて嫌
だ。早く仙台に帰りたい。子どもに会いたい」。こうした気持ちがよくわかり微笑んでしまう。「まぁ諦めな
いで最後まで努力しろ!ってことを身をもって感じましたね。 試合にも通じるものがあるかもしれませんね」というのも、それはそれで良かった。そ
んなこ
とで試合に自信をつけるとは簡単な奴と思わないではないが。明後日の試合で、村上が全力で自陣に走り戻る姿を見たら、新
幹線に向かって全
力で走っていると思っていただきたい。
余剰胚珠の適応的意義に関する論文をほぼ書き上げた。図も出来た。さっさと英文校閲に出して投稿してしまうか。りんかのフキの修論を投稿論文に書き直す
作業が待っているので、さっさと区切りを付けてしまいたいのだ。
東北大学植物園(含む八甲田山実験所)を利用して研究をした人々による、研究成果発表会が行われた。うちの研究室からは七人も発表した。お疲れさまでし
た。
3/15(水)の進歩 疑惑
かわゆい姿からは想像できない疑惑が生まれてしまった。
ベガルタ仙台の応援に燃えながら、おやつを見つめるじゅり
先週の日曜日に、じゅりを庭で遊ばせながら草花を植えていたときのことだ。じゅりが、東側の庭(というより通路だけど)に行って、しばらくすると、嬉しそ
うに表に出て来るということを繰り返していた。何をしているのかと見てみると、ウッドチップをくわえて表に出てくる。そして、がじがじがじと食べている。
「いけないっ」と叱りウッドチップを取り上げた。そして、東側の庭に行ってみた。久しぶりに見るその場所は、私の記憶とはかなり違った光景になっていた。
ここには、去年の夏にウッドチップを敷き詰めたはずである(2005.6.18 の進歩参
照)。写真の上方部分にその面影が見て取れる。むろん、中央左部分にも敷き詰めた。しかし、なぜ裸地化しているのか?
じゅりは、毎朝晩と庭に出る。もしかして、毎回せっせと食べていたのか?
新四年生のコジコジ(小嶋君)とひじり(伊藤君)に、私の研究の紹介をした。私は主に理論的研究をしているけれど、実証もしたいと思っている。私の理論
を実証研究で発展させるのもいいと思うな。附記:二人を、現愛称(同級生の間で使われている)のまま呼ぶことにする。ひじり(伊藤聖という名)は、「石井
博 --> しんすけ」「牧野 崇司 -->
友蔵」というように、まったく違った呼び名を期待していたらしい。「じゃあ、「山田」と呼んでいいか」と言うと、さほ
ど嬉しそうではなかった。よって「ひ
じり」となった。
しんすけから、久しぶりにメールが来た。嬉しい。元気で頑張っているようだ。
イトべいの講座セミナー。仮説や考察の理論的妥当性を詰めた方が良さそうに感じた。お疲れさまでした。
3/14(火)の進歩 なぜに モリナガがしばらく日記を休止するらしい。いつも楽しん
で読んでいたし、遠方のモリナガの様子を知る貴重な日記であったのだが。たしかに、「アパートの前までくると、アサキチ(♀猫)とチャスケ(♂猫)が待っ
てましたとばかりに足下にすりすり」したこと(2/3 の日記より)を知ることが、指
導教官として重要なのかと思う方もいるかも知れない。しかしそれを言うなら、じゅりが雪玉まみれになった(1/9 の進歩参照)とか私の日記で書くことが、指導教官として重要なのかという疑問も生じてしま
う。だから、アサキチやチャスケのことを知ることは重要なのである(あ、もちろん、研究の様子を知ることも)。日記休止の理由は、「いろいろと考えるべき
ことが山積しました」からだそうだ。そうか。他に何があろうと、日記のネタ探し・ベガルタ仙台情報の収集・為替相場の動き(この頃の心痛ごと)・これ論の
売り上げ状況の確認を怠らない私は、ちょっと反省するのであった。
胚珠の余剰生産の適応的意義に関する論文を一通り書き上げた。懸案の考察の章も、取り敢えず文字で埋まった。ちょっと寝かすことにしよう。でも、寝かす
のは 2-3 日くらいか。一方、論文に使う図をまだ描き上げていないことに薄々気づいている。以前、Mathematica で計算させたら、丸
2-3 日やっても計算が終わらず、これはたまらないと中断したままなのだ。さてどうしよう。とはいっても、何とかして描くしかないけれど。
3/13(月)の進歩 おめ
でとう
事務の成田さんと技官の東海林さんがご婚約だそうだ。わざわざ私の部屋に報告に来て下さった。とはいっても、私が何かをしたわけではない。教室中の人に
挨拶回りをしたのだと思う。おめでとうございます。お幸せに。
先輩達に、来年度に私の研究室に入る小嶋君・伊藤君、中静研に入る片渕君に研究の紹介をして貰った。今日は、イタポン・みっちー・友蔵が話をしてくれ
た。先輩の研究に刺激を受けて、自分がやりたいことを見付けてくれたまえ。明日は、私自身の研究の紹介をするか。
余剰胚珠の論文書き、うとうとしながらも進行した。考えていると眠くなって、机につっぷして考えることにするのだ。頭の中ではいちおう「何を書くか」が
巡っているけれど、けっこう寝入ってもいる。というわけで、微々たる前進を続けている。
生態学会までまだ日があるように見えて、実はそうでもないことが判明した。みな、出来るだけ早くポスターを仕上げて見せに来るように。参考までに私の予
定。
14-16日:研究室に来る。
17日:休暇を取って家にいる。またかと言わんばかりに飽きることのない、我が家の改良作業だ。今回は、洗面所を豪華 INAX
製品に替える。ぜひ、顔を洗いに我が家に来てくれ。それと火急の人は、我が家にポスターを見せに来てもよい。
18日:ユアテックスタジアム仙台に参戦。強敵柏レイソルを撃破するのだ。
19日:暁子とじゅりと一家団欒。
20日:研究室に来る。夕方は、陸女寿司で博論・修論祝いの会。
21日:二日酔いで機能せず。
22日:新潟に向けて出発。翌日は、ぶっつけ本番でエコカップだ(近頃、ブランメル生態のサッカーに全然行っていない)。
こうして予定を書いてみると、ポスター作成に向けて残された時間がいかに短いかが明白となった。
3/12(日)の進歩 革靴 オムロンの講演
で京都に出張した帰
り、お気に入りの革靴が壊れた。両足とも、靴底が半分はがれてしまったのだ。モールに修理に持っていったら「再起不能」と言われた。しょうがないからと、
モールの中にあったリーガルの靴屋を覗いた。高いねえ。革靴ってこんなに高かったか。しかし、革靴が無いのも困る。どうしようか。藤崎に行く用事があった
ので、靴売り場を見てみた。何の用事があったのかというと、お気に入りの革靴が壊れたので、革靴を買おうかと思ったのである。6
万円とかの靴があって、さらに驚いた。リーガルの靴が安物に見えた。だからといってリーガルのを買うことなく、そのまま帰宅したのであった。
3/11(土)の進歩 仙台艦隊出撃
ベガルタ仙台の闘いが幕を開けた。敵地で、徳島ヴォルティスに 4-0 と快勝した。我がクラブに「強さ」を感じたのは、J1 昇格を決めた 2001
年以来だ。
昨夜は送別会だった。送る側よりも送られる側(11
人)の方が多いというねじれ現象。私は久々にはじけて、気づくと、じゅりと一緒に自宅のベットで寝ていた(じゅりが愛犬であることを知らない人には危ない
表現だな)。二日酔いぎみでぼうっとしながら、午後二時のキックオフを待った。試合開始。立ち上がりからぼこぼこ攻め立てるのかと思いきや、けっこう互角
の展開であった。しかし前半 30 分、ロペスが中央の狭い空間を切り裂き、豪快にシュートを決めた。これで大夫ほぐれたと思う。前半 35
分には、相手のクリアミスからチアゴネーヴィスがゴールを決めて 2-0。後半に入ってますます調子は上がる。後半 10 分、白井のロングパスに徳島
GK ノリヲが飛び出すも、ロペスがあっさりかわして無人のゴールへと流し込んだ。久々のノリヲーラであった。後半 20
分には、ボルジェスがゴール前で余裕のプレーで相手をかわし、角度の無いところから左足で決めた。4-0 で仙台が快勝した。
外国人三人組には恐れ入った。シルビーニョを切っただけのことはある。ボルジェスのスピードと突破力に徳島守備陣はたじたじ。ロペスのキープ力はすご
く、2-3 人に囲まれても全然平気であった。そして重戦車のようなドリブルで、相手をはじき飛ばしながら突進していく。チアゴネーヴィス
も、要所要所にセンスを感じた。一人で局面を打開できる選手が三人もいるのだ。1×3=3である(当たり前か。というより、何が言いたいのか)。他の
J2
サポを震撼させたのではないか。凄すぎる。我がクラブの選手であるなんて信じられない。もちろん、他の選手も良かった。とくに関心したのが中盤の守備だ。
速い動き出しと果敢なチェックで、徳島を潰しまくった。そして、高い位置でボールを奪い、前線へと繋げる。実に組織的な攻守であった。心配されたサイドの
守備も良かったと思う。サイドバックが上がっているときにサイドを攻められたら、センターバックが出ていって対応する。中央は、もう一枚のセンターバック
とボランチで固める。おかげで、サイドを破られ怖い思いをすることはほとんどなかった。解説の越後は、「仙台のサイドが空いている、サイドを攻めよ」と徳
島を応援していたが(この、裏切りもの)、サイドにスペースがあるのは、仙台としても織り込み済みではないのか?
承知の上で、サイド攻撃にきちっと対応していたように思う。-------------- ああ、今週土曜日の生観戦が楽しみでしょうがない。
3/10(金)の進歩 いよいよ開幕
いよいよ明日は、
ベガルタ仙台の開幕戦である。選手・スタッフは、宮崎キャンプから敵地の徳島にそのまま乗り込む。しかも、メンバー外の選手も全員徳島に行くという、遠足
みたいな雰囲気である。私も武者震いしてきた。明日が楽しみだ。私は CS で応援の予定だ。
勝敗の鍵を握るのは両サイドの攻防であろう。攻撃の時には、両サイドバックが FW
のように高く上がる。そしてセンタリングを繰り出す。サンタナ監督は、右サイドバックの中田に対して、『確実な1本のクロスより、量のセンタリング」。言
い換えれば質より量』を求めているらしい(日
刊スポーツより)。「そうは言っても、センタリングはちゃんと味方に届くだろう」と思っての指示だと思う。しかし、昨季の中田のセンタリングを知
るもの(どこに行くかわからない)としては、「質も大事である」と言っておくべきではなかったかと心配である。
進化学研究会にて友蔵が、「これ論」大改訂増補版の宣伝をしてくれた模様である。しかも、確かに宣伝したという証人を
確保する周到さだ。どうもありがとう。後は、井田君が山ほど注文を取ってくるのを待とう。
今年度で御退官の、中村先生・渡辺先生・前田先生の最終講義を拝聴した。三先生、長い間ありがとうございました。三先生とも、私同様、理学研究科生物学
教室から生命科学研究科に加わった。こうしてまた、「理学研究科生物学教室」という良き時代が消えていく(生命科学研究科が悪い時代であるという意味で
……………
ある)。それにしても、私が最終講義をする日は来るのか。生命科学研究科の教授会は、気に入らない助教授・助手をクビにできる制度を導入しようと画策して
いるらしい。恐ろしや。だからといってヘイコラする気はないが。
3/9(木)の進歩 怪我人無し
ベガルタ仙台は明後日に開幕戦を迎える。特筆すべきは、今季は怪我人がほとんど出ていないことだ。ベストのメンバーで開幕に臨めるなんて何季ぶりだろう。サンスポに
よると、ロナウドフィジカルコーチの手柄であるらしい。「量よりも質」で、「練習のためのトレーニングではなく、生理学的に基づいてやっている」そうだ。
かっこいい。「具体的には、プールで持久力をつけ、チューブの負荷を利用したチューブトレーニングなどで瞬発力をつける」といことである。プー
ルで泳いで
チューブで引っ張れば良いのかと思わないではないが、きっと、素晴らしい理論に裏打ちされているのであろう。それにしても、谷フィジカ
ルコーチ(昨季まで
の怪我人続出の責任者)を何のために雇っているのか?
余剰胚珠の適応的意義に関する論文の執筆がそれなりに進んだ。頑張って文献を読み無理矢理でも考察を書いていたら、それなりに形になってきた。そうなる
と元気も出て、「よし頑張ろう」という気になってくる。やはり、ともかくも形を作ってしまうことは大切だ。何とかして、来週前半には完成させたいと思う。
3/8(水)の進歩 なかなか論文を書けない若者のために
久々に論文執筆を再開した。長い間放置していた、余剰胚珠の適応的意義に関する論文だ。こうまで放置が続くと嫌になってきて、「さっさと仕上げよう」とか
えって元気が出た気がしないわけではない。それでも、どこまで読んだのかわからなくなっている論文の山にげんなりし、完成にほど遠い考察の章に気力が萎え
たりしている。こんなことではいけないと、なかなか論文を書けない若
者のためにを自分で読み返して気合いを入れようとした。この文書で私は、論文を書き上げるためには、『「100
m
を息継ぎなしに泳ぎ切ってやる」くらいの強い決意』が必要と書いた。改めて読み直すと、この言葉は、人に対して言うことであって自分に対
して言うことでは
無いと思うのであった。附記:なかなか論文を書け
ない若者のためには、いろいろな方にリンクして頂いています。しかし、「これ論」の大改訂増補版が出たら、この文書は当ページから消します。とこ
ろどころ書き直したなかなか論文を書けない若者のためにを大
改訂増補版に収録しましたので、今後はぜひ本の方をご利用下さい。量的緩和が解除されドルが下落、またしても大損かと怯えている著者よりのお知らせでし
た。日銀の独立性ってどうもわからない。政府と一緒になって日本経済を良い方向に導くのが仕事ではないのか?政府関係者は軒並み量的緩和解
除を牽制しているのに、日銀は解除に踏み切るのかねえ、ぶつぶつ。
3/7(火)の進歩 もやもや
ベガルタ仙台は、今週の土曜日に開幕戦を迎える。敵地で、徳島ヴォルティスと対戦するのだ。徳島といえば、昨季の開幕戦で 0-3
と完敗し、「ありっ?」と思っちゃった相手だ。今年はすかっと勝ってもらいたい。私としてもすっきりした気持ちで開幕を迎えたいので、心のもやもやを吐き
出しておこう。こ
んな報道があったのでもやもやが消えぬのだ。仙台期待の MF
チアゴネーヴィスのことだ。読み進める前に、このページの
チアゴネーヴィスをクリックして、彼の写真をよーく見て欲しい。-----------
見ましたか。では話を進めよう。チアゴネーヴィスに対してたいへん失礼なことはわかっている。しかし私には、キミが 21
才にはどうしても見えないのである。MF
関口と同い年というわけか(二人の写真を見比べてみよ)。写真ではわかりにくいかもしれないが、チアゴネーヴィスの顔のアップをテレビで見たときは、20
台後半にしか見えなかった。しかし彼が、年齢詐称するような悪い奴のはずがない。ただ単に老けているということである
と思う。
いまさら気づいたことだけれど、日本生態学会新潟大会で
行うサ
イン会の時間が、うちの研究室の学生の発表時間と重なっている。全学生が、この時間帯にポスター発表をするのだ。さくらに使おうと思っていたけれ
ど、いくらなんでも、ポスターの説明を中断してサイン会に来させるのはまずそうだ。やむなし。日程変更は無理か、ポスター発表の方の。
3/6(月)の進歩 理学研究科で講演
東北大学の理学研究科で、「これから論文を書く若者のために」の講演をした。修論博論を終えた時期だし、人が少ないのではないか。聴衆が 5
人くらいだったらどうしようと心配であった。そこへ、先日行われた村上陽一郎先生の講演には 80
人もの参加があったとの情報。「人がいない時期」というのは言い訳に出来ない。というか、村上陽一郎先生と同列のつもりか?
ともかくも、イタポン・ひさし・みっちーを拉致し、牧研にも声をかけた。そしたら、牧が自ら来てくれた。さらには、前田先生もいらっしゃったので吃驚し
た。下手な話は出来な
いと緊張してしまった。参加者は 73
人で、思ったよりもずっと多くてほっとした(73 人 ≫ 5 人)。肝心の話の内容だけれども、生物に限らず、物理・数学・化
学・地学など、多岐に渡る分野の学生にどこまで通用するのか不安であった。しかし杞憂だった。「確実に恋をロストする必勝テク」もウケた
し、「勝利を呼
ぶ牛タン定食」もウケた。そっちの心配であったか。私は、ネタがウケないとひどく気落ちするのだ。でもまあ、寝ている
人もいなかったし、
熱心にノートを
取っている人もたくさんいた。みなさん、ご静聴どうもあ
りがとうございました。みなさんの論文執筆に少しでも役に立てば幸いです。来年度は、もっと長く時間を取って講義をするので、どうぞよろしく。それと、大
改訂増補版もお忘れ無く。私に連絡下されば、生協で
買うよりも安く買えます。最後になりましたが、講演のお世話をして下さった花輪先生、どうもありがとうございました。
今度の生態学会から、一般の口頭発表もスライドプロジェクターを使っての発表となる。発表用のファイルを今月 10
日までに送る必要があるので、その準備に勤しんだ。発表時間は 12
分。スライドを何枚にすればよいのかよくわからない。発表練習して試せばいいのにと思うかも知れないが、きっと試さないであろう。学生は真似をしないよう
に。
3/5(日)の進歩 確定申告
確定申告の書類を書いた。「これ論」の印税を毎年申告しているので(お買い上げ、まことにありがとうございます)慣れているはずなのだけれど、今年は大変
だった。実家のマンションを売ったので、それを申告する必要があったのだ。ネットに繋げて申請書を書いてしまおうとしたけれどうまくいかず。譲渡所得のた
めの申告書類は、ネットでは作成不可なのか?
あるいは、申告書類の選び方を間違えたのか(申告内容に応じて、何種類かの中から選ぶ)。国税庁の、書類の選び方のページを見ると、「ゴルフ会員権や機械
などの資産(土地建物及び株式等を除きます。)の譲渡から生ずる所得がある」場合の選び方は書いてある。ところが、「土地建物の譲渡所得の場合はどうなの
か」という記述がどこにもない。除きっぱなしだ。こういう頭の悪い書類を見るとほんに腹が立つ。書いた本人を呼びだして小一時間説教したい。というわけ
で、ほとんど午後いっぱいかけてどうにか書き上げた。データ解析に勤しむちのの後ろで、確定申告の書類書きに勤しむ指導教官という怪しい情景であった。
3/4(土)の進歩 開幕 J
リーグが開幕した。日本中が待ちに待った季節の到来だ。これから 48
試合、何とも長い闘いが始まる。とはいってもベガルタ仙台は第一節はお休みである。3/11
の徳島戦が初戦となる。なので今日は、対戦相手となる徳島ヴォルティスの様子を探ろうと、徳島対東京 V の試合を CS
で見た。しかし、あまりにも露骨な東京 V
寄りの中継に嫌気がさし、他の試合にもチャンネルを切り替えながらの観戦となった。何しろ、一分に一回くらいラモスを映す。かたや、徳島の田中監督を映し
たのは試合を通して一回(+α)だけ。アナも解説の武田も、東京 V
の立場からしか話をしない。武田よ、解説者なんだから、「ラモスさん・都並さん・柱谷さん」じゃないだろう。どのクラブの監督・コーチにも、同じ距離で臨
むべし。
他のクラブの試合を見ていて、我がクラブのことが急に心配になってきた。なにしろ、J クラブと一回も練習試合をしていない。JFL
のロッソ熊本には 1-0
で辛勝だ。でも、外国人トリオが好調とも聞く。開幕戦には二年連続ひどい目にあっているので、今年こそはすかっと勝っておくれ。
夕方からは、J1 の王者対決を見た。やはり面白い。1-1 という結果は、とりあえず両者納得か。
3/3(金)の進歩 サイン会
なんと、日本生態学会新潟大会にて、「これ論」大改訂
増補版出版記念のサイン会を
開催することになった。うーむ。この葛藤は、講義や口頭発表にウケ狙いのスライドを挟むときのそれに似る。ウケたら大喜び、しかしウケなかったらどうしよ
う。同様に、人がたくさん来てくれたら大喜びで、誰も来てくれなかったら深く傷つくこと間違いない。心配のあまり、来訪予定者名簿を前もって作っておくことにした。少なくともこの方達は来て下さるに決まっている。来
るだろう
ね、必ず。来るよね、もちろん。名簿に無い方々も、どうか是非ともお越し下さい。
サイン会会場:朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)の共立出版
ブース内 3
月 25 日午後 1 時〜 2 時
がんちゃん来仙。林木育種センターでの二年間の研究成果をセミナーで紹介してくれた。DNA
マーカーを使ってアカマツ種子の母親と父親を同定し、遺伝子流動を調べた研究だ。ウリは、父親もちゃんと特定したということ(今までの研究のほとんどは、
母親のみ特定)。おかげで、花粉を通しての遺伝子流動と、種子を通しての遺伝子流動を区別して解析することができた。アカマツのような風媒植物では一般
に、花粉を通しての遺伝子流動の方がはるかに大きいと思われていた。しかし、種子を通しての遺伝子流動も見過ごせないことがわかった。面白い。成長したな
あ。
3/2(木)の進歩 吉
午前中、仙台赤十字病院に行った。「吉」と出たので公表しよう(昨日の進歩参照)。眼科医に、「水晶体に濁りが見られます。糖尿病の疑いありです」と言わ
れたのだ!
そんな馬鹿な。私は、産まれて以来ずっと肥満とは無縁の体型であった。若い頃はかなり痩せていた。今だって、標準体重より軽い。だから、糖尿病など他人事
と思っていた。でも、酒量は多いし、けっこうグルメな生活を送っている。ひょっとして ………。これでもう陸女寿司も中止か、友蔵・りん
か・彩子。憔悴して、昨日の午後に仙台に帰ってすぐに、近所の内科医に行った。血液検査をしたところ「異常無し」であった。そらやっぱり
と、眼科医に電話報告したら、「空腹時の血糖値を測っただけでは駄目、糖負荷検査(注)をしないといけない」と言われた。見て貰った先生は、胃腸の専門で
あって糖尿病専門ではなかった。その点で微妙に不安なことも確かである。そこで、仙台赤十字病院の糖尿病代謝科に行ってきたのだ。専門医に見て貰ったとこ
ろ、「糖尿病のわけがない。糖負荷検査をする必要もない」と断言された。やっぱり。どちらかと言うと痩せ型の体型だし、近親者に糖尿病の人もいない。でも
ちょっと、食生活に注意しようと思うのであった。しかし水晶体の濁りは?
糖負荷検査:絶食状態でブドウ糖を飲み、血糖値の変化を測る検査。ブドウ糖を飲んだ後に、一時的にせよ血糖値がかなり高くなる人はよろしくないらしい。
月初めの談話会があった。来年度から酒井研に入る、小嶋君と伊藤君も参加した。データが無い時期であることは確かだ。しかしみんな、もう少し詳しく書い
ておくれ。レジュメに書くのは「目次」ではなく「中身」だ。中身をきちっと書いてくれないと議論が出来ないからね。
みっちーの講座セミナーがあった。面白かった。今週初め、「相談したいことがあるので研究室に寄って貰えませんか」というメールが携帯に来て、「もう、
京都に向かう電車の中だよーー、るんるんっ」と答えた。その時はどうなるかと思ったが、ちゃんとまとめていた。蕾の時期・花の時期・果実の時期に受ける食
害の痛手の大きさの違いに着目することが、オリジナリティーの出しどころと見た。
3/1(水)の進歩 祝アクセプト
暁子に駅まで送って貰い、じゅりを連れて仙台へと向かった。途中、「じゅり!」というメールが暁子から来た。じゅりと別れて寂しいのか。「に」と返信した
(わからん夫婦だねえ)。すると「amjにじゅり」というメールが来た。そうだったのか。American Journal of Botany
に投稿していたミネヤナギの論文(佐々ちゃんの卒業研究、暁子が指導した)が通ったのだ。やったーー。おめでとう。それにしてもまぎらわしい。論文がじゅ
りされますようにとじゅりにじゅりと付けたのは私だけど。
途中、東京八重洲クリニックに寄った。この病院で近視矯正手術(エピ PRK)を受けて 11
ヶ月になる。どうもこの頃、涙が多くてものが見難いのだ。診察を受けたら、術後の経過そのものは問題ないと言われた。しかし、手術とは関係ない部分で、衝
撃的なことを言われた。そんな馬鹿な。信じられない。だからここにも書かない。かなり気落ちして帰宅。そく病院に行ったら、「そんな心配無い」と言われ
た。「なんだー」と安心して、
結果を報告すべく、東京八重洲クリニックに電話をかけた。しかし、「そんな検査じゃ駄目」と一蹴された。やむなし、明日もう一度病院に行こう。付記:気に
なる方へ。吉と出れば公表します。笑い事なので。凶と出たら書きません。 笑い事じゃないので。