「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況
若手研究者のお経
進行状況ホーム
12/31
(木) の進歩 大晦日
大晦日になってしまった。居間の窓から外の風景を見ると、ああ大晦日だとわかる。大晦日だと思って見るから大晦日らしく感じるのだろうけど、大晦
日らしい時が流れているように思う。今年も今日で終わりか………。早すぎる。
昨夜ちろちゃんから、改訂論文が届いていた。すでに酔っ払っていたため、PCメールにも携帯メールにも気づかなかった。お節料理作りの手
を休め、午前中にコメント を返送した。これは修士論文にもなるものである。改訂頑張ってね。
私手作りのお節料理を食べたいとの希望も届いた。毎年恒例となっていたのだけれど、今年はなぜか要望がなく、実は密かに気に
病んでいた。同じように修論生を持つ身であるが、他の教員とは悩み所が異なるのである。頑張って作ったので期待して頂戴。
皆様、本年もお世話になりありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。
12/30
(水) の進歩 お節料理二日目
今日もお節料理作りに勤しんだ。鶏と卵の博多寄せ・伊達巻き・松風焼きなど手の込んだ物を中心に、せっせと作っていった。砂糖の量はレシピの
1/3から1/2に。お節料理作りの異常な甘さに反対しているのだ。砂糖が贅沢品だった頃の名残か、通常の料理に比べお節料理の砂糖量は相当であ
る。
昼過ぎ、いったん作業を中断して朝市に出かけた。金華山さんに聞いたところ、正月用の刺身を買うのは今日が最適とのことであったのだ。本鮪大ト
ロを購入。年末の挨拶をした。
帰宅後、焼き物をした。備長炭を熾し、本格的に焼いていった。焼きたてを頂く方が美味しいに決まっているのだが、正月までお預けである。ま、こ
れもお節料理文化の一つなり。夕刻、大方の作業を終えた。あと四品ほど残っているけれど、これは明日ちゃっちゃとやってしまおう。
12/29
(火) の進歩 お節料理一日目
昨日の夜からお節料理作りを始めた。今日が本格的な初日である。今日は、煮物系を中心に作っていった。京都の名料亭「瓢亭」の本をこの秋に買い、
この本にも少しだけお節料理が載っていた。そこで今年は、この本に載っている品は、この本に従って作ることにした。しかし、「黒豆を5日間煮る」
といきなり書いてあり挫折。日数が足りん。来年は27日から煮始めなくてはならない。その他も全般に、さすが名料亭の本、料理研究家とはひと味違
うなと思った。かくして今日はかなりはかどった。
昨夜からお節を作り始めたのは予定外であった。そうなった理由は他でもない。自宅のプリンターの頑なな反抗のためである。
昨夜は、年賀状の印刷に当てようと思っていた。ところが、手差しトレイに年賀状を入れて印刷しようとするも、何度命令しても、「本体のカセット
に用紙がありません」と言ってくる。おっしゃるとおり、そっちに紙入れてない。そして私は、手差しトレイと命令しているだろう。しかし頑なに印刷
しない。諦めて、本体カセットに年賀状を入れて印刷を試みた。これで「手差しトレイに用紙がありません」と言ってきたら一撃で破壊
するところであったが、さすがに印刷は試みた。しかし紙詰まりであった。何度やっても駄目。そういえば毎年、こうやって苦闘していた。そして突
然、手差しトレイから印刷するようになっていた。今年もそれを待つのか。だが、この反抗にはもう付き合いきれない、ストレス解消と、本日プリン
ターを買い換えてやった。そうしたら、実にさくさくと印刷できた。すっきりした。
12/28
(月) の進歩 仕事納め
本日で仕事納めである。今日の帰りに朝市に寄って買い出しをし、明日からお節料理作りに没頭する。Mathematicaのシミュレーション進行
状況を見に研究室に来ることもあるかもしれないが、基本的には家に籠もっていると思う。メールでは対応できるので、御用の際はメールを頂戴。
というわけで、明日からお節を頑張ろう。
ベガルタ仙台MF村上 和宏選手が、現役を引退してアカデミースタッフ入りすることが発表された(ベ
ガルタ公式ページより)。おお、あの村上がスタッフ入りか。持ち前の明るさで、元気いっぱいの選手を育てて欲しい。その他にも、トッ
プチープの高橋 範夫・原崎政人両コーチもアカデミーに移る。アカデミー強化に本腰を入れたか? 良いことだ。
朝一番で、ちろちゃんの改訂論文にコメントした。その後、「植物の百科事典」という事典の原稿の校正をした。さっそく返送だ。
12/27
(日) の進歩 床掃除
本日は床拭きを行う。床用のクリーナーをかけて、布きれで拭くのだ。汚れが落ちてツヤも出るという。というわけで、まずは二階からやった。同じよ
うなものだろうと、扉や柱も、床用クリーナーで拭いていった。9時過ぎに始めて11時過ぎに二階および階段が終了。昼食後、一階に挑んだ。ビニー
ル床にも効果があるとのことなので、トイレや洗面所の床も拭いていった。四つん這いになって床を拭き続けるのは疲れる。膝で体重を支えるので膝も
痛くなる。疲れに気力を失いつつ、15時にようやく終了した。でも、ぴかぴかに輝いている床に満悦であった。副産物もあった。この床用クリー
ナー、表面が滑らかな物は皆ぴかぴかにしてしまうらしい。クリーナーが染み込んだ布きれをずっと扱っていたので、
爪がぴかぴかになった。
録画しておいて、本日限りで引退する穂希選手の試合を見た。INAC神戸レオネッサ対アルビレックス新潟レディースによる、皇后杯の決勝
戦である。お互いに絶対に勝ちたいという気持ち
がにじみ出た、素晴らしい闘いだった。0-0のまま時間が進む。そんな中、コーナーキックから澤がヘッドで決めた。それが決勝点となり、神戸が優
勝を果たした。ーーーーすごいとしか言いようがない。引退試合で自分で決めてしまうなんて。最高の幕切れであった。おめでとう。そしてありがと
う、 澤選手。あなたはまさに日本の宝なり。
12/26
(土) の進歩 窓掃除
今日明日と大掃除を行う。本日は窓ふきなり。まずは、高圧洗浄機で、窓の外側に情け容赦のない猛烈な水流を浴びせていった。ついで室内に入り、窓
のさんにも水流を浴びせた。水が室内に飛び散るのは気にせず。窓掃除で一番大変なのはさんの汚れなので、これを落とすことが大切なのである。飛び
散った水は拭き取ればよい。しかしさすがに、窓の内側に水流を浴びせる度胸はなかった。「度胸」を「土今日」と誤変換するATOKさん、なかなか
面白いではないか。ちょうど土曜日だし。内側は、窓ふきクリーナーをかけて手で汚れを落とした。
懸案であった外壁の汚れも落とした。二階の寝室の壁面が黒く汚れていたのだ。なぜかこの一角だけである。台所の換気扇の吹き出し口があるよう
で、そのせいと思われる。しかし以前は、こんな風に汚れることはなかった。そうか、炭火を使うようになったからか。ガスコンロで炭火を熾し、焼く
ときは、焼き台をガスコンロの上に置いて、換気扇に煙が吸い込まれるようにしている。その汚れが、吹き出し口の二階寝室壁面に。という推理を一年
以上前にして、本日までほっておいた。そしてついに、高圧洗浄機を浴びせた。綺麗に落ちて満足なり。問題は、どれくらいでまた汚れが目立つように
なるかである。
最後に、浴室にも情け容赦のない噴射を浴びせ、本日の大掃除を終えた。9時半から15時位までかかった。疲れた。
終了後、録画していた映像で、天皇杯準々決勝の柏レイソル戦を闘うベガルタ仙台を応援した。相手は10人となり、延長前半早々に3-2と
突き放した。これで勝ちだろうと思った。10人の相手なのだから、FKさえ与えなければ大丈夫だ。ところが延長の後半に、そのFKをゴール前で与
えてしまった。これを直接決められて3-3に。何という不用意な。結局、PK戦で敗れて、準々決勝で敗退となった。
もったいない。きちっと進めれば勝てた試合だった。今季を象徴するような勝ち切れなさで、我がクラブの今季が終わった。
12/25
(金) の進歩 明日は天皇杯準々決勝
ベガルタ仙台は明日ユアテックスタジアム仙台において、柏レイソルとの天皇杯準々決勝に挑む(13時試合開始)。負けたらシーズンが終わる。必ず
や勝利して準決勝に進もう。
私は明日大掃除なので参戦はしない。テレビで応援する予定なり。
はたして今年は冬が来ているのか?
雪が全然積もらないし、霜も降りないし、庭の水道も凍結しない。例年の12月と大違いである。このまま1月あたりに春になったら笑ってしまうぞ。
今日も、Mathematicaプログラムの総計が1にならない問題の解決に挑んだ(昨日の進歩参照)。昨日は、いくら睨めっこしても間
違いが見つからなかった。今日もそうだったのであるが、ついに発見した。睨めっこする部分が違っていた。他の部分に間違いがあった。その間違いに
はすぐに気づいた。始めからこっちを見ていれば苦労しなかったのに。
問題解消の勢いに乗って解析を進めた。さくさくと解が出た。しかし微妙な結果だ。良いのか悪いのかわからない。悩む。
12/24
(木) の進歩 神仏はいなかった
恐れていた報せが届いてしまった。ベガルタ仙台レディースのDF万屋 美穂選手が、右膝前十字靭帯断裂で全治6ヶ月だそうだ(ベ
ガルタ公式ページより)。先日の浦和戦でやってしまった(12/19の進歩参照)。高校時代に
やった左膝前十字靭帯断裂からようやく復帰したというのに。可哀想で仕方がない。焦らずにじっくりと治して頂戴。いつまでも待っている。
かえちゃんの論文セミナーがあった。なんと、植物の研究というのに、FIFA(国際サッカー連盟)のウェブサイトを引用していた。24種
を4種ずつに分けて総当たり戦をして、勝ち点を与えているのであった。勝ったら3点、引き分けたら1点、負けたら0点である。植物の研究に勝ち点
制度をを導入する斬新さと、勝ち点の与え方としてわざわざFIFAを引用する律儀さに感動した。
研究室に来てみたら、MathematicaでのシミュレーションがiMac2台とも終わっていた。嬉しい。即、新たにシミュレーション
を実行させた。
かたや、総計が1にならない問題(12/22の進歩参照)は解決できない。プログラムといくら睨めっこし
ても、間違っている場所が見つからない。謎だ。
12/23
(水) の進歩 レディースの今季が終わった
皇后杯準決勝:ベガルタ仙台レディース0-2 INAC神戸レオネッサ。今季の闘いが終わってしまった。
我がクラブを応援するために、朝の新幹線で等々力陸上競技場に向かった。ここに来るのは初めて(のはず)である。これが川崎フロンターレのホー
ムかと、なんか感慨に耽ってしまった。ここには、コタツに入って観戦できるおコタ席があるのだぞ。
試合が始まった。相手は、きら星のごとく代表選手がいるスター軍団である。正直びびっていたのであるが、互角の展開であった。MF川村
優理選手が惜しいシュートを放つなど、良い感じであった。ところが前半39分、コーナーキックから失点してしまった。そしてこの失点で、一挙に流
れが悪く
なった。パスが繋がらなくなり、神戸に攻め込まれる展開となってしまった。1点取れば流れが戻ると思ったのであるが、後半16分に痛恨の失点。神
戸DF近賀のオーバーラップが素晴らしかった。その後も点を取れる気がしない展開が続き、とうとう試合終了の笛がなってしまった。
ベガルタ仙台レディースの今季の闘いが終わった。しばし呆然。27日の決勝に参戦するつもりで、大掃除をどうしようとか、年賀状をいつ書こうと
か、いろいろ本気で心配していた。しかしみな泡と消えた。このメンバーの闘いを見るのも、今日で最後となってしまったのか ………。
失意のまま、帰りの電車に乗った。隣にいた女子大生二人組の、「マユミが予備校の近くのコンビニでバイトしていて、何度も来るお客さんと仲良く
なって付き合うようになったんだけれど、その彼が受験生で早稲田を目指していて、「マユミと会いたいけどそれじゃ駄目。受かるまでLineを切
る、ごめん」って言って、マユミも、「わかった、待ってるからね」って答えて、そしたらその彼が、別の彼女との写真をブログに載せて、マユミがそ
れを見て「わぁぁっ」となっちゃって、最低だよね、最低」という会話に、「うん、最低、最低」と心の中で頷き、「マユミの彼ってみ
んなそうだよ。最初は向こうが「好き」って言ってくるんだけれど、最後はみんなああなっちゃう、全部だよ、全部」に、試合に負けて悲しんでいた
が、私より辛い人はいるんだ、頑張ろうと思った。
12/22
(火) の進歩 明日は皇后杯準決勝
皇后杯の準決勝2試合が明日、等々力陸上競技場において行われる。ベガルタ仙台レディースは第1試合において、INAC神戸レオネッサと対決する
(11時試合開始)。澤選手の引退とか澤夫婦の対決とか騒がれているが、そんなことは関係ある。必ずや勝利して、夫のクラブがもたらした引退試合
にしてあげたい。直前の試合では4-2で勝っている。その勢いでまたしても勝ってしまおう! 私ももちろん参戦する。
三年生が三人、研究室見学に来てくれた。最初に私と話をし、その後、みっちー・かえちゃんを交えて談話した。酒井研に合っていると思う
よ。入ってくれたら大歓迎なり! またいつでも見学に来て頂戴。今度は、先輩の研究の話を聞いて欲しい。
他の三年生もぜひ見学に来て下され!
Mathematicaで、新しいモデルの解析を進めた。プログラムを作るも、どうにも計算が合わない。総計が1になるべきところがそう
ならないのだ。しかし、その原因がどうにもわからない。困った、どうしよう。
12/21
(月) の進歩 かとぅ来仙
修了生のかとぅが研究室に遊びに来てくれた。震災の年以来4年ぶりである。変わりなく元気に過ごしている模様であった。たくさんのお菓子をありが
とう。また遊びに来ておくれ。
修了生のがんちゃんからお歳暮が贈られてきた。いつもありがとう。美味しく頂きました!
3年生向けの研究室紹介をした。卒業研究の配属先を決めるために行っている恒例行事である。出席者は十数人であった。皆、熱心に聴いてく
れた。終了後さっそく、研究室見学の希望があった。大歓迎なり。明日待っているよ!
先週末、Mathematicaのシミュレーションを実行して帰宅した。1回の計算に4日かかるシミュレーションである。土日の間にどれ
くらい進行したのか。研究室に来て、マウスを動かしてパソコンを目覚めさせようとした。ところが、アイコンの矢印が出現しただけであった。いくら
マウスを動かしても矢印はぴくとも動かない。キーボードを叩いてみても反応無し。2分間ほど蘇生を試みたもののついに反応は戻らなかった。脳死と
判定し、泣く泣く再起動した。今週末の計算が無駄になってしまった(涙)。
12/20
(日) の進歩 ツル薔薇の誘引
今日はほぼ丸一日ツル薔薇の誘引を行った。家の外壁に設置してあるフックに枝を紐で結びつけ、壁面に薔薇を這わせるのである。高い所に誘引すると
きは、壁面にはしごをかけて行う。その際、取り返しのつかないことをしてしまった。
説明しよう。矢印の部分で枝を壁面に結びつけてしまったので、はしごを外せなくなったのである。なんとしたことか。結びつけている
ときは、このような事態を予測していなかった。かくして本日は、4個体の誘引を終えた。
クラブワールドカップを見た。サンフレッチェ広島が2-1で勝利し3位に入った。すごい、おめでとう。決勝は、バルセロナの美技に酔うば
かりであった。メッシは本調子ではなかったと思うけれど、ここぞというときはさすがだ。スアレスは凄すぎ。スアレスの大会だった。
12/19
(土) の進歩 皇后杯準決勝進出!
本日、ユアテックスタジアム仙台において、皇后杯の準々決勝2試合が行われる。ベガルタ仙台レディースは、第2試合において浦和レッズレディース
と対戦する。もちろん私も参戦だ。本当は2試合とも見たかったのだけれど、諸般の事情で、第1試合のアルビレックス新潟レディース対ジェフ千葉レ
ディースの後半からの参戦となった。新潟が2-0で勝った。2点目が美技であった。
我がクラブの試合が始まった。前半の前半は浦和に押し込まれる展開となった。浦和の攻めに慣れてくると、仙台も押し返すようになった。0-0で
前半を終了。後半も互角の展開が続いた。浦和のMF猶本選手にゴール前どフリーで打たれた時は目を瞑ったけれど、バーに当たって弾かれた。その後
もどちらも決めることができない。延長戦でも決着がつかず、0-0で試合を終えた。そしてPK戦へ。せっかくだから、ゴール真後ろに移動して観戦
した。ずいぶんとゴールが広く見える。PKを止めるのは至難の技と思ったのであるが
………、仙台GKプリトニー選手が1本止めて、仙台が勝利した。これにて準決勝進出!
PKを外したのはMF猶本選手だった。終了後、号泣していた。見ていて辛かった。どうもこの頃、敗者の辛さに目が行くようになってきた。勝利の
喜びに素直に浸りきれない。この心境の変化は何なのか? これはひょっとして死期が近いのか?
大変大変心配なこともある。高卒新人の仙台DF万屋
美穂選手のことだ。美穂は、高校3年の時に左足膝の靱帯を切断し、入団後もずっとリハビリをしていた。10月にようやく全体練習に合流し、この日
は嬉しい初先発であっ
た。前半終わり頃、ドリブルで左サイドを突破、ペナルティエリアの中まで切り込んだ。そこで足が縺れたように倒れ、仰向けのまま動かなくなってし
まった。私は、試合展開そっちのけで美穂を見つめ、立ち上がることを必死に祈った。しかし。駆け寄った八田トレーナーが即×を出した。右膝を痛め
たらしい。高校時代の怪我とは逆の足だ。試合後は、右足を浮かせたまま松葉杖で歩いていた。美穂が軽傷であることを、超超超真剣に祈る。万一の場
合は、「どういうつもりなんだ」と、神仏を本気で怨むぞ。
12/18
(金) の進歩 墨田川高校で講演
東京都立墨田川高校で、「大学への誘い〜理学部生物学科を中心に〜」という講演を行った。1年生320人を対象に、大学での研究の話をしたのだ。
国立大学の良さも訴えて、国立大への進学普及に務めた。
私の講演とは別に、2年生を対象に大学の模擬授業を行っていた。大学から十数人の講師を招いて、授業をして貰うという企画のようだ。こちらの講
師の方々には謝金が支払われていた。かたや私は謝金無しであった。この違いは何なのか?
講師の名簿をみて驚いた。福岡 伸一さんがいた。高校生を相手に何を話すおつもりで?
「生物の本質は利他」などと出鱈目を話す気ではあるまいな(12/3の進歩参照)。ちなみに私は自分の講演
で、「生物の本質は利己」という話もした。福岡さんが講師として来ているとは知らずに準備した内容である。知っていたら、福岡さんのコラムを題材
に使って、いかに間違っているかという話をしたことであろう。残念。
帰宅後、一人慰労会をした。全般に、後味の悪い出張であった。
12/17
(木) の進歩 澤の引退試合
澤選手が突然の引退を発表して一夜が明けた。世間は衝撃に包まれている。そして、「残り3試合」を闘い抜こうという言葉も飛び交っている。澤選手
が所属するINAC神戸レオネッサは、皇后杯の準々決勝に進出しているのだ。だから残り3試合
………。はいはい、違いますよ、残り2試合です。準決勝に進むとベガルタ仙台レディースにあたる。世間の空気がどうあろうと我がクラブが勝つ。澤
選手に は、残り最大で2試合を悔いなく戦って貰いたい。
昨夜寝る前に、ちろちゃんの論文改訂にコメントした。頑張れ!
12/16
(水) の進歩 澤が引退
突然の報せが。日本女子サッカー界の至宝である澤 穂希選手が今季限りで引退するそうだ(日
刊スポーツより)。衝撃なり。もっともっとやってくれると思っていたのに
--------------。これまで、本当にありがとう。永遠の選手なり!
引退後のことに妄想が走る。澤選手の夫は、ベガルタ仙台のスタッフの辻上さんである。もしかして、引退後は仙台に住む?
つまりは、街で突然会うこともある? さらには、ベガルタ仙台レディースのコーチになったりして。そうなったらすごい。
てるちゃんからお歳暮が贈られてきた。いつもすいません。書くのを忘れていたけれど、佐々ちゃんからもお歳暮が贈られてきた。みんな大喜
びです。二人ともありがとう。
新国立競技場の案が二つ発表された。この内のどちらかに決まる。マスコミ等を見ていて気になるのが、両者のデザインの比較ばかりしている
ことだ。木材を使ってとか日本らしくとか
………。デザインなんて、二の次三の次のことではないか。一番大切なのは観戦のしやすさである。観客席の傾斜とかピッチからの距離とか収容人数と
かが最も
大切だ。観戦するための施設なのだから、これらが最重要なのは当たり前である。選定する人々が、このことを十分承知していることを祈りたい。くれ
ぐれも、デザインで決めるでない。
明日の午後から東京に向かう。明後日、東京都立墨田川高校において講義を行うのだ。次回更新は来週の月曜日になるかもしれない。
12/15
(火) の進歩 他の言葉で勉強した方が楽しいのでは
留学生向けの講義のために留学生センターに行った。その壁に貼ってあった日本語用例が物騒で、何を学ぶためかわからないが、もっと楽しい言葉で勉
強すべきではないかと思った。
先生「死ぬ」。生徒「しーぬぅ」。
朝からつらつらと考え、今の研究テーマとの関連ですごいことを思いついた。これは遺伝学上の新法則かもしれない。関連論文を調べてみよ
う。どきどき浮き浮きしながら調べること5時間。約100年前に指摘されていたことを知り、力尽きて、その後何もやる気が起きな
い。
12/14
(月) の進歩 ありがとうございます
もっくんから有り難い話を聞いた。もっくんが入学した早稲田大学スポーツ科学部では、拙著「これ
から論文を書く若者のために」を新入生に読んで貰っているそうだ。ありがとうございます。少しでもお役に立っているのなら幸いです。
この話になったのは、もっくんはなんと、ベガルタ仙台レディースのDF千葉
梢恵選手の大学時代の同級生という話の流れからである。同じクラスだったって。すごい。だから、梢恵もこれ論を持っているはずとのことであった。
となると、DF山本 りさ選手・FW小野 瞳選手も持っているかもしれない(二人も早稲田出身)。今度聞いてみよう!
もし持っていたら、「なぜ、ベガルタ仙台は強いのか:勝利を呼ぶ牛タン定食仮説の検証」を学生時代に読んだことになる。その時は、ベガルタ仙台に
入るとは 思っていなかった(そもそも、レディースは未だ無かった)。「それが今」と、一緒に感無量になろう。
ちろちゃんの改訂論文にコメント。一歩一歩頑張って!
新モデルについて考えた。かなりすっきりした。しかしここに来て、気になる論文を見つけてしまった。やられていたらどうしよう。
12/13
(日) の進歩 勝負の植え付け
玄関周りの花がすっかり枯れ果て、悲惨な状態になっていた。植え替えないといけない。というわけで、ザ=ガーデンに行った。この時期はもうパン
ジーやビオラくらいしかない。と思いきや、パンジー・ビオラもすでに、在庫処分の状態であった。花のない個体が多い。花色がわからないものを買う
のか。でも仕方ないので、一か八かで50個体ほど買った。帰宅後、植え付けをした。花が咲いたら、はたしてどんな配色になるのか。まさに勝負であ
る。
その後、ツル薔薇の誘引をしようと思った。しかし雨が降ってきてしまった。やむなく中断。ま、1月中に終わればいいという気持ちで、気長
にいこう。
サンフレッチェ広島3-0TPマゼンベ。広島の底力を感じた。身体能力に勝る相手に前半は苦戦した。しかしすぐに対応してしまった。終
わってみると快勝だった。強い。
次は準決勝である。相手は、アルゼンチンの名門リーベルプレートだ。ぜひ勝利して、バルサと決勝を戦って欲しい!
12/12
(土) の進歩 冬の薔薇
先週に続き、ツル薔薇の誘引をした。今日は、道路沿いに植えている個体をフェンスに誘引した。花が少々残っていたけれど、かまわず切り取った(捨
てはせず、花瓶に活けた)。と、散歩に出て来たお向かいさんが、「冬の薔薇が好きだから」と残念そうであった。その瞬間、はっとした。冬の薔薇
か。改めて庭に目をやると、数花から十数花を咲かせている薔薇が何個体か。寒い中に凛と咲いている。ちょっと寂しげ。確かに、冬の薔薇ってよいな
と思った。花を咲かせているツル薔薇の誘引は後にしよう。花が終わるまで待つ。雪の中でも咲き続けなよ。
鯛の兜煮を作った。本格的な本によると、酒1リットルで煮るという。1リットルも使うのはあまりにもったいないので、アルコール分が半分
の酒を使うことにした。つまりは、酒0.5リットルと水0.5リットルで煮た。ちゃんと美味しく出来た。ただし、煮すぎて身がぼろぼろになってし
まった。鯛の兜は、濃い味付けでさっと煮るべし。
12/11
(金) の進歩 祝アクセプト!
バラモンの論文が正式にアクセプトされた!
Matsubara, Y. and Sakai, S. 2016. The role of flood regime on
invasive success of exotic species growing in riparian
environments. Biological Invasions in press.
やったーーーー、おめでとう、おめでとう!
OS X EI
Capitanをバージョンアップした(昨日の進歩参照)。しかし、メールの不具合は改善されず。相変わらず着信しても黙っている。あ、いや、音
はするよ うになった。着信時ではなく、そのメールを削除した時に着信音がなるようになった。いったい何を伝えたいんだ、この着信
音。
ベガルタ仙台レディースに、常磐木学園高校のDF市瀬 菜々選手が加入することが発表された(ベ
ガルタ公式ページより)。すごい。年代別の代表にずっと選ばれ続けている選手である。2014年には、守備陣の要として、FIFA
U-17女子ワールドカップで世界制覇を成し遂げた。大活躍を期待しよう。
新しいモデル解析を進めた。一通り出来上がった。簡単すぎて、これで良いのか怖い。
12/10
(木) の進歩 メールがおかしい
新iMacのOSは、OS X EI Capitanである。その標準装備のメール(ver
9.1)がどうも怪しい。第一に、メールの着信音がしない。着信音がなるように設定しているというのに。今までは、メールの着信音で昼寝中
に起こされることたびたびであった。それがなくなって快眠、などと喜んでいるわけがない。不便なのでどうにかして欲しい。第二に、ク
リックにときどき反応しなくなる。メール削除をクリックしても無視とか。これまたいらいらである。
OS X EI
Capitanがバージョンアップされたらメールのバグも解消されるという噂がある。そして本日、バージョンアップが出た。しかし、
Mathematicaで長期計算中の身なので、迂闊にバージョンアップできない。再起動が必要らしいので、Mathematicaの計算終了の
時を狙わないといけない。
バラモンの論文セミナーがあった。密度に応じて花の数が変わるとは。お疲れ様。
Mathematicaで、新しいモデルの解析を始めた。とは言っても本日は、適応度をちょこっと書いてみて終了。適応度がどうなるの
か、長考に入ってしまった。
12/9 (水)
の進歩 半分は正しいが
ベガルタ仙台レディースFWの浜田 遥選手は、シシャモが大好きだそうだ。ベガルタ仙台レディースのブログで、シシャモへの愛
を熱く語っている。スポンサーの宮城生協さんからシシャモをたくさん頂きとても嬉しそう。写真を載せて、いかに美味しいかを説明している。しかし
遥、写真の上のはワカサギだ。「わかさぎ姿煮」って書いてあるじゃん。
地下鉄東西線の平日の利用者数が、当初の目標を大きく下回ったらしい(河
北新報より)。1日8万人弱の予想が5万人弱だったとか。仙台市の人口は105万人弱。13人に1人が利用するという予測に無理があ
る。21人に1人が利用したというだけでも、けっこう凄いと思うが。
遅々として進むMathematicaシミュレーション。本日2回目が終了。残りたったの18回。
そのかたわら、新しいモデルについて考えた。テーマは決まっている。今日はまず、頭を整理することに務めた。そして、これでいけるのかを考え
た。たぶん、いけると思う。
12/8 (火)
の進歩 スタジアムを作ろう!
広島県民の方々にとって、球技専用の新スタジアムの建設は悲願である(37万人の建設署名が集まった)。ところが広島市の松井市長は、2012年
にサンフレッチェ広島が優勝したときに、3度優勝したらスタジアム建設を考えるとのたまわった。そして、サンフレッチェは2位でいいとの暴言を吐
いた。そういうことを言っていいのは、優勝を争う他クラブだけ。2013年に2度目の優勝を遂げた時は、焦ったの
か、「最初の「3回優勝したらスタジアムができる」というのはちょっと言い過ぎで、「3回優勝したらちゃんと(スタジアム建設を)検討しなきゃい
かん」というような趣旨を申しました」(当
時の記者会見より)と弁明を始めた。そして今季ついに3度目の優勝を遂げた。どう出るのかと思っていたら、「県、市、サッカー協会が
一緒になって、検討を加速させたい」(ス
ポニチより)と積極的な発言をした。本心であるな。とりあえず信じよう。
かたや山形も、新スタジアム構想を発表するそうである(日刊スポーツよ
り)。ガンバ大阪の新スタジアムが来春に完成するのは周知のとおりだ。
サッカーを見るのには球技専用スタジアムが一番である。陸上トラックを挟まないのだから、見やすいことこの上ない。球技専用スタジアムの普及
が、日本のサッカー文化の発展にもつながるであろう。広島・山形の新スタジアム構想が実現することを祈る!
ちろちゃんの論文が高評価で返ってきた。さあ、元気に改訂だ!
一方、修論の時期でもある。ふだんの私なら、「修論よりも投稿論文の方がはるかに大切」と言い切るのであるが。さすがにこの時期だと、修論
の物理的重要性を否定しがたい。精一杯応援するので、どちらも頑張って頂戴!
自分の論文の本文改訂を進めた。改めて見直すと、改訂すべき所がけっこうあった。慎重に、一文一文直していった。
12/7 (月)
の進歩 地下鉄東西線
昨日、仙台市営地下鉄東西線が開業した。仙台市若林区の荒井から、仙台駅を通って、太白区の八木山動物公園までを結ぶ13駅13.9kmの路線で
ある。我がキャンパスの所にも青葉山駅が出来た。仙台駅まで9分と、便利になって嬉しい。しかーーし、「青葉山」という駅名が示すように、この駅
は山の上(中?)にある。お隣の川内駅があるのは麓である。登山電車みたいに登るわけもなかろう、青葉山駅は地下深くに違いないと思っていた。そ
の通り、地下6階にホームがあることが判明した。私の研究室は地上10階にあるので、ホームまで15階も降りることになる。けっこ
う深い。さらには、研究室がある建物から駅入り口まで250mくらいあった(調査しに行った)。あとは地下に潜るだけと思ったら、地下1階に100m
もの隠し通路があった。なぜに、もっとこっちにホームを作ってくれなかった?
通路を歩くと改札に辿り着く。ここからさらに地下6階まで潜るらしい(改札内には入らなかった)。とまあ、研究室からすぐそこというわけではない
が、駅が 出来たのは嬉しい。積極的に利用しよう。
Mathematicaでのシミュレーションを続けている。ようやく1回終わった。3日ちょっとかかった。あと19回か。
かたわら、レフリーコメントに対する返答も書いた。再シミュレーション以外に、それほど難しいコメントはない。ちゃっちゃとやって完了させてし
まった。
12/6 (日)
の進歩 死闘二つ
昨日に引き続き死闘が繰り広げられた。しかも2試合も。
1つ目は、アビスパ福岡とセレッソ大阪による、J1昇格決定試合である。福岡は、勝つか引き分けで昇格、大阪は、勝った場合のみ昇格となる(福
岡が、リーグ戦で上位だったため)。試合は、大阪が優勢で進めた。そして後半、MF関口のパスを受けたFW玉田が、ついに福岡のゴールをこじ開け
た。「おーーっ」と、思わず声を上げてしまった。このまま終わると大阪が昇格である。福岡は、2トップに変更してすぐに反撃に出た。試合も残り3
分になったとき、福岡MF中村が角度の無いところから決めた。両クラブの運命がまた入れ替わった。そのまま試合が終了し、アビスパ福岡が5年ぶり
のJ1昇格を決めた。
2つ目は、現J2の大分トリニータと現J3の町田ゼルビアによる、J2残留昇格決定試合である。残念ながら、この試合は映像を見ていない。
1-0で町田が勝利し、J2への昇格を決めた。おめでとうございます。かたや大分はJ3に降格である。2013年までJ1にいたのに…………。好
きなクラブだけに私としても悲しい。
正直なところ私は、他人の命を賭けた闘いは気軽に楽しめると思っていた。しかし、いたたまれない気分になってしまった。まさに、天国と地獄を分
ける闘いである。どちらかが天国に登り、どちらかが地獄に落ちる。地獄に落ちた方の選手達を見るのが辛かった。勝負の世界とはいえねえ。
ツル薔薇の誘引を始めた。本日は、フェリシア・ルージュ=ピエール=ドゥ=ロンサール・新雪の3個体を誘引した。成長の悪い枝は迷うこと
なく切り落とす。この潔さで、順調に進めていった。しかし新雪には困った。成長が良すぎて、切り落とす枝がない。かといって、こんなに枝だらけで
は誘引する場所が足りなくなる。そこで、間引く感覚で枝を減らしていった。新雪に関しては、全枝を剪定したところで終わった。誘引は後日なり。
仙台市営地下鉄東西線が開通した。明日にでも見に行ってやろう。
12/5 (土)
の進歩 ファン感謝祭
ベガルタ仙台レディースのファン感謝祭があった。参加してやろうと、会場である宮城大学に行った。今年も、選手・スタッフとサポが運動会形式で交
流するというものであった。そして、選手・スタッフ・サポを4つのチームに分け、チーム対抗で、玉入れ・障害物競走・ドリブルリレーを行った。正
直、こういうものには興味がないので、参加せずに見ていた。でも、選手は異様に燃えていた。ドリブルリレーで勝ったチームは、自分のチームのサポ
がいる一角にダッシュで駆け戻り、肩を組んで飛び跳ねながら喜んでいた。その様子は、公式戦で点を取った時よりも喜んでいるようで
あった。運動会の後は、サイン会と、選手からのプレゼント抽選会とがあった。FW浜田 遥選手からのプレゼントは、鮫島
彩選手が忘れていった傘であった(注;彩は今季、INAC神戸レオネッサに移籍してしまった)。人の忘れ物を勝手にプレゼントするで
ない(笑)! でも欲しかった。かたや、MF川村
優理選手のプレゼントがすごかった。ワールドカップの時のユニフォームであった。真剣に欲しかったけれど、当たるはずもなし。残念!
かくして、楽しい午後のひとときを過ごした。でも正直なところ、運動会形式のファン感ではなく、以前のような立食パーティーの方が良かったと思
うのであった。
サンフレッチェ広島1-1ガンバ大阪。広島が、明治安田生命J1の王者となった。おめでとうございます。
他人の命を賭けた死闘を堪能した。満員のエディオンスタジアムで、執念の闘いが繰り広げられた。広島の決勝点。
正直、ごく普通のク
ロスが上がったと思った。弾き出されるだろうと思いきや-------------、浅野が、ヘッドで見事にねじ込んでしまった。すごい、よく決
めた。キ ミの特徴はスピードではなかったのか?
優勝シャーレを誇らしく掲げる佐藤 寿人。寿人を送り出したクラブ(*)という誇りを持っている仙台サポとしては、とても嬉し
い。
*2003-2004年にベガルタ仙台に在籍。レギュラーを奪い取り、その才能を一挙に開花させた。その時のチームメートがなんと、森保
一現広島監督である。仙台のエースとなり、サポにも深く愛された寿人であったが、2005年に広島に移籍してしまった。「なんでーーっ」と未だに
語り継が れている。
12/4 (金)
の進歩 明日はチャンピオンシップ決勝の第2戦
明日、J1のチャンピオンシップ決勝の第2戦が行われる(19時30分試合開始)。初戦は、ガンバ大阪のホームにおいて、ガンバ大阪2-3サンフ
レッチェ広島であった。勝利した上、敵地で2点を取った広島が大いに優位である。大阪は、2点差以上で勝つか、3得点以上の1点差で勝つしかな
い。第三者として気楽に楽しもう。
朝市で海老芋を売っていたので煮物にしてみた。里芋の一品種で、お洒落な京野菜である。口にして吃驚、ねっとりとしていてとても美味であった。普
通の里芋よりもずっと美味しい。また手に入れたい。
Mathematicaのシミュレーションを実行するかたわら、論文の本文の改訂も進めた。一人のレフリーへの対応はほぼ終わった。もう
一人の方は、主コメントが「英語が悪い」である。某大手に校閲して貰ったのだけれど………。はあ、こうしてまた、英文校閲難民となるのか。
12/3 (木)
の進歩 福岡 伸一氏の言説
今朝の朝日新聞に、愕然とするコラムが載っていた。福岡
伸一氏による「生命の惜しみない利他性」というものである。ドイツの詩人シラーの碑文を読んで、こんなことを述べている。
福岡:「もし植物が、利己的に振る舞い、自分の生存に必要最低限の光合成しか行わなかったら、われら地球の生命にこうした多様性は生まれ得なかっ
た」
「自分の生存に必要最低限の光合成」って何?
光合成量が多いほど生存繁殖にとって有利に決まっているのだけれどねえ。仮に、「自分の生存に必要最低限の光合成しか行わなかった」とすると、そ
れを利用 する動物は進化しなかったとお考えで? 構わず利用すると思うけどなーー。
福岡:「一次生産者としての植物が、太陽のエネルギーを過剰なまでに固定し、惜しみなく虫や鳥に与え」
「惜しみなく虫や鳥に与え」って、食害に対する植物の防御を研究している人々は泣いてしまう。「惜しみなく与えていたのかーー、この防御物質は何
だったんだーー」って。
福岡:「その利他性を絶えず他の生命に手渡すことで、私たちは地球の上に共存している」
トムソンガゼルは、ライオンに食べて貰うために子どもを多めに産んでいるのか? 「食べられた場合に対応して」ならありえるけど。
福岡:「生命の循環の確信をここまで過不足なく捉えた言葉を私は知らない。生命は利己的ではなく、本質的に利他的なのだ」
ダーウィン以来積み重ねてきた進化生物学の成果を理解しての発言か?
進化生物学は、生物の本質は利己であるという証拠を地道に積み上げてきた。たとえば、我が身や我が子をライオンに差し出す性質を備えたトムソンガゼルの個
体と、差し出さない性質を備えた個体とがいたとする。前者の方が子孫を残しにくい(食べられやすいいから)ので、世代を経ると共に前者の性質を受
け継ぐ個
体は減っていく。つまり、我が身を差し出さない性質を備えた個体が増えていく。利他的に「生命を手渡す」性質など、進化するはずがないのだ。
私は、本学での一般教養の講義や高校での生物の講義で、生物の本質は利己という話をしている。生物に関する誤解を解くためだ。他の先生方も同じ
ような努力をしている。しかし、大新聞にこんなコラムが載っては、私達の努力も霧散してしまうわ、怒。
月初めの談話会があった。皆、データ処理や解析や論文執筆・改訂に勤しんでいる。早、今年も残すところ1ヶ月だ。思いっきりやって、すが
すがしく新年を迎えよう。
Mathematicaによるシミュレーションを実行中である。ようやく2回終えた。しかしここに来て、記録すべきデータを1種類増やす
ことにした。この2回に関してはそのデータを記録していない。はい、やり直すよ。ここまで時間を費やしたのだから、開き直るしかない。
12/2 (水)
の進歩 今夜はチャンピオンシップ第1戦
Jリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップの第1戦が今夜行われる(19時半試合開始)。サンフレッチェ広島とガンバ大阪が激突するのだ。楽
しみなり。第三者として、気楽に観戦しよう。
昨夜、「洗い米」という手法で米を炊いてみた(11/30の進歩参照)。米の
浸水の仕方について色々と調べたときに出会った手法である。とは言っても、昔ながらのやり方らしいが。
1. 米を洗う。
2. ザルにあげて水を切り、20分おく。水切り時間には諸説あったが、とりあえず、「瓢亭」の高橋さんの本の水切り時間にしてみた。
3. その後ふつうに炊く。
とても美味しかった。ただし、水に浸けた場合より美味しいのかわかないのが難点であった。もう何回か、試してみることにしよう。
白米が美味しいというのは、気分を浮き浮きさせるものだね。食事が、いつにも増して楽しくなる。おかずよりも白米を楽しみにするというのは、か
なり贅沢な状況と思う。
2台のiMacが頑張ってシミュレーションを実行中である。私は、論文本文の改訂を進めた。私が二人居れば、改訂も効率よく進むというの
に。
12/1 (火)
の進歩 昼メロか
食べログに載っていた、某懐石料理店についての口
コミ。
「最初はあげごまどうふ。
最高においしかったですね
つぎにでてきたのが、前妻」
先付けの次に前妻が出てくるとは予想もせぬ急展開。ふつうに、前菜が出て来て欲しかったところ。
Mathematicaによるシミュレーションがようやく軌道に乗った(と思いたい)。とりあえずは、1回目のシミュレーション結果を作
図してみた。かっこいい。そして2台のiMacで、2,3回目のシミュレーションを始めた。こうしてまた、20回のシミュレーションをしないとい
けない。2ヶ月くらいかかるかも。論文が返ってくるたびに20回のシミュレーションをやり直すはめに陥っているので、長期間シミュレーションが3
セット目である(泣)。どうせなら、健康に良いことを3セットしたかった。
シミュレーションが軌道になったので、論文本文の改訂も始めた。本文の改訂自体はそんなに難しくないはずである。だから、シミュレーションさえ
完了 すれば何とかなるであろう。