これから論文を書く若者のために

酒井 聡樹著 共立出版
本体 2500円(税込み 2625 円)
A5 判 232 頁
(ISBN 4-320-00564-3)

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若手研究者のお経


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目次
第一部 論文を書く前に
第一章 なぜ、論文を発表するのか p. 3
   1.1 なぜ、研究成果を発表するのか
   1.2 論文は、あなたが得た研究成果の価値を認めてもらうために書く
   1.3 研究成果を発表しなくてはいけない世俗的理由
   1.4 書くことはためになる
    1.4.1 研究成果の質を高める
    1.4.2 あなた自身を変える

第二章 論文を書く前に知っておきたいこと p. 11
   2.1 論文は学術雑誌に発表する
   2.2 論文の種類
   2.3 論文は英語で
   2.4 論文発表と学会発表の違い

第二部 論文書きの歌:執筆開始から掲載決定まで
 前奏 ズチャチャチャ ズチャチャチャ p. 21
   前-1 どこまで研究が進んだら論文にしてよいのか
    前-1.1 現在得ている研究成果で論文になるのか
    前-1.2. 研究を続けて、研究成果の質を向上させてから論文にするべきなのか
   前-2 共著者の再確認と著者の順番
    前-2.1 共著者の再確認
    前-2.2著者の順番

 1 番 構想練ったら雑誌を決めよう 必ずあそこに載っけるぞ p. 29
   1.1 構想を練る
   1.2 投稿先を決める
    1.2.1 学術雑誌選定の基準
    1.2.2 選定基準の優先順位
    1.2.3 論文掲載の難易度とどう折り合いをつけるか

 2 番 タイトル短く中身を要約 書き手のねらいをわからせよう p. 40
   2.1 良いタイトルをつけよう
   2.2 良いタイトルとは
   2.3 良いタイトルのつけ方
    2.3.1 タイトルに入れる情報
    2.3.2 タイトルをつけるときに気をつけること
    2.3.3 印象を強くする工夫
    2.3.4 その他の注意事項

 3 番 イントロ大切なにをやるのか どうしてやるのか明確に p. 58
   3.1 イントロダクションでは何を書くべきなのか
   3.2 良いイントロダクションの例
   3.3 「どうしてやるのか」が書いていないイントロダクション
   3.4 わかっていないからやるのか
   3.5 イントロダクションのコツ:イントロ折り紙に挑戦

 4 番 マテメソきちっと情報もらさず 読み手が再現できなくちゃ p. 75
   4.1 研究方法の説明を書く目的
    4.1.1 研究方法が適切であることを示す
    4.1.2 読者が研究を再現できるようにする
   4.2 読者に示すべき情報
    4.2.1 実験・調査の対象
    4.2.2 実験・調査の手順
    4.2.3 データ処理の方法
   4.3 見出しの効用

 5 番 いよいよリザルト中身をしぼって 解釈まじえず淡々と p. 81
   5.1 無駄なデータを削る
   5.2 わかりやすい形でデータを提示する
    5.2.1 データを本文中に書くべきか、図表にまとめるべきか
   5.3 データが持つ情報を短い言葉にまとめる
   5.4 その他の注意事項

 6 番 山場は考察あたまを冷やして どこまで言えるか見極めよう  p. 89
   6.1 考察で書くべきこと
    6.1.1 データに基づいて主張を展開する
    6.1.2 問題解決に向けてどう貢献したのかを述べる
    6.1.3 結論を述べる
   6.2 考察を書くときの注意事項
    6.2.1 データが持つ情報をまとめ直す
    6.2.2 図表を引用しながら議論する
    6.2.3 データの足りない点も述べる
    6.2.4 目的を持って論文を引用する
    6.2.5 頭を冷やして書く

 間奏:効率の良い執筆作業 ルールルルールールー ルールルルールー p. 97
   間-1 執筆に向けての心がまえ
   間-2 執筆作業の進め方
    間-2.1 論文の構成を決める
    間-2.2 各章を書く順番
    間-2.3 うまく時間を使って頭を冷やす

 7 番 関連研究きちっと調べて 引用するときゃ正確に p. 101
   7.1 引用の形式
   7.2 文献を引用するときに気をつけること
    7.2.1 正確に引用する
    7.2.2 どの言及が引用なのかわかるようにする
   7.3 その他の注意事項
    7.3.1 引用文献リスト
    7.3.2 引用するべきでない文献

 8 番 本文できたらアブスト書こうよ 主要なフレーズコピーして p. 112
   8.1 アブストラクトは、本文が完成してから書く
   8.2 アブストラクトを書く心構え
   8.3 良いアブストラクトとは
    8.3.1 アブストラクトで書くべきこと
    8.3.2 アブストラクトを書くときの注意事項

 9 番 複雑怪奇な図表はいけない 情報減らしてすっきりと p. 120
   9.1 本文を読まなくても理解できる図表にする
   9.2 単純な図表にする
   9.3 関連するデータはまとめて示す
    9.3.1 図の場合のまとめ方
    9.3.2 表の場合のまとめ方
   9.4 図にするべきか、表にするべきか
   9.5 図表を作るときの注意事項

 10 番 文献集めと文献管理は 日頃の努力が大切だ p. 129
   10.1 文献の集め方
    10.1.1 文献情報の収集方法
    10.1.2 文献の入手方法
   10.2 文献管理の仕方

 11番 完成したなら誰かに見せよう 他人のコメント必要だ p.135
   11.1 なぜ、他人のコメントが必要なのか
   11.2 原稿を読んでもらうときに気をつけること

 12番 お世話になったらお礼を言わなきゃ 一人も残さず謝辞しよう p. 138
   12.1 なぜ、謝辞を述べるのか
 
  12.2 誰に対して謝辞するべきか
   12.3 謝辞の述べ方

 13番 最後の仕上げは英文校閲 英語を磨いて損はない p. 141
   13.1 英語が悪いことの実害
    13.1.1 読者に伝わらない
    13.1.2 リジェクトされやすい
    13.1.3 生涯の恥
   13.2 誰に、英文を校閲してもらうべきか
    13.2.1 理想的な相手
    13.2.2 現実的な妥協案
   13.3 いつ、英文校閲に出すのか

 14 番 いよいよ投稿お金を惜しむな 特別便なら速く着く p. 145
   14.1 投稿規定と最新号をよく読む
   14.2 投稿の仕方
    14.2.1 投稿手段
    14.2.2 送付するもの

 15 番 いつまで経っても返事が来なけりゃ 控えめメールで問い合わせ p. 152
   15.1 原稿受け取りの問い合わせ
   15.2 論文審査進行状況の問い合わせ

 16番 レフリーコメントなるべく従え できないところは反論だ p. 154
   16.1 リジェクトか否か
   16.2 レフリーコメントの完全理解
   16.3 一旦リジェクトの場合:同じ学術雑誌に再投稿するべきか
   16.4 論文の改訂と返送
    16.4.1 論文の改訂の仕方
    16.4.2 改訂内容を説明する手紙の書き方

 17番 リジェクトされても挫けちゃいけない 修正加えて再投稿 p. 167
   17.1 リジェクトなど気にしてはいけない
 
  17.2 さあ、再投稿しよう

 18番 このうた歌えば必ず通るよ 自分を信じてがんばろう p. 170

第三部 わかりやすく、面白い論文を書こう
 第一章 何のために 書くのか、誰のために書くのか p. 173
  1.1 何のために書くのか、誰のために書くのか
  1.2 論文が対象とする読者の特徴
  1.3 改めて、誰のために書くのか

 第二章 わかりやすい論文を 書こう p. 180
  2.1 わかりやすくすることに全力を尽くせ
  2.2 文章理解のしくみ
  2.3 わかりやすい論文を書くコツ
    2.3.1 読者の熱意と知識を意識して書く
    2.3.2 無駄な情報を削る
    2.3.3 一度に与える情報は一つに絞る
    2.3.4 どういう情報を伝えるのかを前もって知らせる
    2.3.5 読者が待っている情報を与える
    2.3.6 重要なことから述べる
    2.3.7 人の論文の真似をしろ

 第三章 面白い論文を書こう  p. 198
  3.1 こんな論文はつまらない
    3.1.1 わかりにくい
    3.1.2 研究テーマに意義がない
    3.1.3. 説得力がない
    3.1.4. 結果がつまらない
    3.1.5. 独創性がない
   3.2 面白い論文の条件
    3.2.1 必要条件
    3.2.2 さらなる条件
   3.3 あなたにとってベストの論文をとにかく書こう

附録の部 論文の審査過程 p. 215
   1.1 学術雑誌の編集に関わる人たち
   1.2 論文の審査過程