ガンの概観   Cancer an Overview

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目次

  はじめに
  ガンを知るする
  危険因子 
  検診
  ガンの症状
  診断
  病期の診断
  治療
  補完代替療法
  栄養と運動
  経過観察
  サポートのための情報
  ガン研究への将来
  NCIの情報源
  NCI出版物


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はじめに

 何百万人のアメリカ人が、ガン診断されています。このアメリカ国立ガンセンター(NCI)の小冊子(No06-1566)にはこのガンに関する情報が述べられています。これにはガンの原因や、検診、症状、診断などが含まれています。またガンに向き合うためのヒントも述べられています。
 研究者は、何がガンを引き起こすか、ガンがどの様に進行するかを研究し、また、ガンの予防法、検出法、治療法などの新しい、より効果的な方法を探っています。さらに、治療中、治療後の患者の生活の質の向上(QOL)を図る方法についても研究しています。
 NCIはこの小冊子で触れられている出版物を含め、ガンに関する情報の提供をしています。これらの出版物は電話やインターネットで注文することができます。インターネットでは出版物を読んだり印刷することもできます。

・ 電話 (1-800-4-CANCER)
 NCIのガン情報サービス担当がガンに関する質問にこたえてくれます。また、NCIの
 小冊子やその他の資料を送付してくれます。
・ インターネット (http://www.cancer.gov
 NCIのウェブサイトで広範囲にわたる最新の情報を見つけることができます。たとえば
 http://www.cancer.gov/publocationsには、小冊子とデーター表があります。アメリカ国
 内およびその領域の居住者はこの出版物の印刷物をウエブサイトで注文することがで
 きます。また国外の人にも郵便やFAXでの注文方法を説明しています。

 LiveHelpを通して、情報担当者からオンラインで質問の回答をすぐに得ることができま
 す。(http://www.cancer.govの“Need Help”をクリックしてください。次に”Connect to
  Live Help をクリックしてください。)






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ガンを知る。

 ガンは体の器官を形作る組織の構成要素である細胞の中で始まります。
 細胞は、体が必要とするにつれて成長し分裂して新しい細胞を形成します。細胞が古くなると死滅し、新しい細胞がそれに代わります。この通常の流れがうまくいかないときがあります。体が必要としないのに新しい細胞が形作られ、古くなった細胞も死滅せずにいることがあります。これらの余分な細胞は腫瘍と呼ばれる塊の組織を作ります。

腫瘍には良性のものと、悪性のものがあります。

 ・良性腫瘍はガンではありません。
 ・良性腫瘍には命の危険はありません。
 ・普通、良性腫瘍は、切除されれば再びできることはありません。
 ・良性腫瘍の細胞は、周囲の組織に広がることはありません。
 ・良性腫瘍の細胞は、体のほかの部分に広がることはありません。

 ・悪性腫瘍はガンです。
 ・悪性腫瘍は、良性腫瘍よりも深刻で、生命の危険があります。
 ・悪性腫瘍は切除されても、再びできることがあります。
 ・悪性腫瘍の細胞は、近くの組織や器官に侵入し、損傷をあたえます。
 ・悪性腫瘍の細胞は、体のほかの部分に広がる(転移)ことがあります。 
  ガン細胞は元の腫瘍から飛び出し、血流やリンパ系に入り込み広がります。
  細胞は他の器官に入り込み新しい腫瘍を形成し、損傷を与えます。ガンが広がるこ
  とを転移といいます。
 
 ガンは初めにできた部位の名前で呼ばれます。たとえば、肺ガンは肺から始まったもの、乳がんは胸部から始まったもの、リンパ腫はリンパ系で始まったもの、白血病は白血球で始まったガンです。
 ガンが体のほかの部分に広がり腫瘍を形成したときにも、新しい腫瘍には元と同じ異常細胞があり、同じ名前で呼ばれます。たとえば、前立腺ガンが骨まで広がったときには、骨内のガン細胞は事実前立腺のガン細胞であり、疾患は骨ガンではなく転移性前立腺ガンとよばれます。また骨ガンではなく前立腺ガンとして治療されます。遠隔ガンとか転移性疾患とか呼ばれます。







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危険因子

 なぜある人がガンにかかり、ほかの人はガンにならないのかをうまく説明することはできませんが、ガンを引き起こす可能性を増大する特定の危険因子をみいだしています。
 ガンの危険因子には以下のようなものがあります。

・ 加齢
・ タバコ
・ 日光
・ 電離性放射線
・ 特定の化学的物質
・ ある種のウイルスやバクテリア
・ ガンの家族暦(遺伝因子)
・ アルコール
・ 不健全な食事、運動不足、肥満

 これらの危険因子の大部分は、これらの因子から離れていることにより回避できますが、遺伝因子は回避することはできません。
 もし自分にガンの危険があると思われるのなら、リスクの低下と検査について、主治医に相談してください。
 いくつかの因子の相互作用により、時間と共に正常細胞がガン様になることがあります。ガン発生のリスクについて考えるときには、次のことを心に留めておいてください。

・ すべてのことがガンを引き起こすとは限らない。
・ ガンは衝突したり打撲症のような怪我では発生しない。
・ ガンは伝染しない。特定のウイルスやバクテリアの感染がある種のガンのリスクを増
 すことはあっても、他の人からガンが移ることはない。
・ 二、三の危険因子があっても、それでガンになることを意味しない。
・ 危険因子を抱えている人がガンになることはめったにない。
・ 危険因子に対して、他の人よりも敏感な人もいます。

 次章にガンのよく知られている危険因子についての詳しい解説があります。NCI小冊子の“ガンと環境”も参考にしてください。


加齢

 ガンの重要な危険因子は加齢です。大部分のガンは65歳以上で発現していますが、子供も含めてあらゆる年齢の人がガンに罹る危険性があります。


タバコ

 喫煙は、死因のうちでもっとも防ぎやすいものです。毎年、18万人以上の人が喫煙に関係するガンで死亡しています。
 タバコ製品や喫煙器具を扱ったり、タバコの煙にさらされている(環境、二次喫煙)時にはガンのリスクが増加します。
 喫煙者は、非喫煙者に比べ、肺ガン、喉頭ガン、口腔ガン。食道ガン、膀胱ガン、腎臓ガン、咽頭ガン、胃ガン、すい臓ガン、子宮頸ガンなどのガンに罹りやすくなります。急性骨髄性白血病(血中細胞におこるガン)の危険も高まります。
 無煙タバコ(嗅ぎタバコ、噛みタバコ)は口内のガンの危険を増加します。


 長年タバコに親しんできた人でも、禁煙することは重要なことです。禁煙した人のガンのリスクは、喫煙を続けている人よりも低くなります。(しかし、一般的に、ガンのリスクはタバコを吸ったことのない人が最低です。)
 さらに、ガンに罹っていても、禁煙することで他のガンに罹るリスクを低下させることができます。


禁煙するための情報が以下にあります。

・ NCIの禁煙オンライン(1-877-44U-QUIT)の担当者や、LiveHelp 
 (http://www.cancer.govの“Need Help”をクリック)で禁煙する方法や禁煙をしたい人た
 ちを支援するグループについて話をすることができます。
 支援グループは面談や電話でカウンセリングをしてくれます。
・ 政府のウェブサイト、http://www.smokefree.gov に、禁煙のオンラインガイドとそのほ
 かの情報があります。
・ 医師や歯科医師が、患者のために地域の禁煙プログラムや、禁煙を指導する経験を
 積んだ専門家を紹介してくれます。
・ 医師や歯科医師が、薬を処方してくれたり、ニコチンパッチ、ガム、トローチ、鼻孔スプ
 レーなどの代替療法を紹介してくれます。


日光

 紫外線(UV)は、太陽、太陽灯、日焼けサロンなどで浴び、皮膚の初期加齢、や皮膚ガンを引き起こす皮膚の損傷をあたえます。

 医師はすべての年齢の人に対して、直射日光に当たる時間の制限や、紫外線を放射するものを避けるように指導をしています。

・ できる限り昼間の太陽(午前の半ばから午後の遅くまで)を避けることがよい。
 また、砂、水面、雪、氷などからの紫外線反射も避けましょう。紫外線は薄い衣服、
 窓覆い、窓などを通してはいってきます。
・ 長袖、長ズボン、つばの広い帽子、UVカットレンズのサングラスなどを用いましょう。
・ 日焼け止めを使いましょう。保護指数15以上の日焼け止めが皮膚ガンの予防には
 効果的です。でも日焼け止めは、太陽を避けることや、肌の保護のために衣服を着用
 することなどの代わりにはなりません。
・ 太陽灯や日焼けサロンには近づかないようにしましょう。これは太陽光よりもきけんで
 す。


放射線

 放射線によりガンにつながる細胞の損傷がおこることもあります。この放射線は放射性降下物、ラドンガス、X線、などで宇宙から地球の大気に降りそそぎます。
 放射性降下物は、原子力発電所の事故、核兵器の製造、テスト、使用などに由来します。この降下物にさらされると、白血病、甲状腺ガン、乳ガン、肺ガン、胃ガンなどに罹るリスクを増加します。
 ラドンは無味無臭の透明な放射性ガスで、土壌中や岩の内部に存在し、鉱山で働いている人はラドンに曝される可能性があります。住宅内でラドンが検出される地域もあります。ラドンに曝されると肺ガンに罹る危険性が高くなります。

 医学治療は普通に見られる放射線源です。
・ 身体内の画像を撮るために放射線(低用量のX線)を使います。この画像は骨折や他
 の診断に使われます。
・ ガンの治療のために放射線治療(大型の装置や放射性物質からの高用量放射線)を
 用います。
・低用量のX線によるガンのリスクはほとんどありません。放射線治療によるガンのリス
 クは多少考えられますが、どちらもそれによる小さなリスクよりも利点のほうがうわまわ
 ります。
・放射線によるガンの危険を心配しているのであれば、医師に相談しましょう。
・ラドンを包含する地域に住んでいるのであれば、家庭内のガスレベルの検査をしましょ
 う。家庭内のラドンテストは容易で低価格です。たいていの金物屋でテストキットを販
 売しています。
・X線の使用について医師や歯科医師と話し合いましょう。画像として必要のない身体
 部分の被覆についても相談してみましょう。
・放射線治療が、将来における2次的なガンのリスクを増大する可能性について医師に
 相談しましょう。


特定の化学物質とその他の物質

 特定の仕事(塗装工、建設従業者、化学工業従事者)は、ガンのリスクを増加することがあります。さまざまな研究によれば、職場環境のアスベスト、ベンゼン、カドミウム、ニッケル、塩化ビニルなどの暴露がガンを引き起こすことがあることを示しています。
 仕事場や家庭内でこれらの有害物質から身を守るために、安全規則を守りましょう。長年にわたる暴露が労働者のリスクを増加させるので、家庭でも廃エンジンオイル、塗料、溶媒、その他の化学物質などを取り扱うときには十分に注意しましょう。


ウイルスとバクテリア

 特定のウイルスやバクテリアの感染はガンのリスクを増加します。
・ ヒトパピローマウイルス(HPV)
 HPV感染症は子宮頸ガンの主因です。また、他のガンの危険因子ともなりえます。
・ B型肝炎とC型肝炎ウイルス
 肝ガンは、長年にわたるB型肝炎やC型肝炎の後に、発現することがあります。
・ ヒトT細胞白血病リンパ腫ウイルス(HTLV−1)
 HTLV―1の感染はリンパ腫と白血病の危険を増加します。
・ ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
 HIVはAIDSを引き起こすウイルスで、リンパ腫やカボジ肉腫と呼ばれる珍しいガンを
 発現する高いリスクを持っています。
・ EBウイルス(EBV)
 EBVへの感染はリンパ腫のリスク増大に関連があります。
・ ヒトヘルペスウイルス8(HHV8)
 このウイルスはカボジ肉腫の危険因子です。
・ ヘリコバクターピロリ
 このバクテリアは胃潰瘍を引き起こすことがあり、胃内壁で胃ガンとリンパ腫を引き
 起こすことがあります。


 HPVに感染している人との性行為により、HPV感染症に罹る恐れがあるので、避妊用具を使用しない性行為や注射針の共有などは避けましょう。また、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染などの危険もあります。
 他の人の血液に接触する可能性のある医療従事者などは、B型肝炎の予防ワクチンを受けることを医師に相談しましょう。
 もしHIVまたは肝炎感染症の危険があると思ったときには、検査について医師に相談しましょう。これらの感染により症状が起こるとは限らないが、血液検査によりウイルスが存在するかどうかがわかります。もしウイルスの存在が確認されたときには、治療法や他に人に感染させない方法などについてしどうしてくれます。
 もし、胃炎があるときには、ヘリコバクターピロリの感染があるかもしれないので医師の診察を受けましょう。


ホルモン類

 閉経時に起こる可能性のある症状(ほてり、膣の乾燥、骨の収縮など)を抑えるためにホルモン(エストロゲン、エストロゲンとプロゲスチンの組み合わせ)補充療法を薦めることがあります。しかし、調査の結果は、閉経期のホルモン療法が深刻な副作用を生じる可能性のある事を示しています。この副作用として乳ガンリスクの増加、心臓発作、脳卒中、血液凝固などがあります。
 閉経期のホルモン療法を考慮している女性はこれらの副作用と、治療の利点について医師によく相談してください。
 ジエチルスチルベルナール(DES)(エストロゲンの合成剤)は、1940年から1971年までの間にアメリカ国内で一部の妊婦に投与されました。妊娠中にDESを服用した女性は、乳ガン発症のリスクが少し高まるかも知れません。また、その娘には子宮頸部の稀な種類のガンを発症する可能性が高くなっています。息子への潜在的な影響は研究中です。
 DESを摂取した女性と、出生の前にDESに曝された可能性のある娘は、主治医に検査の相談をしましょう。


ガンの遺伝因子

 ほとんどのガンは、遺伝子の突然変化により発現します。一連の遺伝子の変化が起こった後、正常細胞はがん細胞に変化します。喫煙、特定のウイルス、生活様式、環境因子などが特定の型の細胞に繁華を生じさせることがあります。
 ガンのリスクを増加させる遺伝子の変化は親から子へと遺伝します。これは、身体内のすべての細胞に、出生時にそんざいします。
 ガンが家族に代々起こることは稀なことですが、特定の型のガンは、一般の家族よりも多く発現しています。たとえば、黒色腫、乳ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、大腸ガンなどは家族に代々発現しています。家族内の同種のガンの症例は遺伝した遺伝子変化との関連が高いと考えられますが、環境要因も複雑になっているので、家族内でさまざまなガンが発現することも、可能性として考えられます。
 
 もし、家族内で特定のガンの因子を持つと思われる場合には、医師に相談しましょう。ガンのリスクを低減する方法や早期発見のための検査などを指導してくれるでしょう。
 遺伝子検査をすることにより、ガンを発現する可能性を増加する遺伝子の変化を確認することができます。しかし、遺伝的な要素を持っていることは、必ずしもガンを発症するということではなく、発症のリスクが高いということです。


アルコール

 長年にわたり、毎日2杯以上のアルコール飲料を飲んでいる人は、口、のど、食道、咽頭、肝臓などのガンや、乳ガンなどの発症のリスクを増加させます。このリスクは飲むアルコールの量により増加します。これらのガンのリスクは、喫煙をするアルコール飲用者においてはさらに高くなります。
 医師はアルコールを控えめにすることを忠告しています。控えめとは女性の場合1日に一杯、男性の場合二杯以下にするということです。


不健全な食事、運動不足、肥満

 研究によれば、脂肪過多の食事は大腸ガン、子宮がん、前立腺ガンの発現リスクを増加し、運動不足と肥満は乳ガン、大腸ガン、食道ガン、腎臓ガン、子宮ガンなどの危険因子となるなど、不健全な食事や運動不足、肥満などが、ある数種のガンの発現リスクを増加することがあります。
 果物と野菜の豊富な食事をとりましょう。

 健全な食事を取り、たっぷり運動をし、適切な体重を維持することはガンのリスクを抑えることにつながります。


医師は次のようなことを提案しています

・よく食べる
 健全な食事には繊維質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。これには、毎日
、全粒パン、穀類、野菜、果物などをとることです。また、高脂質の食品(バター、全乳、
 揚げ物、赤みの肉)などを制限することも含みます。

・運動と体重の管理
 運動は体脂肪を消費して体重をコントロールすることができます。科学者は成人が
 毎週5日以上30分の適切な運動(活発に歩くなど)をすることが良いと勧めています。






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 検 診 
 
 ある種のガンは症状が発現する前に発見することができます。
 何の症状も呈していない人にガン(またはガンにつながる状況にある)があるかどうかを調べることを検診(スクリーニング)といいます。
 検診により、ある種のガンを見つけ、早期に治療することができます。通常、早期に発見されることで治療がより効果的になります。
 検診には乳ガン、子宮頸部ガン、大腸ガン、直腸ガンについての検査などがあります。

・乳房
  マンモグラフィー は、X−線による乳腺の画像により、早期の乳がんを発見する最も
 有効な手段です。NCIは、40歳以上の女性に対して、1~2年毎に定期的にマンモグラ
 フィーの検診を受けるように薦めています。乳ガンリスクが平均値より高い女性は、40
 歳前にマンモグラフィーの検査をどれくらいの頻度で受けるべきかについて医療従事
 者に相談してください。

・子宮頸部
  バブテスト(バブ塗付テストとも呼ばれる)は、子宮頸部の細胞を検査するのに用い
 られます。子宮頸部から細胞の検体をこすり落とし、ガン細胞や前ガン状態の細胞(子
 宮頸ガンの最重要因子であるヒトパピローマウイルスによる変化)の有無を検査しま
 す。性行為開始後3年または21歳(いずれか早いほう)に達したときにバブテストを開
 始することを薦めます。健康な女性でも全員3年ごとにバブテストを受けることを薦め
 ます。

・大腸と直腸
  スクリーニングテストは大腸と直腸のポリープやガン、そのほかの問題を検出するた
 めにもちいられます。50歳以上の人はこのテストを受けたほうが良いでしょう。大腸ガ
 ン、直腸ガンのリスクが平均値より高い人は50歳以前でも検診をどれくらいの頻度で
 受けたらよいかを主治医に相談しましょう。

・便潜血検査
  ガンやポリープは出血を伴います。この検査は、便内の少量の血液を検出すること
 ができます。

・S状結腸鏡
  大腸下部と直腸の内部を検査するのに、S状結腸鏡と呼ばれる明かりのつく管を用
 います。この器具でポリプを除去することもできます。

・結腸鏡
  大腸全体と結腸の内部を検査するのに、明かりのつく結腸鏡という細い管を使いま
 す。これによりポリープを除去することもできます。

・バリウム注腸二重造影法
  この方法は大腸と直腸の数種のX−線による検査です。浣腸によりバリウム溶液を
 注入し空気をポンプで送りこみ、大腸と直腸の腸壁を撮影します。

・直腸指診
  直腸指診は、手袋に潤滑油をつけ、指を直腸に差し入れて異常な部位を捜します。
 これは直腸の先端部位だけの検査となります。


 体のほかの部位のガン検査についても検査をすすめられるかもしれませんが、それらの検査により実際に命が救われるかどうかはわかりません。NCIは乳ガン、子宮頸部ガン、大腸ガン、肺ガン、卵巣ガン、前立腺ガンなどのよりよい検診の研究を進めています。

「ガン研究の見込み」の章を参照。





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 その他のガンに関しては、検診が実際に命を救うことになるのかどうかははっきりしていませんが、医師は同様に、皮膚、肺、口腔についても検診を勧めるでしょう。また、男性の場合、前立腺や精嚢、女性では卵巣に関してガンの検診をするように促すでしょう。
 医師は検診を勧める前にいろいろな因子を考慮に入れます。検査に関係する因子や検査の対象としているガンに関係する因子などを検討します。また、ある人が特定のガンになるリスク、たとえば、年齢、病歴、健康状態、家族歴、生活習慣などに特別な注意を払います。さらに、検診の正確度と検診そのものの危険性について注意します。また、もし異常な検査結果がガンを意味するかどうかを検討するために、追加の検査や外科手術が必要になるかも検討します。ガンが発見された場合の治療のリスクと有益性、治療がどれくらい作用するか、それがどんな副作用を引き起こすかに関しても検討します。
 ガン検診に関しての考えうる利点や欠点についての疑問を担当医と話し合いたいと思うことでしょう。他の胃が机上の決定と同様に、検査を受けるかどうかの決定は個人的なものであり、検査の利点欠点を比較検討したうえでなされなければなりません。

 NCIには、検査に関するチェックシートを用意してあります。チェックシートの入手に関しては「NCI出版物」(National Cancer Institute Publications)を参照してください。


 検査に関する医師への質問事項

・ あなたはどのような検査を勧めるか。
 それは、なぜ。
・ 検査の費用はどのくらいかかるのか。
 医療保険は検査の支払いをしてくれるか。
・ 検査は外傷を生じるか
  何かリスクはあるか。
・ 検査後結果はどれくらいで出るか。
・ 検査に問題があったとき、ガンであるかどうかはどうしてわかるか。






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 ガンの症状

 ガンによってさまざまな症状が引き起こされます。
 そのいくつかを示します:

 ・乳房や、からだの他のいろいろな部位の肥厚やこぶ
 ・新しいほくろや、既存のほくろの明らかな変化
 ・治らないただれ
 ・おさまらない咳や声の嗄れ
 ・大小便の排泄の変化
 ・食後の不快感
 ・嚥下困難
 ・理由のない体重の増減
 ・異常な出血や排泄物
 ・疲労感や虚弱感


 これらの症状が起こったとしても、ガンによって起こるというわけではありません。それらは、良性腫瘍でも他の問題でも起こりえます。医師だけが診断できるのですから、これらの症状や、その他の身体の変化について医師に受診することです。早期ガンはたいてい痛みを伴いませんので、これらの症状があるときには痛みが出るまで待っていてはいけません。






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 診 断

 もし症状があったり、検査結果がガンの可能性をあらわしていれば、医師はそれがガンによるものか、それとも他の原因によるものかを判断します。そのために、患者の既往歴や家族の病歴をたずね、身体所見を調べます。さらに臨床検査やX−線やさまざまな検査を依頼するでしょう。


 臨床検査

 血液と尿や他の体液の検査は患者の健康について重要な情報を提供します。これらの検査により器官(たとえば腎臓)の機能の状態を知ることができます。また、腫瘍マーカーと呼ばれるある種の物質のレベルが高ければ、ガンの可能性が高くなります。しかしながら、臨床検査の異常のみではガンの確実な診断をすることはできません。

 NCIには臨床検査のチェックシートを用意してあります。チェックシートの入手に関しては、「NCI出版物」(National Cancer Institute Publications)を参照してください。


 画像診断

 身体内部の画像は、医師が腫瘍があるかどうかを見るための手助けになります。これらの画像はいろいろな方法で得られます。

・X−線
  X線写真は身体内部の器官や骨を観察するもっとも通常の方法です。
・CTスキャン
  コンピュータをX−線に組み合わせた一連の画像を撮像する特殊な画像診断のひとつ
  です。画像を鮮明にするために造影剤(たとえば染料)を飲むか注射されます。
・核医学検査
  患者は放射性物質を飲むか注射されます。それは血流により特定の骨や器官に集中
  します。スキャナーと呼ばれる機械は放射能レベルを検出し、コンピュータースクリーン
  上やフィルムに画像  を作成します。放射性物質は速やかに患者の体内から消失し
  ていきます。
・超音波検査
  人間が聞き取れない高周波数の音波が体内に入って組織により跳ね返ってきます。コ
  ンピューターによりソノグラムとい呼ばれる画像がつくられます。
・MRI
  コンピュータに組み合わせれた強力な磁石により身体領域の詳細な画像をつくるもの
  です。画像はモニターで観察できますし、印刷することもできます。
・ PET
  少量の放射性物質を中佐やされます。装置は体内の化学的な活動を現す画像を作成
  します。ガン細胞は活性化の高い領域として画像にあらわれます。


 生検

 ほとんどの場合、生検はガンの診断をする際に医師にとって常に必要とされます。生検の際、組織が採取され、病理学者によって顕微鏡で検査されます。組織採取の方法には、いくつかの方法があります。

 ・ 針生検
   異常と思われる部位に針を刺し、組織や体液を採取します。
 ・内視鏡検査
   体内の領域を見るために、明かりのつく細い管(内視鏡)を用います。内視鏡で検査
   のために組織や細胞を採取したりできます。
 ・外科生検
   外科生検は切除生検か切開生検です。
 ・ 切除生検は腫瘍全体を切除し、しばしば周囲の正常組織をあわせて切除します。
 ・ 切開生検は腫瘍の部分だけを切除します。
 ・ もしガンがあれば、その場で腫瘍全体が切除されるか、後日の手術で腫瘍全体が切除
  されます。

 病理学者により検体が顕微鏡で観察されます。





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 生検の前に医師に訊ねる事柄

・ どこで生検を受けるか
・ どれくらいの時間がかかるか
 覚醒状態で行われるか。 
 外傷を生じるか
・ リスクはあるか
 処置後に感染や出血の可能性はあるか
・結果はいつ出るのか
・ ガンと診断されたとき、次は誰と相談するか
 それは、いつか






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病期の診断

 最良のガンの治療を計画するために、医師は疾患の範囲やその段階を知る必要があります。大部分のガン(たとえば乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、大腸ガンなど)のガンの段階は、腫瘍の大きさや、リンパ節やその他の部位まで広がっているかどうかにより判断されます。
 疾患の範囲を知るために、X−線、臨床検査、そのほかの検査や処置をすることもあります。



 治療

 ガンに直面した人は、自分の治療に関しての決定に積極的に係わっていきたいと思っています。自分の疾患や治療の選択肢に関する、できるだけの情報を知りたいと思うことは当然なことです。しかしながら、ガンと診断されたショックやストレスが、医師に聞きたい事柄のすべてのことを、思い浮かべることを難しくしてしまいます。そのために、医師との面談の前に質問事項をリストにしておくことが役にたちます。
 医師の言ったことの記憶のために、ノートをとることは良いことですし、テープレコーダーの使用についても聞いてみましょう。医師との面談に際して、話に加わったり、記録をしたり、聞き役になったりしてくれる家族や友人がいれば助かります。
 一度にすべての質問をする必要はありません。医師や看護師に、わからないところや、もっと聞きたいことをたずねることはいつでもできます。
 主治医は、他の外科医、腫瘍内科医、血液学者、放射線腫瘍医などのガンの専門家を紹介することもありますし、また、あなたが紹介を頼んでもかまいません。





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 セカンドオピニオンをとる

 治療を始める前に、患者は診断と治療計画について他の医師からセカンドオピニ オンを受けたいと思うかもしれません。セカンドオピニオンに対して費用の支払いをする保険会社もあります。他の医師の予約や、検査記録を入手するのに若干の時間や手間がかかるかも知れませんが、セカンドオピニオンをとるために数週間かかることは、疾患に対しては何の問題もありません。治療開始が遅れることは、一般的には治療効果に何の問題もありません。しかし、早急に治療を開始する必要がある患者もいます。
 これらを明確にするために、この治療の遅れについて医師と話し合いましょう。

 
セカンドオピニオンを行う医師を探すにはいろいろな方法があります。

・主治医が紹介してくれる。
 ガンセンターでは、数人の専門家がチームを組んで仕事をしています。
・NCIのガン情報サービス 1-800-4-CANCERにより、近くの治療施設の案内を受けることが
 できます。
 また、http://www.cancer.govのライブヘルプでオンラインによる情報専門家の支援もあ
 ります。
・地域や州の医師会、近くの病院、医学部などでも専門家の名前を知ることができます。
・ 地域や州の医師会、近くの病院や大学医学部では、専門家の名前を公開しています。
・ アメリカの専門医認定委員会(ABMS)には、教育を受け、その専門の試験に合格した
 医師のリスト(The Official ABMS Directory of Board Certified Medical Specialists)が
 あります。このリストはたいていの公立図書館で見ることができるし、ABMSのサイト
 (http://www.abms.org)で公開しています。(資格者「who’s Certified」をクリック)
・ ガンに関心を示しているNPO法人もあり、援助をしてくれるでしょう。

  NCIのファクトシート「ガン患者とその家族を援助する国立機関(National Organizations That Offer Services to People With Cancer and Their Families)」を参照してください。




治療法


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 治療計画はガンの種類と疾患の段階とにより決まります。
 医師はもちろん患者の年齢と通常の健康状態を考慮します。治療の目的はガンを治癒することもありますし、できる限り長く疾患を安定させることであったり、軽減することであったりすることもあります。治療計画は時間の経過と共に変わっていくことがあります。

 治療計画には、外科手術、放射線治療、化学療法などがあり、またホルモン療法や生物学的療法を含むこともあります。また、患者が高用量の化学療法や放射線療法を受けることができるように幹細胞移植が行われることもあります。
 一種類の治療が有効なガンもあれば、複数の治療手段を組み合わせることが有効なガンもあります。
特定な領域のみに治療をする場合(局所療法)もあれば、体全身に対して治療をする(全身療法)場合もあります。


局所療法:局所療法は、体の一領域にあるガンを切除したり破壊するもので、腫瘍を取り出す手術は局所療法です。腫瘍を縮小させたり破壊したりする放射線療法も局所療法です。


全身療法:全身療法は、ガン細胞を破壊するために薬や物質を血流に乗せ全身に送るものです。これにより最初のガンの腫瘍部分を越えて広がっているかもしれないガン細胞の成長を遅らせたり、殺したりします。化学療法、ホルモン療法、背汚物額的療法は通常は全身療法です。

 主治医は治療の選択肢や予想される結果について説明してくれますので、主治医と一緒に最良の治療計画を決定することができます。
 ガンの治療は健康な細胞にも損傷を与える事がありますから、副作用が起こることも普通のことです。副作用の程度は治療法と治療の範囲によります。また人により異なりますし、初めの治療と次の治療で変わることもあります。
 治療が始まる前に、看護師、栄養士、理学療法士などによる医療ケアーチームが、起こる可能性のある副作用やその対処法についての説明をしてくれるでしょう。NCIはガンの治療と副作用に関する小冊子を発行しています。この小冊子には、「放射線療法とあなた (Radiation Therapy and You)」「化学療法とあなた(Chemo therapy and You)」「生物学的療法(Biological Therapy)」「ガン患者のための食事のヒント(Eating Hints for Cancer Patients) などがあります。
 ガンのどのような段階であっても、治療に伴う副作用を軽減し、疼痛を緩和し、感情的な問題や現実的な問題を解決するために支持療法が用いられます。支持療法に関する情報は、NCIのウエブサイトhttp://www.cancer.gov/cancertopics/copingから得ることができますし、専門家からの情報は1-800-4-CANCERからも得ることができます。
 臨床試験への参加について医師との相談を考えているのであれば、「ガン研究への期待」の章に臨床試験に関する詳細な情報が書かれています。


治療開始前の医師への質問事項

・ 私の診断名は何でしょうか
・ ガンは広がっていますか。もし広がっているのならどこにでしょうか。疾患の段階はどこでしょうか。
・ 治療の目的は何でしょうか。私の治療選択肢には何がありますか。どの治療法を薦めますか。
  その理由は何でしょうか。
・ 治療選択肢のそれぞれに何が期待できますか。
・ それぞれの治療法のリスクと副作用は何でしょうか。その副作用への対処法はありますか。
・ 治療の副作用で、不妊症は起こりますか。それについて何かできることがありますか。精子や
 卵子の保存を考えておくべきですか。
・ 治療に備えて何をしておけば良いでしょうか。
・ 治療回数はどれくらいでしょうか。また期間はどれくらいでしょうか。
・ 普段の生活を変える必要はありますか。その場合はどれくらいの期間でしょうか。
・ 治療費はどれくらいかかりますか。私の医療保険は治療をカバーしていますか。
・ どのような新治療が研究されていますか。臨床試験は私にてきしていますか。


外科手術

(もどる)  たいていの場合、外科手術では腫瘍と共にその周辺の組織を切除します。周囲の組織を切除するのは腫瘍の再発を防ぐためです。また近くのリンパ節を切除することもあります。
 外科手術の副作用は主に腫瘍の大きさと場所、手術の種類によります。手術後の回復には時間がかかりますが、その期間は手術の方法によりますし、個人差もあります。しばらくはだるさや脆弱さを感じることがあります。
 術後の数日間は不快感を感じる人が大部分ですが、薬によって痛みをコントロールすることができます。手術の前に、医師や看護師と疼痛の管理計画についてよく相談しでおきましょう。痛みをさらに和らげる必要がある場合は、医師が管理プランを変更しでくれるでしょう。
 ガンの手術(または生検によっても)によってガンが広がってしまうのではないかと心配する人もいますが、これはほとんどおこりません。外科医はガン細胞を散らばらせないように特別な方法を用い、順序を追って手術をします。たとえば、複数の部位から組織を切除するような場合には、それぞれに別な器具を使います。こうすることでガン細胞が正常な組織にまで広がってしまうことを防いでいます。
 また、一部には手術の際にガンを空気に曝すことで疾患が広がってしまうのではないかと心配する人がいますが、これは誤った考えです。空気がガンを伝染させることはありません。


放射線治療
 放射線治療(放射線療法とも呼ばれます)は、ガン細胞を殺すために高エネルギーの放射線を用います。医師は数種類の放射線治療を用いますので、いくつかの放射線治療を組み合わたせた処置を受けることもあります。
外部照射:大きな機械で発生させた放射線を体の外部から照射します。通常は、週5日
 間の割合で数週間病院や診療所に通います。

内部照射(小線源照射、小線源移植法):組織内や近傍に置かれたシード、針、細い
 プラスチック管などの内部に入れられた放射性物質からの放射線を用います。通常入院
 が必要になります。
  移植された小線源は、通常数日間そのまま置かれます。

全身投与療法:全身にいきわたるように投与された放射性物質を含んだカプセルや液
 体からの放射線を用います。これらの液体やカプセルは、嚥下や静脈注射によって投与
 されます。この腫の放射線治療は、ガンの治療や、骨転移したガンの痛みの緩和のた
 めに用いられますが、この方法で治療されているガンの種類はほんの少数です。

 放射線治療の副作用は、主に治療を受けた放射線の照射量と種類、そして治療を受けた部位によります。たとえば、腹部への放射線治療では吐き気、嘔吐、下痢などが起こることがあります。治療を受けた部位の皮膚は発赤し、乾燥して痛みを感じるようになったりします。また、治療部位に脱毛の起こる場合もあります。
 放射線治療の期間中、特に治療の後半部分で特に疲れやすくなることがあります。休息をとることは大切なことですが、一般的に、医師はできるだけ活動的な生活をするように勧めます
 幸いなことに、たいていの副作用は、時間と共に無くなっていきます。不快感を和らげる方法もあります。副作用が特に激しいときには、医師は治療の中断を提案することもあります。


化学療法

(もどる)  化学療法は、ガン細胞をころすのに薬剤を使用する治療法です。一般的には経口や静脈注射で化学療法を受けます。いずれの場合でも、薬品は血流に入り込み全身のガン細胞に作用します。
 化学療法は何回かのサイクルで治療されることが普通で、一回の治療には1日または数日かかります。また次の治療サイクルに入る前に、数日から数週間の回復期をはさむ必要があります。
 ほとんどの場合、化学療法は外来、診療所、または在宅で行われます。しかし中には入院して化学療法を受ける必要のある人もいます。
 副作用は使用される薬剤やその用量によってさまざまです。薬剤はがん細胞や、細胞分裂の早い細胞に影響を与えます。


血液細胞:薬剤が健康な血液細胞に損傷を与えると感染しやすくなり、あざができやす
 くなったり出血しやすくなったりし、また非常に強い脱力感や疲労感を感じることがありま
 す。
毛根細胞:化学療法では脱毛が起こることがあります。治療終了後髪は再び生えてきま
 すが、髪の色や質感が多少異なることがあります。
消化管内皮細胞:化学療法により食欲が減退したり吐き気や嘔吐、下痢、口内や唇な
 どに痛みを生ずることがあります。

 不妊を引き起こす薬剤もあります。女性は妊娠不能になる場合があり、男性は自分の子供を持つことができなくなることもあります。

 化学療法の副作用が非常につらい場合もありますが、たいていの場合これらは一時的なもので、医師はこのような副作用を処置できますし、コントロールすることもできます。


ホルモン療法
 ガン細胞自身が成長するためにホルモン類を必要とする種類のものがあります。ホルモン療法は、ガン細胞が必要としているホルモン類を取り込めないようにしたり、利用できないようにしたりするものです。このホルモン療法は全身療法です。
 ホルモン療法は薬剤を使用する場合と手術で行われる場合があります。

 ・ 薬剤:特定のホルモンの産生をとめるかホルモンの作用を妨げる薬剤を使用します。
 ・ 手術:ホルモンを産生する器官、たとえば卵巣や睾丸などを切除します。

 ホルモン療法の副作用は、治療の方法によります。副作用には体重の増加、ほてり、吐き気、生殖力の変化などがあります。女性では、ホルモン療法によって生理が止まったり不順となったり、また膣の乾燥を引き起こすことがあります。男性では、ホルモン療法によって性的不能、性欲減退、乳房のふくらみや痛みなどが引き起こされる場合があります。


生物学的治療
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 生物学的治療も全身療法の一つです。生物学的療法は、体の自然の防御システムである免疫系がガンと戦うのを援助する療法です。たとえば膀胱ガンの患者には、手術後にBCG溶液を投与される場合があります。テーテルで膀胱に溶液が入れられます。BCG溶液には毒性を弱められた生菌が含まれており、その細菌が免疫系を活性化し、ガン細胞を破壊します。BCGにより、膀胱が刺激されたり、吐き気や微熱、悪寒などの副作用を起す場合もあります。
 そのほかの多くの生物学的療法は、静脈注射により血流に乗せて投与されます。注入された部位に発疹ができる人もいます。中にはインフルエンザのような、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、だるさ、脱力感、吐き気、などの症状を呈する人もいます。生物学的療法により血圧の変化や呼吸障害など重篤な副作用を引き起こす場合もあります、生物学的療法は、診療所や病院、医院などで行われるのが一般的です。


幹細胞移植
 造血性の幹細胞を移植することで、高用量の化学療法や放射線療法、また両方を受けることができるようになります。高用量療法は骨髄中のガン細胞と正常な血球細胞の両方を破壊してしまいます。高容量の治療がなされた後で、患者には太い静脈内に挿入さ寺チューブを通して健康な造血幹細胞が投与されます。移植された幹細胞から新たに新しい血球が作られます。幹細胞は、高用量治療の前に患者自身から採取されることもありますし、他の人から採取されることもあります。この治療には入院が必要です。
 高用量治療と幹細胞移植では感染症や出血などの副作用が起こる場合があります。さらに、他の人からの幹細胞を移植された場合には移植片対宿拒絶反応(GVHD)が起こることもあります。GVHDの場合には移植された幹細胞が患者の組織を攻撃します。GVHDでは、肝臓、皮膚、消化管などに障害を受けます。また重篤で死に至る場合もありえます。この副作用は移植後いつでも起こる可能性があり、数年後に現れる場合もあります。薬剤でGVHDを予防できたり治療できたり、また抑えたりすることができる場合もあります。



 NCIは骨髄移植と末梢血幹細胞移植:Q&A(Bone Marrow Transplantation and Peripheral Blood Stem Cell Transplantation: Questions and Answers.) というファクトシートを提供しています。
補完代替療法
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ガン患者の中には、補完代替療法を行っている人もいます。
 ・標準治療と共に行われるときは、一般的には補完療法とよばれます。
 ・標準治療の代わりに行われるときは代替療法と呼ばれます。

 鍼、マッサージ療法、ハーブ製品、ビタミンや特別食、明視化、瞑想、精神療法などは、補完代替療法です。
 補完代替療法によって気分が良くなるという人も多くいますが、ある種の補完代替療法は標準治療の作用を変えてしまうこともあり、有害となることもあります。これらの方法の中には、単独で行ったとしても有害となるものもあります。 補完代替療法の中には高額なものもありますが、保険がそれらの支払いをカバ−することは難しいかも知れません。

 NCIは、「ガン治療の補完代替療法:Q&A」(Complementary and Alternative Medicine in Cancer Treatment: Questions and Answers.)というファクトシートを用意しています。

 アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)の一部門である米国国立補完代替医療局(The National Center for Complementary and Alternative Medicine)が提供している資料もあります。また、1-888-644-6226 (音声)・1-866-464-3615 (TTY) でNCCAMの電話サービスを受けることもできます。さらに、NCCAMのウェブブサイトhttp://www.nccam.nih.govにアクセスすることもできますし、info@nccam.nih.govに電子メールを送る事もできます。


補完代替療法を行おうとするのであれば、先に医師に以下のことを確認しておきましょう。

 ・ どのような利点があるか。
 ・ リスクにはどのようなものがあるか。
 ・ 利点はリスクを上回るか。
 ・ どのような副作用に気をつけたらよいか。
 ・ 補完代替療法により、ガン治療の効果が変わりますか。有害になることがあるか。
 ・ この治療は臨床試験により、検討中のものか。そうであれば、誰がスポンサーか。
 ・ 私の医療保険は、治療の支払いをしてくれるか。


栄養と運動
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 ガン患者にとって、自分自身の健康管理をすることが重要なことです。それは、良く食べ、できるだけ体を動かすことです。
 適切な体重を維持するためには十分なカロリーが必要です。体力を維持するためには十分なタンパク質も必要です。良い十分な食事を取ることで、気分が良くなり力がわいてきます。
 治療中や治療直後に食欲がわかないこともあることでしょう。不快感をおぼえていたり、だるさを感じているのかも知れません。食品が以前よりもおいしくないと思うかも知れませんし、食欲不振、吐き気、嘔吐、口内の腫れ物などという、治療の副作用が問題となることもあります。医師や栄養士や他の医療関係者が食事を十分に取る方法を指導してくれるでしょう。NCIの小冊子「ガン患者のための食事のヒント」(Eating Hints for Cancer Patients)には、多くの役に立つアイデアやレシピが書かれています。
 多くの人は、活動的でいると気分が良いといいます。散歩、ヨガ、水泳やその他の活動はあなた自身を強くし、活力を増強します。運動により、吐き気や疼痛を和らげることができ、治療に対処しやすくなります。またストレスの軽減にも役に立ちます。どのような活動をするにしても、必ず事前に医師に相談してください。その活動が痛みや他の問題を生じるようであれば、それを医師や看護師に伝えておいでください。


経過観察
 早期発見と早期治療の進歩により、多くの人のガンが治癒するようになりました。しかし、医師はガンが再発しないだろうと確信することはできません。見つからなかったガン細胞が治療後にも身体内に残っていることがありえます。ガンが完全に取り除かれたり、破壊されたように見えてもガンが発生する可能性は残っています。
 これを「再発」といいます。
 ガンが再発していないかどうかをチェックするために、診察や臨床試験、Xー線検査などさまざまな検査をします。もし、再発が認められたときには、新たな治療の目的と治療計画が設定されます。
 経過観察中には、治療後のずっと後になって出てくるような、ガン治療による副作用などといった問題がないかどうかも検査します。検査によって健康面の変化などが確認でき、必要に応じて注意されたり治療されたりします。診察までの間に起こったどのような健康上の変化も医師に相談しましょう。
 「ガン治療後の生活」(Life After Cancer Treatment)はガン治療を終え人のためのNCIの小冊子で、経過観察やその他の心配事についての疑問にこたえ、診察を有効にするためのヒントが書かれています。また、回復と将来の健康のための行動計画を立てるために医師と相談する方法についても書かれています。

サポートのための情報源
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 ガンのような大病を抱えての生活は容易なことではありません。家族の看護をしながら仕事をし、また毎日の活動を続けていくことに不安を感じているかも知れません。治療や副作用への対処、入院、医療費の支払いなども良くある心配事です。医師、看護師、そのほかの医療チームのメンバーは治療や仕事、そのほかの活動などについての質問に答えてくれるでしょう。ソーシャルワーカーが財政援助、交通手段、在宅医療、感情面などの支援の情報を提供してくれます。感情面での問題や心配事に関しては、ソーシャルワーカー、カウンセラー、聖職者などのメンバーなどに相談することが役に立ちます。
 友人や親戚は大きな支えとなります。他のガン患者と話し合うことが助けになったという人もいます。ガン患者同士で支援グループをつくることもあります。これらのグループでは、患者やその家族が他のガン患者や家族と会い、お互いに、どのように疾患や治療に対処したかを話し合っています。これらのグループでは、顔を合わせて援助する場合もありますし、電話やインターネットでの支援の場合もあります。しかしながら一人ひとりに状況の違いのあることを考慮しておくことは大切なことです。ある人のガンに対処する方法が、別の人にとって有効とは限りません。他のガン患者から受けたアドバイスについては、あなたの医療チームに相談するほうが良いでしょう。


 1-800-4-CANCERの情報専門家ややLiveHelp (http://www.cancer.gov)が催しものやサービス、出版物などを探す手伝医をしてくれるでしょう。
 また、NCIのファクトシート「ガンサポートグループQ&A」(Cancer Support Groups: Questions and Answers)と「がん患者と家族のための支援を提供する政府機関」(National Organizations That Offer Services to People With Cancer and Their Families)も参考にしてください。


ガン研究の将来
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 世界中の研究者が、ガンの予防、発見、診断、そして治療についてより新しい効果的な方法を探しています。ガンを引き起こす原因についても更なる研究をしています。また多くの臨床試験を行ってもいます。
 臨床試験は長く慎重な研究家庭の最終段階の一つです。新しい治療の探求は研究室から始まります。新たな試みが有益であると判断されると、次の段階はその処置が動物のガンにどのような効果を与えるか、そしてそれには有害な作用があるかどうかの確認をします。もちろん、研究室や動物での実験がうまくいっても、必ずしも人間にうまくいくとは限りません。臨床試験はガンの予防、発見、診断そして治療の新しい方法が安全で効果的であるかどうかを調べるために必要です。
 臨床試験はガンに対処する知識と進歩に役立つものです。研究によりすでに多くの進歩が見られており、研究者はさらに効果的な方法を探し求めています。臨床試験を通しての進歩により、ガンの治療を受ける多くの人はより長く生存することができるようになって来ました。これらのガン経験者の多くは従来の経験者に比べて、生活の質もずっと向上しています。


臨床試験にはいくつかの種類があります。


予防試験予防試験ではビタミンや薬剤などの特定物質や、食生活の変化、生活習慣
 の改善などが、ガンのリスクを低減するかどうかを調べるものです。

検診試験:この試験は無症状のうちにガンを発見する方法を研究する喪のです。研究者
 は臨床試験や画像診断で特異的な種類のガンを検出する方法を研究しています。
 たとえば、大腸ガンの検診に仮想結腸鏡検査(結腸のCTスキャン)のリスクと利点に
 ついて研究している研究者もいれば、肺ガン検診でヘリカルCTと胸部X−線写真を比較
 している研究者もいます。

治療試験:治療試験は新しい治療法を研究したり既存の治療法の新たな組み合わせを
 見出そうとするものです。たとえば、新しい方法でがん細胞を殺す薬剤や手術や放射線
 療法の新しい手法やワクチンのような新しい治療法の研究などです。

生活の質(QOL)(支持療法)試験:ガン患者の苦しみを低減し、生活の質を改善する方
 法を研究しています。たとえば、化学療法の副作用を減らす薬剤の研究をしたり体重の
 減少を防いだり疼痛を緩和する方法を研究しています。


 臨床試験への参加者は、新しい治療法が効果的であるという結果になれば最初にその恩恵を受ける人になるかも知れません。また、たとえ臨床試験の参加者に直接の恩恵がなくても、ガンを予防し、発見し、抑制するということに、医師がより良い知識を得ることに役にたつことになります。臨床試験には若干のリスクがありますが、研究者は試験に参加している患者を守ることに全力を尽くしています。
 臨床試験に参加を希望する人は主治医と相談してください。また、NCIの小冊子「これだけは知っておきたい−臨床試験への参加」 (Taking Part in Clinical Trials: What Cancer Patients Need To Know) や「がん予防臨床試験への参加」 (Taking Part in Clinical Trials: Cancer Prevention Studies) を参照してください。さらに、NCIでは小冊子「がんと診断されたら・・・臨床試験について知っておくこと」 (If You Have Cancer…What You Should Know About Clinical Trials) も提供しています。これらのNCI出版物には、臨床試験がどのように行われているか、それらの予想される利点とリスクについての説明があります。

 NCIではhttp://www.cancer.gov/clinicaltrials で、臨床試験について一般情報に加えて、具体的に現在進行中の臨床試験についての詳細な情報を提供しています。

 1-800-4-CANCERの情報専門家やLiveHelp (http://www.cancer.gov)  が、臨床試験に
 関する疑問に答え、臨床試験に関する適切な情報を提供します。



NCI情報サービス

 あなた自身とあなたの家族や医師のために詳細な情報を必要とする場合、以下のNCIの情報サービスが役にたちます。

電話

 ガン情報サービス
 NCIのガン情報サービス(CIS)は、患者とその家族、医療専門家、一般向けに、ガンに
 関する正確で最新の情報を提供しています。
 情報専門家は最新の科学的な情報をわかりやすい言葉にして、英語、スペイン語、で
 提供しています。またはTTY(テレタイプ)でのサービスもしています。

  CISへはフリーダイヤル通話です。

  電話 1-800-4-CANCER(1-800-422-6237)
  TTY  1-800-332-8615



禁煙相談
 NCIの禁煙相談は禁煙の援助相談をします。特別に経験を積んだスタッフが電話で質問に答えます。あなたがなぜ禁煙する必要があるかについて、理解をすることを初めとして、禁煙計画の作成を援助し、禁煙が成功したときにいかに気分が良くなるかを説明します。

 禁煙相談はフリーダイヤル通話です。

 電話 1-877-44U-QUIT(1-877-448-7848)


インターネット

 NCIのウエブサイト(http://www.cancer.gov)にはNCIからの数多くの情報が提供されています。それには、ガン予防、検査、診断、治療、】遺伝学、支持療法、そして進行中の臨床試験の現在の情報などがあります。また、NCIの研究プログラムと、資金提供の情報、ガン統計とNCIに関する情報を含んでいます。
 情報の専門家はLiveHelpにより有用なオンラインでの支援をします。

 “Need Help”ボタンをクリックし”Connect to LiveHelp”をクリックしてください。

米国国立ガン研究所(NCI)の出版物
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NCI出版物は、下記の宛先に請求すれば取り寄せることができます。


  あて先 Publications Ordering Service
       National Cancer Institute
       Suite 3035A
       6116 Executive Boulevard, MSC 8322
       Bethesda, MD 20892-8322


 多くのNCI出版物を閲覧しまた、ダウンロードできますし、インターネットで http://www.cancer.gov/publications から取り寄せる事もできます。さらに、合衆国在住または、合衆国に属する地域に住んでいる人であれば、NCIの情報サービス
(1-800-4-CANCER)に電話すれば以下に示す出版物や、それ以外のNCI出版物を取り寄せることができます。

ガン治療に関する小冊子
放射線治療とあなた  
   Radiation Therapy and You: A Guide to Self-Help During Cancer Treatment(
化学療法とあなた
   Chemotherapy and You: A Guide to Self-Help During Cancer Treatment
化学療法中の自助ガイド
   Helping Yourself During Chemotherapy: 4 Steps for Patients
生物学的療法
   Biological Therapy: Treatments That Use Your Immune System to Fight Cancer
食事のヒント
   Eating Hints for Cancer Patients: Before, During & After Treatment
ガンの痛みの理解
   Understanding Cancer Pain
疼痛コントロール
   Pain Control: A Guide for People with Cancer and Their Families


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ガンとともに生きるための小冊子

進行してしまったガンと向き合うために

一日一日を生きる
   Advanced Cancer: Living Each Day
ガン治療後の生活
   Facing Forward Series: Life After Cancer Treatment
ガンに違いを見出す
   Facing Forward Series: Ways You Can Make a Difference in Cancer
ガン患者と介護者のために
   Taking Time: Support for People with Cancer and the People Who Care About Them
再発したとき
   When Cancer Recurs: Meeting the Challenge


臨床試験に関する小冊子
臨床試験に参加すること:知っておきたいこと
   Taking Part in Clinical Trials: What Cancer Patients Need To Know
ガンになったら:臨床披見で知っておきたいこと
   f You Have Cancer... What You Should Know About Clinical Trials
臨床試験に参加する:ガン予防の研究:知っておきたいこと
   Taking Part in Clinical Trials: Cancer Prevention Studies: What Participants Need
   To Know

リスク因子についての小冊子
ガンと環境
   Cancer and the Environment





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治療と支援に関するファクトシート
ガン治療の補完代替療法:Q&A
   Complementary and Alternative Medicine in Cancer Treatment: Questions and
   Answers
生物学的療法Q&A
   Biological Therapies for Cancer: Questions and Answers
骨髄移植と末梢血幹細胞移植:Q&A
   Bone Marrow Transplantation and Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
  : Questions and Answers
ガンになったら:医師や治療施設を探す方法
   How To Find a Doctor or Treatment Facility If You Have Cancer
経過観察
   Follow-up Care: Questions and Answers
ガンの予測と統計
   Understanding Prognosis and Cancer Statistics
ガンの支援グループ Q&A
   Cancer Support Groups: Questions and Answers
ガン患者とその家族に対する国家的支援機関
   National Organizations That Offer Services to People With Cancer and Their
    Families
ガンになったとき地域の資源を見出す方法
   How To Find Resources in Your Own Community If You Have Cancer


臨床検査と試験に関してのファクトシート
パップテストQ&A
   The Pap Test: Questions and Answers
マンモグラム検診Q&A
   Screening Mammograms: Questions and Answers
大腸ガン検診Q&A
   Colorectal Cancer Screening: Questions and Answers
臨床試験結果の解説
   Interpreting Laboratory Test Results
前立腺特殊抗原テスト Q&A
   The Prostate-Specific Antigen (PSA) Test: Questions and Answers
腫瘍マーカー
   Tumor Markers




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喫煙についてのファクトシート

たばこの煙と環境
   Environmental Tobacco Smoke
 
ガンと喫煙Q&A
   Cigarette Smoking and Cancer: Questions and Answers
無煙たばことガンQ&A
   Smokeless Tobacco and Cancer: Questions and Answers
ライトたばこの真実Q&A
   The Truth About 'Light' Cigarettes: Questions and Answers
葉巻とガン Q&A
   Questions and Answers About Cigar Smoking and Cancer


ホルモンについてのファクトシート
DES Q&A
   DES: Questions and Answers(DES)
経口避妊薬とガンリスク
   Oral Contraceptives and Cancer Risk
更年期ホルモン療法Q&A
   Menopausal Hormone Use: Questions and Answers

中絶、流産と乳ガンリスク
   Abortion, Miscarriage, and Breast Cancer Risk
妊娠と乳ガンリスク
   Pregnancy and Breast Cancer
Risk

化学物質と放射線についてのファクトシート
ホルムアルデヒドとガン
   Formaldehyde and Cancer: Questions and Answers
アスベストQ&A)
   Asbestos Exposure: Questions and Answers
ラドンとガン Q&A)
   Radon and Cancer: Questions and Answers
核施設を有する国々での死亡の増加はない
   No Excess Mortality Risk Found in Counties with Nuclear Facilities

ウイルスに関するファクトシート
(もどる) ヒトパピローマウイルス(HPV)とガン: Q&A
   Human Papillomaviruses and Cancer: Questions and Answers

食事と身体活動に関するファクトシート
肥満とガン
   Obesity and Cancer: Questions and Answers
運動とガン
   Questions and Answers: Physical Activity and Cancer