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葉巻喫煙とガンについて |
Questions And Answers About Cigar Smoking and Cancer |
1 葉巻喫煙に関連した健康リスクは何か 2 疾患のリスクに対する吸入の違いは何か 3 葉巻と紙巻タバコとはどう違うのか 4 葉巻の喫煙と紙巻タバコの喫煙とでは、健康リスクにどのような 差があるか 5 葉巻の煙に曝される非喫煙者のリスクは何か 6 葉巻には習慣性があるか 7 禁煙の利点は 8 葉巻喫煙の最近の傾向は何か 9 葉巻喫煙の現在の傾向は過去数十年と違いが有るか 10 どのような、その他の情報が葉巻喫煙の害について述べられているか NCI資料 |
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1 葉巻喫煙に関連した健康リスクは何か |
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口腔に関するガン(唇、舌、口内、喉)喉頭、肺、食道ガンなどに葉巻喫煙が関連しているといえる科学的な根拠があります。また、この根拠は葉巻喫煙とすい臓ガンの関連についても示唆しています。また、日常的に葉巻を喫煙している人には、特に強く吸い込む人には心疾患と肺疾患の発現リスクが高くなります。 紙巻タバコの喫煙者と同様に、葉巻喫煙によるリスクは煙に曝されている量により増加します。たとえば、一日に1〜2本の葉巻を吸うことは、口腔や食道のガンのリスクが2倍になります。一日に3〜4本の葉巻喫煙者は、非喫煙者に比べて口腔のガンの発ガンリスクを8倍にし、食道ガンの発現リスクを4倍にします。葉巻や紙巻タバコの喫煙者には、口腔、咽頭、食道などのガンの同程度の発現リスクがあります。 毎日ではなく時々葉巻を喫煙する人は、葉巻喫煙者の約3/4ですが、その健康に関連するリスクについては、わかっていません。 |
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2 疾患のリスクに対する吸入の違いは何か |
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葉巻と紙巻タバコの喫煙に関する大きな違いはその吸入の程度です。紙巻タバコの喫煙者は煙を吸い込みますが、葉巻の煙には強い刺激があるので、たいていの葉巻喫煙者はあまり吸い込みません。しかし、紙巻タバコの喫煙経験がある葉巻喫煙者は煙を吸い込みます。葉巻喫煙者は非喫煙者よりも、肺ガン、虚血性心疾患、慢性閉鎖性肺疾患などの高い率を示しますが、紙巻タバコ喫煙者に比べては低くなっています。この率の低さはおそらく煙の吸入量の少なさによるものと思われます。 |
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3 葉巻と紙巻タバコとはどう違うのか |
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TOPへ | 葉巻と紙巻タバコでは、使用されているタバコの大きさと形状が異なります。紙巻タバコは通常同一の大きさで、それぞれ約1グラム未満のタバコが使用されています。葉巻は大きさと形がさまざまで、長さは7インチを超えるものもあり、大体5〜17グラムのタバコが使用されています。数本の高級葉巻が、紙巻タバコ1箱分のタバコの量に相当することは珍しくはありません。アメリカの紙巻タバコは数種類のタバコのブレンドから作られますが、葉巻は主に1種類のタバコ(通気処理をされたり乾燥させたバレー種)から作られます。大きな葉巻は、吸い終わるまでに1〜2時間かかりますが、アメリカで売られている多くの紙巻タバコは10分未満で吸い終わります。 |
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4 葉巻の喫煙と紙巻タバコの喫煙とでは、健康リスクにどのような差があるか |
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葉巻と紙巻タバコに関連した健康リスクは、煙に曝されている程度に強く関連します。葉巻の煙も紙巻タバコの煙も同じく、たくさんの有毒で発がん性(ガンを発生させる)の合成物から成り立っているので、それらの健康リスクの違いは日々の消費量と吸入レベルの違いに関連があると思われます。 多くの紙巻タバコの喫煙者は、毎日喫煙し煙を吸い込みますが、葉巻愛好家の3/4は時々喫煙するだけであり、またくゆらすだけです。 葉巻の喫煙者も紙巻タバコの喫煙者も、吸い込む、吸い込まないに係わらず、唇、口、舌、喉、咽頭などを直接発ガン物質にさらします。火のついていない葉巻を唇に加えているだけでも、この部分を発ガン物質にさらしていることになります。さらに煙の構成成分を含んでいる唾液が嚥下されれば、食道が発がん物質にさらされます。これらにより発ガン物質にさらされる量は、口腔ガンや食道ガンのリスクが葉巻喫煙者と紙巻タバコ喫煙者で同程度であることから、おそらく同程度であろうと思われます。 咽頭ガンの発現率は、紙巻タバコ喫煙者よりも、煙を吸い込まない葉巻喫煙者のほうが低くなっています。毎日葉巻をくゆらせている人の肺ガンリスクは、非喫煙屋の二倍となっていますが、紙巻タバコ喫煙者よりはずっと低くなっています。しかし、毎日5本の葉巻から適度に煙を吸い込む人の肺ガンリスクは、毎日1箱の紙巻タバコを吸う人のリスと同程度となっています。 |
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5 葉巻の煙に曝される非喫煙者のリスクは何か |
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TOPへ | 副流煙(ETS)とは、二次喫煙とか受動喫煙とも呼ばれているが、火の着いた葉巻や紙巻タバコから立ちのぼる煙をいいます。葉巻や紙巻タバコのETSには、一酸化炭素、ニコチン、シアン化水素、アンモニアなどの有毒物と刺激物、またベンゼン、ニトロソアミン、塩化ビニル、ヒ素、炭化水素など、多数の発がん物質を含んでいます。葉巻は紙巻タバコよりも大量のタバコからなっているので、葉巻のほうが大量のETSを発生します。 しかし、葉巻と紙巻タバコでは製造法が異なるので、その煙には若干の違いがあります。葉巻は長時間による熟成と発行加工を行うので、その間に発がん物質の濃縮が行われます。葉巻が吸われるとこれらが放出されます。 また葉巻の外側は紙巻タバコのように多孔質ではありませんので、紙巻タバコのように完全には燃焼しません。この結果、紙巻タバコに比較して、毒素や発ガン物質の濃度は葉巻のほうが高くなります。加えて、紙巻タバコに比べて大きなサイズであり喫煙時間の長い葉巻は、大量の一酸化炭素、炭化水素、アンモニア、カドミウムや、その他の有毒物質を非喫煙者にさらすことになります。 たとえば、葉巻パーティや葉巻晩餐会での屋内の一酸化炭素(CO)の測定濃度は、渋滞したカルフォルニアの高速道路で測定されるCO濃度と同程度のレベルを示しました。そのようなイベントに参加した非喫煙者は、ガンと同様に心疾患や肺疾患のリスクが確実に増加した環境にさらされたことになります。 |
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6 葉巻には習慣性があるか |
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ニコチンは中毒や依存症を引き起こすタバコに含まれる薬品です。紙巻タバコが平均8.4mgのニコチン総量があるのに比べ、葉巻の有名ブランド品は100〜200mgのニコチンを含んでおり、また444mgものニコチンを含むものもあります。 紙巻タバコ喫煙と同様に葉巻喫煙者が吸い込むニコチンも急速に吸収されます。しかし、葉巻の煙りの構成と、くゆらすという葉巻喫煙者の傾向により、ニコチンは肺よりも、むしろ主に口の粘膜から吸収されます。多数の無煙タバコの愛好者によって示されているように、口の粘膜から吸収されるニコチンが、強力な中毒を生じることに注意をしておきましょう。 吸入によってもよらなくても、ニコチンには習慣性があります。平均的な葉巻愛好者の、紙巻タバコ愛好者に比べての、非日常的な喫煙、一日あたりの喫煙量の少なさ、煙の吸入量の少なさなどは、紙巻タバコ愛好家に比べて、ニコチン依存になることが少ないことを示しています。 紙巻タバコと噛みタバコの中毒に関する研究によれば、ニコチン中毒は、青少年がこれらのタバコ製品を使用し始める青年期と思春期に起こります。また、いくつかの研究によれば、葉巻の喫煙が、紙巻タバコの喫煙の下地を作っている様子が見られるとのことです。最近の調査で、葉巻を吸ったことのある紙巻タバコの禁煙者の再喫煙率は、葉巻を吸ったことのない紙巻タバコの禁煙者の再喫煙率の約二倍となっていることがわかりました。本研究でも、葉巻喫煙者は、葉巻を吸わない人に比べ、二倍ほどの割合で紙巻タバコを吸い始めることが、観察されました。 |
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7 禁煙の利点は |
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TOPへ | 葉巻喫煙をやめることによりさまざまな健康上の利益があります。ガンの発現可能性が減少します。また、禁煙することにより健康状態の改善はすぐにわかります。 たとえば、血圧、脈拍数、呼吸数などが正常値に戻り始めます。また、禁煙者は、生活の質(QOL)の改善も自覚できます。 禁煙にはさまざまな方法があります。いきなり禁煙してしまう人もいれば、この国で好評を博しているニコチン代替品、ニコチンパッチ、ガム、鼻スプレーなどを使用する人もいます。禁煙を考えるのであれば、あなたやあなたの生活にもっとも適切な方法を医師に相談しましょう。 |
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8 葉巻喫煙の最近の傾向は何か |
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葉巻喫煙は高い学歴と収入を得ている35歳から64歳の男性に主に行われるにも係わらず、最近の研究は新しい傾向を示しています。今日の新しい葉巻喫煙者は、時々(毎日ではなく)喫煙する18歳から24歳の若者たちです。 1990年と1996年に行われたカルフォルニア州の成人に対する調査では、葉巻喫煙者は女性で5倍となり、同じく青年期の女性に増加傾向がみられました。さらにまた、数多くの調査は、10代だけでなく思春期以前の子供の間でも高い喫煙率を報告しています。しかしながら、65歳以上の男性の葉巻喫煙率は、1992年以降下がり続けています。 |
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9 葉巻喫煙の現在の傾向は過去数十年と違いが有るか |
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1973年から1993年までの間に葉巻の消費量は66%減少しましが、1993年以降50%の消費の伸びがありました。1990年代初頭の葉巻消費量の伸びは、葉巻のメディアにおけるプロモーション活動の増加と同時期でした。 |
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10 どのような、その他の情報が葉巻喫煙の害について述べられているか |
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TOPへ | NCI研究書 葉巻 1998 「Health Effects and Trends」はガン情報サービス(下記参照)で注文できます。 アメリカの居住者はインターネット上で研究書をオンラインで注文できます。 またこのサイトで閲覧や、ダウンロードすることもできます。 http://www.cancer.gov/publications |
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タバコの健康に関する情報は、インターネット上でCDCのタバコ情報と予防法(ヒント)から入手可能です。 http://www.cdc.gov/tobacco このプログラムは、タバコに関する報告とニュースを集めて配信し、タバコ製品の使用をやめようとしている人が利用できるサービスをリストアップし、タバコとその使用に関する危険性についての刊行物を出版しています。 |
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NCI資料 |
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Cancer Information Service (toll-free) (無料の癌情報サービス) Telephone: 1-80-4-CANCER (1-800-422-6237) TTY: 1-800-332-8615 Online NCI's Web site: http://www.cancer.gov LiveHelp, NCI's live online assistance: https://cissecure.nci.nih.gov/livehelp/welcome.asp |
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