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~平成25年の気になるニュース~
・乗鞍スカイライン40周年記念 ガイド付き乗鞍定期観光バスの運行
・7月1日にオープンするはずのエコーラインは、落石の恐れがあった為、7月19日オープン
・畳平にある宿「白雲荘」が大改装を行い8月8日リニューアルオープン
日本百名山及び新日本百名山に登録されている中部山岳国立公園「乗鞍岳」(北緯36度06分23秒 東経137度33分13秒)は北アルプスの南部にあり、北は「安房山」~南の主峰「剣ヶ峰(3026m)」の23峰の総称である。
飛騨高山から見た乗鞍岳
乗鞍を構成する峰
おおよそ128万年前ぐらい前から活動しているコニーデ型火山で、日本にある火山としては富士山、御嶽山に次ぐ3番目の高さがある。比較的新しいマグマが噴出するような爆発は、権現池付近で約9000年前と恵比寿岳で約2000年前で起こっている。
裾野が広いのが特徴で、桔梗ヶ原や高天ヶ原をはじめとして、8つの平原と権現池や鶴ヶ池をはじめとする7つの湖がある。
太平洋側(木曽川)と日本海側(信濃川、神通川)の中央分水嶺が剣ヶ峰を通っており、この分水嶺の最高所となっている。
大同二年(807)征夷大将軍・坂上田村麻呂・さかのうえのたむらまろ、 が斐太平定の折りに戦勝を祈願して登山したのが 乗鞍の歴史の始まりとされています。
江戸時代には「鉱山鎮守」の氏神として尊崇され、権現池など山上の湖は農業に欠かせない水の神として、雨乞いの場になっており、円空(1680年代)や木喰行者も登山したと伝えられる。
姿が馬 の鞍に似ている事から「鞍ヶ峰」と呼ばれ、1645年ごろから「乗鞍岳(元禄 飛騨国絵図)」(角川日本地名大辞典・巻21)に定まったというのが通説である。位山(平安時代 古今和歌集)、朝日岳(信州側)、日岳、愛寶山(三代実録・貞観十五年)、騎鞍岳(長谷川忠崇の 飛州志)、くらがね(斐太後風土記)、(祈座のりくら)と歴史の中で変遷したり、裾野の広い乗鞍岳なので、様々な呼び名があった。
観光地として多くの人たちに親しまれるようになったのは、県道5号乗鞍公園線、通称「乗鞍スカイライン」の恩恵が大きいだろう。太平洋戦争が激化する中、米軍の爆撃機に対抗するため、旧陸軍航空本部が昭和16年に突貫で軍事用道路(延長15km、幅員3.4m)を建設し、高地実験所を作ったのが始まりとされる。高高度でのエンジンテストが可能で、敵航空機からの目視されにくい地形を乗鞍が持ち合わせていた為、選ばれたと推測できる。進駐軍の接収を受けるに当たり、ほとんどが地中に隠滅されたが、現在でも当時を伝える痕跡を見つけることは不可能ではない。
接収解除後、昭和23年に、県道として認定され、戦後に登山ブームが訪れると予想した濃飛乗合自動車株式会社初代社長 上嶋清一と高山市によって、旧道の拡幅改良を行うに至った。 「日本一標高の高いところを走る道路」として全国的に有名になり「下駄ばきでも登れる乗鞍」とまで言われるほどになる。昭和24年には天井ガラス張りのロマンスカーバスが運行されている。 |
乗鞍の歴史を知るうえで、とてつもない構想が動いていたことも忘れてはいけない。昭和41年、県の総合開発計画「アルプス、スカイライン構想」が創案され、建設準備室を設置するまでに至っている。高山市大洞を起点として、乗鞍・御嶽稜線を南下し、下呂、川上村へと至る延長186kmの大計画だ。約一年半に及ぶ建設基本調査は、現実味を帯びたもので、今でも、とんでもない場所に測量跡を見ることができる。この構想は、現環境省にあたる厚生省によるルート変更要請等、採算の問題から、既設道路の拡幅改良に落ち着いた。 実現していたら、乗鞍と御嶽の自然がはたしてどのように扱われたか、想像はたやすい。
昭和29年には利用者の増大によって「主要地方道」に昇格されたものの、急こう配、狭い幅員の未舗装道路は車社会のニーズには応えられず、ピーク時には交通制限を余儀なくされていた。(昭和42年のピーク日に5.600台が利用したというデータがある)先に述べた「アルプス・スカイライン構想」の代替案として、昭和44年に有料道路事業の認可を受けて県道乗鞍公園線を大幅に改良、昭和48年に山岳有料道路「乗鞍スカイライン」が完成した。
「乗鞍スカイライン有料道路」としてオープンしマイカーや観光バスで多くの人が観光や登山で訪れるようになったが、環境への負荷や、登山者のモラル低下などが大きな問題となる。
平成15年4月に有料道路としての料金徴収期間を終了し、過剰な利用から自然を守るため、マイカー規制を開始。
交通手段が比較的楽な高山帯として、様々な研究機関や大学のモニタリング調査も多く行われている。
平成24年 観光客の減少に伴い、環境保護と観光のバランスを模索するためEV自動車の乗鞍スカイライン乗り入れ試験を開始。
岐阜県高山市からは「乗鞍スカイライン」、長野県松本市安曇野からは「乗鞍エコーライン」(長野県道乗鞍岳線)があり、いずれも、貴重な自然環境を保護するためにマイカーでの通行はできない。
さらに、高山帯を走る特殊な道路であるため、雨量通行止めや災害による通行止めが頻繁に起こる。乗鞍スカイラインは岐阜県高山土木事務所、エコーラインは長野県松本建設事務所が管理をしています。スカイラインが通行規制が行われているときは岐阜県管理道路の規制情報に情報が出ます。
【岐阜県側:乗鞍スカイライン】
★5・6・10月 午前7時~午後6時 ★7~9月 午前3時30分~午後6時
平湯峠~乗鞍岳山頂・畳平(乗鞍鶴ケ池駐車場)まで
*岐阜県高山市ほおのき平駐車場またはあかんだな駐車場でシャトルバス・タクシーにお乗り換え。
【長野県側:乗鞍エコーライン】
★7~9月 午前6時~午後6時 ★10月 午前7時~午後6時
三本滝~乗鞍岳山頂・畳平(乗鞍鶴ケ池駐車場)まで
*松本市安曇乗鞍高原で、シャトルバス・タクシーにお乗り換えく。
乗鞍スカイライン管理事務所 TEL 0577-79-2012
岐阜県高山土木事務所 代表TEL 0577-33-1111
長野県松本建設事務所維持管理課 ℡ 0263-40-1963
乗鞍岳自動車利用適正化連絡協議会事務局(長野県松本地方事務所環境課)℡0263-40-1941
高山市丹生川町久手ほおのき平駐車場または、奥飛騨温泉郷平湯あかんだな駐車場より、濃飛バスをご利用になられるか(往復2200円)、松本市安曇鈴蘭地区からアルピコグループの代替バスまたは、タクシーにお乗換えください。☆4~5人連れのお客様はバス料金とタクシー料金はさほど変わらなくなります。スカイライン、エコーライン途中の路側帯に止まってのんびりと景色を眺めることができたり、中には非常に乗鞍の情報に長けた運転手もみえるので利用価値はある。
スカイライン上を自転車や徒歩で上がる分には料金は発生しません。
※麓からの主な登山道
・青年の家→丸黒山→千町尾根→剣ヶ峰
・平湯新道
・中洞権現ノ尾根(無印の私有地を通るため通行止め)
・青屋登山道
・十石峠
乗鞍を散策するのに一番適した季節、時間は何時でしょうか? 山には来る人の数だけ楽しみ方があります。
乗鞍スカイラインの開通は5月15日で、7月になるまでは登山道に残雪があります。雷鳥が縄張り争いをしている姿が度々見受けられます。除雪車の通った跡の「雪の壁」散策、春スキーや、修学旅行の雪遊びで賑わいます。雪の照り返しなど紫外線の影響を受けやすいので、日焼け止めは持っていきましょう。
*エコーラインの開通は7月初旬 *宿泊施設は7月になるまで営業いたしません |
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高山植物が咲き出し、いよいよ山が活気付いてきます。ご来光時間帯に間に合うバスの運行もあるので、極力、早朝から行動を開始したい。気温が上がりだす正午からは水蒸気が昇ってきて、遠方の風景もかすむことが多いからです。大気の状態も不安定なことが多いので天気予報に限らず雨具の用意は必要。ご来光のスポットとして人気が高いのはダントツ大黒岳(畳平より約20分弱)。ご来光を大黒で拝み、パワーをもらったところで山頂剣ヶ峰を目指すのがおすすめ。 |
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九月に入ってまもなく急速に冷え、上旬には紅葉が始まります。日々刻々と姿を変える山の姿と、秋の独特の雲がかかる朝焼け、夕焼けを狙って多くのカメラマンがやって来ます。十月に入ると、お客様の数は急激に減り、とても静かな山を散策することが出来ます。私の一番好きな乗鞍の季節でもあります。この時期のもうひとつの楽しみは星空観察。日々の喧騒からはなれて、宿泊施設に泊まり乗鞍で眺める星空ファンが多く訪れます。 |
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山の冬は早く、10月中旬ごろに山頂施設などは、雪囲いをはじめます。ライチョウたちは、厳しい冬に向けて冬毛に変わります。運が良いと、長野側エコーラインでは紅葉に雪が積もる「三段紅葉」も見られます。11月の閉山前でも、天気の状態によっては道路の通行止めが多くなります、フレキシブルな予定で訪れたい。 |
一般的には1000m標高が上がると5℃~6℃低くなると言われており、風が吹くとさらに体感温度は下がります。平地の温度マイナス15℃は想定して、厚手の防寒具などを用意しましょう。
白雲荘・期間 7/1~10月上旬 |
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銀嶺荘・期間:5/15~10/中旬(宿泊期間:7/1頃~10/10頃)総室数10室、和室6畳~15畳(バス、トイレ無) |
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JR乗鞍山荘役目を終えて取り壊されました |
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乗鞍岳肩ノ小屋 | 肩ノ小屋・期間 6月下旬~10月上旬 |
2009年で6回目を迎えたヒルクライム大会は。殿下平総合交流ターミナル(標高1360m)をスタートして、乗鞍スカイライン畳平駐車場(2702m)までを上がっていく。全長18.8km 平均勾配7.2%
2010年はスカイライン四ツ岳付近で落石の恐れがあり通行止めになり中止になったようです
毎年8月の最終日曜に開催される自転車ヒルクライムレース。乗鞍エコーラインの鈴蘭から長野・岐阜県境までの区間、全長約20km、標高差1,258m(スタート地点1,458m, ゴール地点2,716m)のコースをひたすら登り続ける。1986年から実施されており2009年大会で実に24回目を数える。
(2007年作製)
5月15日~10月30日に高山植物、約80種の開花状況
高山植物を目当てに訪れるには八月中旬が良いかもしれません。
(注)スゲ類を含む、同定困難なものは入れておりませんので参考程度に
アオチドリ イトキンスゲ イブキトラノオ イワベンケイ ウラシマソウ エゾシオガマ エゾノヨシバムグラ オオカメノキ オオバミゾホウズキ オオバタケシマラン オオバユキザサ オオヒョウタンボク オオレイジンソウ オガラバナ オタカラコウ オダマキ オニシモツケ オヤマリンドウ カモメラン カニコウモリ カラフトメンマ カワラマツバ キオン キソチドリ キヌガサソウ クサボタン クロトウヒレン クロウスゴ
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コイチョウラン コウゾリナ ゴマナ コミヤマカタバミ コメススキ コヨウラクツツジ シシウド シロウマチドリ シロバナニガナ ズダヤクシュ センジュガンピ ソバナ タカネトリカブト タカネザクラ タカネスズメノヒエ タケシマラン ツバメオモト ツマトリソウ ツルツゲ テガタチドリ テングクワガタ ニガナ ニワトコ ニリンソウ ノビネチドリ ノリクラアザミ バイカオウレン
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ハリブキ ヒロハコメススキ ヒロハツリバナ フジバカマ フユノハナワラビ ベニバナイチヤクソウ ベニバナイチゴ ホソバツメクサ マルバダケブキ ミツバショウマ ミドリユキザサ ミネウスユキソウ ミヤマアカバナ ミヤマエンレンソウ ミヤマカラマツ ミヤマクロスゲ ミヤマセンキュウ ミヤマハンノキ ミヤマワラビ ムシトリスミレ ムラサキツリバナ ムラサキサギゴケ モジズリ ヤグルマソウ ヤナギラン ヤマアジサイ ヤマガラシ ヤマハハコ ヤマブキショウマ ヤマホタルブクロ |
同じ風景は二度と見ることが出来ません。乗鞍を訪れる度に、見たことも無い風景が待っています!! |