独断的JAZZ批評 687.

BRIAN BROWNE
ベースがズンズン
ドラムスがチンチカ
ピアノがコロコロ
"BLUE BROWNE"
BRIAN BROWNE(p), PAUL NOVOTNY(b), BARRY ELMES(ds:B,C,G),
ARCHIE ALLEYNE(ds:@,A,F)
2003年9月リリース スタジオ録音 (SEAJAM : SJ 1012-2
)

BRIAN BROWNEは初めて聴く。触れ込みによるとカナダの正統派ベテラン・ジャズ・ピアニストとある。最近になってアルバムが何枚も発売になっている。そういう中から選んだ1枚。
触れ込みの通り、正統派ともいえるスインギーなプレイが印象的だ。何しろ、1937年の3月生まれというからすでに74歳になったところだ。世間では74歳というとヨイヨイの爺さんを思い浮かべるが、ジャズの世界にあっては未だ壮年だ。何しろ、90歳まで現役バリバリでプレイしたHANK JONES(JAZZ批評 629.)の例があるからね。

@"BLUE BROWNE" BRIAN BROWNEの書いたブルース。12小節の典型的なブルース。非常に分かり易い。太くて逞しいNOVOTNYのベース・ラインが良く歌っている。当然、ピアノが歌わないわけがないでしょう。
A"SCARBOROUGH FAIR" 
もともと3/4拍子だった曲に大幅なアレンジを施している。躍動感溢れる演奏で結構楽しめる。
B"DROWN IN MY OWN TEARS" 
今度はカントリー風なスロー・バラード演奏。
C"POINCIANA" 
それにしても、NOVOTNYのベースはアコースティックないい音しているね。このNOVOTNYのベース・ワークとベース音はこのアルバムのキーポイントだ。後半には心地よい4ビートを刻みだす。
D"BAUBLES, BANGLES AND BEADS" 
可憐なバラード演奏だけど、このトリオには前に突き進む4ビート演奏の方が良く似合う。この手の演奏ではこのグループの個性が生きてこない。ピアノとベースのデュオ。ベースの存在感が強いのでドラム・レスであることを忘れさせてくれる。
E"HERE'S YOUR HAT, WHAT'S YOUR HURRY" 
この曲もデュオ。
F"HOW INSENSITIVE" 
A. C. JOBINの書いた曲を、ボサノバなんてどこ吹く風!という感じで4ビート演奏。実にグルーヴィ!ズンズンと4ビートを刻むNOVOTNYのベース・ラインがいいね。ベースがズンズン、ドラムスがチンチカ、ピアノがコロコロ。プレイヤーも十二分に楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。これぞ正統派!文句あっか?なんて雰囲気がまた最高!指でも鳴らしながら楽しさを満喫してほしい。
G"GEORGIA" 
この後に"ON MY MIND"と付けた曲と同じ。NOVOTNYの太いベース音が堪らない。
H"JUST THE WAY YOU ARE
" へえー!この曲はポップス歌手のBILLY JOELの書いた曲なんだ!大ヒットアルバム"THE STRANGER"にも入っていた曲。明るく軽快なタッチで4ビートが突き進む。

このアルバム全体を通してNOVOTNYのベースが実に効果的。太くて逞しいベース・ワークはなくてはならない存在だ。ピアノのBRIAN BROWNEの演奏もバップに根ざした演奏で、職人芸的なプレイを披露している。同じカナダのピアニスト RICHARD WHITEMAN(JAZZ批評 672.)とも共通する楽しさを持ったアルバムだ。
中でも、@のブルース、アレンジに凝ったけど個性的なAとFが面白い。初心者からベテランまで幅広いリスナーに喜ばれるだろう。こういう演奏を聴いて、日本中が元気を取り戻せたらいいと思う。    (2011.04.16)

試聴サイト : http://www.amazon.co.jp/Blue-Browne/dp/B00436E2MO



.