□ 山水屏風
真言密教の寺院において灌頂の儀式のときに用いられる屏風で、もともとは貴族の邸宅の調度品であった。 それが、貴族の加持祈祷が行われるようになって、寺院用として制作されるようになった。 東寺旧蔵の山水屏風が大和絵の中に唐装の人物を描くのに対して、神護寺本では風景も建物も人物も大和絵になりきっている。