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寺宝紹介
□ 文覚四十五箇條起請文
神護寺を中興した文覚上人が、元暦二年(1185)正月十九日に定めた四十五箇條にわたる起請文である。
はじめ後白河法皇や源頼朝の助けによって神護寺が復興した経緯を述べ、「寺僧は一味同心の事」よりはじめて、専学修業・寺務の粛正・寺領の維持経営など寺内の者が遵守すべき規律を、微に入り細を穿ち列記している。
筆者は日記『山槐記』をのこした中山忠親。
注目すべき点は、巻首と巻末に後白河法皇自ら掌に朱を付けて押された御手印があり、巻末に五行にわたる法皇の宸翰が加えられている。法皇の宸翰は次のように読む。
「神護寺勧進僧文覚四十五箇條起請、ひとえに是仏法興隆の願、莫大なり、随喜の心、忽催し、結縁の思い、尤も深し、仍って後鑒のため、聊か手印を加えるなり」
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