佐世保港監視・抗議行動速報53
佐世保原水協・佐世保市平和委員会

 11月25日(日)天気:快晴

06:55 弓張下、港中央には何も見えない。立神港内も変化はない。(いったん見失ったホテル船は平瀬港奥にいるようだ)
前畑ゲート前、警備車一台。ジュラルミン盾をもった人が一人確認できる。台船4隻もいつもの配置。
07:23 NHKの中継車をはじめ、数組の報道陣が早くも取材体制に入っている。
07:25 前畑岸壁監視ポイントにつく。
赤崎岸壁:船舶はない。昨日見えた低い台船もない。
立神桟橋:護衛艦あぶくま(229)が着いている。
倉島岸壁:護衛艦おおよど(231)、護衛艦せんだい(232)、護衛艦とね(234)が着いている。
07:35 海自支援船YT78が倉島から出て、護衛艦あぶくまにつけ、引き出しにかかる。
07:38 海自支援船YT84が倉島から出てきて、あぶくまにつけ引き出しにかかる。
07:50 海保巡視艇「ことざくら」が港内を巡回。
護衛艦あぶくまが艦首を沖合にむけ進行。やがて港口に向かう。
07:55 海自支援船2隻は、立神より倉島に戻る。
08:00 朝礼ラッパがなる。その直後、なんとアメリカ国歌が流れ出した。そのあと今度は「君が代」が流れ出した。初めてのことだ。何とも象徴的なできごと。ここまでやるのか。
08:15 昨日より前畑岸壁に接岸していた海保の大型巡視船PL120くにさきが岸壁を離れ、ゆっくり沖合へ向かう。
08:50 監視終了。

午前8時50分時点の佐世保港にいる艦船の配置状況
港中央付近  
赤崎岸壁  
立神港区 強襲揚陸艦エセックス、揚陸艦ジャーマンタウン、揚陸艦フォートマクヘンリー、揚陸艦ジュノー、掃海艦ガーディアン、掃海艦パトリオット
海自立神桟橋 護衛艦さわぎり(157)、イージス艦こんごう(173)、護衛艦あさぎり(151)、護衛艦さわかぜ(170)、護衛艦やまぎり(152)、護衛艦ゆうだち(103)、補給艦さがみ(421)
倉島岸壁 護衛艦おおよど(231)、護衛艦せんだい(232)、護衛艦とね(234)、護衛艦あさゆき(132)、護衛艦はるゆき(128)、輸送艇1号(2001)

抗議行動
12時15分から約1時間、京町アーケード街頭宣伝。参戦阻止No.20を配布。アフガン募金箱にも善意が寄せられる。

12時40分、前畑岸壁集会場確保のために先乗りした。すでにトロ学生集団が中央と前方に位置している。彼らをがっちりガードするかたちで機動隊がびっしり並んでいる。こちらを挟むかたちでもう一派のトロ集団が後方から隊列を組んだ。いやな予感がしたが、やむなく集会位置としてほぼ中央後方よりに決定した。
集会は、県安保事務局長の原田さんが行った。主催者あいさつ県原水協の片山、情勢報告を佐世保原水協の山下が行った。決意表明として、新婦人長崎支部、大村、ながさき平和委員会、県労連、大分民商の代表が行った。集会参加は最終的には40名。
「さわぎり」はほぼ予定通り出港をはじめた。これにあわせてシュプレをくり返した。
KTN、NIBのTVから、さらに長崎新聞、読売新聞などから相次いでそれぞれインタービューをうけた。

感想
 西日に逆光線になりながら、「さわぎり」が出港する様は決して忘れることはできないだろう。またこの悔しさは忘れてはならない。Sさんは涙を流していた。困難をものともせず集まってくれた仲間の思いは貴重なものだ。大分の青年たちがたまらず駆けつけてきてくれたそのことも感動させた。真相を広げれば必ずこの危険な道を阻止することは可能だろう。【山下千秋】

日本参戦を阻止するキャンペーンNo.20
際限のない、戦争する国への第一歩
こんな日本の進路を許せるでしょうか

 いよいよ、今日、戦後初の自衛隊への戦争参加命令にもとづく、自衛隊艦船が佐世保と呉と横須賀からいっせいに出港していくます。際限のない、戦争する国への危険な第一歩になります。

「戦争しない」平和原則をズタズタに引き裂く
 一九五四年に「戦力を持たない」原則は自衛隊創設によって破られました。今度は「戦争しない」という憲法の平和原則が破られることになります。平和憲法がここまで引き裂かれることが許されるでしょうか。

加害も被害も最も強く体験した県民だから
 被爆県長崎の佐世保は、戦前四度、アジア侵略の出撃拠点の役割を果たし、たくさんの犠牲をアジアの人々にあたえ、県民もまた佐世保空襲や原爆被爆などたくさんの被害を受けました。戦争の加害という点でも、被害という点でも、戦争の悲惨さをもっとも鋭いかたちで体験したのが、私たち長崎県民です。

戦争参加ノーの声を広げましょう
 その長崎が、戦後の「二度と戦争しない」誓いを踏みにじる「もっとも不名誉な、絶対に加担してはならない」戦争参加の役割を、またしても押しつけられることに「私たちはいやだ」というきっぱりした声を今こそ広げようではありませんか。