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憲法改正−過去と未来への責任

憲法共同センターが講演会

 10月24日、長崎県憲法共同センターの講演会があり、50人が参加しました。初代の県九条の会事務局を務めた前原清隆さんが「憲法『改正』と私たちの責任」と題して講演。

 前原さんはこの間起きている、黒川検事長定年延長問題や学術会議新会員任命拒否問題、コロナ禍で浮上した「国家緊急権」や顕著になった差別や格差について憲法の視点から解説しました。

 憲法改正については過去と未来への2つの責任を果たせるものであるかどうかが問われると述べました。過去の内外の戦争犠牲者たちの声に耳を澄ませているか、生まれ来る人々の願いに想像力をはたらかせているか。その点で自民党の憲法改正草案や自衛隊明記案は責任を果たすものではないと指摘。

 そして憲法を改正せずとも、研ぎすまされた問題意識を持って日本国憲法を読み直せば、国際貢献や環境権などの憲法論議の根幹にかかわるものが浮かび上がる。未来への責任に向きあう道は憲法を活かすことで切り開けると強調しました。

(2020年10月25日)