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日米一体の出撃基地化許さない

日本平和大会in岩国 佐世保からの訴え

 10月28〜29日、日本平和大会in岩国が開かれ、全国から1100名が参加しました。開会集会には長崎県代表団も登壇し、山下千秋さんがスピーチを行いました。


 佐世保は米軍基地も自衛隊基地も増強され、日米共同の戦争出撃基地の様相を呈してきました。

 岩国には海兵隊のF35Bステレス戦闘機が1月、10機配備になりました。米軍の「第5世代」の最新鋭の機能をもった戦闘機です。

 佐世保基地には、このF35Bを搭載できる強襲揚陸艦ワスプにわざわざ交代配備することになります。佐世保には今年オスプレイも23回、沖縄や岩国から飛来しています。F35Bとオスプレイの組み合わせは、海兵隊単独の航空戦力によって、敵の防衛線の内側に浸透し、そこから攻撃の手を広げることになります。
 まずはF35Bが防空網の奥深くまで侵入し、レーダーや通信設備を破壊する、間髪入れずに海兵隊員と装備を満載したオスプレイが敵前線拠点を占領することができる、まさにこれで世界のどこにでも単独で攻め込めるのです。

 加えて、佐世保には我が国初めての日本版海兵隊(水陸機動団)が来年3月には創設されます。そのために、52両の水陸両用の車両基地を佐世保・崎辺に、さらにその走行訓練場も陸域と海域に整備し、関連する庁舎や兵舎などの建設が始まっています。佐賀空港には17機のオスプレイも配備される計画です。

 殴り込み訓練も2006年から米本土で行い、殴り込みの手ほどきを受け続けてきました。直近では、米軍基地施設内での日米共同訓練まで行いました。日米軍事一体化はここまで進み、もはや佐世保は、日米共同の戦争出撃基地の軍事的要件を完備したといって過言ではありません。岩国にはF35Bが、沖縄の辺野古には強襲揚陸艦も接岸できる基地建設が進められようとしています。まさに岩国と佐世保と沖縄が一体となって基地増強が進められています。

 だからこそ、海外で大手を振って自衛隊がアメリカの戦争に参加できるようにする安倍9条改憲を絶対に許すわけにはまいりません。

 日米双方のオスプレイが飛び交い、水陸両用の車両が陸上でも海上でも走り回る、この現実は、もう二度と恵まれた佐世保の港を戦争には使わないと、89・43%の投票率、97・3%の賛成率で確認した平和宣言とも、何よりも佐世保市民の安全との矛盾は際立つものになります。「オール佐世保」で作った平和宣言を守り抜くために、文字通り「オール佐世保」で戦い続ける決意です。

(2017年11月1日)