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ピースカフェ:核廃絶への想いを語る

 10月26日、ながさき平和委員会はピースカフェを開きました。ピースカフェは若手の会員が主体となって興味あるテーマを調べて報告し、コーヒーを飲みながら議論して深めていくもの。今回は今年6月に、日本原水協代表団の一員として、核兵器禁止条約交渉会議とニューヨーク行動に参加した、筒井涼介さんと吉田明香さんが映像を交えながら報告しました。

 筒井さんは、国際青年交流会で巨大な折り鶴を組み合わせてつくり翌日のパレードで掲げたことを紹介。タイムズスクエアの前でヒバクシャ国際署名36筆を集め、核兵器を禁止して欲しいという気持ちは世界共通だと実感したといいます。そして、若い人の中でヒバクシャ国際署名を広げて、核兵器や平和について語り学ぶ機会をつくっていきたいし、いっしょに活動してくれるなかまを増やしたい。核兵器廃絶運動にかかわるネットワークを日本でもつくりたいと抱負を語りました。

 吉田さんは、交渉会議で条約がつくられていく過程をかいま見ることができて感激したといいます。草案に対して具体的に指摘して議論がなされる。核抑止力そのものを禁止なければならないとか、草案になかった教育の対策とか、それらに対して、賛成、支持するとか議論が進む。会議が民主的で、時間がなければ翌日の会議で発言が保証される。会議で話され賛成されたことがほとんど条約案に反映されていく。ちょうど日本では共謀罪が強行採決され、大臣が答弁できない内容でそのまま成立してしまう。雲泥の差だ。
 また交渉会議のホワイト議長をはじめ、政府代表たちが市民社会が果たした役割にリスペクトしていることを感じたそうです。そして核保有国と同盟国の市民社会の活動でその国の政府に圧力をかけ方針を変えさせる、自分たちの成すべきことが明確になったと述べました。

 参加の間の議論では、核兵器被害の実態をもっと広げることが必要。戦争を抽象的にしか捉えられない人たちが増え、実態を知らせないと行動してもらえないなど活発に意見が出されました。

(2017年10月27日)