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増え続ける世界の原発 448基に

  国際原子力機関(IAEA)によると、16年末時点で運転中か運転可能な原発はこの1年間に7基増えて448基になった。

 新規は昨年と同じ10基。内訳は半数の5基が中国。パキスタン、韓国、インド、ロシア、米国が各1基。これで中国は計37基となり、日本との発電能力の差は750万kWまで縮まった。福島第二原発(計430万kW)の廃炉は必至なので、中国はあと3基が完成すれば事実上、日本を追い抜くことになる(すでに今年1月に1基が稼働済)。また米国は20年ぶりに新規原発が稼働した。

 昨年閉鎖されたのは3基。日本の伊方1号炉、米ロが1基づつ。日本の原発は42基まで減少した。昨年末に廃炉が決まった「もんじゅ」はIAEAの分類では「長期停止中」だった。

 一方、建設開始は3基(昨年は7基)で中国が2基、パキスタンが1基。世界では61基が建設中で、中国が21基。次いでロシアが7基、インド5基、米国が4基、UAEが4基等々。

 昨年の大きなニュースとしては台湾が2025年までの全原発(6基)廃炉を決定。ベトナムが日本からの原発輸入を白紙撤回。一方で日本はNPT未加盟のインドと原子力協定を締結。

(2017年1月25日)