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佐世保基地に最新鋭揚陸艦配備

「殴り込み」能力が大幅増強

 2月10日付けで米軍佐世保基地に配備となったドック型輸送揚陸艦グリーン・ベイが19日、佐世保港に到着しました。就役は09年1月の最新鋭艦で、昨年8月に退役したデンバーの交代配備です。

 特徴的なのは2本の八角形マスト。センサーの保護とセンサーの機能を増幅させるもので、レーダーに捕捉されにくい形状となっています。船体はデンバーの1.5倍となり、貨物輸送能力が飛躍的に増大。搭載LCACは倍の2隻、そしてオスプレイ2機を搭載し同時に離着艦できます。

 また最新の指揮統制システムを搭載し、強襲揚陸艦に次ぐ、オスプレイの第2のプラットホームの役割を果たし、沖縄海兵隊の「殴り込み」能力は大幅に増強されます。

デンバー グリーン・ベイ
全長 171 m 208 m
全幅 25 m 32 m
満載排水量 17,273 ton 25,300 ton
速度 38.9 km/h 40.7 km/h
乗員 420名(士官24,下士官396) 374名(士官28,下士官346)
海兵隊 900名 699名(最大800名)
LCAC 1隻 2隻
航空機 CH-46ヘリを最大6機 オスプレイ2機またはCH-53Eヘリ2機
武器 25mm Mk 38機関砲×2
CIWS 20 mm 機関砲×2
30mm Mk 46機関砲 ×2
対空ミサイルRAM ×2

 一方で、自衛隊の水陸機動団(事実上の海兵隊)の発足準備は着々と進められ、佐世保が日米の海兵隊の出撃基地化される危険性が高まっています。

(2015年2月20日)