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原子力空母の佐世保寄港に抗議!

「準母港」に向けた“慣らし寄港”を許さない

 8月1日、横須賀配備の米原子力空母ジョージ・ワシントン(満載排水量10万トン、乗組員3850人)が佐世保港に入港し港内錨地に停泊しました。同艦の佐世保寄港は3年前の4月、東電福島第一原発事故の放射能を避けて洋上修理を行っていた際に二度入港して以来。また随伴艦の巡洋艦シャイロー、駆逐艦ジョン・S・マケイン、駆逐艦ステザ厶も入港して佐世保基地に接岸しました。

 ジョージ・ワシントンは直前まで日本近海で米韓日合同救難演習や米印日合同演習を行い、飛行甲板にはF/A戦闘攻撃機やE2C早期警戒機など、通常の約半数の30機ほどの航空機を載せたままでの寄港でした。寄港目的を「乗組員の休養や物資の補給など」としていますが、4隻とも横須賀を母港としているので直接帰港した方が効率的なはずです。明らかに訓練途中の中継地、準母港への慣らしです。

 佐世保平和委員会と原水協は同日、島瀬公園で抗議集会を開きました。約25人が参加。参加者は「佐世保の基地強化反対」「日本を戦争する国にはさせない」「憲法九条を守れ」とシュプレヒコールして市民にアピールしました。

 佐世保原水協の山下千秋理事長は「8月は、核兵器をなくしたいという思いを固め合う月です。原子力空母の入港は絶対に許せない。佐世保港を日米双方の出撃拠点として使うことを市民は望んでいない」と批判。市平和委員会の篠崎義彦会長は、原子力空母の持つ原子炉の「動く原発」としての危険性を指摘。「佐世保港に原子力空母が二度と入らないように抗議しよう」と呼びかけました。

 集会では、同艦などが7月21日から対馬海域周辺で行われた日米韓合同軍事演習に参加し、その直後の入港であることを指摘し、「日米軍事一体化戦争参加の後押しを迫る」ものと批判する抗議文を採択しました。

 2団体は7月30日に佐世保市に対して空母入港に反対するよう要請していました。

(2014年8月2日)