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長崎港で護衛艦の引き渡し

 3月12日、建造中だった護衛艦「すずつき」が完成し、防衛省へ引き渡されました。これまでの護衛艦に比べて対空・対潜水艦能力が高く、「ミサイル防衛」に従事中のイージス艦を守る任務もあるといいます。配備先は佐世保基地。建造費は726億円で、同型艦は三菱長崎造船所で3隻建造されました。

 「軍艦マーチ」の演奏が流れる中、乗組員約220名が乗り込みました。海上自衛隊の「通達」では自衛艦の命名・進水式と自衛艦旗授与式での乗組員乗艦の際にはこの曲を演奏することが定められています。

  艦旗授与式では防衛省の木原稔政務官が、「本艦は新たな脅威や多様な事態に実効的に対応するとともに本格的な侵略事態にも備えるため、統合機動防衛力の構築に取り組む所存」と訓示。しかし「本格的な侵略事態にも備える」とは国家安全保障戦略や防衛計画の大綱にも無い表現。明らかな逸脱であり、うっかりか意図的かは不明ですが、本音には違いないでしょう。

 翌13日には岡山県の三井造船玉野事業所で同型艦の「ふゆづき」が引き渡され、舞鶴基地に配備となりました。

 この2隻の就役に伴いそれぞれ佐世保配備の「いそゆき」「はるゆき」が、ともに艦歴29年で退役除籍となりました。

(2014年3月14日)