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フクシマを決して忘れない!

原発事故から3年、再稼働を許さない決意新たに


HOROYAKAN の演奏

 東日本大震災・福島第一原発事故から3年をを直前にした3月9日、長崎市平和会館で「フクシマを忘れない!さようなら原発!ナガサキ集会」が開かれ、約500人が参加しました。

◆阻むべし!原発再稼働阻止

 主催者を代表して藤田祐幸さんがあいさつ。 藤田さんは福島第一原発の事故は最悪の事故ではなかったと指摘。風の関係で放射性物質の8割は海に落ち、原子炉の底は抜けたがふたは飛ばなかった。また漏れ出 る汚染水を止めるには「地下石棺」しか手がないないが、コンクリートの寿命よりも放射能の半減期の方が長いという問題をかかえている。そのことをしっかり見つめようと呼びかけました。

 そして福島では放射能雲は山地を回り込んで川沿いに移動したことを考えると佐賀県の玄海原発が事故を起こした時に北風であれば放射能雲は伊万里・有田・三河内の谷沿いを通り、大村湾を抜けて長崎市内や諫早市内へ流れ込んでいく。玄海原発の再稼働を止めることは、この地にこれから暮らすことになる人たちに対する私たちの責任だと訴えました。

◆軍国化、原発推進、被ばく強要を止めよう

 フクシマからのメッセージとして、福島市から避難し、いまは京都に住んでいる作家の宇野朗子さんが当日の生々しい状況、避難生活の実態や事故後3年の思いを語りました。

 宇野さんは3月26日に計画していた「廃炉アクション」の準備の最中で大地震に遭遇。ネットでは「メルトダウンの恐れあり、避難を」という情報が流れ、恐怖感が込み上げてきたそうです。事故後はチェルノブイリの汚染地図が頭に浮かび絶望的な気持ちになったことも。

 いま安全キャンペーンが勢いを増し、これから避難者は帰還して被ばくを強いられようとしている。それは原発を再稼働させ、海外に売り込むためには不可欠だから。安倍政権の軍国化の歯車とがっちり噛み合って動いている。このすべてを止めるため、つながり、伝えあい、弱者に寄り添っていこうと呼びかけました。

 集会参加者は「すべての原発が廃炉を迎えるまで脱原発の声を上げ続けよう」と訴えるアピールを採択した後、「フクシマを返せ」「再稼働反対」などとコールしながら長崎駅前までパレードをしました。

(2014年3月10日)