2009年3月にミュージックマガジンから発行された『猫ジャケ２』に、マイコレクションから4枚の「猫ジャケたち」が出演している。オールジャンルのレコードから、タイトルどおりジャケットに猫が描かれたレコードのスリーブ写真と短い解説、関連する文章などを収めたムック風の書籍で、前年夏に発行された『猫ジャケ』の続編だ。
マイコレクションから晴れの舞台に登場したのは「猫ジャケ界」では有名な？（ジャズ界ではかなりマイナーな！）、英国のピアニスト、レニー・フェリックスの次の4作品である。
A. LENNIE FELIX - THAT CAT FELIX (NIXA NJT 514) (1958) (10インチLP)
ソロ。マイコレクションの中では1957年録音の「ピアノ・ムーズ」に続くフェリックスの2作目の作品。籠の中の猫？
B. LENNIE FELIX - LET'S PUT OUT THE CAT (TOP RANK 35/034) (P1959)
米国盤風「厚紙ジャケット」のトリオアルバム。一見、女性に眼を惹かれるがその足元に。
C. LENNIE FELIX AND HIS MUSICIANS - CAT ON A HOT TIN PIANO (COLUMBIA 33S 1144) (1959) (10インチLP)
トリオが4曲、トニー・コーを加えたワンホーンが4曲。イラスト風のしゃれたデザイン。
D. THE LENNIE FELIX TRIO - CAT MEETS MICE (COLUMBIA 33SX 1298) (1960)
本作も女性に眼を奪われるが、中央下部の白猫を忘れずに。
レニー・フェリックスの経歴・楽歴等については、ウィキペディア英語版に簡明に記載されているので参照してほしい。
名前とのからみだろうが（というか、それ以外の理由があっても分かりようもないが）、50年代末から60年代初めにかけての2, 3年？の間に、タイトルにもいずれも「 CAT 」の入る上記の「猫ジャケ四部作」を立て続けにリリースした。その後も1980年に60歳で亡くなるまで、その数は多くはないものの、ソロ、トリオなどの作品を何枚か残したが、これらの諸作については、少なくともマイコレクションの中には「猫ジャケ」は見当たらない。
最後にオマケをもう1枚。
D-1. LENNIE FELIX TRIO - CAT MEETS MICE (FONA-KLUBBEN LPU 418)
Dのジャケ違いのデンマーク盤である。猫はいそうもない！ 男女3ペアのデザインはそれなりに意味深な気もするが。
[ 2018年6月19日追記 ]
このスリーブデザインが、同じ FONA-KLUBBEN レーベルからリリースされているオムニバス盤* にも使われていることに最近気づいた。つまり「ジャケの使い回し」ということらしい。他にも使い回されているのかもしれないが、このオムニバス盤のタイトルが ' DANCE COCKTAIL ' だそうなので、それにふさわしいデザインかなー。
*https://www.discogs.com/Various-Dance-Cocktail/release/8727429 (2018年6月19日閲覧)
末尾に『猫ジャケ２』の スナップ写真 も載せておく。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
[本コンテンツは、「ジャケ」がメインテーマなので、スリーブ写真は他のコンテンツより大きめにしてあります。]
A. -
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*** C. - 
D. -
* D-1. - 
[『レコード・コレクターズ増刊 猫ジャケ２ もっと素晴らしき”ネコード”の世界』(ミュージックマガジン 2009年4月発行) より]
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（2017年3月）
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