音楽留学生第1号としてボストンとウィーンに学び、日本の洋楽界のパイオニアとなった幸田延(写真右)。明治30(1897)年に延の書いたヴァイオリン・ソナタは、日本人作曲家によるソナタ形式にのっとった初めての器楽曲。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、作曲までこなした明治洋楽界のスーパースターは、一転、不条理かつ凄絶な「パッシング事件」によって、上野の教壇を追われる!
一方、妹の安藤幸(写真左)は、音楽留学生第2号となり、ベルリンでヨアヒムに師事し、ライプツィヒに滝廉太郎を見舞う。帰国後は、日本人嚆矢のヴァイオリニストとして活躍、鈴木鎮一をはじめ、多くの日本人ヴァイオリニストを育てた。ところが、その幸も、教壇生活の最後に、不可解な「暗撃的非禮事件」に遭遇して上野を去る!
文豪幸田露伴の妹たちの稀有なる歩みを縦糸に、両事件の真相解明を横糸に繰り広げられる、ミステリー小説よりも面白い本格的ダブル評伝。 (以上、潟Vョパンのパンフレットより抜粋)
潟Vョパン発行 四六判 292ページ 定価本体価格1500円+税
『五線譜の薔薇』 『幸田姉妹』とも、幸いにして、多くの識者の方々からご推薦を得ることができ、また、多くの書評でも好評を頂戴することができました。
何よりも、多数の読者の方々からお褒めと励ましのお便りをいただけたことを嬉しく思っております。厚く御礼申し上げます。
でも、本当のことを申し上げれば、それは、本がよいのではなく、本に登場する女性たちの生き方があまりにも感動的だからなのです。
この感動的な生き方を、もっともっと多くの方々に知っていただき、分かち合いたいと願っております。
晴れがましいことですが、『幸田姉妹』は、丸善書店「学燈2003年9月号」の選書に選ばれました。
また、ヤマハ銀座店でも2003年度上半期ベスト10の第8位に選ばれ、飾り棚に飾っていただきました。
2003年7月発行の『幸田姉妹』にたくさんの書評をいただきました。いくつかをご紹介させていただきます。
『五線譜の薔薇』に続き、『幸田姉妹』も 2005年2月、有限会社オフィス・コアの手によって録音図書になり、視覚障害の方々に聴いていただけることになりました。嬉しいことです。
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