茨城徒歩紀行2011春に参加して
 11.MAY.2011

茨城徒歩紀行へ初めて行って来ました。
 
和気藹々とした雰囲気の中で、3泊4日、86.8キロ(私が実際歩いたのは
約71キロ)の歩行を楽しみました。簡単に報告させていただきます。

<常総台地を歩く>

4月30日(土) 曇り

茨城空港に集合したのは、既に1日半歩いているHS氏と呼びかけ人のMM氏、
当日集合の6名計8名。京都から宮城までのメンバーだが全員顔見知りで、
少し安心した。

茨城県は自分のウォーキング地として「空白地帯」でした。
1日目はまず茨城空港から霞ヶ浦大橋まで、水田やレンコン田(畑)と丘陵の
境目を南下した。

茨城空港
茨城空港:屋上展望台には左奥の百里基地は見えないようなガラスを設置
今回は空路での参加者はなし。

レンコン田の縁を歩く
レンコン田や水田と丘陵の境目を主に歩いた。

麦畑もあり、麦秋には早かったが、緑色がきれいでした。
家々には地震の爪痕があり、瓦屋根とブロック塀に顕著でした。
今回の歩行では、旧鹿島鉄道鉾田線の廃線跡を何回かクロスしました。

関東鉄道鉾田線跡
玉造町での最初のクロス

13:20より歩き始めたが、16時頃から南風が強くなってきた。高須崎公園で
北向きの歩行に反転した頃には、強力な南風となった。

高須崎の松
茨城百景:高須崎の松

霞ヶ浦ふれあいランド隣の道の駅で小休憩。


道の駅の隣のふれあいランド

その後、湖畔の防波堤の上を歩き始めるが、湖面が波打っている。
時折見える大きな家は「鯉御殿」だそうだ。

波打つ霞ヶ浦
波打つ霞ヶ浦

再び廃線跡をクロスして、少々の登りで今夜の宿に到着(17:50)。

初日の宿
初日の宿

ショートカット組5名に迎えられた。館内には女将の手による絵が
飾られている。ゆったりと温泉に浸る。(約17キロ)

5月1日(日) 大風

今日は常総台地の上を歩く。昨日のルートをクロスしながら、いこいの
村・涸沼まで北上するコース。宿の女将に送られ9:05発。

出発前のひととき
出発前のひととき

ゴルフ場の間や脇を通って、休止している(らしい)自動車部品工場脇で
休息。コンビニ組と直行組に分かれる。直行組みは住宅地から畑の
中をどんどん進む。

ごぼう?畑の間を歩く
ごぼうなどの野菜やタバコの葉畑の中を歩く

ジャガイモ、サツマイモ、大根そして葉タバコ等の畑が続く。
ごぼう畑は、特殊な機会で深く(1m位?)耕していた。途中完全に
畑の中に入り込んだりしたが、これもルートの内。

英国ペナンウェイを道標(ここには無いが)に従って歩いている様な
気分になった。景色や匂いがそうさせたらしい。

旧鹿島鉄道鉾田線2
旧鹿島鉄道鉾田線跡との3回目のクロス

三たび、四たびめの廃線を越え、鉾田当間のコンビニの側で
再度全員集合した。(1名、鹿島臨海鉄道新鉾田駅へ向かって離脱、
涸沼駅から歩いて、いこいの村で再合流)

神社の境内で昼食後、1人が水戸から東京へ帰るのを送る女性
四人組と、本日の宿へ直行する男性3人に別れる。

この時点で、残約15キロ。コンビニでのトレイ休憩を考慮した推奨
コースとは別に、最短で北へ直行するコースを2.5万分の1地図上で
1枚半の図幅に設定し、時速5キロ強で踏破した。

途中はメロンのビニールハウス、一部はだいぶ成長したミズナや苺、
出荷自粛させられたのだろうか?石八戸でメロンロードとクロスした。

メロンハウス(遠くには土煙)
鉾田のメロンハウス(遠くは土煙)

時折、強い風が吹いて、耕したばかりの畑の土を大きく舞い上げ
前を歩く人が見えなくなるほど。耳の穴の奥まで砂が入った。
15:20温泉着、自粛ムードの中で客もまばら。(約25キロ)

5月2日(月) 晴れ

涸沼での蜆取り
朝の涸沼でのしじみ取り

涸沼温泉を支配人たちに見送られ、7人が出発。
歩道の無い県道を一列縦隊で進む。相変わらず瓦と石塀に
地震被害を受けた家が続く。

涸沼の東端あたりで、まず大洗を目指す男性3人で離脱。
直進するのは温泉経由で水戸を目指す2人と、山を越えて
直接大洗の町へ入る女性2人。

丘を越え、大洗南中学の所から、一気に海が開けた。
港の所に瓦礫置き場らしいものが見える一方で、南側の
海岸ではサーファーも。津波の被害はあまり広範には
見えなかった。

大洗遠景(中央奥は瓦礫置き場)
大洗の遠景(中央奥のオレンジ色の囲いが瓦礫置き場、右側の海岸ではサーファーも)

港に近づくとまず瓦礫置き場。4000トンといわれる大量の瓦礫を
処分している。港のものはあらかた流れた様だ。植え込みが
枯れており、津波のラインがわかる。マリーナを見ると多くの
クルーザーやヨットが沈んでおり、陸に係留されていた十数隻
のみ助かったようだ。科学館やアウトレットモールは休業中。

津波被害の大洗マリーナ
津波被害の大洗マリーナ

フェリーターミナルは無事な様だが、港が土砂で埋まって船が
着けない状態。港の浚渫作業が進められている。

港も終わりとなるあたりで、先ほど別れた女性2人組みと合流。
5人組となり、海鮮丼屋で昼食休憩。大枚1180円の海鮮丼で
復興への助けとした。

ぐるりと回って、大洗磯前神社の階段を登って、倒れた鳥居
跡をくぐるが、目安時間より1時間遅れだった。

大洗磯前神社(折れた鳥居の土台)
大洗磯前神社の鳥居土台と海

その後、大洗町の山側の幹線道路を3.3キロほど歩いて
鹿島臨海鉄道(KRT)大洗駅に到着(13:30)。

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線大洗駅
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線大洗駅

男女3名は残15キロの踏破を目指して出発したが、
我々男2名はここで本日の歩き終わりとした。(14.6キロ)

その後55分待って、KRTで3駅目(310円)の水戸駅へ。

水戸駅の黄門像

黄門様と助さん鶴さん像のある北口より北総バスに乗り国交省前へ
(380円、南口からシャトルバスに乗れば350円)。ルートイン県庁前に
チェックインした(15:25)。既に温泉組の1名が到着済み。
残り一名も1時間後、大洗駅で別れた3人も17時過ぎには到着。
ここの旅人の湯はラドン温泉の大浴場で、しっかり休息できた。

5月3日(火) 晴れ

旅人の湯を出て、一路西へ。常磐線友部駅までの14.3キロ。マメが
出来た足が痛くて、写真が1枚もありません。ゴールの写真もあり
ません。

今日はGPS受信機で作成したデータをGoogle Earthに載せたものを
示します。


茨城県庁前から友部駅へ

データのkmlファイルは下記のリンクからダウンロードして下さい。
Google EarthをインストールしたPCで、ダウンロードしたこのファイル
をダブルクリックすると、軌跡の詳細を拡大して見ることが出来ます。
(サンプリングが粗いので、角が正確ではありませんが歩いている
ような臨場感で地図を見ることが出来ます)
MAP

2.5万分の1地図などに載せたものもありますが、必要な方は個人的
にお分けしますので、ご連絡下さい。

と言うことで、楽しく歩いた4日間でした。また長距離歩行の喜びを
思い出しました。自分としての最適歩行距離が1日あたり15キロと
半減したのは残念ですが、また地図を持って大いに歩きたいと
思いました。

同行者の皆さん、特に呼びかけ人のMMさん、ありがとうございました。


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