縄文文化を巡る!  
 2019年「waiwai隊」 縄文遺跡を巡る旅
東京大学総合研究博物館 ≪2019年5月5日≫
 
 朝のうちに國學院大學の博物館へ寄り、その足で地下鉄に乗り本郷三丁目へ移動してきました。さて、駅前で昼食にありつけるかもと思いましたが、連休中だったからでしょうか休んでいる店が目に付きます。結局、昼食にありつけた店は、大通りの学生さんが利用するような雰囲気の店でした。

 さて今回の東京行の前に、連休中の東京大学博物館の休館スケジュールが一向に判らないと、相棒がブツブツ言っていました。東京大学のhpに載せられている会館基本情報には、以下のとおり載っています。


総合研究博物館 本郷本館 (東京大学本郷キャンパス内)
場所: 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内 →地図アクセス
交通: 地下鉄丸の内線「本郷三丁目」駅より徒歩6分、地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩3分
休館: 土曜日・日曜日・祝日・年末年始・その他館が定める日
開館時間:10:00―17:00(ただし入館は16:30まで)
入場: 無料
ホームページ: 総合研究博物館(全体)


 つまり、『土・日・祝・年末始は休館日』となっていて、『その他館が定める日』と書かれているという事は、5月5日は休館日なのだ・・という理解でした。ところが、本郷本館のサイトには、ゴールデンウィーク中の土・日・祝にも休館日の印が入っていません。
 わからない事は聞けばよい・・で、電話にて問い合わすと「開いています」との応えでした。



 東大と云えば、赤門です。先日、ここで写真を撮って、『東大を出ている』と嘘の履歴書をでっち上げ、講演活動をしていた若者がTVのニュースを賑わしていました。
 簡単に人を騙せるものだと感心すると同時に、人を騙して一儲けしようという発想に呆れます。年寄りを相手にした『オレオレ詐欺』しかり。しかもこんな世相に納得の行く出来事が世の中にあり溢れています。そうです、真面目に働いている人より、他人を出し抜いて儲ける事だけを推奨している今の世。

 こんな世に辟易としてしまった小生。いつの頃からか、博物館巡りをして、留飲を下げているのです。

 

  
 さて、博物館はAからHまでのスペースに分れています。

【主な展示物】

A:「モース発見の大森貝塚土器、ナウマン発見のゾウ化石、明治期資料」など
B:「隕石・スターダスト」、「人類化石(ラミダスなど)の研究レプリカ」など
C:「植物、サンゴ、貝、昆虫」など
D:「古生物学タイプ標本収蔵」
E:「ゾウの骨ができるまで」
F:「企画コーナー」など
G:「ネアンデルタール人生活面画像」など
H:「年代測定装置(コンパクトAMS)の稼働」


 赤門を入ると、直ぐの右手へと博物館への案内がありました。事前に入手している資料に有る“懐徳門”が何であるかも知らないまま、案内に従って暫くで正面に博物館が見えてきました。勿論、入館料は要りませんでした。

 
 
 最初のコーナーは「コレクションボックス」と名付けられ、このコーナーだけのパンフがありました。遺物は展示ボックスに雑然と展示されていました。
  
≪コーナー 0(コレクションボックス)≫



 

 

 

 


 


≪モース発掘の大森貝塚の深鉢土器≫
【東京都(縄文時代後期)】

 
      ≪『ルーシー』の立体復元≫ ≪叉状研歯のある縄文時代人の頭骨≫
【エチオピア、アファール地溝帯(320万年前)  【愛知県(縄文時代後期)】             


≪コーナー 1(標本回廊)≫ 太陽系から人類、そして文明へ
≪コーナー 2(環境と生物)≫

 



≪コーナー 3(モノの文化史)≫ ≪コーナー 5(無限の遺体)≫

 


≪人類先史、


 中央の展示コーナーは、撮影禁止となっていました。その撮影禁止のマークが目に付かない場所に付けられていて、コーナーを一回り終わるまで気が付きませんでした。その事に気付いて、前後して見ていた男性にそれとなく声を掛けると「これには、気付きませんでしたね」と、お互いに顔を見合わせたのでした。
 朝方の國學院大學の監視の方(退職者のボランティアと思われます)は、「撮影禁止のマークが付いていますが、私的に利用されるのならその限りでは無いです」と寛容な姿勢に好感が持てました。私たちのサイトのように、何らの利害も与えないようなサイトへの転用については、大目にみてもらいたいものです。



≪壁面の陳列棚≫
 

 

≪整理棚
 


≪コーナー 5(無限の遺体)≫のつづき
 


 上掲写真は『港川フィッシャー遺跡出土の人骨』の紹介です。大学の博物館の展示遺物については、本来の研究が終わった後にも関わらず、出土した遺跡の展示館や地元自治体へと返却しないまま、放置、あるいは出土作業に参加した大学にて長期間に渡って保管したままとなっている例を聞きます。また、研究主幹の教授が亡くなって、引き継ぐ研究室が有名無実となってしまっていた例さえ聞きます。
 先日来、人骨の返却の問題で話題になった「アイヌ民族の人骨を無断盗掘事件」などはもってのほかで、論外です。


≪企画調整室、特別展示室及び時を刻む先端科学 AMS公開ラボ≫

 


 最後のコーナの特別室などの展示には、目をみはらされるものでした。人間が生み出した家畜の牛や鶏の陳列でした。また、部屋の奥のコーナーにはAMS(放射性炭素年代測定)装置が置かれていました。




 さて博物館を出て、冒頭にも記した“懐徳門”の確認です。そこには、下記の紹介がありました。


この門は2007年に新設された。名前は明
治40年に建てられた懐徳館旧館(旧前田侯
爵邸)に由来する。門扉脇の煉瓦造遺構は
旧館の基礎を保存、展示したものである。



 
 ・5月4日(土) 
 松山  岡山 東京
 
 ・5月5日(日)  
 東京  國學院大學博物館〜 東京大学総合研究博物館〜 東京   岡山  松山