2007年「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
     
    わいわいさんの転勤と共に大阪に来て、退屈しのぎに習い始めた写真も5年間が過ぎた。運良く、いい先生、先輩に出会えた。写真の基礎も技術もないままではどうにも成らなかっただろう。最初から、写したいものは山や自然で、他人と同じものはあまり撮りたくなかった。

 67判のマミヤ7Uを買って、初めて撮影したのが「桂の森」だった。四季を撮りたいと思うようになった。今年はお正月にも行けて、冬を撮る事が出来た。そして、今回トリカブトの咲く時にも行けて、花の森を撮る事が出来、私の思いは一応完結を見た。

 しかし、今日はこれ以上は撮れないなと思う事はあっても、これで撮りきったと思えた事はないし、何度行っても癒され、新しい発見があるので、これからも行きたいと思っている。
 
     
  お花畑  
     
    “山に恋する”のレポートはわいわいさんが書く事になっていて、わいわい節にファンも多い(?)のに、今回は一の森ヒュッテに行ってないので番外編だから、私に書けとの事で千代のレポートです。

 今年3回目の
8月31日〜9月1日に「桂の森」に来たのは、去年9月16日〜18日に来た時にトリカブトが終わりかけで、丁度いいのは8月末だと聞いたからだった。ところが、最近の異常気象の影響か・・、春から花の時期がずれて来ていて、ここの花も例外ではなく、不完全燃焼に終わった。

 一週間後の週末は、日曜日にわいわいさんが用事があるので来れず、
土曜日に奈良の川上村へ行って、わいわいさんが、死んだ鹿に驚き怪我をするアクシデントがあった。
 今週も連休だと言うのに、土曜日はわいわいさんの用事、月曜日は私の用事で行けないな〜と思っていて、「川上村でも登山口まで3時間かかるから、見の越も同じくらいの時間で行けるよねぇ」、「そりゃ行けるわな〜」、「大阪から日帰りで剣山に行く人もいるよね」と言いつつも、無理だろうな〜 と思っていてそれ以上は言わず諦めていた。家計も困窮しているし・・。
 土曜日、寝る前に「明日はどこに行く?」と聞くと、「桂の森に行ってもいいよ」との返事。「うっそ〜! ほんと〜?」と、満面笑みの私は、金は天下の回り物と、急いでカメラの準備を整えた。
 
     
     
     
   ・9月 16日(日) 吹田〜見の越   見の越〜トトロの森 ピストン  
     
    いつものように、いつものルートで、いつものコンビニで食料を仕入れ、“見の越”を目指す。貞光から見の越が近づくまでは、道路は濡れているものの青空も覗いていた。駐車場に車を停める頃には大粒の雨が降ってきた。何組かの登山者が仕度をしている。waiwai隊もカッパを着て出発だ。

 剣山リフトのHPをプリントして住所・氏名欄に記入して持って行くと10パーセント引き(片道1000円が900円だけどね)と言うのを見つけておいたので、プリントして持って来た。リフトはお客がないと止まっているが、動かしてくれた。雨足が強く、リフトのケーブルに溜まった水が落ちて来るので すぐにびしょ濡れになるし、リフトの椅子に溜まった水で、古くなったカッパの防水が利かなくなって中まで水が入って来た。でも、そんな事は気にしない 早く「トトロの森」へ行きたい一心なのだ。
 
     
  刀掛け

 西島リフト駅に10時6分、刀掛けに10時18分に着いた。登山道には水が溜まっているし、小滝の水量も多くなっている。2週間前に見頃だったトリカブトも痛んで来ている。
 鹿避けの工事も終わり、テキサスゲートに“この施設は防鹿対策のテキサスゲートです。人は通れますが、鹿は通れないゲートです。足元に気をつけて通行して下さい”と説明板が架かっている。
穴吹川の源流の滝を10時37分に通過、凄い水量だ。
 
     
  穴吹川の源流の滝 テンニンソウ  
     
    そして、夢にまで見た「桂の森」が近づいて来た。「わ〜い♪ 咲いてる〜!」と、ザックを降ろして 先ずは例の桂の木を見に行くが、そこのトリカブトの花は去年より少ない。そして、その頃から雨はドシャ降りとなって撮影どころじゃないので、先ずは腹ごしらえをと思っても、それも不可能な位の降りだ。
 
     
  トリカブトと桂の木  
     
     暫らく待っても雨足が小さくならないので、準備を始める。67判は前回の残りのフィルムが入っている。今回は67判では撮り難い場面で使おうと35ミリのカメラも持って来たけど、フィルムを入れる事さえ出来ない位の豪雨だ。
「去年も同じ日に来て、台風接近の大雨だったけど、これ程じゃなかったよねぇ〜」「風は強かったな〜」と話しながら、とりあえず桂の木から写し始めるが、暗い〜、花や葉が揺れてる、止まるのを待ってとか言っている場合じゃないのよね〜、飛沫でレンズが大変だし。(-"-)
 
     
  トトロの森

わいわいさんに傘を差し掛けて貰って、なんとか35ミリのカメラにもフィルムを入れたが、写そうと思っていた事はとても出来る状態ではないので、いつものように撮るしかない。
 
     
      前回は、カニコウモリが満開だった所は、二週間たって季節は夏から秋に移り変わっているようだ。

 
   画像にマウスポインタを置くと入れ替わります    
     
   
   画像にマウスポインタを置くと入れ替わります  
     
    67判の前回残りのフィルムを写し終えて、フィルムを入れ替えているうちに、わいわいさんがいないと思っていたら、桂の木を俯瞰する場所に行っていたみたい(靄が出た時も)で、コンデジなのに桂の葉がなかなかいい雰囲気に撮れていた。「桂の葉を入れて大木の雰囲気を撮りたいんだけど、いい場所はないかな〜」と言っていたんだから、教えてよね〜。  
     
  下山

 あ〜でもない、こ〜でもないと、67判1本半、35ミリ2本を写し終えて撮影は終わった。せめて、雨が小雨になってくれれば・・ と思うが、仕方がない。ピーカンよりはましだし・・。

 今回、カメラザックのザックカバーは全然役に立たないという事が分った。ポケットに入れてあるハンカチやタオルは濡れてしまっている。雨の日は全部ビニールに入れておかないといけない。
 
     
    何時間でも写していたいが・・、3時頃帰路についた。リフト駅からわいわいさんは少しでも早くと、登山道の方を降りたかったみたいだけど、膝の調子が悪いので“大回り遊歩道コース”を降り、登山口に4時26分に降り立った。

 平家の宿で手打ちソバを食べて、平成17年の台風で流され休館となっていた岩戸荘が、『つるぎの宿 岩戸』となって新装オープンしていたので入湯(400円、石鹸あり、シャンプーなし)して帰った。
 
     
   後日談
 帰宅後、カメラの後始末をしていて、67判のレンズに大きな水滴が3粒着いているのに気がついた。PLフィルターを上げたり、下げたりしているうちに吹き込んで着いたのだろう。PLフィルターは気をつけて見て拭いていたんだけど,中のレンズまでは・・。。写真の現像が出来て見たら、2本目の7枚目から後全部が水滴の部分がボケてしまっていた。まあ〜、35ミリでも撮っているんで、それ程ガッカリはしてないんだけどね。