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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 716号
2026年 8月24日


716号ファイル

 『声と眼』
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9月定例市議会の日程

市長が「財政緊急対策・再建宣言」
『声と眼』716号 2026/8/19

 8月4日、貴志市長が《久喜市財政緊急対策・再建宣言》を発表しました。
市のホームページに掲載するとともに、新聞などでも大きく報道されました。

 これまでの財政運営を続けていった場合、「財政調整基金=市の貯金が現在の44億円から4年後には枯渇して、予算編成もできない状況に陥る」と説明しています。
市の全ての事業をゼロベースで見直し、公共施設の集約再編、大型事業の実施の可否や再検証を進める方針で、当面、今年の職員募集の中止、市長給与の2割削減を発表しました。
今後、タウンミーティングなどで市民に説明しながら進めていく考えです。

 梅田市政のもとで財政支出の計画は大きく膨らみました。新ごみ処理施設と余熱利用施設・公園の建設費は26年度だけで220億円もの支出です。
この3施設の建設費と20年間の運転経費は当初契約では合わせて550億円でしたが、建設費高騰の影響でごみ処理施設の契約額が昨年36億円の増額、今年度にも20億円増額される予定で、余熱利用施設・公園の建設費も6億円が増額されました。
これらは稼働後もさらに運営費の膨張が続いていくと見込まれています。

 市役所新庁舎は建築費122億円(!?)で2020年度以降に着工する予定でしたが、貴志市長がすでに白紙撤回を表明しました。
他にも栗橋複合施設、防災公園、道の駅、総合運動公園の再整備など、財政計画が示されないまま多くの大型公共事業が掲げられてきました。
さらに「公共施設個別施設計画」では2030年以降に、市内の文化会館やコミセンを集約して新文化ホールの新設、武道場、栗橋行政センターの新設などの大型事業が盛り込まれています。
その結果、公共施設の再編や更新整備にかかる費用の試算は2021~29年度に132億円、30~38年度には550億円にも膨らむというあり得ない非現実的な計画になっています。
新市長がこうした財政見通しや公共施設の計画(「計画」の名に値(あたい)しない!)の全面的な検証を宣言したのは当然のことと言っていいでしょう。

新規の建設事業抑制 再検証すべき

 財政調整基金は本来は災害時や景気変動で歳入が大きく減少した場合などに備えて積み立てておく基金です。
久喜では財政調整基金を毎年20~30億円も取り崩して歳出に充ててきましたが、久喜市の適正規模とされる

30億円程度は確保しておく必要があります。財政調整基金の安易な取り崩しはやめるべきで、そのためには毎年の予算編成で歳出を大幅に削減していかなければなりません。

人件費や扶助費などの義務的経費、公共施設等の維持補修費は削減できませんから、今後は特に新規事業や建設事業費を抑制していかざるを得ません。
久喜市の財政に占める普通建設事業費は、24年度までは80億円以下で推移していましたが、25年度174億円、26年度298億円と急拡大しました。
来年度以降は100億円を下回る見込みですが、さらに20億円以上を削減していく必要があります。

 一方で、市長は今年の職員募集を中止しましたが、昨年も30人以上の職員が退職しています。
職務環境や市民サービスを維持するためには、欠員補充のための職員採用は継続するべきではないでしょうか。

★市長は最初は7月には「財政・・・再建宣言」を出したかったが、財政部局との調整の遅れや、議会への報告の場がなかなか設定できなかったため、8月までずれ込んでしまったようだ。
いろいろな抵抗もあるのかも知れない。★

市長交際費の削減を進めるべき

 久喜市の市長交際費は2017年まで年間150万円以上で県内3位でした。
私は毎年、交際費支出の削減を求めてきて、最近は少し減ったものの昨年は県内で9番目でした。

 貴志新市長は、懇親会の短時間の参加の場合は飲食を辞退し会費も出さないなど、支出の見直しを進めています。
形式的な会合の出席でも一律に会費を置いてくる慣例はやめるべきです。
市議会では『交際費はしっかり使うべきだ』と誤解を招くような発言をする議員もいますが、市民の税金なのですから縮減に務めるのは当然です。
今年度は市長選前に前市長が4月だけで5万8300円を使いましたが、貴志市長の当選後、5・6月の支出は大きく減って6万7000円に止(とど)まりました。

市長交際費  単位/円
2025年度 順位 26年4~6月 順位
川口市 2,910,120 1 325,000 4
春日部市 1,433,016 2 377,600 2
さいたま市 1,319,950 3 314,000 7
新座市 1,312,450 4 未掲載
熊谷市 1,225,850 5 344,814 3
加須市 1,128,804 6 436,800 1
越谷市 1,112,750 7 318,300 5
所沢市 1,054,100 8 315,744 6
久喜市 1,021,055 9 125,300 28
本庄市 939,010 10 221,000 14
秩父市 936,127 11 210,800 15
深谷市 933,750 12 267,400 9
戸田市 930,930 13 未掲載
川越市 887,430 14 278,000 8
鴻巣市 872,800 15 120,460 29
桶川市 871,228 16 199,098 16
入間市 769,865 17 266,450 10
飯能市 755,480 18 116,000 30
幸手市 688,462 19 189,380 17
ふじみ野市 675,943 20 6月分未掲載
富士見市 668,250 21 256,635 11
朝霞市 666,500 22 163,970 20
東松山市 664,730 23 224,565 13
草加市 642,150 24 255,000 12
行田市 628,822 25 146,650 26
志木市 627,190 26 125,800 27
三郷市 607,770 27 185,000 18
蕨市 590,210 28 149,250 25
八潮市 567,170 29 161,000 21
上尾市 518,686 30 158,812 22
坂戸市 515,900 31 150,600 24
羽生市 511,500 32 104,500 32
日高市 490,277 33 171,689 19
北本市 474,170 34 69,180 36
狭山市 456,990 35 151,405 23
鶴ヶ島市 415,900 36 107,500 31
吉川市 395,456 37 64,940 37
白岡市 343,750 38 103,000 33
和光市 328,800 39 87,200 35
*蓮田市 242,800 40 98,000 34
*蓮田市は25年7月以前はホームページに掲載していない。

私たちは政務活動費を何に使ったか

 久喜市議会では4半期ごとに1人1か月3万円の政務活動費が、各会派に交付されています。
市議選後の市民の政治を進める会(猪股・川辺・田村)2026年度第1期=5・6月分の使途報告です。

【政務活動費】 2026年度使途報告 市民の政治を進める会 第一期分


市議会で熊本地震の被災者支援募金活動

 7月28日に発生した熊本地震の被災者の皆さんの苦闘が続いています。これまでにわかっているだけ
で全壊1283棟などの住宅被害3万棟以上、災害関連死を含む死亡39人など人的被害は約400人、11市町で3000人以上が避難生活を続けています。(8/15現在)
 1995年阪神淡路大震災以降だけに限っても、2004年新潟中越地震、11年東日本大震災、16年熊本地震、24年能登半島地震と大きな被害が出ています。
いまだに熊本の多くの避難所は冷房なし、仕切りもなく、床にシートで雑魚寝です。車中泊や倒壊家屋で過ごしている被災者も多く残されています。
日本の防災行政の貧困にやりきれなさと怒りさえ感じます。
 久喜市議会で手分けして市内各地の駅頭などに立って、災害義援金の募金活動を行いました。
8月11日午後にはヨーカドー前で買い物の皆さんに募金を呼びかけました。
私たち3人は東側入り口、8人が西側入り口に立ちました。 11・12日の2日間、久喜駅、栗橋駅、東鷲宮駅、イトーヨーカドー久喜店前、モラージュ菖蒲などに議員が立って、合計30万9230円の募金が寄せられました。
これに加えて議会としても議員一人5000円、合計13万5000円を拠出して、日本赤十字社を通じて被災地に送りました。







久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 715号
2026年 8月 3日


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 7月市議会の全議案と各会派議員の賛否

【7月臨時会議】 契約変更せずに追加工事、予算もオーバー

 7月24日に臨時市議会が開かれ、一般会計補正予算が提案されて賛成多数で可決されました。

 一昨年から「栗橋いきいき活動センターしずか館」の解体工事が進められています。
しずか館は50年前の建設で老朽化し危険なため、2025年3月に解体工事を6億6660万円で契約し、来年には完了の予定でした。
ところが着工後に建物の地下からアスベストが発見されたり、地盤改良などで16件もの追加工事が必要になり、25年度中だけで3600万円もの増額となっています。

 当初の契約額の5%を超える増額があった場合、議会で変更契約の議決が必要ですが、担当課では契約変更を行わずに追加工事を進めてしまいました。
しかも工事費用が25年度の予算額をオーバーしていたこともわかり、これらは地方自治法や市の条例違反の疑いがあるため、現在、工事は中断しています。

前市長らは経過を知らなかったのか?

 追加工事が相次ぐ中で、昨年10月ごろには工事費の増額分が契約額の5%を超えることは予測されていました。
当時の副市長にも報告されましたが、推移を注視するとしてそのまま工事が継続されました。
今年2月には工事の中間検査も行われ、前市長と副市長も決裁していましたが、ここでも契約変更が必要なことに気付かなかったと言います。
昨年から違法状態を是正する機会が何度もあったにもかかわらず、ただ漫然と工事を継続してきたとすれば、前市長と副市長の責任は重いと言わなければなりません。

 4月19日に市長選挙が行われ、市ではその後の24日になってはじめて、追加工事が当初契約の5%を超えていることを確認したと言っています。
3月まで違法状態に誰も気付かなかったのに、市長が交代した直後にわかったというのも不可解です。しかも新市長への報告は1か月後の5月29日でした。

「職員のカン違い」が原因ってホント!?

 臨時議会では13名の議員が質疑に立って、原因の究明や今後の対応策についてただしました。
市では原因は工事を担当していた管財課職員の『勘違い』だったと説明しています。
しかし何度も追加工事で工事費が増額され、前市長や副市長にまで報告が上がっていたのですから、総務部長らも知らなかったでは済まされません。
にもかかわらず、担当者個人の判断に委ねて不適切な事務執行や手続きの瑕疵をチェックできなかったとすれば、市の行政内部で職員間の連携や組織体質に欠陥があると言わざるを得ません。
審議の中で、副市長との協議や現場での設計変更の協議が文書で残っていないことも明らかになっています。

継続審議の提案は否決されてしまった

 久喜市では11年前にも、公共工事の途中で追加工事が必要になったのに、『担当者の思い違い』で契約変更の手続きを取らず、予算措置もなしに工事を進めてしまった事件がありました。
その後に再発防止対策が取られたはずでしたが、今回また2度目の同じ間違いが繰り返されたことになります。

 私は職員個人の責任で終わらせるのでなく、原因と責任を究明するために、この議案を継続審査とする動議を出しました。
残念ながら、みらい・公明党・政策会議などが継続審査に反対して、議案はそのまま可決されてしまいました。
秋以降に工事は再開されますが、こんな中途半端な幕引きは許されません。

★最大会派のみらいから、貴志新市長や関係職員の責任と処分、再発防止策を求める決議が提案された。
前市長の責任には口を閉ざし、原因究明も中途半端で幕引きでは、また同じ間違いを繰り返すだけだろう。★

【市議会議員選挙】
4月の市議選で、各候補者は、公費負担をいくら請求したか? 最高117万円

選挙の公費負担 総額 3039万円

 市民がお金をかけなくても選挙に立候補できるように、宣伝カーやポスターの経費は税金で負担しています。
4月の市議会議員選挙の各候補者の選挙費用の収支報告書と公費負担額が公表されています。
すべての支出内訳等は選挙管理委員会で閲覧できます。

 公費負担の上限額は、選挙カーレンタル代11万2700円、ポスター印刷費58万1972円、選挙ビラ印刷費3万3520円などです。
候補者によって公費負担額は大きく違います。
選挙カーのレンタル代は16名の候補者が10万円以上を請求した一方で、11名は7万円以下でした。
運転手やガソリン代を請求しない候補者もいた反面、選挙カーの経費の最高額は45万円でした。

ポスター印刷代に58万円は高すぎる

ポスター印刷代は23名が50万円以上、11名は限度額いっぱいの58万円を使い切りました。
関係者の話では、デザイン料などは価格の基準がないのでいくらでも高く請求できるといいます。
30万円程度で済ませている候補者もいますから、印刷代の限度額を大幅に引き下げてもいのではないでしょうか。

 公費負担の請求額は、10名が70万円以下でしたが、80万円を超えた人が20人もいました。
全候補者40名の公費負担の合計額は3039万円にのぼりますが、この財源は税金です。議員は普段から、市に対して経費節減を求めているのですから、自分の選挙でもできるだけ費用を抑え、公費負担を減らすべきではないでしょうか。

当選
順位


候補者名 選挙費用 選挙
費用
順位
公費負担額=税金からの負担分 ( )は公費負担限度額 :円 公費
負担
順位 
支出合計
【A】(円)
ポスター
(581,972)
選挙ビラ
(33,520)
レンタカー
(112,700)
運転手
(87,500)
ガソリン代
(53,900)
公費負担
合計
11 1,853 村松健太 無① 1,296,501 6 581,972 33,520 [全部込み 451,500] 1,178,682 1
889 金子誠司 1,017,712 19 581,972 33,520 112,700 87,500 15,142 1,000,494 2
252 斉藤さちこ 673,748 35 581,972 33,520 112,700 87,500 10,525 996,217 3
5 2,455 坂本和久 国① 1,019,879 18 578,512 33,440 112,700 87,500 982,152 4
304 斉藤哲也 783,354 30 578,608 33,520 112,700 87,500 981,903 5
2 4,023 川内鴻輝 無③ 1,242,078 8 581,972 33,520 59,829 87,500 14,130 946,951 6
22 1,406 福井奈穂美 無① 715,436 34 504,600 33,440 112,700 87,500 14,269 922,509 7
825 江下淑亮 990,746 20 514,800 33,520 105,000 87,500 6,142 916,962 8
8 2,057 菊地雅典 無① 1,949,696 1 512,080 33,520 112,700 87,500 915,800 9
1,141 田中伸和 1,036,786 16 581,972 33,520 112,700 11,749 909,176 10
9 2,000 春山千明 無⑦ 1,115,585 13 532,840 33,000 68,838 84,000 17,719 906,397 11
1,061 堀部和政 1,619,055 2 504,600 33,440 112,700 87,500 11,178 896,638 12
3 2,628 成田ルミ子 自④ 1,289,603 7 581,972 59,829 84,000 881,946 13
1 4,690 宮崎亜希 無② 664,047 36 494,780 33,520 79,926 87,500 10,624 876,350 14
14 1,768 樋口智洋 無② 1,189,454 10 553,600 32,000 57,750 87,500 17,427 865,152 15
10 1,974 新井 兼 無④ 1,351,076 5 581,972 33,520 87,500 8,550 855,957 16
24 1,352 川辺美信 無⑤ 975,092 21 425,000 33,520 112,000 87,500 12,948 840,968 17
18 1,589 速山武士 国① 1,134,657 12 549,794 33,520 87,500 836,734 18
21 1,449 上篠哲弘 無⑧ 1,087,201 15 581,972 33,520 108,500 86,800 9,692 820,484 19
23 1,376 奈良政宏 無② 1,616,433 3 553,600 32,000 112,000 87,500 806,010 20
4 2,496 猪股和雄 無⑭ 727,750 33 427,310 16,760 64,449 87,500 766,019 21
984 大谷和子 無⑤ 1,228,269 9 581,972 33,520 52,140 87,500 6,363 761,495 22
673 渡辺ゆみか 1,573,154 4 504,600 33,440 112,700 747,215 23
17 1,608 大橋きよみ 公③ 1,026,896 17 492,800 33,000 50,820 746,620 24
20 1,538 平岡りえ 公① 952,018 22 492,800 33,000 50,820 746,620 24
13 1,774 丹野郁夫 公④ 936,848 23 492,800 33,000 50,820 745,685 26
25 1,340 山田正義 公② 817,603 26 492,800 33,000 50,820 744,920 27
15 1,731 園部茂雄 自⑥ 769,618 31 498,240 33,520 57,750 54,000 13,465 736,535 28
1,081 沢口千枝子 537,019 37 318,580 33,520 110,600 87,500 720,200 29
648 渡辺雄太 785,137 29 581,972 33,520 75,000 8,133 698,625 30
6 2,169 杉山鎮夫 参① 785,230 28 322,410 29,700 112,700 87,500 27,568 639,188 31
19 1,582 渡辺昌代 共⑥ 536,548 38 318,580 33,520 87,500 14,736 623,996 32
265 秋沢あゆみ 869,038 24 581,972 33,520 615,492 33
441 広住 仁 729,868 32 581,972 33,520 615,492 33
7 2,138 井上忠昭 無⑥ 826,125 25 228,360 32,000 57,750 87,500 16,245 591,855 35
26 1,267 田村栄子 無⑥ 799,244 27 252,580 107,800 530,380 36
27 1,145 杉野 修 共⑧ 1,115,194 14 318,580 33,520 522,700 37
16 1,639 瀬川泰祐 無② 489,519 39 61,242 87,500 15,714 334,456 38
107 杉山重美 189,739 40 170,000 39
12 1,846 瀬田博文 無② 1,137,655 11 0 40
[平均] 990,015 487,057 32,718 87,739 85,511 13,116 759,874  

★選挙費用支出合計【A】は選管に提出された収支報告書の支出額で、この金額には公職選挙法の規定で宣伝カーのレンタル代や運転手費用などは含まれない。
各候補者の公費負担合計には選挙ハガキと演説会場使用料が含まれている。★

上の表は、市の選挙管理委員会が公表した資料をもとに、猪股が集計・総合して作成しました。





久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 714号
2026年 7月20日


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 6月市議会の全議案と各会派議員の賛否

【6月市議会】 余熱利用施設・公園整備費を増額へ
 『声と眼』714号 2026/7/16

 新ごみ処理施設に隣接する余熱利用施設・公園の建設工事と20年間の運営費用が大幅に増額されることになりました。
6月市議会で、当初の契約金額130億7341万円に、5億9730万円を増額して総額を136億7072万円とする契約変更の議案が提案されました。
最終日の7月8日に採決され、市民の政治を進める会、共産党、無会派の宮崎議員が反対、みらいの会と公明党、政策会議などが賛成して可決されました。

 余熱利用施設・公園の建設・運営の一体的整備契約は2024年に市議会で議決されました。
今回、追加工事や内容の変更もなかったのに、物価が上昇したので契約金額を増額するというものです。
市は契約書で「約款に定める…物価変動」で契約金額が増額される規定になっていたと説明しています。
しかし当時の市議会で物価が上がれば契約金額も上がるなどという説明はなく、そんな議論も出ませんでした。執行部もあえて説明しなかったということらしい。

 新ごみ処理施設と余熱利用施設・公園はそもそもが豪華すぎる施設で、3施設合わせた建設費と20年間の運営費は当初の契約金額の合計で552億7161万円にものぼります。
今回の余熱利用施設・公園の建設費約6億円の増額と別に、新ごみ処理施設の建設費も一昨年に36億円が増額され、今年度中にさらに20億円の増額となる予定です。
来年完成した後にも物価高騰によって、さらに3施設の運営費も増額の契約変更がされると見込まれています。
市の負担はどこまで膨らんでいくのか、前市長は理解していたのでしょうか。

☆ごみ処理施設、余熱利用施設・公園の整備費の増額に、賛成の会派の論理=『やむを得ない』。
それで議員の責任が果たせるのですか。☆


【代表質問の答弁②】 障害者と地域で生きる
2026年6月市議会 『声と眼』714号 2026/7/11

◆市長は所信表明で『障害を持った人々の居場所と仕事作りを進める』と述べました。
そこで障害者が地域で生きていくために、
(1)現在の障害者施設を市で運営していく方針の継続、
(2)精神障害者の地域の居場所としての施設整備、
(3)市職員への障害者雇用の推進を求めました。

市長は、
(1)障害者施設は引き続き指定管理者による運営を継続する、
(2)精神障害者の活動場所は運営者の意向を聞きながら希望に合う施設を検討していく、
(3)社会参加の促進へ、障害者雇用を推進していく方針を明らかにしました。

◆貴志市長が、前市長の進めていた市役所新築計画の白紙撤回を宣言したことに、私も賛成を表明しました。
しかし現本庁舎が狭いのは確かで、隣接の県立図書館移転後の跡地に最小限の庁舎増築を検討するよう求めました。
市長は『DX化による執務スペースの確保に務め、増築棟の建設は考えていない。執務環境の変化や県立図書館の状況などを見極めながら、将来的な庁舎のあり方を判断していく』と答弁しました。

 この他、
◆小中学校のプール授業を、建設中の余熱利用施設のプールで実施するように提言、
◆街路樹管理の方針、
◆コミュニティバス運行範囲の拡充、
◆ごみ減量の推進と廃プラスチックリサイクルの推進などについても市長の見解をただしました。

猪股市議の一般質問
6月25日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】 新ごみ処理施設の点字ブロック

 昨年から継続して、新ごみ処理施設の環境学習や見学コース、余熱利用施設の市民が利用する通路などに、点字ブロックの設置を求めてきました。

 市は最初は、入口自動ドアから受付までだけに点字ブロックを設置して、視覚障害者は職員に申し出れば案内するから施設内には設置しないと言っていました。
しかしこれでは視覚障害者は施設内を移動するのにいちいち職員を呼び出して頼まなければなりません。
何度も議論を繰り返して、やっとトイレとエレベーターまでの通路に点字ブロックを設置するという答弁まで少し前進させることができました。
また市では階段の上と下に警告ブロックだけを設置するとしていますが、その警告ブロックから誘導ブロックを接続して設置するように求めています。

 現在の計画では、余熱利用施設のプールなどへの通路には点字ブロックがありません。
温浴施設やトレーニング室などがある2階にも設置する予定はまったくありません。
ごみ処理施設の点字ブロックは1階の一部だけで、見学コースや環境学習施設がある2階にはありません。
2階のトイレやエレベーター、通路などにも1階と同様に点字ブロックを設置するべきです。
環境経済部長は『県の福祉のまちづくり条例の基準を満たすように設置し、基準を超える部分については視覚障害者の意見を聞いてから検討して判断する』と言います。
意見を聞いて検討するだけなら誰でもできます。
なぜ意見を聞いて設置すると言えないのでしょうか。
さらに梅田市長は『法令に従って、適切に対応していく』と答弁しました。
福祉のまちづくり条例では最低限の基準が示されているだけです。市長は点字ブロックなどの設備は最低限の設置で済ませればいいんだと考えているのでしょうか。
障害者のユニバーサルデザインの設備をできるだけ拡充していこうという考えはないのでしょうか。


【一般質問】 道路の破損、維持管理の強化を求める
2026年6月 『声と眼』714号 2026/7/13

  市道の穴や舗装の破損が見つかった場合、市民からの通報システムや道路レスキューで速やかな補修を進めています。
しかし実際には応急的な補修にとどまっているため、数か月でまた穴が空いて何度も同じ場所で補修を繰り返しているケースがあります。
破損・補修が繰り返されている場所は、市民からの通報がなくても定期的に点検して補修していくべきです。
また市の公共施設の近くなどは、職員が道路担当課に連絡して補修を進めていくのがあたりまえです。
特に簡易舗装などで破損しやすい箇所は、応急補修ですませないで恒久的な改修を進めるよう求めました。

【一般質問】 市道に自転車レーンの設置を提案
2026年6月市議会 『声と眼』714号 2026/7/11

 16歳以上の自転車利用者に対する青切符制度が導入されて、自転車の車道走行が増えています。
自転車は本来は車道走行が原則ですが、安心して走行できるように、市道への自転車レーン設置を推進していくよう提案しました。
現在は市内では県道にしか設置されていませんでしたが、建設部長が『自転車レーンの必要性は高まっている。一路線でもやっていきたい。
どのように設置できるか、警察との協議も必要なので年度内には始めたい』と答弁しました。


【一般質問】 公共施設の維持補修費1%以上確保を
2026年6月市議会 『声と眼』714号 2026/7/11

 公共施設等の維持補修費は、以前は予算全体の0.7~1%程度を占めていましたが、前市長の下で急激に減らされて、2018~20年には0.3%にまで削減されてしまいました。
最近相次いだ公共施設の破損や不備はその結果だったと考えられます。
本来は予防保全の考え方に立って、破損する前に適正な維持管理に努めるべきです。
今後は維持補修費を予算全体の1%以上は確保していくよう提言しました。

【一般質問】 県立特別支援学校中学部の給食無償化
2026年6月市議会 『声と眼』714号 2026/7/10

 国では今年度から小学校の給食を無償化しましたが、中学校は有償のままです。久喜市では市の負担で中学校の給食も無償化しました。
そこで市内居住者で県立・私立の学校等の中学部に就学している生徒の給食費保護者負担分も市で支給するように求めました。
貴志市長が県立特別支援学校中学部の給食費負担分を市費で支給する考えを明らかにしました。

 私はさらに県立学校中学部(伊奈学園など)の生徒や私立学校の中学部に通う生徒も、同じように給食費相当分を支給するように求めました。
久喜市の子どもは就学する学校に関わりなく、すべて同じに平等にするべきではないでしょうか。

★3月に猪股・川辺・田村・宮崎・貴志議員の連名で『県立特別支援学校中学部の生徒の給食費を市で負担するように求める要望書』を前梅田市長に提出していた。
貴志市長はさっそくそれを実現してくれたわけだ。★

【一般質問】 壊れたリチウム電池 市役所などで回収を
2026年6月市議会 『声と眼』714号 2026/7/10

 リチウム充電池がごみに混じって捨てられて、ごみ収集車や処理施設での火災事故も起きています。
多くの市民が壊れたリチウム電池の捨て場所に困っています。
久喜ではごみ集積所の回収は月1回の《有害ごみ》の日だけで、家電量販店などでは膨らんだ充電池は引き取ってくれません。
近隣の加須や春日部市、戸田市などではごみ集積所での回収の他、市内の公共施設にも回収ボックスを置いています。
久喜市では回収ボックスは菖蒲行政センターだけですが、市役所本庁舎や他の行政センターなどにも回収ボックスを設置して、市民がいつでも出せるようにするよう提案しました。
環境経済部長は公共施設での回収は実施しない方針で、『ごみ集積所や家電量販店などで出してほしい』と答弁しました。